1010 Radio

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ロシア抜きで世界情勢を安定させることは出来ない

2009-02-02 | ラジオ
ロシアの貿易産業局長であり国際関係分野の専門家でもある。プリマ
コフ氏は声明を表し、ロシア抜きで世界情勢を安定させることは出来な
いと言うことを、ロシアはアメリカに対して示さなければならないと述べ
た。
プリマコフ氏はモスクワで、「ロシア抜きの世界?それは政治的な(?)手
段的な移行だ」と名づけられた、自身の新刊本の出版プレゼンテーショ
ンを行った。

これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
偶然なのか必然なのか、この本はとても良いタイミングで出版された。
オバマ新大統領の就任と、同時期に出版されることになったのだ。
プリマコフ氏は権威ある政治家や、外交分野の学者、専門家の一人で
あるため、この本はアメリカ国内は勿論、世界中で関心をよんでいる。

プリマコフ氏はこれまでロシアで首相、外務大臣、対外諜報機関の指導
部などのトップを務めてきた人物だ。
このことをはじめその他、様々なことを考慮に入れオバマ新大統領の側
近らは、このプリマコフ氏の新刊に必ず目を通すであろうことは明らかだ。
プリマコフ氏は中東問題に人生を捧げてきた。
ですから当然記者会見では、アラブ・イスラエル間での紛争及びパレスチ
ナ・イスラエル間の紛争調停に、ロシアがより積極的に参加していくよう
呼びかけた。

またプリマコフ氏はアメリカ新大統領も、中東問題に大きな関心を示してい
るということは、とりわけ重要なことであると指摘した。
プリマコフ氏は中東地域を(?)としてロシア、アメリカ両政府が国際舞台でお
互いの国益において、どの様に有益な協力が出来るかを示した。
プリマコフ氏はもちろん今後の露米関係の、具体的な展望を予想しようとし
た訳ではない。
しかしプリマコフ氏はアメリカのオバマ新大統領は、ロシア政府と真剣に対
話していこうとしていると考えている。

今日ロシア抜きでは実際のところ、どんな国際問題を解決することも不可能
たという事実は明らかだ。
この国際問題としては核ミサイル軍縮や核不拡散体制の遵守、地域紛争の
調停、解決、テロ麻薬対策や組織的犯罪の対策などが挙げられる。
ロシアは世界的な金融経済そして、生態学的な問題の解決や飢餓問題、病
気や伝染病の予防においても大きな役割を果たしている。
しかしロシアはアメリカ政府の一部が考えているような、いわゆる冷戦の敗者
ではなく、ますます権威を持ち(?)に影響力を持つ巨大な核保有国だ。
ロシア無しでは世界の安全や安定を保証することは出来ないのだ。
プリマコフ氏の新刊の主な結論はこのようなことだ。
アメリカ政府でも読者が増えることを祈る。

(?)は聴き取れず

地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界は
こうなったか


ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/
フランク テタール

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1月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル