1010 Radio

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イランの通信衛星打ち上げに関連して

2009-02-08 | ラジオ
イランは初の国産通信衛星「オミド(希望)」を打ち上げ、地球周辺の軌
道上に乗せた。
この打ち上げは2月10日のイスラム革命30周年を記念して行われた。
この出来事によってイラン政府は、世界の核大国に加わりたいという(?)
を示した。
イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、下院議員らを前に
発言したなかで、イランが世界の大国に変わる事は、すでに実現された
事実であるかの様に評価されるべきであると明言した。
実際、宇宙への進出は類稀な出来事だ。

これは大きな科学技術分野の潜在能力に付いても言えることだし、まし
てやイラン指導部の野心に付いてはなおさらだ。
しかしまさにこのことが、国際社会に不安を呼んでもいるのだ。
国の宇宙核プログラムの発展が、あらゆる主権国家の(?)と権利であると
いう事に付いては、反論する人は居ないだろう。

インドやパキスタン、日本、中国といった国々の(?)を宇宙分野と核分野の
大国であると恐れている人もまた居ない。
これらの国々にはIAEAの他のメンバーとの間に問題は無い。
何故ならIAEAとの協力関係が上手くいっているからだ。
しかし偽りが発覚するとき、または平和目的での核ミサイル併合に対する
声明の下で、大きな破壊力を持つ国産兵器を開発しようという試みが隠れ
て行われているとき、核不拡散体制への脅威が生じるのだ。
IAEAはこれまでもイランに対して多くの疑問を抱えていたが、今回の通信
衛星打ち上げで、さらに再びこの疑問を抱えることになった。

と言うのもイランが平和利用にも、軍事利用にも用いられる技術を保有して
いるのではないかという事が問題になっている。
つまりイランが核兵器や、その供給手段を保有している可能背があるという
ことだ。
こういった状況の下で国際社会は、特に根気強くイランを外交的な話し合い
に向かわせるように進めていかなければならない。

イラン政府は確かに困難なパートナーだが、イランの地政学的状態は慎重に
考慮されたアプローチを要するものだ。
これに付いてロシアの政治学者は、ロシアの声からのインタビューに対し次
の様に答えている。
「重要なのはイランとの対話を始めることである。もちろんイランの野心に関す
る諸政策は、しばしば容認出来るラインを超えている。
そういった政策はイランを、世界の大国の一つに加えることを(?)するものであ
る。もちろん地域的な強国としてイランの地位を、強化することも目的となって
いる。
イランは大きなムスリムの世界でアメリカと言う、世界帝国主義の脅威に挑戦
するリーダーとなることを(?)しているのだ。
通信衛星の打ち上げはもちろん、新たな不安要素を生んでいるが、対話へ向
けての国際的な努力を活発化させる刺激にもなっている。
活発化させるだけではなく、共に対話を進めることなのである」
政治学者は、この様にコメントしている。

イラン政府の平和利用に関する宣言だけでは、不十分であることは明らかだ。
イラン政府はもし世界の仲間はずれではなく、実際に世界の核大国の仲間入り
を求めるのであれば、如何なる予備的な条件も無く国際社会と協力するという、
自国の意図をしっかりと表さなければならない。

(?)は聴き取れず。また聴いていて疲れる喋りのリズム

2月5日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル