1010 Radio

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ロシアの声(2月3日放送)

2009-02-05 | ラジオ
●ウラル山脈の西部に位置するコミ共和国では、1日にポドエリス
 ク村で発生した火災で23人が死亡したことを受けて、3日服喪の
 日が宣言された。
 3日、共和国の全ての国家機関の建物では反旗が掲げられ、全
 ての娯楽行事が中止となっている。
 また教会では死者を悼む祈祷式が執り行われている。
 この事故に関連してメドヴェージェフ大統領は哀悼の意を表し、事
 故原因の究明に取り組むよう指示を与えている。

 先日即位したロシア正教会のキリール府主教も胸を痛めていると
 コメントした他、ロシアの各地域またアゼルバイジャンやウクライナ、
 ラトビアといった国からも追悼のメッセージが寄せられている。
 
 ポドエリスク村では1月31日から2月1日にかけての深夜に、木造
 の老人ホームで火災が発生し23人が死亡したが、死亡原因は一
 酸化炭素中毒、出火原因は火の不始末と見られている。
 現在ロシア検察庁の調査委員会の指揮の下、事故の調査が行わ
 れている。

●3日、モスクワで実施されるロシア・ベラルーシ連邦国家の最高評
 議会の会議では、世界の金融危機対策の模索が主なテーマととな
 っている。
 会議の議長はメドヴェージェフ大統領と、ベラルーシのルカシェンコ
 大統領が努める。
 ロシアとベラルーシは経済分野における困難にも関わらず、貿易経
 済、科学技術、生産における協力の発展の高いテンポを維持してい
 く構え。

 昨年ベラルーシとロシアの貿易取引高は30%以上拡大し、およそ34
 0億ドルという記録的なレベルに達した。
 また会議では燃料エネルギー分野、外交政策、軍事、軍事技術分
 野などの合わせて10以上の項目が取り上げられることになっている。
 そのほか会議では連邦国家の領空の警備や、共同でのミサイル防
 衛システム創設に関する国家間協定に署名がなされることになって
 いる。

●メドヴェージェフ大統領は3日、クレムリンで、キルギスのバキーエフ
 大統領と会談を行う。
 今回の会談の成果として、水力発電所の建設や融資提供に関する合
 意をはじめとした、一連の文書に署名が行われる計画。

●今月18日にサハリンで、天然ガス液化工場の完成式が取りお粉なわ
 れることに関連してロシアはイギリス、オランダ、日本の政府指導部に
 招待状を送付した。
 イギリス、オランダ、日本は合同で出資しサハリンエナジー社を設立し、
 ロシアのガスプロムと共同でサハリン油田開発プロジェクト・サハリン2
 に参加している。

 今回サハリンで稼動するLNG工場は、世界でも最大級の工場となる。
 尚この液化天然ガスを輸送するため、三菱重工業が長崎で2隻のタン
 カーを建造している。

●サハリン2に参加する参加国のうち、日本からは麻生首相が現地を訪
 れ、メドヴェージェフ大統領との露日首脳会談が予定されている。
 会談では領土問題を含む二カ国関係に付いて、意見交換が行われるも
 のと見られているが、同問題に対するロシア側の立場に変化はない模
 様。
 日本のメディアでは領土問題でロシア側が、態度を軟化させてきている
 という政府関係者の発言が報道された。
 これに対しロシア議会関係者は、インターファクス通信からの取材に対
 し、領土問題に対して日本側が肯定的な解決を見込んでいないのであ
 れば、ロシアの立場に変わりは無い。南クリルはロシアの領土だと述べ、
 ロシア側の立場に大きな変化が無いことを明らかにした。

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●ラブロフ外相とアメリカのクリントン国務長官は新しいアメリカ政権の下
 で、露米関係の重要事項で肯定的な結びつきを構築していくことに前向
 きな立場を確認した。
 ラブロフ外相とクリントン国務長官は英語で会談し、露米間の戦略的対
 話及び経済協力に関する諸問題、そしてアフガニスタンの正常化といっ
 た露米の協調を強化することが重要との点で一致した。

 特に両氏は国際問題で全ての関係当事国と、厳密な対話を維持していく
 ことで合意した。

●グルジアか南オセチアとの国境付近に、軍備を増強していることに関連し
 て、ロシア外務省が懸念を表している。
 
●3日、イスラム原理主義組織ハマスの代表団が、カイロで仲介者のエジプ
 トの代表たちと会談し、イスラエルとの休戦の期間に付いて話し合う。

(?)は聴き取れず