落とし物

長男が夕べ、近所の神社のお祭りに行った際、お財布を拾ってきた。
中には、千円札１枚と、電車の定期券風カード、その他小銭、広島の原爆資料館のチケットなどが入っていた。
カードの裏に、氏名が書いてあったが、電話帳で調べるのもなと思い、
交番に持っていく。
しかし、お巡りさんは不在で、テーブルの上の電話で呼び出すと、パトカーが向かいますのでお待ちくださいという返事だった。
１５分くらい、暑い日射しの中、交番の玄関で待つ。
もう帰ろうと思ったとき、パトカーに乗った署員が２人来た。
なにやら、ごそごそスチールの棚を開けようと鍵を探し、開けようと試みていた。
もう少し、何か説明があってもいいのにと内心思いつつじっと待っていた。


そのうち、奥から、芸人の内山くん風の丸刈り、小太りのめがねの私服警察官らしき人が出てきた。何だ、いたのかと思った。

書類になにやらごそごそ書き始め、住所を聞かれる。

遺失物法とかがあり、・・・。

結局、電話で本人に連絡がとれた。


家に帰り、かくしくしかじか話すと夫に「そんな千円ちょっとの財布なんて、交番に持ってくからだよ。町内会長に預けりゃいいんだよ。」と。


むかついた。親切心で持っていったのに。