梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

大女優

2012-01-04 11:21:00 | 雑記
大女優と言う言い方が有る、どんな女優を「大女優」と言うのだろうか?役者と言うジャンルで男優、女優と言う言い方は映画でしかしない、いや舞台女優と言う言い方も有るから舞台役者も「女優」と言うのだろうが舞台に立つ女優は「役者」と言うほうが相応しい気がする、
男優に関しては「大男優」と言う言い方は余りしない、其れより「大役者」と言う方が多い、
基より歌舞伎から派生した舞台は女役者と言う者は居なかったが掛け小屋や旅廻りには女性も大勢居たらしい、しかし映画が全盛になると女性の人気が大きくなって女優の看板で呼ぶ客が増えてきて看板女優と言う言い方が出来、その大きさから「大女優」と言う言い方になったのではないだろうか、
しかし、人気だけで「大女優」と言うのも何か変な気がする、やはりそれには人気だけではなく実力、言わば役者としての内容も充実していなければ只の人気者でしかないのではないだろうか
吉永小百合と言う女優が居る、10代からずっと銀幕のスターとして輝いている女優である
しかし私はこの女優の作品は殆ど観ていない、観ていないから女優としての魅力や実力は話しようが無いのだが作品その物もそれ程多い事は無い気がする、有名な物としては「キューポラのある町」だがその後何に出ているのか思い出せない、「伊豆の踊り子」「潮騒」位は思い出すが両方共有名な文学作品であり、多くの女優が演じている、他の女優に比べて特筆すべきだと言う評価は聞かない気がする、どちらかと言えば大人気の女優が文学作品を演じると言う話題性の方が先行していたような気がする
吉永小百合だから出来たと言う作品と言うのが有ったのだろうか?有ったとしても一部の熱烈なファン以外にどの程度膾炙していたのか知らないのは自分だけなんだろうか?
私が10代の頃同僚が日活撮影所の見学に行った時偶々合うことが出来て写真を写して来たと言う物を見せて貰った事がある、長い髪と白いセーターにスカート姿で植え込みの木に寄りかかって微笑んでいる写真は確かに誰しもを魅了する美しい清純その物の姿だった、しかしその頃自分は洋画に夢中だったので「綺麗な女性だな」と言った程度の感想だったし邦画は松竹か大映の方が多かった、どうもあの頃の日活路線は「何とかガイ」と言う男優を使ってギャング物とヤクザ物をミックスした様なものが多く見る事は殆ど無かった、
その中で音楽の名前から観る気になったのが「黒い傷跡のブルース」と言う映画で小林旭主演のアウトローヒーロー映画だったがその主人公の妹役に吉永小百合が出ていたが未だそれ程売れていない時期だったと思う、15~17歳位の役回りだったんじゃないかと思うが封切り直後では無かったと思うがやはり余り印象は残っていない、
最近はCMでよく見るのだがあの頃の輝く様な雰囲気は無く綺麗だが妙に地味な印象が有る。
まあ年齢からして派手な必要は無いのだがどう言ったら良いか所謂「華」が無いのだ、今風に言えば「オーラ」と言う事だろうか此れは画面から、或いは紙面からは判らないものかも知れないが他の女優には只居るだけで華やぐと言う「華」を感じる人が何人か見る事があるが彼女に其れを感じないのは自分がファンで無いだけなんだろうか