梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ちはやふると転失気

2022-02-25 09:45:36 | 雑記
「ちはやぶる神代もきかず竜田川韓紅に水くくるとは」在原業平の一首だが最近漫画で売れているらしいが此方は「ちはやふる」になっている
ちはやふるで思い出すのは落語の話、
娘からこの句の意味を聞かれた金さんが横丁では物知りを自慢している隠居に意味を教えてもらいに行くと言う話で実は知らなかったご隠居がひねり出したのが竜田川と言う相撲取りが花魁の千早太夫に振られると言う話である
ここから「千早振る」となったらしいがこの手の落語は幾つかある
百人一首ではもう一つ「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の」という崇徳院と言う落語だが此れより「てんしき」の方が面白い、転失気と書くらしいが「屁」の事である、
具合を悪くした和尚が医者から「てんしきはあるか」と聞かれてもその意味を解らず一旦胡麻化しておいて小僧に意味を調べさせると言う話でこれは知らないから聞くのではなく最初からこの小僧が和尚を嵌めると言う話だから面白い、
現実の話、姪が父親にされたいたずらの話、まだ小学校に上がったばかりの頃仕事から帰って来た兄が姪をよんで「ズボンの尻がほころびていると言われたんだが見てくれ」と言うので姪は後ろに廻って顔を近づけた途端大きいのを一発かましたらしい、
「酷いでしょ、おじさん」と姪が訴えたが兄貴は「大成功だが一回しか使えない」と笑っていた、
自分の話、私は自宅に居るときは遠慮会釈なくぶちかましてその度「少しは遠慮しなさいよ!」と家族に怒られているのだがある夜寝小便ならぬ根放屁をその勢いでやったらしい、
らしいと言うのはその音で隣に寝ている女房が起きたのだが自分はまったく気づかず白河夜船で納得いかない女房にたたき起こされたことがある
本人には悪気はない、それで起こされるのは理不尽だ、と言ったが隣で起こされる私の方こそ理不尽な出来事じゃないかと
「出物腫れ物所嫌わず」自然が一番だが騒音と悪臭には気を付けよう

知床からアルジェまで

2022-02-21 10:29:10 | 雑記
池上彰氏の「日本語の大疑問」と言う本に言葉の変化と言う話が載っていた
その中で知床の人が「白夜は本来“はくや”と言っていたのだが知床旅情のおかげでいまでは“びゃくや”が一般的になってしまった」と言う下りが有った
知床旅情の歌は加藤登紀子が歌ったが森繫久彌が作詞作曲した歌で、本人の森繫久彌の歌の方が歌詞に相応しい雰囲気で好きだ、
森繫久彌と言えば「社長シリーズ」やTVの「7人の孫」のころは好きな役者だったが晩年は妙に尊大になった気がして少々残念だった、
彼の歌で記憶に残るのはカバーだが「ゴンドラの唄」である、
「命短し恋せよ乙女・・赤き唇褪せぬ間に」だが口紅はルージュと呼ぶことが有るが此れから連想するのは赤い風車、ムーランルージュだ
少し前、アマゾンプライムで「赤い風車」と言うモノクロ映画を見たが「ムーランルージュ・ド・パリ」とは違う映画で殺人事件の物語
そして「赤い風車の踊子の、今さ帰らぬ想い出を」と言う台詞から連想したのは「カスバの女」、
歌詞からするとムーランルージュの踊子と傭兵の話なんだがなんで日本人が歌うのかよくわからない
Wikiiで見たらジャンギャバン主演の「望郷」が下敷きらしい、「ギャビー!」と言うラストシーンの台詞はこの映画だったと思う、
フランス人の話ならシャンソン風かと思うのだが曲も台詞も全く演歌と言うのが面白い
いろんな歌手がカバーしているが自分としては「ちあきなおみ」がすきだ
という訳で連想ゲームは知床からアルジェリアまで行ってしまった

冬の薔薇とステーション

2022-02-19 15:51:56 | 雑記
「的を射る」は間違いで「的を得る」が正しい、と友人と口論になったと言う話を見た、
「的」なんだから「射る」が当然だと言う意見に「的を射るだけなら当たったかどうかわからないじゃないか、当たったと言うなら得るが正しい」と口論になり絶好状態になったと言う話、
確かに的を貫いたと言う事なら「的を得た意見だ」と言う方が正しそうな気もする、
しかし、反語である「的外れだ」と言う表現は狙ったが外れたと言う印象より全く的の無い方向に弓を引いていると言う印象の言葉だ、
だとすれば「的を射る」と言うのもあながち間違いではない気もする
発言は的を射ている、と言うのは「間違いなく問題を指示している」と言う事だが本質は未だ見えていないと言う事で「的を得た意見だ」と言うのは「問題の本質を見抜いている」と言う様な事になるのかもしれない
因みに「言海」では”どちらも間違いではない“と書かれているらしい、
最近は言葉の変化を追認する事が多くなった、国営放送ですら「礼拝」を“れいはい”と呼んでいるくらいだから目くじらを立てても仕方ない、恐らく今の教師年齢もこれが正しいとして育ってきたはずだから仕方あるまいが何でもかんでも新しい言葉に置き換えられるのも昭和の残渣としてはそれこそ「忸怩たる思い」もある、

秋口から少し寂しく咲いていたピンクの薔薇が冬になってきて大きく開き始めた

枯れかかった感じの花だったが綺麗な薄桃色に開き、蕾もある

春咲きと秋咲きと四季咲きと言う種類があるがこれは秋を終えてから開き始めたので「冬咲」とでも言うんだろうか、
ほぼ毎日30分位歩いて通う道に京浜急行の蒲田駅がある
10数年前にリニューアルした駅は近未来的な形で何んとなく宇宙ステーションを思わせる、

大きくカーブして地上2~30m上を通っている路線は宇宙ステーションではないが羽田エアポートに向かう、

治安の悪いと言われている蒲田だがこの景色は清潔で未来的である

コロナ禍とウクライナの緊張と

2022-02-15 09:34:12 | 雑記

大阪のコロナによる死者の9割が60歳以上の高齢者だと言う、
女房と「福祉予算が助かるな」と話した、
「そうだね、超高齢化社会の一助になるかもね」
「楢山節考だな」「姥捨て山か」と後期高齢者夫婦の会話、
地球には人間が突出して増え過ぎた、コロナ禍は自然淘汰かも知れない
生物学的にも人間の寿命は不自然に延び過ぎたかもしれない、自然の摂理でなんやかんやの方法で間引きが始まったのかも、
そう考えれば自然法則は神の意志そのものだが俗にある「終末思想」ではなく地球と言う奇跡の星の生命維持システムの安全弁が働いたのかもしれない
狭い所に濃密な環境を作るとおとなしい鼠たちが互いに殺し合って一定の密度に保つと言う、
互いに殺し合うのが自然の摂理だとすれば人類に働くリミッターは戦争そのものだろう
とすれば「習近平」と「プーチン」はリミッターのトリガーかも知れないがこいつ等の気分でやられるのは忌々しい、第一自分達が調整の頭数に入らないのが一番気に入らない、
一気に調整するんじゃあなく、増殖を抑えればいずれは調整されるがその間若い世代にかかる負荷が大変だ、現代の姥捨てはこんな形で始まったたのかもしれない、
とは言っても「今までは人のことだと思ふたに俺が死ぬとはこいつはたまらん」(太田南畝辞世の句)と言う気分でもある

核の傘と日米地位協定と敵基地攻撃能力と

2022-02-09 10:20:29 | 雑記
今年に入って北朝鮮は頻々とミサイル発射を繰り返している、
これに伴って自民党から憲法を変えて敵基地を先制攻撃できる能力の兵器を保有すべきだと再三発言している、
防御が難しくなった北朝鮮の兵器に対抗するには危険を察知したら先制攻撃で敵基地を破壊するというのだが国際法でも先に引き金を引くことは禁止されている
ではどの時点が「危機を察知した」と言えるのか、ミサイルが発射されたらその基地を攻撃出来ても無意味だし発射される事を事前に察知できるとは思えない、
地下格納だったらサイロのカバーが開いた時と言えてもそれが日本に向かうか、或いは開けただけかの判断はどうするのか、
さらに北朝鮮の実験は鉄道だったり、トラックだったり潜水艦発射型だったりするのだから照準を合わせる事すら難しいと言うより無意味になりつつある
北朝鮮のターゲットはあくまで交渉相手であるアメリカを意識して攻撃目標は北朝鮮を攻撃できるガム島の米軍基地まで届く火星12と本土まで届く火星15と言うミサイルを開発しているのだと言う、
日本の兵器は北朝鮮迄届かない事を解っているのだから当然北朝鮮の攻撃目標に日本の基地は含まれていないだろう、
しかし日本が憲法を変えてまで北朝鮮まで届く兵器で北朝鮮本土に目標を定めたとすれば北朝鮮のターゲットになる事は間違いないだろう、
日本はアメリカの「核の傘」に守られていると言われているが日本が専守防衛から他国攻撃能力を備えた国となればその時点で日本はアメリカの橋頭保となり最前線となる、
昔中曽根総理が「日本はアメリカの不沈空母だ」とリップサービスをした事が有るがまさしくその通りになってしまい最初に破壊すべき目標となる事は当然だ、
アメリカにとっては北朝鮮の攻撃能力が日本とアメリカに分散されるわけだからこれほど有難い事はあるまい、しかもアメリカの軍事予算ではなく日本の防衛費と言う軍費で賄い、アメリカの兵器産業をさらに潤すわけだ、
独立国家の兵器調達をアメリカ以外から調達する様な事はまずありえないのだからどんな兵器でも言い値で買う事になるだろう、今の政権はずっと昔からアメリカの言いなりにしか見えない、
日米地位協定も敗戦国家でこんな一方的な地位を押し付けられているのは日本だけで韓国ですら在留米軍は韓国法の下にあるが沖縄基地ではこのコロナの緊急時でもアメリカ本土より無法地帯の様だし、関東上空の管制圏も未だに米軍の監視下にある、
未だに被占領国家なみの関係は改善できないのだろうか