福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

高齢者の事故(3) キノコ採り遭難 私も先月危なかった

2015年09月29日 03時08分23秒 | コラム、エッセイ
 さきがけ新聞によると、県内で8月以降キノコ採り遭難が相次いで発生している。遭難者9人(今月24日現在)、うち高齢者が8人、60代、70代の男性2人が亡くなった。80代の男性1人が行方不明のままだ。多分、この不明の方は私が見ている患者の親族と思われる。

 県警によると、北秋田市の60代男性は8月中旬、2日後に同市の山中で遺体で見つかった。横手市の70代男性は今月、東成瀬村椿川の国有林内の沢で亡くなっていた。行方不明になっている北秋田市の80代男性はキノコ採りに行き遭難した可能性が高いという。
 
 県警は、▪単独では入山せず、▪自身の体力に合った行動を取り、▪明るいうちに下山、▪家族や知人らに行き先を告げる、▪携帯電話を持つ、と呼び掛けている。

 私は先月16日花巻温泉郷で滝を見に行き滑落して受傷をした。上記の記事に照らしてみて、私は運よく大事に至らなかったが極めて危険な状況を自分で作っていたことを自認し、反省した。

 ▪単独では入山せずーー朝9時、散歩がてら軽い気持ちで一人で出かけた。
 家族旅行の最中で息子たちもいたが、甲子園で秋田商業がいい試合をしていたので遠慮し誘わなかった。反省。

 ▪自身の体力に合った行動ーーではなかった。
 降りる必然性がない程度の崖を降りようとして途中で滑った。それほど高い所からでなかったが、石の河原に背面から落ち、頭部と背部を打った。自分のバランス感覚を過信していた。

 ▪明るいうちに下山ーー前日夕方に散歩途中で滝の見学コースを発見し直前の駐車場までたどり着いた。
 暗闇が迫ってきたのでその時は諦め、翌朝に再チャレンジした。この判断は良かったと思う。 

 ▪家族らに行き先を告げるーー家人には滝を見に行く、とだけと告げ具体的な話はしないまま出かけた。
 プリウスで途中の駐車場まで行き、200mほど歩いて滝に行きそこで滑落した。こんなことになるとは予想もしていなかったために具体的な場所は告げなかった。

 ▪携帯電話を持つーー持っていたが、受傷直後は家族に連絡を取らなかった。
 動けない状況であれば別であるが、さいわい四肢は骨折もなく問題なく動いたために、まずホテルに戻るべしと考え、頭部の傷を圧迫しながらフラフラと車に戻り、ホテルの玄関から家人に電話した。携帯ですぐに連絡を取らなかった判断は必ずしも正しいとは言えないが、自力で最短時間でもどることができ、さいわい悪しき結果にはつながらなかった。

 ▪後日談ーー受傷後腫れ上がった腰部臀部は筋肉の炎症と出血だったと思われるが、検査を受けなかった。
 約1ヶ月かかって腫れは収まり、血液も吸収された。しかし、今でも腰部から臀部にかけて帯状に広く知覚鈍麻が残り、腰痛も残っている。
 数日前に整形外科の医師に状況を話したところ、脊椎骨の横突起が何本か折れているのでは?との判断であった。その際、動脈が切れて出血死する場合もある。運が良かったのでしょう、とのこと。頭部のCTは受けたが、腹部の検査等を断ったことの重大さを改めて反省した。

 私も打ち所が悪かったら滝の側で死んでいた可能性があり、高齢者の不用意な事故による死亡例として、まとめて扱われただろう。反省反省。


コメント
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