1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

中国企業、アメリカ市場からの撤退

2012-07-18 | ラジオ
中国の工業大手にとって、アメリカがぶ式市場における停滞期がやってきた。
今年上半期、19の中国企業がニューヨーク株式市場から撤退した。アーネスト&ヤングの報告書で明らかになった。アメリカ株式市場での活動を続ける中国企業はただ1社となった。
報告書によると昨年41社に上る中国企業が、アメリカの株式市場から撤退したということだ。つまり新しい傾向として世界の投資家が、中国工業株およびエネルギー株への関心を失いつつあるということだ。

金融大学のルブツォフ分析員は、次のように指摘している。
「近年、中国企業は海外での株式公開を積極的に行っていた。中国株が世界を埋め尽くし、中国はその指標ではナンバーワンとなった。
アメリカ株式市場におけるプレゼンスの低下は、それらの中国企業の状態が悪化したためだ。明確なのは、それらの中国企業は困難な状況に置かれているということだ」
分析員は、このようにコメントしている。

中国の企業のなかには自らの存在感を示すためではなく、アメリカ市場に上場しているという、経歴欲しさのためだけに上場したところもある。
他方では株式の販売が好調で実際に投資資金調達ができたところもある。今回の停滞期は、そのどちらの企業にも通じるものとなっている。追い出された企業もあれば、自ら事業を畳んだ企業もある。どちらにせよ損失は莫大なものだとルブツォフ氏は指摘している。
「もし財政的悪化によりエミットメントがリスティングから削除されれば、イメージに大きな打撃を与えるが、自ら撤退した場合には、それほどのダメージはない。しかしどちらにせよマーケティングの観点からすれば、否定的な影響を持つことは確かだ」
ルブツォフ氏は、こうコメントしている。

中国にとっても損失はイメージだけではなく、金銭的なものでもあるのだ。

アメリカがぶ式市場って何だ

投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

7月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル