梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ジェネレーション・レフト

2022-01-31 10:15:19 | 雑記
今朝の東京新聞で「ジェネレーション・レフト」と言う記事を読んだ、
恥ずかしながら初めて知ったが「アメリカで若者を中心に新社会主義と言えるような運動が盛んになり議席を近年で10倍に躍進した」と書かれていた、
その主義に賛同したので少し調べてみたら2020年頃から話題に上がっている様だった、
東西冷戦がソヴィエトの崩壊で西側の勝利ととられ、アメリカを先頭にEECの経済至上主義が急激に台頭し弱者を切り捨て、食い物にして集まった資本が大きければ大きいほど成功であるとする風潮が定着した、
その結果資本原資が無い、或いは少ない者はまったく競争に参加できず格差は増大し不平等が広まってしまった、
ほんの一握りの人間は更に資産更に集中させ続けるだろう、この事はアメリカに限らず人権にかかわる問題になっている
リンカーンが演説で語った「人民の人民による人民のための政治」はその子孫である現在アメリカ人は「一部の人民による一部の人民の為の政治」にしてしまった、
我が国も
「日本国憲法第11条「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」
第13 条、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
第14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により差別されない、」
Wikiiによる
現在の経済状況は憲法の趣旨とはかけ離れていると言わざるを得ないと思う
11条の“基本的人権の享有を妨げられない”
13条の“自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする”
14条の“政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない”は既に崩壊していると言える、
自由経済の競争の原理は全てが平等の条件が原則で今盛んに言われている「資産運営」が経済の重要科目であれば持たないで生まれた者はまったく参加すらできない事になる
此れを「自由主義だから」と言うのは法の下の平等とは言えず、幸福追求に対する国民の権利はまったく担保されていないだろう
ジェネレーション・レフトと言うよりマイルド社会主義と言えるが日本でも躍進してもらいたいものだ

2001年も2003年もとうに過ぎて

2022-01-29 16:00:44 | 映画

「2001年宇宙の旅」と言う映画がある
1968年にスターリング・キューブリックの監督したSF映画だが私は見ていない
木星に向かう宇宙船と船員とコンピューターの話らしいが「叙事詩的SF」とされている
しかし現代は既に2022年、サイエンスフィクションをリアルが追い抜いてしまった、
あれから54年、その間に月には降り立ち、国際宇宙ステーションも何基まわっているのだが惑星間飛行までは行ってはいない、
あの頃では21世紀はSFの世界だったんだなと考えると現在に生きている事が不思議な気持ちになる、
調べてみたらなんと「鉄腕アトム」の生誕も“公式設定では、2003年4月7日がアトムの誕生日とされる。”らしいのでアトムの時代も通り越していた、
作品は1952年開始だからやはり21世紀は遠い未来だったんだろうな
未だ原子力が夢のエネルギーだった時代なのでアトムのエネルギーは超小型原子炉だが「アトム」と言う名前自体「原子」と言う意味だ、しかしアメリカで上映されたときは
「アストロボーイ」と名前は変わっている、
日本は原爆被害国なのにあの悲惨さが見事に洗脳されて「夢のエネルギー」となり原発に傾倒していったわけだがその原爆を投下したアメリカは「アトム」と言う名前を「アストロ」と言う名前に変えた、
アトミックボンバーは放射能汚染と言う負の影響を持っている事は日本人以上に理解していたのではないだろうか、
人型ロボットはアンドロイドと言う言い方になってかなり人間に近いものも出来ているし機能型ロボットは色んな所で利用されるようになってもいるが手塚治虫氏の描いたような未来都市は未だ未だ到達しそうもない、
あの頃の漫画にはロボット物が結構あったが時代はどんどん夢を追い越してゆく、
科学万能の時代は結局一部の人間に富をもたらしたかも知れないが情緒を排したAIは「情状を酌量し」てはくれない、
単純作業と過酷な作業から救ってくれてもそこで糧を言えていた人間から職域を奪ってしまった、
デジタルの発達は生活を便利にするが自然との共生はだんだん難しく成ってゆく、計算は利益を追求する、効率は人間をコストとしてしかみない、命はコストではないのだが
能力だけでなく情緒的な物をコストとして排除していけば「あらゆる民の幸福の訴求権」は担保できない、
僅か60年前、人間の夢は徐々におかしな方向に曲がってしまった、科学は幾ら発達しても人間の愚かさは変えられないのだろうな
余談だが「2001年宇宙の旅」のBGMは、「ツアラストらはかく語りき」であるがリヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲した交響詩だそうだ
これはニーチェの書いた「ツアラシュトラはこう言った」という著書でこの名前はゾロアスター教のギリシャ名「ザラスシュトラ」のドイツ語読みだという事を今読んでいる本で読んだ、
拝火教とニーチェと叙事詩的SFを時が追い越していた

