(現在の本館)
(旧博物場1号館・左と2号館・右)
市立函館博物館本館 所在地=函館市青柳町函館公園内
1年半前、ここから100mと離れていないところに市立函館図書館本館(先号)があった。
それが五稜郭地区に移転、兄を失ってしまった博物館は孤独になって寂しい環境の下、ひっそりと見学者の来館を待っている。
博物館の歴史は、明治4年に開拓使顧問ホーラス・ケプロンが、北海道の開拓に博物館が必要であると説いたことから始まる。
1号館 = 明治12(1879)年5月25日に、開拓使函館支庁仮博物場が開場して幕をあけた。水産陳列場→昭和7年水産館に改称
2号館 = 明治17年8月11日に第1博物場の隣接地に開場
水産陳列場→昭和7年先住民族館に改称
3号館 = 明治24年7月1日に第2博物場の隣接地に開場
水産陳列場→明治34年廃止
1号館が開場した年、珍しい展示物を見ようと、入場者数は約42,000人、当時の函館の人口が約30,000人だったから、ミニ万博のような賑わいだったらしい。
展示物は、マンボウ、エイ、セイウチなどの海獣の剥製、北方民族の生活用品であった。
これら建物の所管は、明治15年に開拓使廃止に伴い→函館県に引き継がれ→明治19年の3県廃止により→北海道庁(函館商業学校)→函館区役所→大正11年市制施行により函館市役所へと変化し、昭和18年からは、市内部でも図書館に移管され、さらに昭和23年の函館博物館設置条例により、博物館が所管することになった。
国内最古の地方博物館、明治初期の洋風建築物として文化財の価値は高く、昭和38年に道指定有形文化財となった。
現本館 = 昭和41年4月28日に総合博物館として開館した。
付属施設として、五稜郭公園内に五稜郭分館、末広町に郷土資料館がある。
本館の入館料は、常設展であれば100円と安いのだが、駐車場が分かりづらく、しかも遠い。
また、総合博物館としては床面積が小さく、冷暖房設備が無いなど問題点が多い。
こんな環境だから、入館者の姿はいつ行っても数人、私一人のときもある。
このままの状態では市民からも忘れられる存在になってしまい、貴重な資料が死んでしまう気がする。
市民が気軽に訪れて展示品を身近に目にするためには、立地条件のよい新図書館近くに新築移転するのが一番。
再び兄弟が近くに住むことによって予想以上の相乗効果を発揮できると思うのだが・・・。
ミカエル
北海道大学大学院水産科学研究科の
水産資料館にも暖房施設がなく
初めて行った時には
究極の寒さの中、コートとマフラー、手袋を
取らないで(とても脱げない)館内を見ました。
いつも貸切!(笑)
経費の面で仕方ないのでしょうねぇ
子どもたちにも面白いと思うのですが
存在を知られていないのでしょうかねぇ
こには2回行きましたが、寒い、寒い。
積極的に宣伝をしないから、見学者が少ない、勿体無いですね。ミカエル
安いからいいか・・・と思い入ろうとしたのですが、外から窺い知れる限り人気が無くて。
貸切という状況は嫌いではないんですけれどもねぇ。
今年は時間があったら突入してみますね。
今年の連休は、札幌などの道央中心の旅と記されていましたが、函館にも今年来られる予定があるのでしょうか? ミカエル
見落とした建物もいくつかあるので、ちょっとだけですけど散策すると思いますよ。
函館山の要塞跡に興味があるんですよ。
そうでしたか。
私はきっと飛行機で新千歳まで来て、そのあとレンタカーで回るものと勝手に想像していました。
お気をつけて楽しい旅を!ミカエル