梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

娘のリベンジ

2018-02-27 10:51:37 | 雑記
毎週休日の朝は娘と朝食を一緒に取る、40代半分を過ぎた娘と毎週会うのは理由があるがそれは後半で、
先日少し後で入って来て「ハイッこれ」と茶色の袋を渡してきた、
「どうした?」と聞いたら「あのまんまでは納得いかないからリベンジ!」と言う、
そう言えば先週会った時娘からバレンタインデーのプレゼントを貰ったのだがちょっと別の事をやっていたのであんまり考えないで受け取り包みを開いた、
チョコレート色のアルミ包装を開けると濃い茶のケーキ様のものが納まっている、
向側で女房がニコニコしていたので「あげようか?」と言ってしまった、
「失礼な!食べてみなさいよ」と言われて気が付いた、私に貰ったプレゼントを口にもしないであげるのは流石に拙いだろう、
パウンドケーキかと思ったがどうやらカステラの様だ、甘みが少なくカカオの味が強い、
昔アイスクリームの会社に居た事が有り原料のチョコがこんな感じだったので思わず
「バンホーテンか?」と聞いたらどうもかなり有名なメーカーのものらしい、
「で、どうなのよ」と言われて思わず「び」と言ってしまった
家族で話すときは昔小娘たちが使っていた(微妙→ビッと言うのを使っている)
「もう、爺には絶対何にも上げない、あげた本人の前で“あげる”と言うし、挙句に“ビ”とか言うし、誕生日も父の日も何にも上げない!」と怒っていたのだが
「あのままじゃ納得いかない、これで文句ないでしょ!」と持って来たわけだがこんなリベンジなら大歓迎だ、
帰り際バッグのストラップが捩じれていたので娘が直しながら「ひねくれてるのは爺のまんま」と言うので「有難う、娘のおかげでまっすぐになったよ」と言ってやったら「偉いでしょ」と笑って居た、
実は娘が数年前に“鬱”になった、女房には電話で話していたらしい、
そこに持ってきて亭主が単身赴任、女房がそれを気にして毎週何度かは顔を見る為に休みの日は朝食を一緒に取りその後買物に付き合っている、
子供の頃から見ている親としては(娘ほど鬱とは関係ないやつ)なのだが、
「そりゃきっと勘違いだ」と夫婦で話していたのだが医者にそういう診断が出ているらしい、
しかし6年も通ったが一向に好転しない、薬だけで食事になりそうな量を飲んでいる様だ、
女房も心配して別の病院に試しに行かせたら「薬は駄目です」と言われ「一度に無くすと不安になるだろうから徐々に」と減らしてきて半年くらいで2種類程度、それも本人が不安になった時に医者「私に連絡してから」飲む程度になった
女房が体調を聞いたら頗る良いらしい、メンタルヘルスと言う奴は殆どは「本人の意識次第」と現医院では言っていたらしいがそれが一番問題なんだろうな
で、本来の大雑把な性格が幅を利かしている、

バスで席を譲られたが

2018-02-26 10:26:29 | 雑記
日曜日、朝食をジョナサンで済まそうとバスに乗った、
毎週休みの日は娘と朝食をとる、珍しくバスは混雑していて座席が無かった、
中頃に移動して私がつり革を持ち女房がその手につかまる、
女房の前に座っていた女性が女房を見て「どうぞ」と立ち上がったので私が
「大丈夫ですから」と言ったがそのまま椅子を立ってくれたが
申し訳ないがどう見ても我々より高齢に見える、何とか大まけをしても60代の後半にしか見えない、
女房も目を合わせないで座る事も無い、丁度二人が隣り合わせに立ったので改めて見比べたのだが欲目ではなく我が妻の方が若く見える、
まあ古希だから「若く見える」と言うのは語弊が有るが女房はスリムのデニムに明るいグレーのニットコートでセーターも明るい色だし腰も背中も曲がっていない、
一方立ち上がった女性は茶系のキルティングコートで髪は明るい茶色に染めているがやや蓬髪である、
背中が若干前に曲がっていてやはりどう見ても我々が立たせて座るには違和感が有る、
結局終点までその椅子は空いたままだったが降りてから夫婦で「そんなに老人に見えたか?」「ちょっとむっとした」と話したのだが「むっとしたのは向こうもだね」ともはなしたのだが
4~5年前に席を譲られた時は(そんな歳になったか)と思いながらも譲ってくれたのは高校生くらいの男の子だったので「有難う」と素直に座りその後も何度か譲られる事も有ったが譲る方の年齢は精々40代まで、大抵は30歳以下である、
逆に我々が譲る事も何度もある、それは立っているのも乗り込んだ後の動作も不自由のように見受けられる方々だから自然にそうなる、
しかし同年以上に見受けられる方から席を譲られたのは流石に初めてであのまま座っても何とも居住まいが悪いだろう、
しかし考えれば当人には(自分は元気だから年寄りに席を譲ったのになんて頑固で失礼な)と考える事は間違いないだろうな、
しかし、である、あの状態で有難うございますと椅子に座る気にはならなかった、
我々の人間が小さいのかね、そうだとしても同年配に気を使われる様な事は出来ないね
精々見た目を少しでも若く体を鍛えなければと夫婦で確認した次第、
漱石先生の草枕ではないが「とかく世間は住みにくい」である

狩野探幽と梅と

2018-02-25 15:20:31 | ぶらり
前回廻り切れなかった本門寺の西側に行く、大坊は日蓮上人入滅の寺で別格である
門を入ると白梅と紅梅が今盛り





少し入った処には古木が有って影を落としていた

枝垂れの梅もあるが人は誰も居ない


更に歩くと森の奥に赤い塔が有る、上人の遺灰が納めれれているそうだが建築様式が変わっているらしい


正面に向かい右手奥に立札がある、将軍家御用絵師の狩野家代々の墓地だと書いてある

宝篋印塔では良くわからない

文字からこれが永徳の墓かも


五重塔を横切って突き当りの岡上を東に進むと永寿院と言う小さな寺が有り、境内に掘割を廻した墓所が有り宝塔が有る、

が葬られている芳心院は生前蛇が異常に苦手でこういう形になったらしい


本門寺は結構歴史的な事件に登場するし有名な人墓地も多いが全くそのあたりの説明がない
江戸無血開城のおり官軍本軍が置かれていたのだが全く触れても居ない、それはそれで潔いのだが西郷隆盛と勝海舟が江戸城明け渡しの会談を行った
松寿院の跡などはかなり歴史的価値が有ると思うのだが現在はスキヤキの今半店舗内となっていて昔はガラス越しでも見る事が出来たのに
今ではそこで食事をしないと眺める事も出来ない、
幕末の重大会議が有った寺の一方で肥後の河上彦斎の墓が有ると言うのもいかにも時代の流れのままと言う仏教院らしい話である、
最近は明治維新の功罪として薩長土肥のクーデターであり、横暴な新政府が大帝国主義を肥大させその結果大戦の敗北につながったと言う論が上がっている
開戦はアメリカの謀略によると言う論もあるがそこに追い込まれる軍国主義一辺倒はそうなのかもしれない
徳川300年の太平は井の中の蛙にしたかもしれないが平和ボケは軍国政治の弊害も無かった
今安倍政権は又薩長の犯した愚を繰り返そうとしているのではないかと幕末歴史好きな小言幸兵衛が考える

裁量労働制、裁量権はどちらに?

2018-02-23 09:27:21 | 雑記
裁量労働制で与野党の攻防が報道されている、
安倍政権は何とか成立させたいように見えるがなぜこの案件にこれだけ拘泥するのか理由が見えてこない、
今回問題にされたのは労働時間の比較対象サンプルが別のものでありそれが意図的だと言う事が追及されている様だ、
しかしサンプル自体は「裁量労働制」とは関係なく単純に労働時間の長短のデータサンプルだ、
労働者側の希望する意志の話ではない、果たしてこの制度を労使双方の、特に雇用される側の考えはどうなんだろう、
「裁量労働制」と言うのはどちらか一方が裁量すると言う事ではないのか、
だとしたらその裁量権はどちらに有るのか、
労働は労使双方の契約である、その為に労働基準法では「就業規則」と言う物を明示し雇用契約書を作成する、
今は労働組合が見えなくなり労働闘争と言う事もほとんど聞かなない、
春闘と言うニュースも殆どが上部組織と経営者側の交渉で済んでしまう、
私が就職したころは労働組合には従業員はほゞ強制加入であり組合費と言うものも給料から天引きされていた、
電気労連は結構過激で定昇と賞与闘争ストライキで仕事ボイコットやデモ行進も毎年
当然の様に行われていたが今では聞かない
生産工場自体がかなり海外に出て行ったのでそのせいかもしれないが今国内生産体制は殆どが季節労働者制なので組合員が少ないせいもあり、正社員と季節労働者に格差をつける事で正規労働者の不満矛先を解消させているせいもある、
しかしこの事態が非正規労働者を増やし経済的な格差を増幅している、
非正規労働者の割合が多ければ経営的に都合がいいと言う事はそれだけ企業が儲かるシステムだと言う事だ、
そこに「裁量労働制」の導入だから恐らくは「事業者が有利になる」導入である事はほゞ間違いないだろう、
だから野党が懸念をしている訳だし、その基本にするというデータまでねつ造していたんでは与党内からも異論が出るのも当然だ、
此れでは所得格差の解消も高額所得層の寡占状態、企業の寡占状態の解消は望めない
アメリカも同じような状況の様だがこのまま進めば国家として経営は頓挫するだろう、
何度も言うが「資産課税」が一番望ましいと思う


大杉蓮さん、残念です

2018-02-22 15:59:53 | 雑記
大杉連さんが亡くなった、66歳だったそうだがつい最近元気な姿を見ていたので本当に驚いた、
蓮さんを楽しみに見始めたのは「蓮さんぽ」なのだが役の感じとは違うひょうひょうとした雰囲気は彼でなければと言う味が有った、
やはり同じ様な番組で地井武男さんの「地井さんぽ」が有ったので二番煎じ的なネーミングだったがやはりキャラクターの魅力からだから名前は似ていても別な魅力がある、
好きな役者が次々居なくなる、歳を重ねると仕方ないのかもしれないが66歳はいかにも早すぎた、
バイプレーヤーとして本当に魅力的な役者が少なくなってきた処だから蓮さんの存在は本当に寂しい、
少し前亡くなった蟹江敬三さんも何とも言えない味が有った、彼がいないとこの番組は成り立たないと言う様な印象の番組も幾つもあった、
渡哲也さんは主役級だがやはりその存在感は素晴らしかった、
夫婦が見ている番組が大体おんなじ傾向なのであまりトレンディ―タレントは知らないので全体としてどう言う物かは解らないのだがやはり昔から好きな役者さんだった、
終わりころは壮絶な芝居をしていたらしいが画面からは全く見えなかった、
やはりバイプレーヤーと言うより主役級の役者になるが藤田まことさんも好きな役者だったな、
彼の出だしは何といっても我々世代、てなもんや三度笠だが必殺仕置き人と人情刑事純情派の安浦刑事、剣客商売の秋山小兵衛とやはり彼ならではの魅力が有った、
映画全盛時代には欠かせない悪役俳優と言うのがいて亡くなった役者も多いが晩年は好々爺を演じていた人も多い、
東映時代劇股旅もので「筧のドモ安」や銭形平治捕り物帖で「若いよ!青いよ」とやっていたのは誰だったか、顔は出るのだが名前が出ない、
そう言えば何年か前に「太秦の切られ役」で有名になった役者がいたな
世界で一番死んだ役者だそうだが話題になった後も延々と切られていたらしい、
日活では二谷英明もギャングのボスだったし宍戸錠も殺し屋のガンマンだったりしたがあの頃の日活物はとにかくむちゃくちゃな設定だったがそれなりに客は入っていた、
大体馬に乗ってギターを背負い二丁拳銃を操る主人公と言う設定は訳が分からない、
「黒い傷跡のブルース」を見た筈だがストーリーは全く覚えていないが主人公の小林旭の妹だったと思うが吉永小百合が出ていた、
東宝の駅前シリーズ、社長シリーズなどは主役とサブキャラクターが混然としていたがやはり味のある役者が多かった、フランキー堺も早く逝った
いまじゃタレントありきのものか漫画で売れたものの実写版、本格的な脚本物を見たいが無理なんだろうな、
時代に付いていけないと言う事なのかもしれないが時代に阿る気も起きないな
大杉蓮さんのご冥福を祈ります、