エイリアン、リプリーとシガ二ーウイバー

2022-01-26 10:17:34 | 映画
エイリアンと言う映画を見たのはいつ頃か?
調べたら1979年制作となっていたが多分封切で見た筈だ
シリーズが4本になって居たが劇場で見たのは最初の作品だけだった
主役のリプリーを演じたのはシガ二―・ウイーバーと言う女優だったがこの作品で初めて知った、
TV・映画とずいぶん出ている様だが殆ど見ていない、
何んという映画化覚えていないが確か弁護士役だった気がするがどうしてもリプリーの印象が強く役にのめり込めず途中でやめた記憶がある
「エイリアン」はストーリーも見せ方が秀逸で再々見ても楽しめる映画の一つだと思う
多くの登場人物がいるのだが印象に残っているのは人ではなく(役柄がである)アンドロイドだ、というよりリプリー以外は彼しか覚えていない
アンドロイドはエイリアン2の方にも出ていたのでこれと混同しているのかもしれない
ビショップと言うこのアンドロイドは最後までリプリーを助けて死んでしまう(壊れて?)彼と混同していたのかもしれない
最初のエイリアンを観たのは川崎ミスタウンだったと思うが休日にごろごろしていたら「エイリアンを観に行こうよ」と電話が来た、
彼女は行き付けの小料理屋に時々手伝いに来ているママさんの知り合いの娘で私より一回り以上離れていたはずだから計算すると18か19歳だった筈だ
少し白系ロシア人の血が混ざった鳶色の眼をしたちょっとかわいい娘だったが店で飲み終えて帰るとアパートまで着いてきてまた少し飲むようなことをやっていたのだが結局手を出すことも無くそのままの関係で終えてしまった、
当時はあまり恋愛関係と言うものに興味がなかった、女兄妹が居たせいかもしれない、
性欲の方は金で片付けるか、割り切った付き合いの娘が何人か居たのでそれで済ませて一緒に遊びに行くという事はまったくしなかったので当然恋愛関係には発展しなかった、
それにしても今考えると随分失礼な事をしていた訳だろうな、そんな関係になった娘達は何人か居たが今では還暦を過ぎている筈だ、
会ってみたい気もするが、お互い思い出はそのままが良いだろうな


憲法は哲学であるべきだ

2022-01-25 09:38:24 | 雑記
改憲論議が国会質問で取りざたされていて各党の考え方が一覧になっていた、
当然のことながら自民党が最大改憲論者で次いで維新の会、反対意見は共産党でその他の野党はその間に散らばっていてかなり温度差がある様だ、
しかし改憲を含む憲法論議は政治国会で行うにはふさわしくない、
国の根幹、国民生活と社会を保護する基本理念である「憲法」は最高機関である三権をもその下に治める基本法である、
政治権力はいつの世にも増大し国民の権利自由を押さえつけ、奪い、収奪する
それを規制する為の根幹を政治組織、政治家が弄るという事は絶対に避けなければならない、
憲法論議はいわば哲学だ、どう云う社会を築き全体に奉仕する社会を構築するか、
それは哲学者、思想家、法律学者、憲法学者、宗教家などが公開で議論しそれを万民が評価する形でなければならない、
学術者会議の推薦教授を理由なく任命拒否をしている政党が憲法論議をするなど言語道断だ、
今回の改憲論議は「国民投票」の可否ではあるが安倍総理はさらに国会の2/3を1/2にする様上程した、
絶対多数の与党と改憲に積極的な野党を含めれば「憲法改定の賛否」と言う国民投票は現実味を帯びてくる
しかし、憲法改定の是非と言う事の投票率は少なくとも有権者数の80%、出来れば90%越えなければ不成立としなければならない
現状の国会選挙の投票率は50%を維持できない状況でありそれが組織票を抱える自民党、公明党に大きく寄与しているのは麻生副総理自信がいみじくも「若者は投票に行かないでくれると大変ありがたい」という言葉が証明している
国民の根幹を担保する憲法の問題に意識が低い人を排除するという事はそれこそ「国民全体」を保護担保すると言う事と矛盾する
仮に憲法を見直すとしても一字一句毎に是々非々で行うべきで安倍自民党がごり押ししてきた「束ね審議」は絶対にしてはいけない
憲法は絶対にいじってはいけないと言うほど頑迷ではないつもりだが恣意的に憲法を捻じ曲げられるのは御免被りたい

ダスティンホフマン「卒業」「真夜中のカーボーイ」といちご白書

2022-01-23 12:06:05 | 映画

早くも梅がき始めていた、八重の薄紅色

「卒業」と言う映画が有った、主演のダスティンホフマンを有名にした映画だったがテーマミュージックが売れた、
メインテーマ曲はサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」でヒットしたが挿入歌の「ミセス・ロビンソン」もヒットした、私はこっちの方が好きだった
ラストシーンの結婚式場から花嫁を奪って逃げるシーンが有名でジャケットもそれだった
彼の映画は多いがそれ程見ている訳では無い、印象に残っているのは「真夜中のカーボーイ」のラストシーン、長距離バスがラスベガスにつく寸前に相棒に「駄目だ、漏らしちまったよ」と言ってそのまま息絶えるシーンが強烈だった
大塚博堂の「ダスティンホフマンになれなかったよ」と言う曲が有ったがこれとバンバンの「いちご白書をもう一度」が混同していたことがある、同じ頃の同じ様なシチュエーションだったせいかもしれない
「いちご白書」の方は私も再放映の時に渋谷宝塚で見た、ハチ公広場の向かい側、線路脇のビルの中にあった気がする、
映画館はずいぶん少なくなった、大きなロード館は新宿、有楽町に東宝系、松竹系が有って
西銀座デパート前に東映、松竹系のテアトル東京、銀座5丁目には松竹系の洋画館が有った
仕事が東宝系の会社にいたのでコマ劇場と日比谷映画街は全て無料だったが松竹系の洋画も見たい作品が多く見に行ったのだが普段が無料なので「高いな」と勝手な事を考えていた、
ジョンウエインの「アラモ」、「ウェストサイドストーリー」も東宝系では無かったがそれでもまだ見ていない名作が多くある、
古いイタリアとフランス映画が好きだが全盛期の邦画も良いものがある
ネットで見ているが当時とはやはり感性が変わったのだろう、楽しめるものとのめり込めない作品もある、
昔は面白かった娯楽作品が妙に陳腐に感じたりしているが再々度見直すと引き込まれたりするのが何とも言えない、
再度言うが映画好きには本当にいい時代になったものだ