1010 Radio

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尖閣諸島の売買、北方領土シンドローム(1)

2012-07-12 | ラジオ
中国政府は、日本政府が両国間で領土問題をめぐり係争中の尖閣諸島、中国名ジャオユイダオを個人所有者から買い取る意向を示したことに対し、東シナ海での軍事演習で応じるようだ。
中国は10日、東シナ海の一部で海軍による軍事演習を開始した。この演習は15日まで続く。その意味は明白だ。
両国関係の新たな緊張の高まりを背景に、日本に厳しいシグナルを送る事だ。
7日土曜日、野田首相は日本政府が所有者から、島の一部を買い取る計画である事を明らかにし、日本がこの島々をコントロール下に置いており、帰属問題は存在しないと明言した。

これに応え、中国外務省のリュー報道官は、聖なる中国の領土を絶対に売買の対象にすべきではない。ジャオユイダオと、それに隣接する島々に対する主権を断固守り続けるとの声明を出した。

ここで興味深いのは、日本政府の声明がメドヴェージェフ首相のクリル訪問の2日後に出された点だ。日本は首相の国後訪問に激しい抗議を示し、ロシアは断固それを退けた。尖閣とクリルを比較し、ロシア科学アカデミー極東研究所のパヴリャテンコ研究員は、次のように述べている。
「ロシアは日本側と、そもそも何も論争はしてはいない。日本の人達が、私達の領土を、そうでないと異論を唱えているのだ。
尖閣の場合ですが、日本は中国と何も争ってはいない。中国が日本に対し異論を唱えているのだ。島に対し領有を主張する場合いかなる時も、要求する側の立場は若干弱く、その島を現実にコントロールしている方が強いものだ」
研究員は、このようにコメントしている。

尖閣諸島の売買、北方領土シンドローム(2)へ続く

7月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル