まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第43回非公開文化財特別公開「安楽寿院」へ行ってきました(2)

2009年01月14日 | 京都市伏見区

昨日、第43回非公開文化財特別公開の「安楽寿院」へ行ってきました。昨日のブログで、安楽寿院の歴史や書院の様子をご紹介しました。

書院で説明を聞いた後、境内に出て、鳥羽離宮や周辺の説明をガイドさんより伺いました。(ガイドさんは、公開中必ずいらっしゃいます)境内の鐘も、豊臣秀頼の寄進によるものだそうです。(前ブログで家康が、秀頼にいっぱいお金を使わせたお話を書いています)

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片隅に、平安時代後期の古い石仏が祀られています。(写真左下)もともと石板は3つあったのですが、現在、真ん中の石板(阿弥陀三尊)のみ京都国立博物館の西の庭に野外展示されているそうです。平安時代後期には、死後に阿弥陀の世界へ行くことをひたすら願う浄土教(じょうどきょう)が流行し、このような阿弥陀三尊が多数つくられましたが、石像は珍しいのだそうです。像のお顔の損傷が激しいのは、皮膚病に効くかも?と、石仏の顔を削り顔に塗った人が多数いたのだそうです。国立博物館は昨年まじくんと訪ねています。前ブログ】今度は、石仏に会いに行こうと思います。

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さて、いよいよご本尊の阿弥陀様と対面です。阿弥陀様は、収蔵庫に展示されています。収蔵庫の前には、近年周辺から出土した景石を用いて、離宮庭園の石組みの一部が復元されています。

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P1020932 ご本尊の阿弥陀如来坐像は、鳥羽上皇の念持仏であったと伝わっています。胸に卍のマークが刻まれていることから「卍の阿弥陀」と呼ばれています。この時期の仏像に比べると、顔も体も長めなのだそうです。

残念ながら撮影禁止ですので、看板にてお許しください。実際に間近にお目にかかると、もっとスマートな感じです。阿弥陀様は収蔵庫の中央に展示されているので、横顔も拝むことができます。とても美しい横顔で見とれてしまいました。個人的な感想ですが・・・美青年っていう感じです。

P1020933_2収蔵庫には、前日ブログでお伝えした、類まれな美しさの美福門院の肖像画も展示されています。平安時代の類まれな美しさですから・・・超しもぶくれ?真相は見てのお楽しみです、(^m^)

公開中は、スタンプラリーが行われています。また、公開場所の詳細をまとめたパンフレット(200円)もあります。(写真右)

安楽寿院 京都市伏見区竹田中央畑町74 南ICから車で3分ぐらいです。参拝用駐車場が少しだけあります。

拝観は3月18日まで 10:00~16:00 大人600円 小人(小学生)300円 

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/