goo blog サービス終了のお知らせ 

みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】女ひとり生きるには何が必要?:(上野千鶴子)親介護で離職や同居はダメ/皇帝ダリア

2015-11-30 13:51:09 | ジェンダー/上野千鶴子
皇帝ダリアが咲いています。


花数がふえて、今年は約30輪。

高さは4メートルくらいあります。

ピンクの花は片手を拡げたより大きくて、
青空とのコントラストにほれぼれ。
 
この場所が気に入ってくれてようで、
花が終わると地上部は枯れますが、
根は生きていて、春になると芽を出してぐんぐん大きくなります。

年を重ねると株が大きくなって、
茎数と花が増えるようです。

応援クリック 人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、
土曜日の朝日新聞beに掲載される
連載「悩みのるつぼ」の回答者は上野千鶴子さんでした。
おひとりさまで生きる女性への的確なアドバイスです。

 【悩みのるつぼ】女ひとり生きるには何が必要?
2015年11月28日 朝日新聞be

相談者 女性 43歳
 当方は、いま43歳になる独身の女性です。
 私は43歳の今の今まで、一度たりとも恋人がいたことがありません。
 おつきあいした男性も一人もいません。
 でもそれでも、自分には恋人がいないのが当たり前の状態になっていたので、その辺はとくに寂しくもなく、楽しんで生きていますログイン前の続き。
 そんなこんなの私なのですが、悩みがあります。
 というのは、この分だと、当然この先も、ずっと女ひとりで生きてゆかなくてはならないと思うからです。さらに、そのうえにいろいろな問題も重なってきます。
 私の母はすでに亡くなっています。
 私は一人っ子なので、これからはきっと父親を介護するという問題も出てくると思います。さらに、これは当然ですが、自分自身の老後はどう迎え、どう過ごせばいいのか、という問題も出てきます。
 そこで上野先生にお聞きしたいと思います。
 女がひとりで生きていくために絶対に必要なもの、大切なものは何でしょうか。
 そして、今の年齢のころから将来のために備えていたほうがいいものは、何かありますでしょうか。
 教えていただけたら、さいわいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ○回答者 社会学者・上野千鶴子 
親介護で離職や同居はダメ


 おめでとうございます、43歳までこの道一筋、何の迷いもなくおひとりさま街道を歩んでこられたのですね。お仕事も収入も確保しておられるようですし、友人や趣味にも恵まれて「楽しんで」生きていらっしゃるご様子。おひとりさまのかがみです。

 そう、これまでおひとりさまで生きてきた実績と自信のあるあなたは、これから先だっておひとりさまで生きていけます。もしこれから結婚だの出産だのがありうるとしたら、その分、介護リスクと育児リスクを背負うだけ。将来の夫と夫の両親の介護負担に加え、還暦になっても成人しない子どもの育児負担を抱えるほうがずっと不安要因が高くなります。これまでだって低リスクの生活を選んできたのですから、今さら高リスクの人生を選択する必要はないでしょう。

 不安なのは加齢に伴う親の介護と自分自身の老後。このふたつは誰にでも降りかかってきます。残された父の介護は、ご本人の年金がおありでしょうからそれで負担してもらいましょう。子どもの役割は手や足を出すことではなくここぞというところで意思決定する司令塔の役割を果たすこと。自分自身の老後の予行演習にもなりますから、介護保険のことはしっかり勉強して使いこなしてください。

 まちがっても介護離職や同居をしないこと。あなたの老後を心配してくれるのは、親ではなくあなた自身だけ。要介護になった親は自分のことでアタマがいっぱい。子どもに対する配慮など吹き飛んでしまう、と観念してください。同居をすれば追いつめられて余裕を失います。別居して通いでパート介護すればじゅうぶん。残りの時間をサポートしてもらえるのが介護保険。不足分は自己負担でサービスを購入し、それでも足りなければ資産をフロー化しましょう。どのみち親の金ですから親のよいように使ってもらいましょう。

 で、その経験があなたの老後の教訓になります。老齢年金、健康保険、介護保険の3点セットを手放さず、自分の住まいを確保しておくこと。日本の高齢者福祉は諸外国にくらべて決して低くありません。問題は、この3点セットが、この先、切り崩されるかもしれないこと。それを引きおこすのは政治という名の人災です。あと、いくらかの蓄えと、孤独が怖ければ人持ちになること。費用がいくらでもないことは新刊の『おひとりさまの最期』(朝日新聞出版)を参照してください。




最後まで読んでくださってありがとう

人気ブログランキングへ
 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【悩みのるつぼ】Q明るいニートの息子に悩む:A上野千鶴子:子供のために心を鬼にして

2015-11-03 16:59:32 | ジェンダー/上野千鶴子
勉強会まで、ずっとつめて仕事をしていたので、
さすが疲れて、昨日きょうは何も仕事をせずブラブラ。

ここ数日のたまった新聞を読んでいたら、
土曜日の朝日新聞beに、上野千鶴子さんの記事を見つけて元気が出ました。

【悩みのるつぼ】、10月31日の回答です。

 【悩みのるつぼ】明るいニートの息子に悩む
2015年10月31日 朝日新聞be

 ●相談者 母 57歳
 私は57歳、息子は24歳です。彼が3歳のときに離婚し、直後は実家の近くに住まいを構え、地元の小学校に通わせ、私も実家の手伝いをしました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大学を中退してから2年弱。アルバイトもやめ、現在は、私と同居しつつ元気にニート生活。一日中、CSテレビなどを視聴して、「いいかげんにせんかい」とは限りなく言いましたが、のれんに腕押し。私が月末に彼のクレジットカードの支払いをしてやる始末。これが悪の根源だなと理解しています。
 ただ、立ち止まってしまった息子がどう自分の道を見つけるか、できる限り寛容に見守りたいという親心もあります。何か押しつけて働かせても、本人の思いにそぐわないとやめてしまうかもしれない。そう思う私が、甘いのかもしれません。ニートといっても、私と一緒にお昼ご飯と晩ご飯を機嫌よく食べる。しかし、昼夜逆です。友人は「本人の気持ちが定まるまで、待ってやったら?」と言います。それにしても24歳。「ちょっと長すぎないかい、無為な夏休みが」という感じです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ○回答者 社会学者・上野千鶴子 
子供のために心を鬼にして


 母ひとり、子ひとり。それも、手をかけた息子に働き盛りの甲斐性(かいしょう)のある母。離婚した負い目から息子にこれでもかと尽くしてしまうのが、やめられないとまらない私……。よぉーくわかっていらっしゃるんですよね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 そして引きこもり生活が長期化すればするほど、外へ出るのがますます困難になることも。「本人の気持ちが定まる」のを待っていたらどんどん長期化する一方でしょう。これを「長すぎる無為な夏休み」と捉えるあなたの現実逃避も心配です。

 まだ24歳、間に合います。ここは心を鬼にしましょう。動物の親は子どもがひとりだちするのを促すために巣から追い払います。子育ての要諦(ようてい)は、「釣った魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えること」と喝破したのは坂東眞理子さん。このままではいつまでもパラサイトしつづける息子を置いて、先に死ねない、と切羽詰まる老後が目の前に待っていますよ。

 インターナショナルスクールに入れたことで、近隣の友だち集団から切り離されただろう息子さん。その後、海外の大学へ進学しなかったのは、そこでも挫折感を味わったであろうことは想像に難くありません。同世代の日本の若者と日本語で培う友情を持つ機会を与えなかったあなたにも責任はありませんか?

 一度じっくりと息子さんに向き合ってください。そして彼が何を経験してきたのか、母にどんな思いを持っているのか、これからの人生をどう生きたいのか……。目を背けずに聞いてあげてください。あなたの負い目や後ろめたさはひとまず置いておいて。本当はあなた自身がそれに直面するのが怖いのでしょう?

 日本人の子が日本語の環境に暮らしながらインターナショナルスクールへ通うのは、たとえ本人の「同意」があったとしても親の期待の押しつけからくるレアケース。その同世代の子どもにはレアな経験が、将来にわたって彼にとってプラスになると彼自身が感じることができるようになるまで、一歩踏み出すために背中を押すのがあなたの役割です。 


応援クリック 人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

冷蔵庫に豚ロース肉のかたまりが残っていて、
勉強会で余った無塩トマトジュースもあるので、
トマトパスタを作ることにしました。

固まり肉は、1センチ角くらいに小さく切って、
ニンニクといっしょにオリーブオイルで炒めておきます。

タマネギ大2個はレンジで加熱しておきます。

前に買ってあった貝殻のようなショートパスタ、
のこりの半分250gを1時間ほど水に浸けて、
すいすいパスタにしましょう。
  

タマネギが柔らかくなったら、フライパンに入れて、
  
トマトジュースとトマト1缶を投入。 

水分が多いので、パスタもそのまま投入。
パスタが程よい堅さになるまで5分ほど煮込みます。

冷蔵庫に余っていた生ハムと
チーズ、バジルソースも、火を切ってから入れます。
オレガノとパプリカと粉チーズを振って、トマトチーズパスタのできあがり。

熱々で、パスタの穴の中に肉やタマネギが入っていて、
深い味わいでおいしいです。
  
パスタはいつもの250gですが、もちもちとして食べごたえがあり、
具が多いので食べきれませんでした。

最後まで読んでくださってありがとう
  クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社会学者・上野千鶴子氏「国民が動き出した実績と経験大きい」

2015-10-28 18:30:57 | ジェンダー/上野千鶴子
ウォーキングから戻ると畑に行って、
朝食のサラダ用野菜と、
畑にある野菜をみつくろってとってきます。

収穫したばかりの野菜を食べられるってし・あ・わ・せ。


とくに、秋とりのトウモロコシは、朝と夜の気温の差が大きいので、
とても甘いです。

最低温度が10度を着る日があるので、
花月(カネノナルキ)を軒に入れてやりました。

もう花芽がついています。


ビロードのようなアメジストセージ。
アメジストとは紫水晶のことですカラ、
紫水晶のようなうつくしいセージ、という意味でしょうか。。


赤い小鳥のようなチェリーセージ。


朝から晩まで、週末の勉強会の資料作りに追われているので、
ときどき庭に出ると、ホッとします。

パソコンで仕事をするときは、1時間に一度はPCから離れて、
からだを動かさないと健康によくないそうです。

「6時間座る生活の人は、日常的に運動していたとしても、
1日に3時間しか座らない人に比べて15年以内に死ぬ確率が40%増える」とか。
ギョッ(笑)。

応援クリック 人気ブログランキングへ してね 

ところで、
日刊ゲンダイwebに、上野千鶴子さんの
インタビュー記事がアップされています。

とても読みごたえがありおもしろいので、
冒頭部分だけ、紹介させていただきます。

  社会学者・上野千鶴子氏「国民が動き出した実績と経験大きい」 
2015年10月26日 日刊ゲンダイ

学生が闘っているのに教師が黙っていていいのか
「学者の言うことを無視していいのでしょうか。違憲の法案を国会で審議すること自体がばかげています」――。「安保法制に反対する学者の会」のメンバーとして、抗議集会でこう叫んでいたのがこの人だ。フェミニズムの先駆者でもある社会学者の上野千鶴子氏は「安倍政権が続けばこの国が沈没するのは確実」と断言した。

――「学者の会」では先頭に立って安保法反対の声を上げていました。

「学者の会」に参加したのは、仕掛け人である佐藤学さんから声を掛けられたのがきっかけです。もともと(安倍政権に対し)我慢がならないとも思っていました。学者が動いたのは、学問をないがしろにされたと感じたことが大きいでしょう。

――「学問をないがしろ」とはどういう意味ですか。

 やはり、国会の憲法学者の参考人招致ですね。自分たちが専門家を呼んでおいて、その意見を聞かない。最後に決めるのは司法であって、学問は関係ない、と暴言を言い始めました。改憲賛成派の保守的な憲法学者も含めて蓄積してきた学界の知見を踏みにじった。おかげで立憲主義という言葉が国民の間に定着しました。弁護士会や法曹関係者だけでなく、学問の分野を超えて危機感に火をつけたと言っていいでしょう。

――「SEALDs」など学生にも反対運動が広がりました。

 若者には触発されましたね。学生がこれだけ動くのに教師が黙ってていいのかと。しかも、デモの現場で彼らが行うスピーチがすごくいい。例えば、こんなことを言っていました。「戦後70年、まがりなりにも、殺さず、殺されずの平和を保ってきて、憲法9条を維持してこれたのは、これまで闘ってきてくれた先輩たちのおかげだ」と。私は学園闘争が激しかった70年世代。当時の学生は、教師と激突した。その経験を振り返ると、若者と教師が共闘するとは思いもよりませんでした。60年安保当時は世代を超えた共闘がありましたが、それが再現されたような感慨がありました。

――「安倍政権には我慢ならない」と言いましたが、最大の問題はどこにあると思いますか。・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


最後まで読んでくださってありがとう
 
人気ブログランキングへ
 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 現実にコミットした大知識人

2015-10-15 20:49:50 | ジェンダー/上野千鶴子
毎週火曜日に連載している毎日新聞の「読書日記」。
今週の筆者は、上野千鶴子さんでした。
加藤周一さんと、加藤さんのことを書いた成田龍一さんの本を紹介してみえました。

  読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 現実にコミットした大知識人
毎日新聞夕刊 2015年10月13日

 *9月8日〜10月12日
 ■羊の歌-わが回想-(加藤周一著・1968年)岩波新書・886円
 ■続 羊の歌-わが回想-(加藤周一著・1968年)岩波新書・864円
 ■加藤周一を記憶する(成田龍一著・2015年)講談社現代新書・1404円
==============


 今年の夏は鶴見俊輔さんを送ったが、それ以前に加藤周一さんも2008年に冥界に旅立たれた。

 鶴見さんも加藤さんもこのひとが同時代を生きていてくれてよかった、と思えるひとたちだ。おふたりにわたしは10代の頃から影響を受けてきた。高校生の時から「思想の科学」の読者だったし、加藤さんの「羊の歌」は、知的に早熟だが性的におくて、頭でっかちで孤独な少女時代のわたしの愛読書だった。同じ本を、必要に迫られて読み直す機会があった。あらためてその文体の抑制と節度、自己批評性と諧謔(かいぎゃく)、明晰(めいせき)さと感傷の排除に触れて、そうだった、わたしはあの頃、こんな文章を書きたいと思ったのだ、と思い出した。

 タイミングよく成田龍一さんの労作、「加藤周一を記憶する」が刊行され、そのなかで成田さんは加藤さんを「知識人とは何かと問いつづけ、知識人として生きたひと」と呼ぶ。旧制高校的教養主義に裏打ちされ、豊富な海外体験にもとづく複数の語学力を持ち、西洋文化への理解のみならず日本文化への造詣が深く、詩と文芸に傾倒し、豊かな感情生活と美食や旅、自然を愛する偉大なディレッタント。このひとに比べれば戦後の知識人はどれも小粒に見える。軍国主義を「頭の悪い時代錯誤」と見て、終戦の日をはればれとした解放感をもって迎えた。戦時下で庶民と運命を共にしようと決意した小林秀雄の自己陶酔とはきわだった対照をなすこの「明晰さにおいて秀でた思想家」を、成田さんはいくらかの批評をこめて「高みの見物」と名づける。彼は変革者ではなく解釈者、関与者ではなく観察者であり、自らを集団と運命を共にしない「傍観者」「よそ者」と呼んだ。この現実からの距離のとり方も、のちに「境界人の学問」(カール・マンハイム)である社会学を志すことになったわたし自身の当時の「居場所のなさ」に呼応していたかもしれない。

 ところが加藤さんは後半生になって現実へのコミットを始める。04年に呼びかけ人9名(三木睦子、加藤周一、鶴見俊輔、梅原猛、奥平康弘、澤地久枝、小田実、井上ひさし、大江健三郎)からなる「九条の会」を発足。それ以来、座談・講演・集会等へ積極的に参加するようになった。「傍観者として育った私は、遂(つい)に傍観者として終わるほかないのか」(「続羊の歌」)と嘆いた加藤さんは、60年安保闘争に立ち上がった学生を見て、こんな文章を残している。

<いわゆる「安保闘争」の未曽有の大衆動員は、国内問題であった。そのとき国民大衆と反対党が、岸内閣に求めたことは、こういうことである。新安保条約の批准については、国内の世論がわかれているから、議会を解散して民意に問え。--周知のように、時の与党は、衆議院の議席の絶対多数を占めていた。しかしその議席の配分を決定した総選挙は、「安保」の問題を争点として行われたのではなかった。しかも新安保条約の内容が次第に知れわたると共に、その議席の配分が、賛否の世論の配分を反映していないことが、いよいよあきらかになっていた。……しかし新安保条約は批准され、単独採決で新条約を可決した保守党は、秋の総選挙で、再び絶対多数を獲得した>(「続羊の歌」)

 15年夏の安保法制反対闘争との類似性はおどろくばかりだ。岸退陣後、池田内閣による経済政策への回収が図られたこともそっくりだが、あのころと今との大きな違いは、人口構造と国際環境がまったく変わってしまったことである。同じシナリオはもはや通用しない。

==============
 筆者は上野千鶴子、松井孝典、津村記久子、松家仁之の4氏です。
==============
 ■人物略歴
 ◇うえの・ちづこ
 東京大名誉教授、認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク」理事長。「おひとりさまの老後」など著書多数。
 


応援クリック 人気ブログランキングへ してね 

話しは変わりますが、
名古屋に映画を観に行った帰りに、名鉄のデパ地下の魚屋さんで、
マグロのお刺身を買ってきました。

切り出しなのですが、生の天然ものなので、
きれいに並べると、おいしそうです。
ホタテのお刺身は、猿払の天然ホタテの割れです。


東京に行ったときに上野さんからいただいた、
三陸のいちばん摘みのノリに巻いて食べました。


最後まで読んでくださってありがとう
 
人気ブログランキングへ
 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【悩みのるつぼ】Q家事ハラ?の夫に困って:A上野千鶴子「最終的判定は子どもがするはず」

2015-10-05 16:49:53 | ジェンダー/上野千鶴子
土曜日の朝日新聞beの「悩みのるつぼ」。
一昨日の回答者は上野千鶴子さんでした。

家事についての「家庭内異文化摩擦」、
おもしろいです。

 【悩みのるつぼ】家事ハラ?の夫に困って
2015年10月3日 朝日新聞be

●相談者 主婦 30代
 4歳と1歳の子どもがいる結婚6年目の30代の主婦です。今回相談したいのは同じ30代の主人のことです。

 主人は自他共に認めるしっかり者で、子育てはもちろんトイレ掃除や洗濯、アイロンがけまで、私から頼まなくても自分から進んでやってくれます(ただし、料理はさっぱりですが)。

 一方の私は、親の育て方もあってか、どちらかというとのんびり屋さんであるため、段取りをつけて家事や片付けをすることが苦手。家の中でものをなくすことや、ちらかっていることも多いです。

 そのため、よく主人に、「風呂場で脱いだものはきちんと洗濯機に入れなさい」「取り込んだ洗濯物はすぐ畳んで衣装ケースにしまいなさい」「使ったものは元の場所に戻しなさい」と子どものように注意されてしまいます。

 挙げ句の果てには「だらだら家事をやっていると子どものしつけに悪い」とまでいわれてしまう始末。確かに正論では主人のいうとおりで、結果的に主人のおかげで家事も進み大変助かっているのは事実ですが、ついつい、口うるさく感じてしまいケンカになることもあります。

 DVは全くありませんが、ややモラハラ気味(家事ハラ?)に感じてしまいます。よく主婦向け雑誌で相談されるのと逆パターンですが、こんな私はわがままでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
回答者 社会学者・上野千鶴子 
最終的判定は子どもがするはず


 いるんですよね、こういう夫。逆のケースが多そうですが、その場合は妻があきらめてまめに始末して歩くので、トラブルにならずにすんでいるだけ。これを「家事ハラ」と呼ぶのは、まちがいです。

 「家事労働ハラスメント」を造語した竹信三恵子さんによると、「家事ハラ」とは家事労働を背負うことによって主として女性が社会でこうむるさまざまな不利益のこと。このケースは家庭内異文化摩擦というべきでしょう。

 夫と妻は育ってきた家庭文化が違います。きれい好きの夫に、ちらかっていても平気な妻。逆もあります。こういう時は「気がついた方が動く」傾向がありますので、実際夫はまめに動いているのでしょう。

 どちらかがどちらかを矯正することができなければ、あとは平和裏に異文化共存するしかありません。夫は妻を「指導」したいようですが(それが「モラハラ」?)、6年間やってみて、その効果が薄いとそろそろ気がついてもよいのじゃないでしょうか。そのせいで夫婦間ストレスが大きければ本末転倒です。

 料理の味付けと同じように身体にしみこんだ家庭文化はなかなか変えられません。そういう相手を選んだと諦めてもらうか、相互に妥協点を見いだして歩み寄るか。もしくは家のなかの「公共ゾーン」「分担ゾーン」「個人ゾーン」をすみ分けて、「公共ゾーン」については共通のルールに従うが、他のゾーンでは互いに見て見ぬふりをするか。あなたのことなら台所も散らかっていそうですが、その「分担ゾーン」には夫は踏み込んでこないのでしょう?

 最終的な判定はいずれ子どもがしてくれます。子どもがきちんと片付いたキモチよさを選ぶか、ゆるい乱雑さを選ぶか。多勢に無勢になれば少数派は多数派に従うしかありません。とはいえ子ども2人に夫並みの片付けを教えるのは難しいですから、当分あなたが優勢でしょう。少々家が片付かなくても死ぬわけじゃなし、子どもがのびのび育つほうがずっとまし、と思ってくれればあなたの勝利です。ですが、夫の「個人ゾーン」だけは好きなように残してあげましょうね。そのうち夫は片付いた自分の個室に避難するようになるでしょうから。

 異文化と共存するのは実は不愉快なもの。それに耐えられるのは愛があるからこそ。愛がなくなったから立ち居振る舞いが気にいらなくなるので、その逆ではありません。 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 

トレイに種を蒔いた野菜の苗を植えるというので、
久しぶりに畑に出ました。

畑の大根と白菜は、少々虫に食われていますが、
順調に育っています。

混んでいたので、ともちゃんが間引きました。

あたらしい畝には、レタスやなばな、
ルッコラ、チンゲンサイなどを植えています。






道の下の畑には、そろそろ終わりのかぼちゃ。



大根、白菜、水菜の間引き菜がたくさんありますので、
とうぶんの間は、野菜づくしのお料理になりそうです。






にぎやかな野菜たち。

最後まで読んでくださってありがとう
クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<曖昧語が映す社会>(3)社会学者・上野千鶴子さん「信頼」◆裏切りに怒りを表す時

2015-08-19 08:05:57 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日、中日新聞の文化欄をなにげなく開いてびっくり。
上野千鶴子さんの写真入りの大きな記事が載っていました。

7月17日、名古屋のウイルあいちでのわいわいWANの
イベントの前の「全国一斉アクション」での記事です。

わたしはいけなかったのですが、記事から、
上野さんの思いとメッセージが直球で、こころに届きます。


2015年8月18日 中日新聞
写真をクリックすると拡大します。

<曖昧語が映す社会>(3) 
社会学者・上野千鶴子さん 

2015年8月18日 中日新聞

 歩みの遅い台風11号が過ぎた七月十八日。名古屋市内の歩道に立つ八十人を超す市民らに向かい、上野千鶴子さん(67)がメガホンを握った。「このまま安保法案を通したら、国会丸ごと違憲です。今踏みとどまらなかったら、後の子どもたちに顔向けできない」。強い存在感。理事長を務める認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)のイベント前、作家の澤地久枝さんが呼び掛けた全国一斉アクションで“ほえた”。

 政治の中で意味をなさなくなっている言葉として「信頼」を挙げる。

◆裏切りに怒りを表す時
 「私を信じてくださいというのは白紙委任と同じ。ぐだぐだ言うな、注文付けるな、多数決で選ばれたんだから後は私に任せなさいと。それを普通は独裁というの。全権委任なんてした覚えないよ」

 安全保障関連法案の衆院特別委員会強行採決、衆院可決、参院審議へと、強引に進める安倍晋三首相がさまざまな場面でいう「私を信じてください」「確信しています」に怒っている。

 「信頼して」と言い続けた政治家たちが、いかに信頼を裏切ってきたか、上野さんは指摘する。消えた年金、年金情報流出と続く年金不祥事。さらに福島第一原発事故も。「当時の野田首相の収束宣言も、東京五輪招致での安倍首相の『アンダーコントロール』(管理されている)もうそっぱちだった」。東京電力や科学者に対する信頼も揺らいだ。さかのぼれば、戦時中の「必勝の信念」。神風は、吹かなかった。

 「そうなると、信頼してくださいという言葉自体が『それウソだろう』と皆が感じる言葉になっている。どこまでしらを切るかという、役者度が政治家のバロメーターみたいになっている」

 民主主義で必要なのは、主権者の「信頼」を獲得することではなく、「納得」を獲得することだと強調する。「主権者は納得すれば同意する」。そして「根拠を示せば納得できる」。原発事故では、根拠を示すどころか、あらゆる面で秘密体質だったと憤る。

 信頼は何度も揺らいでいるのに、誰も責任を取っていないことにも怒っている。「安倍首相は責任を負うようなことを発言するけど、でも人質事件の際にもそう言ったのに二人の命が奪われた。責任取った? 原発再稼働も同じ。命が失われたらどうやって責任取るの? 取れないよ」。責任という言葉も誰も信じなくなった。

 そして-。「信頼を何度も裏切られた人たちが感じる感情は怒り」だと。だから今、国民は皆怒っている。「もともと怒っていたと思う。やっと、怒りを表現している」

 一九六〇年安保闘争で国会を二、三十万人ともいわれるデモ隊が囲み、岸内閣が退陣に追い込まれた。原発事故の際は、脱原発を叫び、最大二十万人(主催者発表)が国会前に。上野さんは「再稼働ができない日々が続いたのは、国民の声の力」と見る。

 今、若者たちが「あのときが分かれ目だったって後で言われたくない」と活動を続け、政治的な発言を普通はしない学者たちも、速いスピードで「学者の会」を組織した。各地で市民らが怒りの声を上げている。「信頼を裏切ることへの怒りがこれほど怖いことだというのを思い知れよということ」

 新国立競技場計画の白紙撤回を、安保法案が衆院を通過した翌日に発表したことも、前向きに考える。「納得できないと言い続けてついに押し戻した。おかしいと声を上げれば、変わるのだという『勝ち癖』の実感がすごく大事」。どれだけ怒りが続くか、忘れずにいられるか。「怒りやあらゆる要求は、表現しない限り存在しないのと同じだからね」。WANのイベントでも繰り返し、参加者にハッパを掛けた。

 政治家は、本来、信頼という言葉をどう使うべきなのか。上野さんは苦笑して、臨床心理学者の故霜山徳爾さんの言葉を教えてくれた。「信頼とは獲得するものではなく、贈られるものである」

 「信頼は自分がほしいと求めるものではなく、信頼を受ける相手から贈られるもの。素晴らしい言葉でしょ。求めて得られるものじゃないんです」
(野村由美子)

 <うえの・ちづこ>1948年富山県生まれ。東京大名誉教授、立命館大特別招聘教授。京都大大学院博士課程修了。専門は女性学、ジェンダー研究。94年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。「安全保障関連法案に反対する学者の会」の発起人も務め、自身も国会前や各地のデモなどに参加している。 


応援クリック 人気ブログランキングへ してね 

100円に値引きされていた千日紅、
いろいろ買ってきたので、庭に植えました。



  

  

最後まで読んでくださってありがとう
  クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書日記:(社会学者・上野千鶴子さん)政治を必ず変える民意の熱気

2015-08-14 21:58:38 | ジェンダー/上野千鶴子
毎週火曜日の毎日新聞夕刊のテレビ欄の下は「読書日記」。
今週の筆者は、上野千鶴子さんの「政治を必ず変える民意の熱気」でした。
2冊の本と、小熊英二さん企画・監督のドキュメンタリー映画を紹介されていて、
とてもタイムリーで励まされる記事です。

 読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 政治を必ず変える民意の熱気
2015年08月11日 毎日新聞

 *7月14日〜8月10日
 ■異議あり!新国立競技場 2020年オリンピックを市民の手に(森まゆみ編・2014年)岩波書店・562円
 ■復刊 あたらしい憲法のはなし(童話屋編集部編・2001年)童話屋・309円
 ■ドキュメンタリー映画「首相官邸の前で」(小熊英二企画、製作、監督・2015年)=写真は一場面

==============
 「みなさん、あたらしい憲法ができました。……このあたらしい憲法をこしらえるために、たくさんの人々が、たいへん苦心をなさいました。……ところでみなさんは、憲法というものはどんなものかごぞんじですか。じぶんの身にかゝわりのないことのようにおもっている人はないでしょうか。もしそうならば、それは大きなまちがいです。」

 この高らかな宣言は、1947年に文部省(当時)が発行した中学1年用の社会科の教科書『あたらしい憲法のはなし』の冒頭である。復刻版が童話屋から2001年に刊行され、14年に14刷20万部超と版を重ねている。この教科書で憲法を学んだ世代は、いま80代。あたらしい憲法ができたときの興奮とよろこびを覚えているだろう。この教科書は1952年4月以降、使われなくなった。占領期の「逆コース」と共に、朝鮮戦争が始まり、日本が「反共の砦(とりで)」となったからであろう。

 日本国憲法は誕生してまもなくから逆風にさらされてきた。55年に自由党と民主党が合同して結党した自由民主党の党是は、当初から「憲法改正」。その正統を受け継ぐと自任する安倍総理は、結党以来の宿願の達成が自分の歴史的使命だと感じているようだ。

 あたらしい憲法は欠陥だらけ、それならと早くから「憲法改正」を唱えるひとたちは、ほかにもいた。はやくも49年に、丸山真男、鵜飼信成、辻清明、磯田進、中村哲らをメンバーとする公法研究会が「憲法改正意見」を提出している。そこには、のっけから「前文」の「日本国民」という言葉を「日本人民」と改めるとある。また「その権力を国民の代表者がこれを行使し」とあるのを「その権力を人民が行使し」と改めるとする。というのも、「国民の代表者」とは「間接民主主義を意味している。しかるに……民主主義の根本原則……はあくまで直接民主主義をいみする」からである。第1章第1条の「天皇」を廃し、「人民主権を宣言する章を設ける」べきである、とラディカルである。この「憲法改正意見」は、83年刊の武相民権運動百年記念実行委員会編『続憲法を考える 五日市憲法百年と戦後憲法』に収録されている。「五日市憲法」といえば、歴史学者色川大吉さんが発見し、最近では皇后陛下がごらんになって高く評価された「民権(人民主権)憲法」である。立憲主義のもとでは、憲法遵守(じゅんしゅ)義務を持つのは天皇以下、内閣、国会議員、公務員等であるが、今や違憲内閣、違憲国会を持つ日本では、天皇と皇后が最大の憲法遵守者かもしれない。

 多数派の専制が既成事実として積み重ねようとした決定を、民意が押し戻した例がある。新国立競技場案の白紙撤回である。森まゆみさんたちが『異議あり!新国立競技場』のキャンペーンを始めた頃、正直に言うがわたしは言ってもムダ、としらけた気分でいた。だが、おかしい、ヘンだ、と声を上げつづけた人たちの熱意がついに政治を変えた。

 歴史社会学者の小熊英二さんが、ドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』を製作した(9月から公開)。3・11以後の脱原発運動の記録を、さまざまな人たちのブログやyoutubeから集めて編集したという、手法においても画期的な集合的プロジェクト。「デモで社会は変わりますか?」という問いに、柄谷行人さんは「デモのできる社会に変わる」と答えた。今夏の国会前の熱気は、その延長線上にある。官邸前の脱原発デモは最大時で20万人に達した。国会を20万から30万の人々が囲めば、政治は必ず変わる。

==============
 筆者は上野千鶴子、松井孝典、津村記久子、松家仁之の4氏です。
==============
 ■人物略歴
 ◇うえの・ちづこ

 東京大名誉教授、認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク」理事長。「おひとりさまの老後」など著書多数。 


応援クリック 人気ブログランキングへ してね 

今日はお盆、特に行事などはしないのですが、
子どもたちが相談して、午後に時間を合わせて来てくれました。

3時のおやつは、畑から収穫して冷やしておいた、
特大スイカを切りました。
包丁を入れたらパリッとひびが入るくらい実が充実していて、
今年たくさん切った西瓜のなかで、いちばんの出来です。

待ちきれない様子の小さな子たち。

切り終わったら、夢中でかぶりついていました。
西瓜をたんのうした子たちは、また遊びに熱中。


大人たちは、おみやげにもってきてくれた絶品の最中と、

手作りシフォンケーキでお茶を飲みながら、

おしゃべりに花が咲きました。

総勢おとな9人、子ども7人のにぎやかなひととき。

最後まで読んでくださってありがとう
  クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【悩みのるつぼ】Q息子夫婦の仲が心配です:A(上野千鶴子)40歳過ぎた息子に親の責任なし

2015-06-07 22:20:36 | ジェンダー/上野千鶴子
梅の実が色づいてきました。
そろそろ梅仕事の開始です。



いつもは田植えの日にみんなで梅を集めるのですが、
今年は田植えが早くて、梅を集めるのに人出がないので、


シートをひろげて熟した梅が落ちて集まるようにしてもらいました。

今までに落ちた梅は、とりあえず冷凍しました。
   


花が終わったツツジとサツキは、剪定しました。



今が盛りのあじさいとくちなし。

玄関とトイレに活けました。

応援クリック 人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

昨日の朝日新聞beの「悩みのるつぼ」、
回答者は、上野千鶴子さんでした。

 【悩みのるつぼ】息子夫婦の仲が心配です
2015年6月6日 朝日新聞be

●相談者 女性 60代
 40歳の息子は結婚して10年、2児の父です。もう60代の親が心配すべきではないのですが、相談させてください。

 人並みに仕事をし、そこで出会った女性と結婚。保育園の送迎などしながら共稼ぎです。何も言うことがないほど、幸せでしたが、最近、夫婦で別れ話が出始めています。

 単なる夫婦げんかと無視できないのは、息子の性格を案じているからです。そんな性格にしたのは、親の責任と、感じるから、無視できないのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一度は好きになってくれたお嫁さんの笑顔が消えてしまいそうで、申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。

 私が事実として受け止め、息子夫婦にしてあげることは何もないのでしょうか。これを他人が言ったら、「40過ぎた子供のこと、ほうっておきなさい」と私は言うでしょう。無理な相談と承知しておりますが、助言いただけたらと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
40歳過ぎた息子に親の責任なし
回答者 社会学者・上野千鶴子
 


 まずもって親としてのあなたの聡明(そうめい)さと想像力の豊かさに敬意を表します。子どもの夫婦関係がうまくいかない場合、多くの親は(とりわけ息子の母親は)配偶者が悪いと責めがちなものですが、あなたは嫁にも非があるといわないばかりか、ひたすら息子の欠点を指摘しています。こんなに思いやりのある親御さんから、なぜ自己チューで他人の機嫌を損ねる息子さんが育ったかは謎ですが、もしかしたら長男大事と尽くしてお育てになったか、ひたすら夫に奉仕する母を見て、男はそんなものだと思って大きくなったのか……。

 こんな息子さんの性格は、妻になる女性にも結婚前にわかっていたはず。結婚後に豹変(ひょうへん)したとは思えません。子どもをふたりつくるあいだにも相手の性格は理解できるでしょう。だとしたら妻が予想した以上に度が過ぎたのか、よほど腹に据えかねることがあったのか。それとも親には言わないけれど、夫婦のあいだに何事かあったのか。

 離婚の原因はどちらか一方にだけあるとは限りません。親に相談しない、できない事情があるかも。40歳過ぎた息子のふるまいや性格に親は責任を感じる必要はありません。30歳過ぎた息子の犯罪に親に責任がないのも、みのもんたさんの言うとおり。「人並みに仕事をし、結婚し、2児の父になった」ところまで育てあげたことであなたの責任は終わっています。

 「ほうっておきなさい」という回答をすでに予期しておられるほど聡明なあなたに言うべきことは特にありませんが、息子と息子の妻に(別々に)、心から心配している、何か自分にできることはないか、と率直に申し出てみてはいかが? それも功を奏さなかったら、ひとつだけアドバイスがあります。もし息子が離婚しても決して実家に迎えいれないことです。もういちど「息子の母」に戻りたいという誘惑を退けましょう。妻や子どもと別れて生きる選択を引き受けた息子には、その覚悟をもってその後の人生を歩んでもらいましょう。息子には養育費を払うなどの父としての責任がかかってきます。あなたなら孫とその母との関係を上手に維持できるでしょう。祖母でなくなるわけではありませんから。

 離婚の後始末を親が引き受ける理由はありません。あなたたちご夫婦と息子さん自身の、老後の平穏のためです。そして「嫁の介護」が期待できなくなった老後にそなえましょう。


最後まで読んでくださってありがとう
  クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WAN総会・シンポジウム「幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!」/理事長からのメッセージ

2015-05-07 22:48:35 | ジェンダー/上野千鶴子
5月30日はWANの総会とシンポジウム。

総会に向けて、WANサイトのトップ画像に、理事長の上野千鶴子さんから、
【理事長からのメッセージ】がアップされました。

今年のシンポでは、わたしも発言者をすることになりました。
何をはなそうかな、と今から緊張してます(笑)。

  2015年総会・シンポジウムのお知らせ【理事長からのメッセージ】
2015年05月06日 WAN:Women's Action Network

2015年総会・シンポジウム「幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!」は、5月30日(土)大阪ドーンセンターで開催です。

<シンポジウム>
日時:5月30日(土) 午後1時30分から午後5時
会場:大阪 ドーンセンター 1階パフォーマンススペース
   (大阪府立男女共同参画・青少年センター)
   大阪府大阪市中央区大手前1丁目3−49
   京阪電車天満橋、市営地下鉄天満橋下車徒歩10分
参加費:法人会員無料、一般1,000円

テーマ:幾度も繰り返そう、個人的なことは、政治的!

