梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

寂しいという感情は共同生活動物に必要だったのだろう

2020-08-31 09:07:49 | 雑記
寂しいという言葉があるという事は元来人間には寂しいと言う感情がある、
共同生活を営む社会的動物には多分皆備わっているのだ、
決まり事ではなく社会と言う生き方を維持するのには必要な感情だったのかあるいは進化論的に言えば淘汰的遺伝で引き継がれてきたのだろう、
しかし今度のコロナ騒ぎはこの感覚を引き裂く様な生活を強いる、これが“神の試練”だというならあまりに卑劣な試練の与え方だ、
生活を支え合うという側面以上に隣人と睦みあうという単純でかつ純粋な感情だが現在の経済格差、分断の世界において金を集める事だけを目標としているごく一部の連中にはこの寂しいという感情はあるのだろうか、
「資本主義は経済原理であるから基本的に弱肉強食であるが社会生活の基本原理は弱肉強食ではない、人間社会は共同生活が基本であり共助が基本である」と言う話を聞いた
「弱肉強食なら獣だ」と言っても居たがそれは獣に対して失礼だろう、集団生活を基本としない肉食獣の世界では喰いきれない獲物は捕らないし大体共喰いはしない、
「満腹のライオンは目の前をウサギが歩いても何もしない」と言う、家族の餌をとれるテリトリーを犯さなければ同じ種でも争いはしない、
共同社会を営む動物は基本的に草食だから共喰いはしない、人間も基本的に草食だから直接の共喰いではないが同類の生命維持に最低限必要な食料を喰いきれない程持っていても搾取するという事は共同生活を基本とする生命体としたら生殺与奪権を持った凶暴な共喰でコロナウィルスより卑劣で悍ましい突然変異だ
突然変異をして異常増殖をしたの臓器を犯す細胞は医学的に“癌”と言う、腫瘍は発見されたら早期に摘出手術が必要だ、世界の腫瘍は資本の90%近くを集めて更に増殖し続ける超富裕層だ、このままでは他の細胞は維持できない、全身が壊死する前に切除する必要がある、
日本で言えば日本の政治を社会を好き勝手に掻きまわした安倍政権残渣とそこにぶら下ったか或いは利用し続けて来た財界と官僚は癌で言えばステージ4クラスの重症だろう
メスを入れられるの選挙であり選んだ政治がシステムとしてこの政経官のオペをしなくてはなるまい

これで自民党はどうするかだな

2020-08-29 12:05:33 | 雑記
安倍晋三氏が総理を辞職した
職務を放棄したような状況を半月近く続けての上での辞表である
何も出来なくなっても病院に行っても「健康診断だ」と言う
2度目は「追加の検査だ」と言っていながら「持病の悪化で職務に耐えられない」と投げ出した、
歴代総理在職記録を超えた数日後の辞意である、
菅官房長官の「ただの健康診断」は何のための嘘だった?
民意の反対を押し切って多くの悪法を強行採決し、文書偽装までさせ「桜を見る会」の説明もしないでコロナ問題も正面から向き合わずこのままでは次期選挙には勝てないとなると今度は憲法で定められているという「臨時国会」も開かず唯々無言を通し、総理大臣在籍期間がレコードを越えたら露骨に退場する、あまりに幼稚で情けない一国の責任者だ、
強大な権利は持っていても全く責任を要さないと言う世界でも稀有な存在の日本高級官組織だが官僚の人事権に強大な影響力を持った安倍政権は更にその上を行く、
これで安倍政権が追及されている諸問題がうやむやになったら国民も野党も嘗められたものだ
世論はこの問題をそのままに済ませる事はあり得ない、今まで好き勝手にやって来た安倍政権が一応だが収束したなら現与党は安倍晋三氏とその取り巻きを徹底的に訴求しなければ次の選挙では絶対に許せない、自民党の自浄力を期待する

えんやこら今夜も船を出す

2020-08-28 09:49:28 | 雑記
「逢ひ見ての のちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり」
百人一首の歌だが意味は“恋しい人と契りを結んでから後の恋しい気持ちに比べたら、昔の想いなど無いに等しいほどのものだった”となるらしい
逢い見てのちのを一目ぼれと思っていたらこの関係は男女の契りを結んだあとの心持ちだった様だ、
まあ年齢から言っても当たり前だけど恋から関係が契りを結ぶ(露骨な表現は避けたい!)関係になってからが恋愛関係が本当の歓喜であることは古の歌でもよくわかる
そしてその歓喜は離れている時の苦悩にもなり、また会う時の喜びを増幅させる
しかしそれは“逢いみまえる”前とは違う心の深層からの苦が育ってくる
若いころ当然性欲は始末に困るほど持っていた、
しかし、好きになった娘、憧れの女性はその対象にはしなかった、
よく憧れのスターはトイレすら想像したくないという話を聞いたが清純さに心を惹かれた相手にそういうイメージを重ねる事はどうしてもできず性欲の対象は漠然とした性対象としたイメージで処理をしていた
しかし実際の話こっちが勝手に神聖化してみている彼女もいま思えば性欲もあっただろうし手も握らない様な関係を続けていたら(この人は何でなにもしないんだろう?)と言う事になってしまったのだろう、結局別の男に行ってしまった
半世紀も前の話、それから36で結婚するまでいろいろあったが“ドロドロした関係”が男女関係の醍醐味なんだと納得した
黒沢年男の「黒の舟歌」の歌詞ではないが「深くて暗い川がある」で懲りずにそれでも「えんやこら今夜も船を出す」のだ、

天城越え

2020-08-25 13:03:48 | 雑記
伊豆の最高峰天城峠は色んな小説や歌に歌われている
古くは伊豆の踊子で主人公が踊り子達と一緒になる場所
松本清張の推理小説「天城越え」
幕末の下田代官所に向かう天城街道の難所としても書かれている
今では新天城トンネルとループ橋であっという間に通り過ぎるが手前から旧道を登ってゆくと旧天城トンネルに出る
幕末にはこのトンネルもなく本当に峠を超えたらしいが今でも寒い時期には積雪がある結構高い山である、
「峠越え」と言う言葉には何か独特の趣がある、
「超えればきっと」何かがある、或いは今から逃げられるという期待があるのか
しかし此れだけ交通が発達した現在では峠を越えたところでさして変わることも無い、車ならあっという間に超えてしまう、
それでも峠のピークに向かい、やがて今まで空と木々だけ見ていた景色が大きく開く瞬間はやはり心がウキウキとするものだ
浄蓮の滝を過ぎて細い急な杣道を数時間掛けて峠を越えた瞬間は恐らく現在の比ではなかったのだろう
石川さゆりの「天城越え」一番の歌詞にこんな部分がある
「誰かに盗られるくらいならあなたを殺していいですか」
不倫か忍び合いで男女の情念を激しく歌い上げるこの歌はカラオケでも懐メロでも随分人気がある、
この歌は相思相愛か、一方的な不倫関係かよくわからない、
二番では「口を開けば分かれると」とあるので彼女の一方的な思いかもしれないが
「あなたを殺していいですか」と言うのは女性の思いと怨念が染み出したような台詞だが
それがこの歌の大きな魅力になっている、
峠を越えるのは現在からの逃避か、行き止まりの峠を越せないかと願うあきらめか
しかしこの怨念はいま現実の世界でストーカー殺人と重なってしまう
歌の2人は愛情を通い合わせ歴史があり未だ苦しみながらの関係を続けていると言う訳だろうがストーカー殺人は分かれた事を恨んで、更には全く一方的に思いを寄せて振り向いてくれない、
或いは拒否されて双方の関係自体は無かったものが殺したという事が多い、
最初に好きになった相手が最高の相手であることは少ないだろう、
芥川龍之介の「侏儒の言葉」の中に「私が彼女を好きになったとき彼女が私を好きになってくれたのと同じように私が彼女を嫌いになったとき彼女も私を嫌いになってくれればいいのに」と言うのがあった
自分が好きなのに相手が自分を嫌いになった、或いはもっと好きな人が現れたというのは辛いが現実だしそのまま無理に交際を続ければ更に嫌われる事は自明の理だと思うのだが中々そうはいかない様だ、
失恋自殺、無理心中は昔から芝居や小説になって来たが一方的に好きになり振り向いてくれないから殺してしまうと言う
一体どういう風に育ってきたんだろうか、自分の思うがままに廻りが動くという事はどんな独裁者でも得られない、それが相手の心の問題なら殊更に、
どうしてこう言う人間が出て来たのか、
生まれついたのも育ったのも貧乏で力も地位も無い自分からすると何でも思うがままになって来た幼少期なのか、そのまま大人の世界に放り出されたのか
親の責任を子に言ってはいけない、やったことは本人なんだから、
しかし、育てた親も責任を感じなければならない、被害者に対してもは同然だが自ら育てるという事の重要さを理解していなかった責任を恥じなければならない、
子供を育てるという事は「人間を作る」事だという事を自覚し、未だ同じ様な欠陥人間を作っている親の自覚がない親達に知らしめるのが社会の責任ではないだろうか 


新しいリスクの話で順番の話ではない

2020-08-21 09:04:54 | 雑記
新型コロナの患者数に「交通事故死者の方が多い」「インフルエンザの死亡者ももっと多い」と言うような記事を見かける
どっちが多いとか少ないとか言う話ではない、新たな死亡リスクが現れたという事なのだ
第一世界中で既に100万人を超える死者が出ている事も報道され続けているのにだ
未だに「あれは風邪の一種だ、騒ぎすぎだ、経済を回すのが重要だ」と言うものもいる、それも知事クラスである
その方針を取っていたトランプ大統領のアメリカは世界でも突出して患者死者が多い、
その結果は更に経済の混乱と衰退を招いているのは明確な事実だろう、
この疫病を封じ込め収束させてからでなければ経済社会どころか人類社会の危機である、
他に比べて一番死病率が高いのではないという事を税金に例えてみればいい
国民全体に新税を掛けるという、「酒税や揮発油税に比べたらそこまで高くはない」と言う奴がいるか?
新しい高額な税金は生活を圧迫する、今までの高額な税より安いから許せる、無視できるという事はあるまい、
新しい税金は断固として阻止し、他の高額な税金も下げると言うのが納税者の願いだろう、
世界的に見ればこの疫病は人類の生命と活動を脅かし経済を押し下げている、根本的にはこれを何とかするのが先決だ、
完全に鎮火していないで未だアチコチに燻っている家に火災道具を入れて生活を始めるという事は再度燃え上がって大火災に発展するだけだしそんな奴はいまい
消防能力が未発達の江戸時代、火勢に対抗できない火消しは取り敢えず類焼しそうな未だ燃えていない家屋を引き倒す事で燃え尽きて鎮火するのを待つしかなかった、
世界で頻発している山火事もp防火帯と言う類焼を防ぐための伐採帯を作る事で燃え尽きるのを待つ方法しか無い、
今のコロナに対しては未だ有効なワクチンも薬品も全くない、多くの開発は進んでいても副作用の安全性を確認するには年単位の時間がかかる
今できるのはやはり燃え広がる対象を無くして燃え尽きるのを待つしかないのではないのだろう、それしか“今出来る対処方法”はない、経済を優先するのは火勢に燃料を供給し続けるという事になる
経済的に将来に禍根を残すというのかもしれないが「死に絶える」と言うのは個人個人で言えば将来は失われるという事、
今経済をと言っている人達本人家族が罹患しないという保証は全くない事を理解しなければならない、