福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

安倍総理無投票で自民党総裁再選

2015年09月10日 07時52分28秒 | 政治・経済 国際関係
 自民党総裁選は、安倍総裁が無投票で再選された。出馬を模索した野田前総務会長は推薦人20人を集められず出馬を断念した。形の上では挙党一致と言うことになった。
 しかし、この無投票当選に自民党の問題点が垣間見えて来る。

 一つは、「挙党体制」の危うさである。
 今国会の最大の懸案事項は安全保障法案であるが、国民の間に、憲法学車にも根強い反対論がある。新聞やTVの世論調査ではどれも反対が半数またはそれ以上である。しかし、党内からの反対意見はほとんど聞こえてこない。総裁選挙は党員・党友90万票余に国会議員票と同じ比重を与えるというからそちらの評価は大きく割れる可能性がある。これは政府側にとって決して望ましいことでは無い。首相の再選は動かないとしても、批判票が予想外に出る事態になれば法案審議に大きな影響が出る。だから、無投票にこだわったのだろう。

 法案は来週に参院審議のヤマ場を迎えるが、総裁選を行えば党は一枚板でなくなる。そのために8日告示という余裕のない日程を設定したのだろう。

 野田氏の推薦人集めはギリギリの19人まで達したということであるが、立候補を防ぐために、なりふりかまわない強め付けがあったと新聞紙上で報じられている。
 多様な意見を包含しながらも一見一枚板のように結論のみを調整することは極めて危険である。民主主義とは程遠い。第二次世界大戦末期の上層部の会議がそうであった。結果として国民の命が多数奪われた。なんかそんな時代のやり方に似ていないだろうか。

 自民党は最大多数党であるということに甘んじて、内部の活力が乏しくなったのではないだろうか。総理の任期は連続2期までだから黙っていても次のチャンスは来る。党内の「ポスト安倍」とされる有力候補者は数人挙げられているが、今回の選挙を見ているとロクな方はいない、と思わざるを得ない。

 今回、野田氏が果たした役割はとても大きかったと私は思う。彼女自身が総裁に値するとは思ってはいないだろうが、自民党のあり方に一石を投じた役割はとてつもなく大きい。
 過去に総裁選挙に出た、小池、石原、河野、林、西村氏らに関して、私は今後の自民党を率いていく若い人材として一時注目していたが最近はさっぱり見えない。あの時の熱意はどこに行ったのか?? と思う。

 選挙一般のことであるが、最近の選挙は、無投票当選があまりにも多い。有権者は意思を表明する機会を政治家によって奪っている。政治家の考え方、資質を問いたい。
 統一地方選しかり、秋田・岩手県知事選しかりである。秋田・岩手の政治は是と言っていられないように思う。なのに、「知事なんて大したことはできない。これからもなあなあまあまあで行くか、それも良し・・・」と思っているように見える。佐竹、達増知事も粛々と役目を果たしている、と思う。私が言いたいのは取り巻きの方々、知事の施政を是としない方々に対しての意見である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする