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北朝鮮 ・将軍政策は従来どうり変わらず(1)

2012-07-21 | ラジオ
今日早朝(7月18日)、北朝鮮のラジオ、テレビは正午に重大発表がなされると報道していた。これに世界は驚愕した。
北朝鮮から昨今発せられるニュースは、どれをとってもかなり常軌を逸したものばかりであったことから、何が起こってもおかしくないと、身構えざるを得ない状況が出来上がっていたからだ。
ところが重大発表は十分に予測可能な内容だった。最高(?)者で人民軍最高司令官の金正恩氏が、元帥の称号を獲得したという発表だったからだ。これによって正恩氏は副元帥の位を飛び越して元帥に就任したことになる。

スイスの有名校を卒業した金正恩氏は軍隊とは無縁の存在だが、軍隊は北朝鮮の体制にとっては(「しゅたり」って何だ)となるものであるため、2010年9月には将軍の称号を得ていた。当時北朝鮮では金正日氏があと数年は生存し、この間に正恩氏に政治的手腕も伝授し、副元帥の称号を与えるまで育てるだろうと期待されていた。
ところが昨年11年12月に金正日氏が突然逝去したため、後継者の正恩氏は将軍という低い位に留まった形で政権を引き継ぐことになったわけだ。
ところがその時点で北朝鮮軍には、同様の将軍の地位に20人を超える人々が就いており、このほかさらに副元帥が15人、90歳を越える高齢で、現役のリ・ウィソリ元帥もいたため、最高指導者が将軍の称号に留まるという状況は、もちろん、受け入れられないものであった。

にも関わらず、正恩氏に元帥の称号を与える作業は長引いた。これが行われたのは、中央委員会政治局特別大会で、最年少かつ最も影響力の強いリ・ヨンホ副元帥が、すべてのポストから解任される決定がなされた直後だった。
公式的な発表では、リ氏の健康が急に悪化したことが解任の理由として伝えられている。

ロシア科学アカデミー東洋学研究所、朝鮮・モンゴル課のヴォロンツォフ課長は、この説は充分信憑性があるとして、次のように語っている。
「昨今の北朝鮮での任命劇をめぐっては、専門家、政治学者らは、この国の最高幹部らの間で政権争いが行われているためだろうと、これに理由付けを探す傾向があるが、こうした説は信憑性に欠けると私は考えている。
北朝鮮のエリートたちは一枚岩であり、指導者を必要としているはずだ。
ミロシェヴィチ、フセイン、カダフィ大佐の辿った運命から、西側が自分たちに反対する勢力とどう対峙するか、その方法は明らかだ。こうした条件で生き残りを図らねばならないという、真摯な思いが北朝鮮幹部の結束を堅くし、他のイデオロギー体制よりも指導者を、さらに支援していこうという方向へ結びつけている。
それに北朝鮮の指導者は、ライバルたちの結束集団に立脚している。このためリ・ヨンホ氏の健康悪化を伝える公式発表は正しくないということはできない」
課長は、このように発言している。

(?)はベテラン女性アナウンサーの不確実な言葉で何を言ってるのか不明
「しゅたり」って何だろうね。意味不明です
北朝鮮 ・将軍政策は従来どうり変わらず(2)へ続く

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7月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル