1010 Radio

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北東アジアの不安定化要因と成り得る北朝鮮の核問題

2009-02-04 | ラジオ
北朝鮮が北東アジアに大災害を引き起こす危険性が出てきた。
現在緊張が増している朝鮮半島の情勢が、その大災害の危険性の
高まりを予感させている。
北朝鮮は1月30日、いわゆる北方の国境線と称される黄海における
韓国との西の境界線は無効であるとの声明を表した。
この境界線は1953年に終わった朝鮮戦争の最後に、国連軍司令部
によって一方的に決められたものだ。
当時、国連軍司令部はアメリカの将校達がトップを従事していた。

北朝鮮は公式的には、これを境界線として認めたことは一度も無く、こ
の国境線を南に移動させるように求めてきた。
今に至るまで南北朝鮮間に平和条約が結ばれていないと言うことを考
えると、現在この境界線をめぐる状況が複雑化しているということは、(?)
したところの状態よりもさらに危険だと言える。

しかも1999年と2000年の2回に亘り、北のこの境界線付近では、すで
に南北朝鮮の軍艦同士の衝突事故も起きている。
現在南北朝鮮の間で政治的軍事的対立を中止するための合意は、す
べて無効となっている。
この様な状況を作ってきた責任は、北朝鮮の出した声明でも強調されて
いるように、北朝鮮に対し敵対的な路線を進めている韓国にある。

南北朝鮮との間には間違いなく困難な問題が横たわっている。
これに付いて極東研究所の専門家は、次の様に語っている。
「韓国では李明博大統領が選出され、北に対しより強行的な態度で臨む
ようになった。
李大統領は公式的な声明の中で北朝鮮に対し、韓国が行うどんな援助
も、どんなアプローチも北からの適切な回答を得るものでなければならな
いと述べている。
これはすなわち北朝鮮からの譲歩を、得るものでなければならないという
ことで、韓国は一方的に何かを行うのではなく、両サイドからの歩み寄り
がなければならないと言うことを主張している訳だ」
極東研究所の専門家は、この様に述べている。

この様な緊張化の裏には韓国以外にも他のファクタが存在している。
その幾つかは北朝鮮内部の政治状況に起因する。
またその他の原因は朝鮮半島の核問題が、未だに未解決であることにあ
る。
昨年末12月に行われた6ヶ国協議の最後のラウンドは、何も成果を上げな
いまま終了した。
アメリカ、北朝鮮は前もって作成された合意の解釈をめぐって物別れとなり、
その結果北朝鮮はアメリカの提案した状況説明の文書に署名を行うことを
拒否している。
その後アメリカの議員らは北朝鮮を、テロ支援国家のリストから外すと言う
決定を見直す可能性があるという声明を出した。
またこれに付け加え日本も、北朝鮮に重油を供給することを約束しておきな
がら、その義務を果たしていない。

そうした状況もあって北朝鮮は頑なな態度を崩していないのだ。
しかしこのような強硬さが許された場合、これが北東アジアの不安定化を招
くことは間違いない。

(?)は聴き取れず

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1月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル