みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」上野千鶴子/えーっ無投票なの?!山県市議選

2008-04-10 21:25:34 | ジェンダー/上野千鶴子
月刊『創』(つくる)5月号が届きました。

興味深い記事が満載で、ときどき「カルコス」で買っています。
 

今月号には、上野千鶴子さんのインタビュー記事、
「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」が載っています。


こうしてまとまった記事になると、
つくばみらい市講演中止事件の全貌と問題点が浮き彫りになって、
読み応えがあります。
いちぶ引用して紹介しますが、関心のある方は、
ぜひ書店でお買い求めになって、お読みください。


DV被害についての講演会が突如中止に!?
  「つくばみらい市講演中止とジェンダー攻撃」
上野千鶴子(東大大学院教授)

  最近は大ベストセラー『おひとりさまの老後』の著者として知られる上の千鶴子さんだが、バックラッシュ派の攻撃とも闘っている。つくばみらい市講演中止の経緯を聞いた。

  街宣抗議を受けたその日に中止を決定
 事件は1月16日の午前中に起きました。
 1月20日に茨城県つくばみらい市主催で平川和子さん(東京フェミニストセラピィセンター所長)の、DV(ドメスティックバイオレンス)をテーマにした男女共同参画講演会「自分さえガマンすればいいの?――DV被害実態の理解と支援の実際」が予定されていました。それが直前中止になってしまったのです。
 1月4日に「DV防止法犠牲家族支援の会」と称する団体が、つくばみらい市に講演会中止の要望書を提出、抗議行動をよびかけました。それを受け、11日に「主権を回復を目指す会」の代表、西村修平という民族派活動家ら数名がつくばみらい市役所を訪れ、担当者を呼んで講師の平川和子さんを「思想的に偏った講師だ」などと誹謗中傷し、「反対派の発言の機会を保証せよ、それができないなら中止せよ」と迫りました。16日にも市役所前で街宣活動を行ったのですが、なんとその日のうちに市は中止を決定、平川さんに報告したのです。後日私たちが市に確認したところによると、この中止決定は市長の判断だということです。
 この情報がネット上に流れ、由々しい事態だという認識が広まりました。
 ひとつは、ごく少数の者による威嚇で簡単に公的な事業が取りやめになるなら、今後同じようなことが、またいつ起きないとも限りません。この事件そのものももちろん言語道断ですが、他の自治体に波及するおそれもあります。
 もうひとつは、講演内容がDV防止をテーマにしたものだったことです。折しも、昨年再改正されたDV防止法が1月11日に施行になりましたが、改正の骨子は2点あります。第一はDV被害者支援が市町村を拠点として行われることになる、その方向性を示した点。第二はDV被害者の安全確保のみならず、その家族と支援者の安全確保を盛り込んだ点です。これが施行された矢先の講演会を、そんな簡単なに、暴力的威嚇に屈してとりやめたということは、被害者支援の責務がある自治体への信頼を根幹から揺るがすものです。被害者は、そんな自治体に支援を求めようと思うでしょうか?

 「暴力に屈した」とつくばみらい市に抗議 
 DV被害者支援に関しては、全国女性シェルターネットの人たちが、かなり以前から各地で様々な活動を蓄積してきました。その人たちの間で「今後も同じようなことが起きるのではないか」と強い危機感が生まれました。これは看過できないということで、抗議行動をおこすことにしました。・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(『創』5月号、P132~133より)


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ところで、
おどろき桃の木!山県市議選が「無投票の公算大」との記事。

 ポスター代水増し・山県市議選
「みそぎ」再出馬
無投票の公算大


 選挙公営制度を悪用した不正請求問題の端緒となった岐阜県山県市議違(定数16)が13日告示される。立候補を決めているのは16人。詐欺容疑で県警に書類送検され、「反省の情が認められる」として起訴猶予になった当時の市議6人のうち、2人が今回も立候補を表明しているが、無投票当選になれば「みそぎ」の機会が失われる公算が大きくなってきた。
 9日時点で届け出の事前審査を済ませたのは、現職14人、前職1人、新顔1人。引退の意向を示している共産現職の後任選びは難航しており、ほかに立候補の動きは見られない。
 市議会では、4年前の市議選をめぐるポスター代水増し事件で、書類送検された市議のうち5人が辞職。宮田軍作氏(66)だけが現職にとどまった。今回も立候補の準備を進める宮田氏は「責任のとり方は様々。市民の要望や提言を吸い上げ、市政に反映させることが必要」と説明。昨年11月に辞職した武藤孝成氏(58)も「手続きミスとはいえ責任をとって辞めたが、こんな理由で政治の道をあきらめたくなかった」と立候補を決めた。いずれも「許してもらえるか、民意を問う機会」と位置づけている。
 辞職組のうち、残る4人に立候補の動きはない。前市議の1人は「誤ったことをした以上、行政のチェックなど、他人に対して強く(問題や課題を)指摘することに戸惑いを感じてしまう」と漏らす。4人が立候補しないのも、無投票が予想される理由の一つだ。
 昨年6月に県警の捜査が発覚後、市議会は、市民からの「水増し」議員の辞職勧告請願や自主解散を求める請願をすべて否決。自浄作用より司直の判断を待った。
 一方で、今年3月には、議員の期末手当加算と政務調査費、費用弁償の廃止を全会一致で決め、市議らが職務関連の犯罪で逮捕された後も職にとどまろうとするなら、市民説明会を義務づける倫理条例も制定した。「一連の議会改革は選挙を意識したパフォーマンスだった」と冷めた目で見る市議もいる。
 市民の目も冷ややかだ。スーパーで買い物をしていた無職男性(61)は「本来なら、選挙戦になって大勢の中から代表を選べればいいけれど、もう誰も出たい人がいないんだから仕方がないよね」とあきらめ顔だった。  (上田真由美)
【キーワード】ポスター代水増し事件 04年4月の山県市議選で、公費負担のポスター代を水増し請求したとして、県警は昨年7月、市議7人(うち1人は嫌疑なしとして不起訴)、県議に転じた前市議1人と印刷業者らを書類送検。市が設けた調査委員会は、議員らが14万~28万円を不正請求(総額149万1千円)したと認定した。岐阜地検は12月、議員らを起訴猶予にした。

で、あさ新聞を読んで、一日留守にしていたら、
記事を見た市民や、マスコミや、市役所からも
「みどりさん出るんでしょ」との電話や問い合わせがあったそう。

巷ではもっぱらのうわさだそうですが、
つれあいが出るというのに、
なんで、いつもわたしが追っかけまわされなきゃいけないのー?!
そういえば、前のときなんか、不出馬表明まで迫られたっけ・・・

と、いろいろ思うところはありますが・・・

お風呂に入ったばかりで、夕ご飯もまだなので、
この問題についての、わたしの考えは明日書きます。


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