【発言者】
・谷口真由美さん(全日本おばちゃん党代表代行/大阪国際大学教員)
・三浦まりさん(「怒れる女子会」呼びかけ人/上智大学教員)
・寺町みどりさん(「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」 事務局/『市民派議員になるための本』著者)
【討論者】
・よつや薫さん(西宮市議会議員)
・大橋涼子さん(前和泉市議会議員)
【司会・コーディネーター】岡野八代さん(同志社大学教員、WAN理事)
 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

パソコンは、ハードディスクにつながらない状態が続いていて、
つれあいのPCの不調は、いつも来てくれる友人が駆けつけてくれて、
原因を詳しく見てもらえるとことになり、自宅にお持ち帰り。

わたしの方は、ハードディスクに入れてある画像が取り出せないので、
きょうは、つれあいのハツシモの籾まきから発芽までの記事を拝借しました。

 
 昨日6日の朝、
4月30日にモミまきした苗箱のシートをはずした
  

●良くそろっている


 

●色の薄いところもあった
  

●スズメや猫なとがうえに入らないように
キュウリネットを広げておく

 


最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新刊二冊『思想をかたちにする 上野千鶴子対談集』『セクシュアリティをことばにする 上野千鶴子対談集』

2015-05-01 21:47:41 | ジェンダー/上野千鶴子
青土社から大きな封筒が届きました。
中を開けてみると、なんと本が二冊も入っています。
同時に刊行された「上野千鶴子対談集」二種類、「著者謹呈」です。

目次と対談相手を見ただけで、わくわくしますね。
とってもうれしいです。

今日はちょっと忙しかったのですが、
合間に目を通しました。

前に読んだことがあるかも、と思う対談もあるのですが、
すでに忘れてしまったので新鮮です。

対談なので、興味のある人、好きなところから読めるのもいいですね。

  思想をかたちにする 上野千鶴子対談集 
上野千鶴子 著
青土社 201504刊/四六型上製/406頁

上半身はつぶやく。
•「ミもフタもないことをいうのが社会学者の仕事です」

【対談者】 小熊英二/北田暁大/萱野稔人/三浦佑之/岩崎稔/成田龍一/鈴木敏夫

時代と添い寝し、人と人とのあいだをまなざし、 そのときどきの問題をえぐりだしつづけてきた上野千鶴子。 まだ見ぬ現実をひきよせようとする社会学者が、 同世代から若い世代までと思想をたたかわせた最新の成果、そしてその軌跡。

=============================================================================
目次
第1章 上野千鶴子を腑分けする—×小熊英二
第2章 団塊世代は逃げ切れるか—×北田暁大
第3章 幻想はリアルになる—×萱野稔人
第4章 古事記はなぜ生きのこったのか—×三浦佑之
第5章 戦後思想はこう読め—×岩崎稔×成田龍一
第6章 団塊世代はどう責任をとるか—×鈴木敏夫


  セクシュアリティをことばにする 上野千鶴子対談集   
上野千鶴子 著
青土社 201504刊/四六型上製/308頁

下半身はささやく。
•「快楽のほうがずっと好きだもの」

【対談者】 信田さよ子/熊谷晋一郎/立岩真也/宮地尚子/木村朗子/北原みのり/牟田和恵/川上未映子

ことばにならないセックスを論じるに値いするものとし、 ジェンダーとセクシュアリティの謎に分け入り、 身体と欲望から日本を語りつづける上野千鶴子。 ひんしゅくを買うことを怖れない社会学者が、 分野を横断し日本の現実をあばく好奇心に満ちた対論。

============================================================================
目次
第1章 ニッポンのムスメたちはどこへ?—×信田さよ子
第2章 快楽はどこからくるか—×熊谷晋一郎
第3章 ケアの値段はなぜ安いか—×立岩真也
第4章 セクシュアリティをどう語るか—×宮地尚子
第5章 宮廷文学における産む/産まない—×木村朗子
第6章 そしてみんな風俗嬢になった—×北原みのり
第7章 「セクハラ」が社会を変えた—×牟田和恵
第8章 闘う女の背を見ながら—×川上未映子


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

話しは変わりますが、
ミツバチを誘う蘭「ミスマフェット」が咲きました。

キンリョウヘンよりずっと大きくて。
小型のシンビジウムくらい。

簡易ハウスの中に入れておいたら、つぼみが大きくなってきました。

花茎は垂れるので、支えをして、家のなかにいておいたら、

つぼみが割れて、花が開きました。

次の日には、10輪くらい咲いています。

ここ数日、暖かい日がつづくので、分蜂に備えて、
日本ミツバチの待ち箱に蜜蝋を塗りなおしました。

巣蜜を溶かして、熱いうちに待ち箱の上蓋の内側に塗ります。
  
ついてに、残った巣蜜で蜜蝋をつくっておきました。


去年は5月6日に、分蜂群が入ったので、
今年もそろそろ、と期待しています。

連休中は、分蜂の見張りと、
わたしは庭仕事に、つれあいは畑仕事に、と忙しいです。

最後まで読んでくださってありがとう

クリック してね
 

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする