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米朝関係正常化に向けた現在の情勢に付いて

2009-02-19 | ラジオ
イギリス貴族院のエルトン議員は、自身のピョンヤン訪問後声明を
表し、アメリカ新政権に対し北朝鮮との関係を正常化するよう呼び
かけた。
詳しい内容に付いてロシアの声の評論委員は、次の様に解説して
いる。
エルトン議員(放送でアナウンサーが評論委員と誤読)はイギリス上
院で北朝鮮に関する小党派グループの代表を務めている。
ピョンヤンを訪問後ソウルで声明を表した同氏は、アメリカが北朝鮮
と国交を結びピョンヤンに大使館を開設することが、新政権の優先課
題であると語った。

両国関係が正常化し1953年の休戦協定に代わる平和条約を締結す
れば、二カ国関係のみならず北東アジア全体の安全にとっても肯定
的な意味を持つ。
エルトン議員は具体的に東西関係の正常化に繋がった、1975年のヘ
ルシンキ宣言の際のようなアプローチを取るよう呼びかけた。

東洋研究所で米朝関係を専門とするボロントフ氏は次の様に語ってい
る。
「北朝鮮は最近もアメリカ政府に対し、53年の休戦協定に代わる条約
に付いて、その必要性を訴えている。
北朝鮮の立場は第一に、アメリカとの関係正常化、第二に朝鮮半島非
核化問題の包括的な解決を目指すものだ。
アメリカのオバマ大統領は選挙公約で、北朝鮮との直接対話の発展に
前向きな考えを示したものの、残念ながら今のところ実際の行動には結
びついていない。
逆に北朝鮮側の提案を阻止する方向に動いている様にさへ見える。
アメリカはオバマ大統領の就任式に、北朝鮮側の代表者が出席すること
を拒否した。出席することになっていたのは、6ヶ国協議首席代表の金桂
寛外務次官であり、この人物の立ち会う就任式が実現していれば、北朝
鮮との関係正常化に前向きなアメリカの姿勢をアピールするものになって
いた筈だ。
またアメリカはいわゆる脱北者グループの支援を続け、核問題でも北朝鮮
側にとっては受け入れられない様々な条件を突きつけている。
特に北朝鮮は非核化の全プロセスを自国領内で行うよう求めているものの、
アメリカはサンプルの持ち出しを望んでいる。
それでは非核化検証結果が、政治的に操作されてない客観性を持ったもの
か疑わしいというのが、北朝鮮側の抱いている不安だ」
東洋研究所のボロントフ氏は、この様に述べている。

この様にロシアの専門家の考えは、イギリスの小党派グループの呼びかけ
と一致している。
アメリカは現在、北朝鮮に突きつけている条件を(?)せ、関係を正常化させる
べきなのだ。

(?)は聴き取れず

北朝鮮とアメリカ 確執の半世紀

ブルース カミングス
明石書店


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2月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル