梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ハードボイルドのプリン

2022-09-24 11:19:58 | 映画
女房の友達から「葉山にプリンのおいしい店があるから行かない?」とお誘いがあった、
かなり昔の話である、ドライブがてら行ってみることにした、
鎌倉から逗子を抜けて海岸線を暫く走ったらその店があった、
道々話を聞くと店の名前は「マーロー」と言うらしい
マーローと言えばレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーローだが“ザ・ハードボイルド”である、余りにプリンとはギャップがある、
しかし買ったプリンの容器にプリントされたのはまさしく「フィリップ・マーロー」のボギーの様だ、

半年ほど前にネットフレックスで「三つ数えろ」を見た、ハンフリー・ボガードのフィリップ・マーローはハードボイルドその物と言う映画だった

そしてつい最近またネットフレックスで見たマーローシリーズでは「大いなる眠り」と言う作品で「三つ数えろ」の原題はこっちの様だ、
こちらはハンフリー・ボガードではなく、ロバート・ミッチャムが演じていたが私は彼の方が気に入った、
上司とトラブルを起こして私立探偵になった独り者の中年と言う哀愁が漂う感じが何とも言えない
未だ続編があるなら探してみたいものだがフランスのギャング物も往時のアメリカ物も中年の魅力が素晴らしい、別に自分が年を取ったからではない、昔から好きだったのである
しかし、なんで「甘くて柔らかなプリン」の名前に「ハードボイルドなヒーロー」を持ってきたのだろう、固ゆで卵のプリンは旨くないだろう
マーローは横浜そごうの地下でも売っているんだがやはり葉山の海岸の店まで行って買う方が特別感がる、女房を誘って行ってみるか、

ジャンギャバンとマーロンブランド

2022-09-19 15:55:27 | 映画

レンズでも名前が解らない

 Amazonプライムで「現金に手を出すな」を見た、映画音楽としては知っていたが見たのは初めてだ
ジャン・ギャバンはアランドロンと共演した「地下室のメロディー」が最初でそのころから中年の貫禄のある役柄だったが同じAmazonで「霧の波止場」と言う古い作品を見た時にもしかして(ジャン・ギャバン?)と戻してクレジットを見たら未だ若いころの彼だった、
ギャング映画が多いが晩年になって「ヘッドライト」と言う映画に出ている、調べてみるといろんな文芸作にも出ているようだが殆ど見ていない
地下室のメロディーも皆殺しの歌も主題曲が有名だが見ていない作品が多い、
同じ様に最初に見た作品と晩年の作品、そして後になって若いころの作品を見たと言う俳優にもう一人マーロンブランドが居る、
最初に見たのは「片目のジャック」で恐らく20代後半か30代の作品で西部劇だった、次に見たのはずっと後で「ゴットファザー」の老齢な役柄
そしてレンタルで見たのが「欲望と言う列車」だった、
自分も10代から映画ファンで小遣いをやり繰りし乍ら映画館に通ったのだが今の新しい作品はあまり見たいものが無い、
DVDで出ているものもあるがネットのおかげで居ながら古い映画が見られるのはありがたい
まだ見ていない作品を探すのも楽しみだがネットをザッピングしていると思わない作品に行き当ったりしてこれはこれで楽しいものである、ジャン・ギャバンの「霧の波止場」はまさしくこのケースだ、
「三の男」も前に書いた「無敵が俺を呼んでいる」のプロットもネットのおかげである
あれば見たい作品は未だ随分あるがレンタル店に出かけるのも面倒なのでネットで見られたら是非見たい作品があるのだが私の様な古いファンが探しているような物は中々見当たらない、
20代から30代前半まで東宝の関連会社に居たので全盛期の映画は殆ど見れたのだが東宝系だからワーナーと20世紀FOXは掛かるがジョンウエインの出ている映画は松竹系だったので残念ながらこれは有料で見た
ありがたかったのはイタリアとフランス映画は東宝が配給していたのでジャン・ポールべルモンドの勝手にしやがれ」やアランドロンの太陽シリーズは見ることができた
そういえば「勝手にしやがれ」のジャンリュック=ゴダールが先日亡くなったが彼の映画にはベルモンドが随分出ていたが怪優だな、
イタリア映画の「鉄道員」がまだ見ていない、テーマ曲が印象的な作品だが何処かで流してくれないかと思うのだが、レンタルビデオ店に行けばあるかもしれないが中々足が向かない

ひまわりとソフィアローレンとB・BとC・C

2022-07-31 11:21:02 | 映画
保育園の庭にひまわりが咲きだした




ひまわりと言う映画がウクライナの問題で少しネットで話題になった、
この映画は音楽をふくめて昔から好きな映画だった、
封切で見たような気がするが少し後かも知れない、
傭兵としてウクライナに行ったまま帰らない夫の噂を聞いた主人公の女性が現地に行きそこで見た夫は若い女性と一緒に暮らしていた、
小さな子供を抱き上げる姿を見てすべてを諦めてそのまま帰る、
列車は一面のひまわり畑の中を走り続け、彼女は只々ひまわりを見ながら涙を流し続ける、
涙も拭かずに泣き続ける彼女のシーンとひまわりが印象的なラストシーンだった、(記憶に違いがなければ、違ったとしても私の中ではそうなっている)
女優はソフィアローレン、夫を演じたのはマルチョロ・マストロヤンニだった、
このころはイタリアとフランスの映画も多く公開されていて自分はアメリカ映画よりこちらが好きだった、
しかしヨーロッパ映画の女優の顔はどうも私には区別がつかない、やたらに口が大きいと言う印象が強くみんな同じに見える、
ソフィアローレンの主演だと思っていた映画に「刑事」と言うのが有る、
こちらも主題歌の「死ぬほど愛して」がヒットした映画で「アモーレ、アモーレ、アモレミーオ」と言う印象的な音楽だったが調べてみたらこちらはクラウディアカルディナーレだった、
C・Cと言われて映画雑誌ではよく特集されていたが同じ頃のフランス女優のブリジット・バルドーがB・B(ベベ)と言われて同じくらい持てやはやされていた、
彼女の主演映画「軽蔑」はスカラ座だったと思う、ジャンリュック・ゴダール監督の心理映画でジャックバランスが出ていた、
どうやら最近は同じ名前の映画かドラマがあるらしく検索するとこちらが出てくる
またか、と言う印象は否めない、「家なき子」「君の名は。」そして今度は「軽蔑」
作品にインスパイアされて、と言うならそれもあるが、名前にあやかるとしたらあまりに情けない
クリエイターとしてのプライドは無いのか、はたまた。「知らなかった」としたらそれはそれで浅識すぎる、
取り立ててフリークとまではいかない映画好きですら知っている、それを知っての命名なら映画作家としての矜持は無いのか。

2001年も2003年もとうに過ぎて

2022-01-29 16:00:44 | 映画

「2001年宇宙の旅」と言う映画がある
1968年にスターリング・キューブリックの監督したSF映画だが私は見ていない
木星に向かう宇宙船と船員とコンピューターの話らしいが「叙事詩的SF」とされている
しかし現代は既に2022年、サイエンスフィクションをリアルが追い抜いてしまった、
あれから54年、その間に月には降り立ち、国際宇宙ステーションも何基まわっているのだが惑星間飛行までは行ってはいない、
あの頃では21世紀はSFの世界だったんだなと考えると現在に生きている事が不思議な気持ちになる、
調べてみたらなんと「鉄腕アトム」の生誕も“公式設定では、2003年4月7日がアトムの誕生日とされる。”らしいのでアトムの時代も通り越していた、
作品は1952年開始だからやはり21世紀は遠い未来だったんだろうな
未だ原子力が夢のエネルギーだった時代なのでアトムのエネルギーは超小型原子炉だが「アトム」と言う名前自体「原子」と言う意味だ、しかしアメリカで上映されたときは
「アストロボーイ」と名前は変わっている、
日本は原爆被害国なのにあの悲惨さが見事に洗脳されて「夢のエネルギー」となり原発に傾倒していったわけだがその原爆を投下したアメリカは「アトム」と言う名前を「アストロ」と言う名前に変えた、
アトミックボンバーは放射能汚染と言う負の影響を持っている事は日本人以上に理解していたのではないだろうか、
人型ロボットはアンドロイドと言う言い方になってかなり人間に近いものも出来ているし機能型ロボットは色んな所で利用されるようになってもいるが手塚治虫氏の描いたような未来都市は未だ未だ到達しそうもない、
あの頃の漫画にはロボット物が結構あったが時代はどんどん夢を追い越してゆく、
科学万能の時代は結局一部の人間に富をもたらしたかも知れないが情緒を排したAIは「情状を酌量し」てはくれない、
単純作業と過酷な作業から救ってくれてもそこで糧を言えていた人間から職域を奪ってしまった、
デジタルの発達は生活を便利にするが自然との共生はだんだん難しく成ってゆく、計算は利益を追求する、効率は人間をコストとしてしかみない、命はコストではないのだが
能力だけでなく情緒的な物をコストとして排除していけば「あらゆる民の幸福の訴求権」は担保できない、
僅か60年前、人間の夢は徐々におかしな方向に曲がってしまった、科学は幾ら発達しても人間の愚かさは変えられないのだろうな
余談だが「2001年宇宙の旅」のBGMは、「ツアラストらはかく語りき」であるがリヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲した交響詩だそうだ
これはニーチェの書いた「ツアラシュトラはこう言った」という著書でこの名前はゾロアスター教のギリシャ名「ザラスシュトラ」のドイツ語読みだという事を今読んでいる本で読んだ、
拝火教とニーチェと叙事詩的SFを時が追い越していた

エイリアン、リプリーとシガ二ーウイバー

2022-01-26 10:17:34 | 映画
エイリアンと言う映画を見たのはいつ頃か?
調べたら1979年制作となっていたが多分封切で見た筈だ
シリーズが4本になって居たが劇場で見たのは最初の作品だけだった
主役のリプリーを演じたのはシガ二―・ウイーバーと言う女優だったがこの作品で初めて知った、
TV・映画とずいぶん出ている様だが殆ど見ていない、
何んという映画化覚えていないが確か弁護士役だった気がするがどうしてもリプリーの印象が強く役にのめり込めず途中でやめた記憶がある
「エイリアン」はストーリーも見せ方が秀逸で再々見ても楽しめる映画の一つだと思う
多くの登場人物がいるのだが印象に残っているのは人ではなく(役柄がである)アンドロイドだ、というよりリプリー以外は彼しか覚えていない
アンドロイドはエイリアン2の方にも出ていたのでこれと混同しているのかもしれない
ビショップと言うこのアンドロイドは最後までリプリーを助けて死んでしまう(壊れて?)彼と混同していたのかもしれない
最初のエイリアンを観たのは川崎ミスタウンだったと思うが休日にごろごろしていたら「エイリアンを観に行こうよ」と電話が来た、
彼女は行き付けの小料理屋に時々手伝いに来ているママさんの知り合いの娘で私より一回り以上離れていたはずだから計算すると18か19歳だった筈だ
少し白系ロシア人の血が混ざった鳶色の眼をしたちょっとかわいい娘だったが店で飲み終えて帰るとアパートまで着いてきてまた少し飲むようなことをやっていたのだが結局手を出すことも無くそのままの関係で終えてしまった、
当時はあまり恋愛関係と言うものに興味がなかった、女兄妹が居たせいかもしれない、
性欲の方は金で片付けるか、割り切った付き合いの娘が何人か居たのでそれで済ませて一緒に遊びに行くという事はまったくしなかったので当然恋愛関係には発展しなかった、
それにしても今考えると随分失礼な事をしていた訳だろうな、そんな関係になった娘達は何人か居たが今では還暦を過ぎている筈だ、
会ってみたい気もするが、お互い思い出はそのままが良いだろうな