気ままなあれこれ日記

60代主婦が、日々の雑事から感じたことを日記にしました。

2008-12-31 19:23:43 | Weblog
実家の母を見舞う。
私が作ったお節料理を重箱に詰めて持って行った。自分が食べる種類しか作らないので、流儀にのっとっていない。
それでも、年老いた両親が食べるの分には、ないよりいいかなと思って。
母は、癌が進行しているようで、息も絶え絶えで、足がむくんでいた。
体中の筋力が落ちて、自分では寝返りもうてない。

父が外出をしているとき、便意があり、腹痛を訴えた。
父を電話で呼び出してほしいという。
座薬を肛門に挿入してほしいという。
「私がやるよ。」と、言ったら。
「お父さんじゃなきゃいやだ。あんただと恥ずかしい。」と。
でも、「いいよ。」と言って、冷蔵庫から座薬を持ってきた。
息子が発熱で38度以上になったときにして以来だ。
母も観念して、私に「どういう向きでもいいから、入れて。」と。
自分で便を押し出す力がないので、とても苦しがった。

そのうちに父が帰宅して、下の世話をするのに立ち会った。
ヘルパーさんに方法を伝授されたらしく、馴れた手つきでやっていた。

父によると、母は、昼間寝てしまうので、夜、寝付けずに、泣いたり怯えたりするそうだ。自分の死期を自覚、意識しているのだろうか。

玄関に正月用の花を生ける。年越しそば用におつゆを作る。

父が一人で、介護や家事をかいがいしくこなしている。
老親。ついこの間まで、元気だった母。
父も母も、癌を通して、娘である私に弱いところを見せつけ、愚痴をいい、泣き顔を見せた。人は、弱い存在だとつくづく思った。

母の命。神様、どうか1日でも長く、母がこの世に生きていられますように。