1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

米朝関係正常化に向けた現在の情勢に付いて

2009-02-19 | ラジオ
イギリス貴族院のエルトン議員は、自身のピョンヤン訪問後声明を
表し、アメリカ新政権に対し北朝鮮との関係を正常化するよう呼び
かけた。
詳しい内容に付いてロシアの声の評論委員は、次の様に解説して
いる。
エルトン議員(放送でアナウンサーが評論委員と誤読)はイギリス上
院で北朝鮮に関する小党派グループの代表を務めている。
ピョンヤンを訪問後ソウルで声明を表した同氏は、アメリカが北朝鮮
と国交を結びピョンヤンに大使館を開設することが、新政権の優先課
題であると語った。

両国関係が正常化し1953年の休戦協定に代わる平和条約を締結す
れば、二カ国関係のみならず北東アジア全体の安全にとっても肯定
的な意味を持つ。
エルトン議員は具体的に東西関係の正常化に繋がった、1975年のヘ
ルシンキ宣言の際のようなアプローチを取るよう呼びかけた。

東洋研究所で米朝関係を専門とするボロントフ氏は次の様に語ってい
る。
「北朝鮮は最近もアメリカ政府に対し、53年の休戦協定に代わる条約
に付いて、その必要性を訴えている。
北朝鮮の立場は第一に、アメリカとの関係正常化、第二に朝鮮半島非
核化問題の包括的な解決を目指すものだ。
アメリカのオバマ大統領は選挙公約で、北朝鮮との直接対話の発展に
前向きな考えを示したものの、残念ながら今のところ実際の行動には結
びついていない。
逆に北朝鮮側の提案を阻止する方向に動いている様にさへ見える。
アメリカはオバマ大統領の就任式に、北朝鮮側の代表者が出席すること
を拒否した。出席することになっていたのは、6ヶ国協議首席代表の金桂
寛外務次官であり、この人物の立ち会う就任式が実現していれば、北朝
鮮との関係正常化に前向きなアメリカの姿勢をアピールするものになって
いた筈だ。
またアメリカはいわゆる脱北者グループの支援を続け、核問題でも北朝鮮
側にとっては受け入れられない様々な条件を突きつけている。
特に北朝鮮は非核化の全プロセスを自国領内で行うよう求めているものの、
アメリカはサンプルの持ち出しを望んでいる。
それでは非核化検証結果が、政治的に操作されてない客観性を持ったもの
か疑わしいというのが、北朝鮮側の抱いている不安だ」
東洋研究所のボロントフ氏は、この様に述べている。

この様にロシアの専門家の考えは、イギリスの小党派グループの呼びかけ
と一致している。
アメリカは現在、北朝鮮に突きつけている条件を(?)せ、関係を正常化させる
べきなのだ。

(?)は聴き取れず

北朝鮮とアメリカ 確執の半世紀

ブルース カミングス
明石書店


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2月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

「サザエさん」主題歌を唄っている宇野ゆう子さんがラジオ出演

2009-02-18 | ラジオ
日曜の夕方(地域によっては放送日が異なる)サザエさんを観て、日
曜の終わりか近くなることを感じる人は多いことと思う。
しかし長年続いているこの番組の主題歌を唄っている、宇野ゆう子
さんに付いて詳しく知っている人はどれだけ居るだろう。
近年テレビを観る時間が激減している自分は、宇野ゆう子さんが過
去に他局の「徹子の部屋」に出演したのかどうかも判らない。

しかし2月17日放送のNHK第一「ラジオビタミン」を聴いていたら、そ
の日のゲストが、サザエさんの主題歌を唄っている宇野ゆう子さんだ
と知り驚いた。
何故ならそれは僕が勝手に彼女はもう、芸能生活とは全く無縁の人
と思っていたからで、今もシャンソン歌手として活躍されている宇野さ
んにとって、これ以上失礼な話はない
その宇野さんだが芸歴はとても長く、5歳に童謡歌手としてデビュー。
その後歌謡曲を唄ってキャバレー回りをしていたが、心の中ではシャン
ソンへの思いを持ち続けていたが、当時のレコード会社のディレクター
からは、ウチにはシャンソン歌手は2人も要らないと言われていたが、
1972年に長年の夢が叶いアルバム「ブラックコーヒー」でシャンソン歌
手としてデビューを果たすことが出来た。

しかしサザエさんの主題歌が重荷になっている時期もあったようだが、
その重荷から開放される転機になったのは、1995年に発生した淡路阪
神大震災だった。
震災に遭った人たちに何かをしたいということで、被災地ではサザエさん
の主題歌を唄い被災に遭った人たちを元気付けていたが、四番目の歌
詞に在る「明るい笑顔に幸せ付いてくる」は、まさしくこの日のためにある
んだと実感したそうだ。

今回の放送で個人的に一番驚いたことは、映画「父ちゃんのポーが聞こ
える」の主題歌を唄っていたと言うことだった。
この映画は小学生の頃、某所で映画会というのが催され、映写機でフィル
ムを回すモーター音が、実に映画を観ているという実感が沸いたものだっ
た。
さてこの「ポー」と言うのは蒸気機関車の汽笛のことで、蒸気機関車の運
転士(機関士)をしている父親が、入院している娘さんの病院近くになると、
蒸気機関車の汽笛を鳴らすことから来ている。しかし最後に少女は残念な
がら病気で他界してしまうというストーリーだ。

またエピソードとして面白かったのは、このサザエさんの主題歌を唄う歌手
が、もう一人候補に挙がっていた事で、そのもう一人の歌手というのが由紀
さおりさんだった。
もし由紀さおりさんが唄っていれば、もう少し色っぽいサザエさんになってい
たのかも知れない。

この日の番組ではサザエさんの主題歌がフルバージョンで流れた。

長谷川町子全集 (33) カラー版 よりぬきサザエさん

長谷川 町子
朝日新聞社


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世界金融危機にも関わらず社会福祉政策の切詰めを行わないロシア政府

2009-02-18 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領は9日にクレムリンで開かれた、経済問題懇談
会の席で、ロシア政府が取組みを決めた社会福祉政策は実行される
と言う声明を表した。
メドヴェージェフ大統領は政府は価格の高騰を許さず、世界金融危機
がこの先も続くことを想定して、資源を有効に節約して使わなければ
ならないと述べている。
メドヴェージェフ大統領は専門家らも、他国の首脳らとの意見交換でも、
世界経済危機はまだピークには達していないとの見方がなされている
として次の様に述べている。
「殆ど全ての景気予測が2010年までは、世界経済は息を吹き返すこと
は無いだろうとの見方を示している。
ところが経済アナリスト、スペシャリスト、ベテラン達の大半は来年2010
年もとても苦しい年になるだろうと予測している。
つまり国外のロシア商品に対する需要も、目に見える形での伸びも期
待できず、また外資もロシアが必要としている量まで、再び増やすこと
は期待してはならないという事になる。
こうした状況ではロシアの取るべき行動を、再度修正する必要がある」
メドヴェージェフ大統領は、この様に述べている。

メドヴェージェフ大統領は、こうした条件の中で政府は危機の影響を緩和
するために、あらゆることをしなければならないと強調し、そのための蓄え
はロシアに在るとして、さらに次の様に述べている。
「主な最優先課題は以前と変わりは無い。
私達は勿論マクロ経済的な安定をキープし、価格の高騰を許さないように
しなければならないのだ。
世界経済に危機的状況がこの先も続いた場合を想定し、必要不可欠な資
源を全て節約しなければならない。
ロシアの抱える準備金は小さくはない。準備基金に約5兆ルーブル日本円
で約12兆6500億円、そして国家福祉基金に3兆ルーブルこれも7兆6千億
円になるがこうした蓄えがある。
ですから私達は今年の予算支出を赤字予算にせず、高い利率の借款に頼
らないでカバーする事が出来るのだ」
メドヴェージェフ大統領は、この様に述べている。

メドヴェージェフ大統領はここ数ヶ月、政府が毎週国内の社会経済状況を調
べるモニタリングを行っていることに付いて、これをさらに続けるよう述べた。
またメドヴェージェフ大統領は、金融危機のテーマに再び戻ったなかで準備
金の一つである、国民福祉基金はあくまで年金システムの安定を維持する
ためのものであると指摘し、その上でこの基金のやりくりは最大限、それを
維持するように行わなければならないと述べている。

現在の状況は容易いものではないものの、政府は今年も含め、この先年金
額の引き上げを行わないということはない。尚この話し合いの参加者はプ
ーチン首相、大統領府長官、ロシア中央銀行総裁、そのほか副首相そして
官僚らとなっている。

2月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

先週一週間の青森での出来事(206)

