まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

東寺:五重塔の内部へ入る!

2007年02月07日 | 催し物・ニュース

東寺では、3月18日(日)まで「冬の特別拝観」が行われています。東寺は、794年、桓武天皇が平安京に遷都した2年後に、都の南端に官寺として創立されたのがはじまりです。その後、823年、嵯峨天皇から弘法大師に下賜され、密教の根本道場となりました。別の名を教王護国寺といい真言宗の総本山です。

今回、公開されているのは、東寺五重塔、小子房(堂本印象の壁画が有名)、観智院(東寺一山の修学院)の3箇所です。

訪ねたのは、昨日(6日)で、とても暖かな日で、観光バスも次々に来ていました。最初に、五重塔と講堂、金堂から見学です。(拝観料800円)

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まずは、講堂から見学しました。中には、大日如来を中心に、梵天、帝釈天などの二十一軀の仏像が安置され、弘法大師の密教の教えを表現する「立体曼荼羅」の世界が広がります。21のうち15軀は平安時代前期の秀作です。

その後、金堂へ。薬師如来像坐像の両側に、日光、月光の両脇侍菩薩像の三尊、そして十二神将が安置されています。三尊像は、桃山時代の作です。

この、講堂、金堂は通常公開されています。

そして、いよいよ五重塔内部へ。五重塔は、通常は、お正月の3日間のみ公開されています。今回は「冬の特別公開」ということですが、今後の予定は未定だそうです。

五重塔内部は、思ったより狭く、中心に大日如来に見立てた「心柱(しんばしら)」があり、その周囲に金剛界四仏と八大菩薩が安置されています。すでに、色あせていはいるものの、創建時の極彩色の世界が充分想像できました。

この五重塔が、初めて建立されたのは883年ですが、その後何度も焼失し、現在の塔は、5代目で、1644年、江戸時代の三代将軍家光によって建立されたものです。高さは55mありますが、今まで地震で倒壊した記録はありません。その秘密のひとつは、材木同士が切り組や簡単な釘うち程度で、緊結されていない柔軟構造にあります。その詳しい説明は、ガイドさんから聞くことが出来ます。

また、以前、中央に配されている「心柱」が、屋根を突き抜けてしまったことがあり、その時の工事の跡も見ることが出来ます。心柱が突き上げてしまうのは、塔外部の木材は乾燥で収縮するのに、内部にある心柱は収縮しないのが原因だそうです。

本当は、詳しく書きたいのですが・・・現地で聞いてくださいね(^m^)。また、講堂、金堂、五重塔内部の撮影も禁止ですので、お伝えできないのが残念です。すいません。m(_ _)m

周囲には、瓢箪池を中心に庭園が広がっています。たくさんの種類の花木を見ることが出来ます。今の季節は梅の花がチラホラ咲き始めています。ちょうど2月の弘法市の頃には見ごろでしょうか?

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おまけ:かわいいお守りを見つけました。

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子供用の守り(400円)とペット用のお守り(300円)です。ペット用のは、首にかけるそうです。(^^;)

この後は、堂本印象の日本画の壁画が美しい「小子房」と迫力の愛染明王も安置されている「観智院」をご紹介します。次のブログにて。