ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第6号 湯倉(ゆのくら)神社 (お薬師様)

2006年08月11日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像
所在地=函館市湯川2丁目  交通=市電・湯の川終点下車徒歩1分

今日も曇り空で最高気温は27℃らしい。
あの強い日ざしの真夏日は、お盆も近いことからもうお目にかかれないかも知れない。昔から、「お盆が済んだら海に入れない」という言葉は本当だ。



この神社は、産業道路と道道・南茅部線との交差点にあり、湯の川地区を代表するお社だ。
例祭は、9月7日の宵宮祭、8日の本祭があり、歳の市、どんど焼も行なわれ、親しみを感じる神社でもある。

由緒書きによると、
この地に550年前に温泉が発見され、傷ついた熊が入っていたという伝説があり、昔の人は湯は神様からの授かりものとして元和3(1617)年から湯座に薬師様を祭っていた。
承応2(1653)年、松前千勝丸(のちの9代藩主・高広公)が難病のおり、母・清涼院が夢告でこの湯を知り、湯治して全快した。
母は喜んで翌年には社殿を改築、薬師様ほかを献納し、広く世に知られるようになったという。
平成16年9月、350年祭斉行。

21の石段を上ると境内が広がる。朱の大鳥居、狛犬、灯篭が迎えてくれる。
正面に社殿、右にご神木のオンコ、神輿殿、左奥に日吉神社、右奥に豊受稲荷大神がある。戦没者御芳名板があり、金属プレートに彫られたお名前が100以上あるが、何の説明もないので対象区分が分からないのは残念。
また、道道に面した角に湯の川温泉発祥の地碑がある。

明治2年、五稜郭を舞台にした箱館戦争で負傷した榎本軍将兵のために、この温泉を利用した野戦病院が近くに開かれた。
その後、この地を榎本町と呼んでいるがその場所を示すものは何も残っていない。

通行車両の多いこの交差点、三祭神様(おほなむちの神、すくなひこなの神、うかのみたまの神)が、ぜんそくにかからないかと心配である。

ミカエル
















最新の画像もっと見る

コメントを投稿