梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

神は戦争を望むのか

2016-05-29 07:43:57 | 雑記
日本人は多神教である、あらゆるものや現象に神が宿ることに何の違和感もない、しかし世界の大半は一神教である、多神教では生まれ育つのに感謝するのは自然の神々と親である、日本の神々と言うより多神教の神々は戦争を好まない、それは自然の摂理に反するからだ、私は日本に生まれて育ったので絶対的一神教は理解し難い、そこで生まれた時から生活の隅々まで絶対的「神」の祝福と試練を頂く社会に生きる人々に「あなたの神は戦争を望んでいるのか」と言う事を聞いてみたい、
沖縄は「神々の島」と言われる、そこに戦争の為だけの施設「軍事基地」を作るのは彼らの神は「信ずるものは救う」が「異教徒」の民だから救う必要はないと言うのか、我々の神は寛容である、信じない民も一様に庇護する、民は日々の結果に感謝し自然の脅威に恐れ許しを乞う、その心だけであるが感謝しないから罰を与えることはない、因果応報は仏教の教えである
多神教の民が神にする「感謝」と絶対的一神教の民が神にする「感謝」はかなりかけ離れて居るような気がする、キリスト教でもイスラム教でも「神」は名もなく形もない、有るのはメッセンジャーである「預言者」である、神の言葉を「預かって」民に伝える、と言うのはメッセンジャーの意思が入らないという保証はないのではないのか、だから同じユダヤ教の神であってもキリストとムハンマドでは違うのではないかと言うのは不敬かも知れないが逆に「神」の名誉のために「神は戦争を望まない」と思いたい、神は我子同士が殺し合うことを望んでいるとは思えないのだ、
「我欲を捨てて神の意志に沿う様に生きなさい」と言うのは基本的な教えの一つだろう、いま戦争を行っている人々も我欲にその心を乗っ取られた様な人々はそれこそ「異教徒」だと言えるのではないだろうか。
十戒より
その隣人の家をむさぼるなかれ、また汝の隣人の妻、
  およびそのしもべ、しもめ、牛、驢馬、
  ならびにすべて汝の隣人の持物をむさぼるなかれ

ヘイトスピーカー

2016-05-27 15:24:18 | 雑記
ヘイトスピーチ規制法が成立したが「在特会」は「関係無い」とコメント、当日に川崎市に対してデモを申請、市は受理したと言う、無論それに関して多くの反対が出ているが「市としては言論の自由もあるので」とコメント、しかし自由には自ずと社会的道義と言う物が有る、しかも「在特会」の今迄の発言は明らかに人道的道義に反している事は国際ジャーナルからも懸念を表明されている上今回は立法化までされて居るのに川崎市と言う公共自治は何を恐れて居るのだろう、
恐らく川崎市に「憲法9条を考える」と言う名目でデモの申請をしたら即時却下される事は想像に難くない、此方は逆で許可したら自民政府に嫌味を言われ予算請求も難しくなると言う現実的な障害が有るが、ヘイトスピーチに関しては「許可できません、国できめた事ですし今迄の貴殿の言動から穏便な発言では済まないだろう問う言う判断をしました」と言う事に何の問題が有るのだろうか、確かに彼の団体の行動からすると右翼の街宣並みどころか「殺せ!死ね1日本から出て行け」と言う話も聞くので市役所でそんな事をされたらたまらないと言う事かも知れないがそれこそ即時警察に連絡すればよいのではないか、いや「警察はカウンター側を規制する事は有ってもヘイト側を野放しにしているから止めた方が良い」とでも言うのか、
右翼の街宣でも名ざしで「死ね!、殺せ!」と言う様なスピーチは聞いた事は無い、面と向かって「死ね!」と言えば脅迫罪には成らないのか
第222条  生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
2  親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。
判例では
「一般人が畏怖するに足りる」ものであればよい。「殺す」という言葉のほかに、「刺す」「しばく」「どつく」「殴る」「埋める」なども該当し、「何をするかわからない」などと暗に加害行為をすることを告げる場合でも成立する。
基本的に親告罪であり脅迫された本人で無いと立件できないから集団と言う事になるがそれ以前に警報すれすれの問題である、条例であるが騒音防止条例にもあたるだろうし集団で道路を占拠して居れば道交法にも違反している筈だが僅かな逮捕しか聞いていないし更に「続ける」と言い放つ事には何らかの根拠が有るのだろうか
それ以前の問題として彼等は何を持って自分と対象の人種、特に「在日韓国人」を「敵だ」と言って居るのか解らない、「在日韓国人特権」と言うのは一体何を指しているのか、「奴らは敵だ、戦争で敵を殺すのは当然だ」と言う発言も聞いたが日韓で戦争状態で有る訳も無いが戦争だとしても敵は「国」で有って「人」では無い、

人種を根本的理由にしているとしたら彼等は何を持って「日本人」と言うのだろうか、
日本人のルーツは実際の処まだはっきりしていない、只彼らが眼の敵にしている「朝鮮民族」(韓国と言う言葉をあえて使わないのは人類分類上の為)がかなり近い、縄文人は日本固有種だった様だがこれも未だ確定はしていない、東南アジアから海流に沿って移動して来たと言うのが主流だが骨格やDNAでは関係が他の人種より際立って近いとは言えないらしい、縄文人は狩猟と自然果実を主食とした様だが弥生人は農耕民族の様だ、生活様式が変わったと言うより骨格等で別種とみられている、元々日本列島に居たのは南方系の熊襲と北方系の蝦夷だが弥生人に駆逐されていったというのが定説だ、
それが今の日本人だとすると中国南部から移動して来たと言うより朝鮮半島から島伝いに来たと言う方が妥当だろう、つまり祖先を言えば「在特会」の人達もかなり血族的には混ざっている訳で国籍や人種だけで優劣意識を持つ事自体個人的資質に劣等感がある、
ヨーロッパでは中東からの難民(避難民では無い)が押し寄せて国内の経済活動に支障が出ている、しかし彼等は一生懸命受け入れて居る、肌の色も言葉も宗教も違う、その上飢えて衰えて居る、此れを見て「日本人は恥ずかしい」と思うのが本当ではないだろうか、僅かに存在する「レイシスト」は世界に対して日本の恥だ、それを許し続ければ日本人全体が「レイシスト」だと言われても反論できないだろう


債権と核兵器と

2016-05-22 08:13:04 | 雑記
人間は多くの発明と工夫によって地球の支配者として君臨してきた、元々生きるために必要な食料を得れば良しとする普通の動物だったはずだが季節の変動や群れの規模による不安定さをカバーするためにだろう「蓄える」事を覚える、蓄える事は即時格差を生み,社会を形成すると同時にヒエラルキーが形成されそこに管理という道具が発明されて貧富の差は拡大する、それでも貨幣と言うシステムが発生するまでは現物の保管管理という事から範囲的にも時間的にも限度が有った、しかし等価貨幣という概念が確立することで時間的にも距離的にも拡大し人間の社会は地球上の生物として強大な力を得たのだが強大な道具は同時に強大な武器にもなる、物理的な発明は石器から青銅器、鉄器と農耕具として革新をもたらした道具は武器の革新でも有った、産業革命をもたらした外燃機関まではまだ鉄道レベルだったので広範囲に移動できずインフラ整備が必要でそれが経済的発展の足かせだったが内燃機関が発明されると一気に経済の拡大が可能になると同時に機動的な軍隊を発展させ侵略の範囲は加速度的に広がった、人類の夢と言われた空を飛ぶ事は偵察から爆撃と更に戦力を拡大する、ダイナマイトの発明は破壊兵器を強力化し、核開発は500kg程度で10万人規模の都市を一瞬に消滅させる、
科学の発展は人類に多くの恩恵をもたらす力がある代わりに破滅させる力もある、陳腐な言い方だが「使う人間の資質」に依存するしか無い、しかしいまの支配者層を見る限り、というより20世紀以降の政治と経済を見ていると普遍的に社会を発展継続させる事が可能な人間的資質が有るとは思えない、自らの欲望を肥大させるだけが目的で長期にわたって人類という「種の存続」は念頭に有るとはとても認められない、
しかし武器より厄介なのは経済システムとしての発明だ、貨幣の発明は人類の発展に無くてはならない物だがそのシステムを支配した階層の人間にに多くの人間が隷属させられている、それよりなお多くの格差を産んだのは「債権」の発明だろう、此れがなければいまの発展はなかったし「債権」の効力は「未来への投資」という意味では努力と結果の道を広げたがその力を只々自らの蓄財といより経済的支配力の強化にのみ使う連中が「債権」の威力である「実質的経済力」の数倍の威力を駆使して彼らの係累で初消費できるわけもない経済力を集め更に飽くことなく肥大してゆく、
ピケティの言を待つまでもなく此れをなんとかしなければ人類の未来は暗澹たるものだ、
「全ての獲物を食い尽くした肥満したライオンは草原で飢え死にする」のは全ての生き物がいなくなった後では人類という「種」は救われない

産まない選択と種の存続

2016-05-21 07:53:29 | 雑記
生まないという選択」と言ういう様な発言が有って「そう有っても良い」と言うコメントがつくとそこから盛り上がり「良かった、」と言う投稿が多くありNHKでも取り上げられたらしい、「生まないという選択」は本人の自由だろうし強制はできない、しかしそれは生命体としては「イレギュラー」だということは言いたい、
数億年前に地球が誕生し偶然か、必然かタンパク質が生まれ長い時間をかけて今の多くの生命体が生まれ育ってきた、生命体の寿命は限られているし進化のためには新たな誕生が必須だったのではないか、生まれて育ち新たな生命を誕生させて朽ちると言う行為を何億年も積み重ねて今の地球上の生命は存在する、それは自然の摂理なのか神の意志なのかは知らないが此れを拒否すればその生命体は絶滅する事は確かだ、「産んで育てる」というのは個人の自由の範疇を超える、「生きる事」は権利であると同時に「義務」でもある、
「産むこと」も同じでそれは「種の存続」と言う自然摂理の重要な「義務」だ、先の「本人の自由」とは矛盾するが個々それぞれ持って生まれた個性がそれを拒否することも有るだろうしそうではない人間が批判することも出来ない、現在はあらゆる事が認められる世界になりつつ有るのでそれはそれで仕方ない事だが、私が言いたいのは「生まない選択の自由」がレギュラーな考え方だという事はおかしいという事だ、イレギュラーを全て排除することは出来ないがそれが当たり前になれば日本は少子高齢化が進みこのままの割合で下がっていけば来世紀には日本人は存在しないと言う計算まで出ている、経済的格差、公平でない競争社会など夢の持てない将来であることは確かに子供を産んでも苦労だけで何一つ幸福を残せないと言う事はわかるがだから「産みたくない」と言うのは言い訳でしか無い、「産みたいから良い社会に」ではなく「産みたくないから産まない」という選択を「当たり前の選択」として受け入れることは出来ない、現在社会においては個人の考え方は千差万別認めなければならないことはわかっているが根源的な問題に関してはやはり「あなたはそう思うかもしれなが生き物として間違って入る」と言わせてもらいたい、「私くらいが産まなくとも」いう人が3割を超えたら加速度的に人口は減少する、まあどこかで必ず反転する時が来るだろうが現時点で「産みたくないから産まない選択をしたい」事を当たり前にしたくはない、その負担は女が負うのだというならそちらを変えることが方法で「だから産まない」と言う選択は取るべきではない、歴史的にも世界の情勢を見ても「嫌なことはやらなくて済ませる」と言う幼児的発想と言われても仕方ない

今の野党での閣僚は想像出来るか?

2016-05-16 13:33:59 | 雑記
大分・熊本の地震被災のニュースで安保関連法案や消費税増税等の問題がかすんでいる、
政府に批判的なマスコミにかける圧力は多くの海外メディアからも批判されているのだが未だ収まらない地震対策に国会運営を廻さなければならない状況で国民の耳目もやや追及の手は控え気味だ、
長い自民党政権のなかで阪神淡路震災と東日本災害の2つが偶々戦後3回だけ有った社会党(民主党)政治の時に出くわした、今回の被災が自民党としては初めての劇震災害になる訳だが永い政権と圧倒的多数の議席、加えて直接的被害である死傷者の数字も前二つに比べるとかなり少ないせいもあってかなりスムーズな対応になっている様だしそのせいで強引な富国強兵主義の様な動きも少しは減速したかもしれないが表に出て来ない事の方が大きいのではないかと懸念する所でもある。
外的要因がと言って入るが結局マイナス金利の発動にも拘らずデフレは更に進行する、黒田総裁や官僚がどう考えて金融緩和が景気浮揚の特効薬だと思ったのか知らんが中小企業以下、特に零細企業と消費に影響の有る小売業にとって「金融利息」は個人レベルの所得に影響する訳の無い事は常識だ、金を借りるのはそれを使って新たな利益が見込める場合で最終消費や企業利益が見込めない状況で「金利が最低だから金を借りなさい」と言われても借りる訳も無い、窓口の金融機関も返済の計算が出来ない金を貸す訳はない、借りた金を食いつぶして返済不能になる事は火を見るより明らかだ、
ずっと高度成長の舵取りをして来た自民党は大手企業と二人三脚で日本を此処まで押し上げて来た事は確かだろうがそのせいで国民の7割以上になった低所得者層とそれを支えて来た中小以下の企業を理解出来なくなったのだろう、この7割を絞りとって肥え太った大手企業にもそれは理解出来ないのだろう、東芝・三洋・シャープ、此処に来て三菱自工と経営の基本を疎かにして来た大手が零落している事も同じ原因だろう、
その7割以上の国民や労働者の代弁者である筈の社会党→民主党→民進党は結局名前を替えてみただけで他の野党と協調する気は全く無い様だ、「野党再編成」ではなくイメージの下がった党の名前を替えただけで幹部は全くそのまま、人間を入れ替え無くとも良いが発想も変えられないのでは全く意味は無かった、
前回の鳩山・野田政権も村山政権も一期も持たないでお粗末な運営は結局自民党に利しただけ、今回は恐らく交代すら出来まい、全くの私見ではあるが岡田・細野両氏のどちらであっても「日本政府を代表する席」を任せると言う想像は出来ない、
総理をさておいてもだ、誰が外相を、誰が財務大臣を、と言う想像は更に浮かんでこない、
結局此れが「安倍政権支持率55%」の主因なんだろうな
自分としてはアナクロニズムの安倍政権にこのまま任せておいたら取り返しがつかない事になりそうな気はするが今の民進党よりは未だ自民党の人材の方が勝っているだろう、
こうなれば後は自民党の内部自浄能力を頼るしかないのか、菅官房長官と安倍総理が協力して運営しているのか、はたまた安倍総理はただの神輿か、北朝鮮の神輿より多少自分で走っているように見えるがそうだとすると安倍信三氏のアナクロで日本が大日本帝国に戻られてはたまらない、
18歳からの参選挙でどうなるか、我々世代は野党の情けなさに白けきっている、彼らの審判を期待するか、その結果がどうなろうとも未来は彼らの物だからな