子供の頃“エス”と言う遊びが有った、無論サドでもビアンでも無い大勢でする陣取りゲームの一種である、
その頃私の田舎ではこの遊びを小学校の学年全体で男女区別無く遊んでいた、
自分の子供の頃は実にポピュラーな遊びでどこに行ってもこのゲームは有ると思って居たのだが聞いて見ると殆ど皆知らない様だ、若しかしたら私の育った山の中だけの遊びだったのか、時代が過ぎた今では恐らく分らない、それも今でも有るかも分らない
学校ではドッジボールとソフトボールが主だったのだが下校すると道具も平らで広い場所も無い、少しの広場に線で陣地を書くだけで出来るこの遊びが一番手軽だった、
ルールはシンプルで適当に参加人数に合わせた大きさでアルファベットの「S」の模様を書く、上下の輪になった部分が互いの陣地である、
輪の切れた所が出入り口でこの位置から一番遠くに更に丸か四角を書いて此れが「宝物」である。
Sから出たら行動は片足立ちで移動しなければならない、東京で言う「ケンケン」であるが我が故郷では「チンチン」と言っていた、
男子のシンボルは「○○棒」か「○○コ」と言うのでこの言葉には何の抵抗も無く女の子も使っていた、
因みに女性の名前は「ツンビ」、女の子は「オツンビ」と言っていたが此れはどうやら今昔物語に京から坂東に向うと言う話に掛川が出て来てその中で女性器の事を「開」と書いて“つび“と言っていたらしいからその流れかもしれない、
脱線した、Sの中にある宝物を相手方に踏まれれば負けで、ラインを踏んでもアウト、Sの外で両足を降ろしてもアウトである、
攻撃と守備に分かれて攻撃手がケンケンでSの字に沿って相手陣地に向う、相手からは攻撃手に向ってこちらの攻撃手が戦いを挑む方法と逆方向から相手陣地に向う方法が有り、守備と攻撃のバランスを考えて作戦を立てるのだ、
陣地の線を踏まなければSの字の中から相手の攻撃手を引っ張って引き込むか倒せば其れも可なので敵陣近くで戦う事は余りしない、入り口付近で互いの守備陣営がラインをはさんで居るので突っ込んでくる攻撃に気を取られていると横から引き倒されたりするので油断が出来ない、
ローカルルールで入り口から離れた所に「島」と言う場所を作る事もあって此処は陣地と同じ扱いで両足で立つ事が出来るのだが2~3人で一杯の大きさなので外から体当たりで弾き出すと言う戦法もあったりして結構夢中になる、
真冬だとすりむいたりする事はまま有るが怪我をすることは殆ど無かった、
長幼入り混じっての戦いなのでどう配置するかも作戦で幼いから混ぜないと言う事は無いが最初に「泣いたら次から混ぜないからな」と言う事を言い聞かせての仲間入りである、
村の中学校は3つの小学校が一緒になる、その中でも1年生くらいはこの遊びをやっていたから山奥の我が小学校地域だけでは無かった様だが2年を過ぎると大抵この遊びを卒業してソフトボールやサッカー(未だ少なかったが)になってしまったが自分は(エスをやりたいな)と思うのだが多分やろうと言う奴は居そうも無いので口にした事は無かった
その頃私の田舎ではこの遊びを小学校の学年全体で男女区別無く遊んでいた、
自分の子供の頃は実にポピュラーな遊びでどこに行ってもこのゲームは有ると思って居たのだが聞いて見ると殆ど皆知らない様だ、若しかしたら私の育った山の中だけの遊びだったのか、時代が過ぎた今では恐らく分らない、それも今でも有るかも分らない
学校ではドッジボールとソフトボールが主だったのだが下校すると道具も平らで広い場所も無い、少しの広場に線で陣地を書くだけで出来るこの遊びが一番手軽だった、
ルールはシンプルで適当に参加人数に合わせた大きさでアルファベットの「S」の模様を書く、上下の輪になった部分が互いの陣地である、
輪の切れた所が出入り口でこの位置から一番遠くに更に丸か四角を書いて此れが「宝物」である。
Sから出たら行動は片足立ちで移動しなければならない、東京で言う「ケンケン」であるが我が故郷では「チンチン」と言っていた、
男子のシンボルは「○○棒」か「○○コ」と言うのでこの言葉には何の抵抗も無く女の子も使っていた、
因みに女性の名前は「ツンビ」、女の子は「オツンビ」と言っていたが此れはどうやら今昔物語に京から坂東に向うと言う話に掛川が出て来てその中で女性器の事を「開」と書いて“つび“と言っていたらしいからその流れかもしれない、
脱線した、Sの中にある宝物を相手方に踏まれれば負けで、ラインを踏んでもアウト、Sの外で両足を降ろしてもアウトである、
攻撃と守備に分かれて攻撃手がケンケンでSの字に沿って相手陣地に向う、相手からは攻撃手に向ってこちらの攻撃手が戦いを挑む方法と逆方向から相手陣地に向う方法が有り、守備と攻撃のバランスを考えて作戦を立てるのだ、
陣地の線を踏まなければSの字の中から相手の攻撃手を引っ張って引き込むか倒せば其れも可なので敵陣近くで戦う事は余りしない、入り口付近で互いの守備陣営がラインをはさんで居るので突っ込んでくる攻撃に気を取られていると横から引き倒されたりするので油断が出来ない、
ローカルルールで入り口から離れた所に「島」と言う場所を作る事もあって此処は陣地と同じ扱いで両足で立つ事が出来るのだが2~3人で一杯の大きさなので外から体当たりで弾き出すと言う戦法もあったりして結構夢中になる、
真冬だとすりむいたりする事はまま有るが怪我をすることは殆ど無かった、
長幼入り混じっての戦いなのでどう配置するかも作戦で幼いから混ぜないと言う事は無いが最初に「泣いたら次から混ぜないからな」と言う事を言い聞かせての仲間入りである、
村の中学校は3つの小学校が一緒になる、その中でも1年生くらいはこの遊びをやっていたから山奥の我が小学校地域だけでは無かった様だが2年を過ぎると大抵この遊びを卒業してソフトボールやサッカー(未だ少なかったが)になってしまったが自分は(エスをやりたいな)と思うのだが多分やろうと言う奴は居そうも無いので口にした事は無かった