2009-02-17 | 青森
2月9日~2月15日まで、青森県内の出来事をテキトーにピックアップ

■9日、2009年度県立高校入試前期試験の願書受け付開始
■9日、県の不正経理が新たに397万円発覚
■9日、国天然記念物「北限のサル」の大規模捕獲
■9日、中泊町の小泊小学校に勤務する40代教諭が酒気帯び運転で人身事故
 を起こしていたことが判明
■9日、県のドクターヘリが医師を乗せ初飛行訓練

■9日、「世界料理サミット2009 TOKYO TASTE」で青森市の外食資材の輸入
 会社が最新の料理機器を使った技法を披露
■9日、佐井村で推定体重400キロの雄のトド一頭を駆除
■9日、県内の農業分野の求人数が200人を超える
■第三十四回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館百選」に鰺ケ沢町のホテルグラン
 メール山海荘が総合78位
■みちのく銀行の2008年4月の第三・四半期連結決算は38億円の赤字

■県立保健大学が2年連で続入試ミス
■3月に行われる岩木山スキーマラソン大会は雪不足のためコースを変更
■10日、青森市スポーツ会館で日本カーリング選手権開幕
■2008年の県内百貨店販売額が過去20年で最低
■10日、県高校文化連盟が本年度の特別賞を4個人1団体に贈る

■10日、官民でつくる「県住みかえ支援協議会」が発足
■10日、青森市内のホテルで「創業・経営革新フォーラム」
■10日、弘前大学医学部保健学科が合同病院説明会
■11日、県立保健大学で看護職者を対象にメーキャップ講座

化粧心理学―化粧と心のサイエンス


フレグランスジャーナル社


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■11日、青森市波浪岡地区で「やぶこぎ大会」

■むつ工業高校国際理解愛好会の女子生徒6人が「高校生等による薬物乱用防
 止広報啓発映像」で文部科学大臣賞
■県教育委員会が教員多忙解消へ実態調査を検討
■11日、青森市のアウガで青森調停協会が無料相談会
■11日、弘前市の県営住宅で自転車四台のサドルが焦がされているのを発見
■11日、平内沖に身元不明の男性遺体

■11日、黒石市でロクニンカントランプ大会
■11日、板柳町で「りんごの里いたやなぎ雪まつり」
■11日、塗装工事業のミツヤ塗装(青森市)が自己破産申請へ
■11日、青森港野内防波堤灯台から北西約1700メートルの海上で、ホタテ養殖
 施設の手入れ作業ドラムに左腕を巻き込まれた漁船船長が死亡
■11日、大湊線近川駅から野辺地方向に約100メートルの線路上でレールのボル
 トが外れ2本運休

■2009年度から県立中央病院の北側にヘリポートを建設
■12日、青森市出身のプロスキーヤー三浦雄一郎さんがエベレストに登った最年
 長の男性としてギネスに登録

エベレスト―非情の最高峰

ブロートン コバーン
日経BP出版センター


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■12日、東地方・青森市、上十三の両保健所管内にインフルエンザ警報
■12日、みだらな行為をした航空自衛隊三沢基地に所属している空士長に停職
 8日の処分
■青森ガスが来月に4年5ヶ月ぶりにガス料金を値上げ

■今冬の八甲田山の樹氷の成長は良くない
■12日、飲酒運転で摘発された弘前署中央交番に勤務する警部補を懲戒免職
 処分
■12日、八戸市の路上で帰宅途中の女子中学生が男に服を切られる
■12日、青森グランドホテルをベストウェスタンジャパン(本店東京)に事業譲渡
 する方向
■12日、八戸工業高等専門学校と米軍三沢基地内のエドグレンハイスクールと
 姉妹校を締結

■1月の県産リンゴ 21%安209円
■県内市長、定額給付金へ対応分かれる
■13日、2009年度の私立高校の入学試験
■青森銀行は2008年4~12月の第三・四半期連結決算で54億7500万円の赤字
■13日、風間浦村で父親を殺害した39歳の次男を逮捕

■13日、野辺地町の積雪がゼロcm
■13日、八戸市内のホテルで「銀鯖(ぎんさば)」を使った特製カレー缶詰の試食会
■13日、八戸市のシルバー病院にインドネシア人の看護師候補者二人が到着
■13日、青森市文化会館で衆議院予算委員会が地方公聴会
■青森市浅虫の「ホテル松園が廃業

■13日、三戸町の小学生と東京の小学生がインターネットを利用したテレビ会議
■13日、風間浦村と、むつ市の議員懇談会の初会合が行われたが一回限りで打
 ち切り
■14日、三沢米軍基地の子供たちと、三沢市の子供たちによる雪合戦
■14日、六ヶ所村で「げんねんジュニアロボットコンテスト」
■14日、黒石市で全日本まちおこしバトル・イン黒石

■14日、つがる市で長さ75メートルの巨大ロールケーキバナナボート」完成
■14日、八戸市では2月の観測史上3番目となる最大瞬間風速32.2メートルを記録
■14日、青森市と慶応義塾大学が近未来のまちづくりを目指し、連携協力のため
 の覚書
■夜越山森林公園内に、月に一日だけ営業するそば屋が人気
■15日、百石えんぶりが開幕

■15日、イラク復興支援活動の撤収業務に派遣されていた隊員6人が空自輸送機
 C1で同基地に到着
■15日、県立保健大学で知的障害者向けの公開講座の本年度修了式
■15日、南部町で震度4の地震、青森市は震度3
■15日、岩木山国際交流会
■15日、第二回「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会」で三本木農業高校
 が審査委員特別賞

■15日、県民福祉プラザで第四十五期県囲碁名人戦

東奥日報、NHK青森放送

Web東奥のタイトルと記事内容が一致せず

2009-02-16 | 青森
16日、午前9時半ごろWeb東奥にアクセスし、2009年2月15日(日)「南部町で
震度4 」というタイトルがあったので記事を読もうとしたら、記事の内容は15日
に青森市で開催された第四十五期県囲碁名人戦が掲載されていた。

なかなか面白かった。

モンスター新聞が日本を滅ぼす

高山 正之
PHP研究所


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アメリカ・中国間の防衛対話再開をめぐる情勢に付いて

2009-02-16 | ラジオ
アメリカ太平洋軍司令官のティモシー・J・キーティング海軍大将は最近
の声明の中で、中国がアメリカとの防衛対話の再開に積極的な姿勢を
見せていないことへの懸念を述べた。
アメリカが台湾に対し兵器65億ドル分を輸出しようとしたことに、中国側
が抗議して中断した米中間の防衛対話は、なかなか再開されないことに
対する懸念と言える。
これに付いてロシアの声の評論委員は、次の様に解説している。
キーティング海軍大将はまた、アメリカで政権交代があったことに対して、
中国がハイレベル対話の再開に向けた動きを何ら見せていない点にも不
満を述べている。

キーティング海軍大将は恐らく多忙で、世界中で起きている出来の全て
を把握する暇など無いのかも知れない。
しかし彼の秘書達は先月発表された、中国の外交部長の論文の内容を
彼に伝えて然るべきだ。
中国外相は米中国交樹立30周年を記念したこの論文の中で、世界情勢
の変化に関わらず、またアメリカ国内の変化にも関係なく、中国は常に両
国関係の発展路線を続けていくと述べている。

論文の中身は概ね肯定的な評価からなっているものの、関係に水を刺す
という点に付いても触れている。
第一にアメリカの台湾に対する、特に国軍事面での立場だ。アメリカは台
湾への大規模な最新兵器の提供を続けており、中国としては当然(?)関係
であると見なしている。
現にアメリカは中国側と採択した声明文3件の中で、台湾は中国の不可分
の領土であると認めているのだ。
それでも台湾への武器の供与は続き、不測の事態にはあらゆる支援をする
との公式的な発言も出ている。

中国外相は先月に発表した論文の中で、現在起きている問題はアメリカの
主要な干渉無しで解決すべき、アメリカは一つの中国路線を厳格に守り、台
湾の独立に反対すべきであると主張している。
中国が自国の安全保障を然るべく重視する必要があるというのは、至極全う
なことだ。

ここでロシアの新聞で編集主幹を務めているコロチェンコ氏の発言を引用した
いと思う。
「中国は今後経済力をつけていく中で、当然軍事面も拡大していくだろう。現
在も軍備の更新を続けている。これは説明の付く当然の流れなのだ。
アメリカのダブルスタンダードや、中央アジア国境付近での武装勢力の攻勢
の条件下で、中国はアメリカの不誠実への対応として防衛対話の修復に積
極的ではない訳だ」
新聞編集主幹はこの様にコメントしている。

(?)は聴き取れず

中国 静かなる革命
呉 軍華

日本経済新聞出版社


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2月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

衝突した衛星の破片が地球に到達するのは1万年後

2009-02-15 | ラジオ
今月10日に発生したロシアとアメリカの通信衛星が衝突すると言う事故に
関連して、モスクワ郊外にある飛行管制センターは、この衝突による破片の
一部が地球に届くのは、1万年後であるとの予測を発表した。

管制センターによれば、衝突によって破壊された衛星の破片の大部分は衝
突が起きた、上空800kmの場所に残っており、上空370mに位置する(370k
mの間違いでは!?)国際宇宙ステーションへの影響は殆ど無いとされている。

上がれ! 空き缶衛星
川島 レイ

新潮社

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2月14日放送 ロシアの声・ニュース

建設的な協力関係の展望が開けるロシアとアメリカ

2009-02-15 | ラジオ
アメリカの新政権はロシアと築いてきた関係を、ブッシュ前政権がとって
いたものに比べ、これをより建設的なものにする構えだ。
これはワシントンで行われた記者会見の場で、クリントン国務長官が明
らかにしたものだ。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
露米関係はこれから興味深く、実りの多い時代を迎えるだろうと予測され
ている。
露米はそれぞれ前向きな声明を行うポテンシャルを蓄えている。

先日ロシアのラブロフ外相、クリントン国務長官は電話会談を実施した中
で、露米とも両国の対話の中で前向きな話し合いを行っていくことで感心
を示した。
こうしたなかには戦略的、経済的相互関係の問題またアフガニスタンをは
じめとする、国際舞台での協力も含まれているものと思われている。
この電話会談を行われるまでの間には、新大統領に就任したオバマ氏に
メドヴェージェフ大統領も御祝いのメッセージを贈っており、また両首脳は
電話会談を実施した中で、両国関係を抜本的に改善してことに賛成の意
を表している。

(?)の言葉に始めに言葉があったという文言があるが、言葉かあったといこ
とは、もう事が始まった事を意味する。
だから今一番大事なのは、これから出される声明の意図を一歩一歩、具体
的な内容で満たしていくことだ。
露米関係に新たな議題を掲げる必要性があるという声も挙がっているし、
またロシア政府は新しいアイデアや、イニシアチブを行っていくことに前向き
だ。

しかしながら両国の間には、今までの懸案の問題もまだ残っており、その話
し合いを終えていない。
戦略核兵器削減条約も今年その期限が切れることから、その新たな法的義
務を構築することも後回しにしてはならない。
この点に付いてロシア政府は、現アメリカ政権と意見を同じくしている。
欧州におけるアメリカのミサイル防衛システム配備問題も、ロシアはこれを自
国の安全保障を脅かすものとして、完全に反対する姿勢を取っており、後回し
にしてはならないものだ。
この配備に関してはオバマ大統領は控えめな態度を取っており、相互に受け
入れ可能な妥協策を見つけることが出来るのではないかという、楽観的な見
方もなされている。

また(?)で物事を観た場合アメリカが、欧州通常兵器条約や核実験の全面的禁
止条約を批准するために、障害となるようなものは何も無いといえるのだ。
1974年から続くソ連からの輸入制限条項である、アメリカのジャクソン・パニッ
ク修正条項が取り除かれれば、両国の間には貿易、経済協力関係を拡大する
ための大きな空間が開ける筈だ。
これは言い換えれば露米関係を、より高いレベルに引き上げることの出来る突
破口が広く開けられるている事になる。

(?)は聴き取れず

2月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

アフガニスタンでのソ連軍の活動

2009-02-14 | ラジオ
2月15日、ロシアではアフガニスタンからの、ソ連軍撤退20周年の記念日
が祝われる。
1989年2月15日にアフガニスタンに残っていた、最後のソ連軍部隊はソ連
とアフガニスタンの国境となっていたアムダリア川を渡り、アフガニスタン
から完全撤退した。
こうしておよそ10年間にわたって繰り広げられてきた、アフガニスタンでの
戦争が終結したのだ。

このアフガニスタンへでの戦争はソ連にとって、どの様な意味を持っていた
のだろうか。
またこの戦争からどの様な結論を導きだすことが出来るのだろうか。
アフガニスタン戦争退役軍人協会会長は、ロシアの声からのインタビューに
答え、ソ連軍がアフガニスタンからの撤退を決定した理由に付いて次の様に
語っている。
「ソ連・アフガン戦争が、ソ連にとってどの様な意味合いを持ち、またそこから
どの様な結論を導きだせるのかという質問に答えるためには、先ずはじめに、
何故ソ連がアフガニスタンに軍隊を派遣したかに付いて説明しなければなら
ない。
これに付いて知っている人は少ないのだが、全ての事の始まりは1978年4月
に起こった4月革命またはサウル革命と呼ばれる革命が発端となっている。
この革命の結果アフガニスタンでは、王朝支配が終焉しアフガニスタンの人民
民主党が政権に就き社会主義体制が宣言された。
現在ではこれに関して語る人は少なくなったが、アフガニスタンでの突然の政
権交代は、ソ連指導部にとって予期せぬ出来事だった。
しかしその後、ソ連は非常に積極的にアフガニスタンとの協力関係を構築し始
めた。

アフガニスタンとの協力関係の構築は、ソ連の国境地域の安全を保障するこ
ととなった故、正しい対応であったと言えるだろう。
ソ連が自国軍隊をアフガニスタンへ派遣したのは1979年のことだ。
それまでにアフガニスタン指導部は、アフガニスタンにソ連軍を派遣するよう、
ソ連政府に13回要請している。
そしてソ連政府は14回目にしてやっと、アフガニスタンからの要請を承諾した
のだ。
その際アフガニスタン指導部は、ソ連軍がアフガニスタンで戦闘を行う必要は
無く、ソ連軍の課題はアフガニスタンでの安定を維持する事であると主張した。
およそ10年という長期間にわたったソ連軍のアフガニスタン駐留は政治、軍事
そして経済的視点から見て完全に無意味なものとなった。
しかもアフガニスタンでは1万5千人の兵士が死亡し、それに加え戦争終了から
2,3年後にソ連の病院で無くなった兵士たちもあり、このことは言うまでも無くソ
連で大きな反発と懸念を呼んだ」
アフガニスタン戦争退役軍人協会会長は、この様に語っている。

また続けてソ連・アフガン戦争の結果に付いて考察するとき、ソ連軍がアフガニ
スタンで(?)していた麻薬組織と麻薬密輸ルート、そして活発化する国際テロリズ
ムの防止に努めたことを憶えている人は少なくなった。
ソ連軍は長期に亘ってアフガニスタンで、麻薬犯罪や国際テロリズムを阻止した
のだ。
アフガニスタンからのソ連軍撤退後、アフガニスタンに拠点を置くテロ組織が、20
01年9月11日にアメリカで同時多発テロを行った。
そしてこれを受けアメリカとNATOの連合軍は、テロリズムとの闘いを口実にアフ
ガニスタンへと侵攻した。
またアメリカとNATOにとってアフガニスタンは、戦略的拠点といった大きな意味を
持っていると考え次の様に語っている。
「私は最近アフガニスタンを訪れたが、一週間の間に(?)を一人も見なかった。
見たのは以前ソ連軍が駐留したこともある、バグラムの飛行場に着陸したNATO
の飛行機と、アメリカ軍がアフガニスタンの(?)に送ったという自動車のハマーとフ
ォードだけだった。
現在アフガニスタンでは麻薬を生産する工場が約2000あり、何百本という質の高い
麻薬がアフガニスタンから中央アジア諸国へ運ばれ、この後ロシアを通ってヨーロ
ッパ全土、そして世界中へと密輸されている。
現在私がこの問題を強く懸念している。何故なら現在アメリカとNATOによる連合
軍は、悪である麻薬との闘いを実際には行っていないからだ」
この様に語っている。

ソ連・アフガン戦争の要因に関する論争は現在も続けられている。
ですが時が経つにつれ真実が次第に明らかになっている様だ。
現在アフガニスタンでは、当時の出来ごとが少しずつ見直される様になっている。
そしてアフガニスタンでは、過去に兵士だった人も含めたアフガニン人たち自らは、
ロシア人はアフガニスタンへ闘いに来ただけではない。
彼らは工場、道路、住宅そして学校を建設したと語っている。
長年戦争によって苦しめられてきたアフガニスタンにとって現在必要なのは、他で
もないこうした政策なのではないだろうか。

(?)は聴き取れず

アフガン戦争の真実―米ソ冷戦下の小国の悲劇
(NHKブックス)


金 成浩
日本放送出版協会


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2月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル