父の思い 母の思い

ここのところ、家で療養をしている母を見舞いに、土日のどちらかは、実家に顔を出している。
先週は、弟家族がいて、甥っ子、姪っ子もいて、話もできずにそそくさと帰ってきた。

今日は、母の調子も良さそうで、いちごを食べていた。
昼寝をした甥っ子を寝かせるために、２階の部屋に行ったとき、父が、いすに腰掛け、今の父の心境を、包み隠さず話し出した。

父は、生真面目で、昔の日本人そのもので、勤勉で、遊びをしない人だ。
神経も細やかで、悪く言うと、気むずかしい。プライドも高い。
私が子どもの頃は、よく短気を起こして怒られた。

父の話。
母の下の世話。夜中の２時に起こされて、寝付けないこと。自営業の仕事をしながらの介護なので、仕事に集中できないこと。その仕事も今年で一区切りにして、来年からは、休むこと。

母の話。
母のたんすから、持ってきてほしいマフラーがあったけれど、父が、見つけられず、怒ったこと。

それぞれに、夫婦４６年連れ添っても、思いが通じないことも。

お互いに、ガス抜きをするために、私が、聞き役になってやることが、親孝行だと今日、思った。娘である私ができること。