茅葺の神社は珍しくないがお寺となると初めてみる。
建物の建立は210年前と聞いたから、間宮林蔵が樺太を探検したころ。
当時、和人は少なく、アイヌ民族が多く住んでいたころである。
道南の噴火湾に面して建つこの「有珠善光寺」は、昨年、建立210年を迎えた浄土宗の寺院。
1804(文化元)年に徳川幕府から「蝦夷三官寺」に指定されたから格式はたかい。
しかし、その歴史はずっと古く、1613(慶長18)年に松前藩主・慶広が如来堂を建てたことが始まり。
また、それ以前にも小さな祠(ほこら)があったことが伝えられる。
とにかく、北海道でもっとも古い寺院である。>
古くから桜の名所として知られ、昭和初めには有珠駅前から寺まで、数キロにわたって桜並木が続いていた。(その多くは戦後の混乱期に燃料として伐採されてしまった)。
花見は庶民の数少ない娯楽のひとつで、季節になると「桜列車」が出るほど賑わったそう。
勿論、いまも境内に咲く桜を見に、多くの観光客が足を運ぶ。
そして、忘れてはならないのが名木「石割桜」である。
残念ながら開花前なのと肌寒さで早めにバスに戻った。
こうして、桜の名所二箇所とは、早めのご対面になってしまったのである。
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