サハリンでは18日、資源開発事業サハリン2の枠内で建設された、ロシア
初となるLNG・液化天然ガス工場の完成式が行われた。
式典にはメドヴェージェフ大統領、麻生首相、イギリス王室のアンドリュー
王子、オランダの経済相が出席した。
これに関してロシアの声の特派員は次の様にリポートしている。
式典終了後メドヴェージェフ大統領は、ユジノサハリンスクの行政府で企業
代表団と会談したなかでLNG工場も稼動した。こうした計画の成功は国内
企業、外国企業が新たな石油ガスプロジェクトを進め、シベリア極東その他
の地域での新プロジェクトを開始する後押しとなるだろうと述べた。
さらにロシアに豊富なのは、エネルギー資源だけではない。近い将来我々
は新たな巨大プロジェクトの商人となるだろうとも語っている。
続いてメドヴェージェフ大統領は、次の様に発言している。
「LNG工場の稼動によってサハリンでは、歴史の新たな1ページが開かれた。
我々は地域発展の重大な資源を作るのと同時に、大変重大なビジネスを作
り出した。
この様な大規模な事業は(?)によって、全ての国の経済にとって、特に私達に
とって重要なものだ。我国の東方政策の新たな方向性と言える。
プロジェクトによって国産エネルギーの生産量が増加し、エネルギービジネス
を多角化することを願っている。
その上で私達のエネルギー資源が新しい市場に、全く新しい技術的可能性に
開かれることを期待している」
メドヴェージェフ大統領はこの様に発言している。
大統領はさらにLNGの輸出国となった事に関して、LNG輸出15ヶ国に加わった
だけで無いことを望むと語った。
工場本格稼動後は年間950万トン以上生産し、世界シェアは5%に達する。
またLNGはすでに数十年先までも供給契約が結ばれており、大統領も数十年
先までを見越した本格的な事業だと語った。
現在は金融危機の真っ只中にあるが、メドヴェージェフ大統領はこれに付いて、
この時期の稼動は一種象徴的なものだ。
難しい(?)を含め、我々はパートナー達と共に様々な条件下で働く用意があるこ
とを示すシグナルであり、やがて去っていく危機の中で、生産は続き好ましい商
業関係の長期的な基盤を築き続けるのだというシグナルであると語っている。
さらに大統領はLNG工場の稼動はロシア、日本、イギリス、オランダによる効果
的な取組みの良い例だ。政府レベルでも商業レベルでも(?)で、国が付いてこな
ければ実現はなかっただろうし、企業の積極的な活動がなくても駄目だったろう
と語った。
その上で出資元のロイヤル・ダッチ/シェル、三井物産、三菱商事、ガスプロム及
びサハリンエナジーのプロジェクトを通じて継続した協力に謝意を表し、今日我々
が目にしたのは共同作業の賜物であることを強調した。
※ (?)は聴き取れず
2月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル