血のにじむような努力で、今日のファーム富田が ある。
今回の旅の最終見学地は、ラベンダーの大規模名園で有名な「ファーム富田」だった。
数十台の大型バスが駐車。
入園すると、修学旅行生や一般観光客に混じって、外国人の家族連れの姿も多く見受けられ、国際的な知名度を持っていることがうかがえた。
ここまで成し遂げた裏にはどんなご苦労があったのだろうか。
明治30(1897)年、富田徳馬がこの地の国有未開地を取得。
本州から移住してきた。
徳馬の長男・忠雄は1958年から、香料用としてラベンダーの栽培を開始。
一時は富良野地区での栽培農家が250戸以上、、面積は230ヘクタール(東京ドームが4ヘクタール)に及んだが、1972年から低価格の輸入品、合成香料の台頭によりラベンダー栽培農家は激減。
やがて、富田家だけに。
その後、JRのカレンダーに風景が採用され、また「北の国から」ブームで観光地として発展してきた。
1990年にフランスで「ラベンダー芳香フェア」が開催され、富田のエッセンシャルオイル「おかむらさき」が第一位を獲得。
「ラベンダー修道騎士」の称号を授与された。
以後、事業の拡大に努め現在に至っている。
駐車場、入園料が無料とは経営者の心の優しさが感じられる。
売店から「ラベンダーかりんとう」を買い求めた。
北海道産の小麦を主原料とし、食用ラベンダーポプリも使っている。
北国の味を感じさせる一品だ。
ラベンダーの見ごろは7月上旬から約一ヶ月間。
ファーム全体の広さは分からないが、ラベンダーだけでも17ヘクタール(東京ドームの4倍強)という。
満開のころ、また訪れたいと思いながら、別れを告げた。
所在地=上川支庁管内空知郡中富良野町基線北15
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