みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

マケットのビショップ その3 撤退!撤退!

2009年05月31日 12時20分33秒 | AFV(英)
 さて、残りの小転輪を取り付ける段階で、大問題が! 接地面はよいのですが、真下から撮った写真で分かるように、車体軸線方向で車輪が一直線にならんでくれないんです。これではキャタピラがまっすぐ通りません。
 小転輪はV字型のアームを介してサスペンションに取り付けますが、そのアームの厚さが邪魔をして、これ以上車体側に近づけられないんです。アーム基部を削ってみましたが、まだ足りません。ではもっともっと削るとどうなるか…
 今度は車体についているサスペンション基部に当たってしまうんです。しかしサスペンション基部まで削ると、外からそこが見えてしまいます。ということは… あらかじめ機動輪と誘導輪と大転輪をもっと浮かせて取り付けておかなければならなかった、ってことなんです。

……

 そんな五手も六手も先を読みながら、作れるかあっ!
 放棄だ! 放棄!

 今から車輪をすべて切り離して組み直すことも出来ますけど、これ以上負けっ人に労力と時間を割くのもいやになってきました。撤退~! 総員退艦~! いや~どこに落とし穴があるか分からない、というかむしろ、あちこち落とし穴だらけなんで、全部クリアするのが難しい、ってことですねえ。
 以前T-34初期型を作った時は、もっと大変だったけど形になりました。
http://www.geocities.jp/ramopcommand/_geo_contents_/050616/T34maketto.html
あのT-34は、無理矢理初期型のパーツを加えただけ、というキットだったので、パーツを取り付ける前に、元々あるパーツを削り取って整形しておかなければならない、という代物でした。おまけにキャタピラはそのままでは連結できないので、凸凸凸凸凸と凹凹凹凹凹のかみ合わせ部分に一々全部ヤスリをかけなければならない、というものすごさ。ただ、クリスティーサスペンションは転輪の並び方が単純なので、それが幸いして組み立てられたんだと思います。
 ところがビショップは、サスペンションが複雑。元々負けっ人のパーツ精度では無理があったのでしょうか。これを完成させた人は、えらいなあ。次はバレンタインの75ミリ砲後期型で再挑戦するかな。いや、やめとこ…
 あ、でもこいつの犠牲は無駄にはしません。戦闘室だけは組み立てて置いておきます。将来イタレリ(エッシー)の1/72ビショップを作製する時の立体資料にはなりますから。

ホビーファンの戦車跨乗英兵 その3

2009年05月29日 23時58分57秒 | フィギュア(軍事)
 ホビーファンの英兵、ヘルメットや装備品はそれぞれ同じものが入っています。そこでちょっと拡大して見ました。ついでにオマケの巻きシートと火器も並べています。
 一番左が、オマケで一つ入っている荷物。防水シートを巻いたものでしょうか。これだけ見てもホビーファンの造形のうまさが分かります。側面の巻いた渦巻きの様子、縛ったロープやベルトの様子、シートのシワ、いずれも立体感あふれる出来です。
 真ん中に二つ並べたのが装備品のパーツ。ひっくり返して両面を見せています。ヘルメットは湯口がやや大きいので丁寧にカットしなければなりませんが、これは表側に湯口の影響を与えないための配慮でしょう。表側の偽装網やボロ切れの表現はすばらしい。やはりインジェクションパーツではこうは行きません。いや、いろんなレジンキットの中でも、上位に属する英軍ヘルメットであることは間違いありません。背嚢の立体感もなかなか。惜しむらくは、四人とも同じものになってしまう点かな。まあヘルメットの偽装は塗装で差別化させられると思いますが。
 右側はリーエンフィールドライフルとブレンガンです。ライフルは銃口が照星の前に飛び出しているNo.4 Mk.1ですね。各社製品を比べてみると、引き金とマガジンの前方の木部(持ち手)、特徴あるカーブがうまく表現されているものはなかなか少ないんですよ。タミヤのものはその点よくで来ていましたが、これはタミヤのコピーってこと、ありませんよね? ブレンガンも細かいところまでよくできています。これにバイポッドを着けるのですが、レジンだけに、細かいパーツの接着が大変そうです。

マケットのビショップ その2

2009年05月28日 22時15分49秒 | AFV(英)
 まあ車体は箱組みではないから、その点はまだ楽でした。前面・後面の装甲板を接着するだけです。ただし、やや隙間が出来ます。後ろの方に黄色いものが見えますが、これはタミヤの光パテ。後部装甲板の接着面に細ーい隙間が出来たので、そこに光パテを流し込んでみました。固まる前はかなりさらさらなので、毛管現象で隙間にきれいに入ってくれます。後は表裏からマジックライトペンを当てるだけ。表側は表面張力でちょうど隙間に流れ込んでくれて、余分なところにはみ出さず、これは手軽な方法でした。
 さて、問題の足回り。車輪一つ一つの切り出しには苦労しました。車輪は、転輪も誘導輪も、金型の合わせ目で車輪の表裏がややズレている。おまけに、車輪の周囲を囲むようにずーっとバリが丸く出ている。これ、どっかで見たぞと思ったら、思い出しました。回転焼き(今川焼き)だ! 回転焼きの周囲の鉄板の合わせ目からバリやあんこが少しずつはみ出している様を連想させるんですよ。
 いや、その車輪表裏のズレなんですが、ランナーの同じ場所にならんでついている車輪のズレ方が異なっているんです。金型全体がズレたなら、どの車輪も裏表がズレているはずですよね。それなのに、大きくズレているものと、それほどズレていないものがある。これはそもそも金型の精度の問題なのかな。それとも車輪の周辺(つまり接地する面)にヒケが生じているためなのかな。とにかく写真のもの程度に修正するにもかなり時間がかかりました。
 それから、転輪サスペンション基部に派手なヒケが出ていますね。二つのヒケが目に見えて、上部支持輪の軸がガスマスクに見えて、サスペンション基部がなんだかガスマスクをして頬被りをした情けない顔に見えるんですよ。これはエポキシパテか何かできちんと修正すべきところなのでしょうが、気楽に作るという方針上スルーします。

ホビーファンの戦車跨乗英兵 その2

2009年05月27日 21時09分57秒 | フィギュア(軍事)
 ホビーファンの英軍歩兵跨乗セット、残りの小銃手三人です。左の二人は砲塔の所に座っているもの、右側は砲塔の後ろに寄りかかっているものです。それぞれの部品はこのようになっていて、基本的には同じ分割の仕方ですね。一番左の兵の背嚢のところが一部赤くなっていますが、これはシリコンゴム型の汚れがついたものだと思われます。それかレジンに異物が入っていたか。幸いにもパーツには影響なし。
 小銃の銃床の所に丸い穴が開いていますが、これはホビーファンのレジンパーツの特徴で、湯口の所に軽め穴みたいな穴が開いているんです。もちろんこの部分は湯口ですからカットします。
 この写真ではやや分かりにくいのですが、首や手足の接着面にダボとして機能する突起が、また胴体側の接着面にはそのダボが入る穴が、それぞれついているのもホビーファンの特徴です。またベーシックパウチ(胸の前のパウチ)はいずれも胴体と一体成形になっています。またご覧のように、他の装備品、ヘルメット・背嚢・水筒・エントレンチングツールは別部品で、それぞれ同じものが用意されています。
 レジンキットは、改造パーツであろうとフィギュアであろうと、一度デジカメでパーツの写真を撮ってから離型剤落としなどの作業を始めることにしています。作業一段落毎にパーツの紛失がないかどうか確かめられますから。なにしろレジンは細かいものが多いので。

最近の買い物 ホビーファンの戦車跨乗英兵

2009年05月26日 21時56分18秒 | フィギュア(軍事)
 ちょうど届きました、ホビーファンの英兵、チャーチル戦車跨乗セットです。AFVクラブの別ブランドのホビーファンですが、そのクオリティには定評があります。チャーチル用では戦車兵三種(北アフリカ2、欧州1)と、荷物セット1が出ていますね。荷物セットには、北アフリカで用いられた誇り除けのカーテンが入っています。ただ、あのカーテンを使用する場合、AFVクラブのキットをかなり改造しなければならなくなります。それか知らなかったことにしてすませるか…

 今回届いたのが、欧州戦線の英兵で、チャーチルに跨乗させるようになっています。ただ箱絵をよく見ると、砲塔の前に座っている二人は割とリラックスした姿勢なのに、下のブレンガン銃手は射撃体勢になっていて、四人を同時に使うのはやや不自然かも。砲塔の後ろの一人は、砲塔に寄りかかって座っていて、身をよじって前の仲間に声を掛けているようにも見え、また少しでも敵の砲火を避けようと、砲塔の後ろから顔だけ出しているようにも見え、まあどちらの仲間にも使えそうな感じがします。
 実は私、ホビーファンのチャーチル用のセットは、北アフリカ用荷物しか買っていなくて、戦車兵は持っていなかったんです。この英兵はホビーファンのフィギュア初体験。箱を開けてみると、いやあ実に高品質ですね。気泡や湯回り不良は全く無し。装備やベルトや襟などの立体感もばっちり。顔の表情もよく表現されています。こりゃさすがです。写真の右は、伏せ撃ちをしているブレンガン銃手で、ジャケット(レザージャーキン)を着用しています。

マケットのビショップ

2009年05月24日 17時33分04秒 | AFV(英)
 マケットの1/35、25ポンド自走砲ビショップを作り始めました。なぜいきなり? いや以前模型屋さんのセールの時に買っておいたんです。私の場合、1/35はミニスケールを作るための資料みたいなものですから。もしも万一、イタレリ(旧エッシー)のビショップの戦闘室ドアを開けて作ることにでもなったら、戦闘室内部が何となくでも分からないと困るでしょ。で、気が向いたのでとりあえず適当に作ってみることにしました。まあ在庫減らしですよ、在庫減らし!
 ところが相手は「あの」マケットです。2ちゃんねるでは「負けっ人」と宛て字されていたというあのマケットです。いやあ適当に作製どころではなく、普通に作ることさえ大変なキットでした。他社の製品があれば誰もマケットなんて作らないよな、これしかないから仕方なく作るんだよな、というのがよく分かります。だって、ほとんどの部品がバリの海の中に浮いている状態で、何一つとしてランナーから切り離してそのまま使える部品がないんですよ。削るなどの調整がないとどの部品も絶対うまくくっつかない。ダボ穴、車軸、すべての穴に棒が入らない。必ず丸ヤスリで穴を調整しなければならない、という代物です。いや、これは経験者なら分かっていただけることでしょう。
 それにしても、この大量のバリは、何なんでしょう。金型の合わせ目がよほどゆるいのか。また至る所にあるヒケ。射出の際の圧力がよほど低いのか。サスペンション基部には、えくぼどころではない、ヒケの大穴が開いています。
 写真は、不思議なところに出ているバリです。ちょっと分かりにくいのですが、車体下部、外板の合わせ目部分にフェンスのようにバリが立っているんです。普通バリというのはパーツの周辺に発生するものだとばかり思っていました。しかしこれは、パーツの中程から立ち上がっているんです。ってことは、このラインで金型が分割されている、ってことですよね。何かバリエーションのためのスライド金型でしょうか。

「人民志願空軍」の文字 その2

2009年05月23日 20時24分39秒 | 航空機(露・軍用機)
 これ、ライオンロアーのエッチングステンシルの説明書です。ステンシルを使った塗装のやり方などが中国語で説明されていまして、その後に写真のような塗装例が載っています。ここには載せていませんが、この他にも強撃5や殲撃8Ⅱの塗装例も載っています。
 さて左上は機首の機番周辺を赤く塗装した朝鮮戦争の参加機です。撃墜マークの説明も載っていますね。赤く塗りつぶした星が「撃墜(撃落)」、赤縁だけの星が「撃破(撃傷)」を示す。表の中に載っている「趙宝桐」「孫生禄」「劉玉堤」というのがエースパイロットの氏名です。
 左下が問題の、機首に「中國人民志願空軍」と書いた機体です。おそらくプロパガンダ映画出演用の塗装だったと思われます。機首の文字以外の塗装指示は、「胴体や主翼には国籍マーク無し」「胴体後部に2ケタの機番」となっていて、これは映像や写真を元にこのブログで前に検証した内容と完全に一致しています。安心した…
 右上は「機番2249」と書いてありますので、これは王海の後期の乗機ですね。北京航空博物館の展示機です。でもよく見ると、キャノピー下方の本来撃墜マークの星が描かれているべき場所に、変な文字が書いてあります。これも常連さんに読んでもらいました。
Error:戦績3.jpg file not found.
と書いてあります。戦績は「戦果」ってことでしょうから、この説明書をコンピュータで編集する時に、星マークの画像ファイルを貼ろうとしたら、ファイルが見つからずにエラーが出ちゃった。それを修正するのを忘れたまま印刷してしまったんでしょう。ま、さすがは中国製…
 右中は、「八一」マークで機番が3ケタという、50年代の国内配備MiG-15、そして右下は機首に「中0101」と書いた、中国国産一号機のMiG-17です。
 で、ここに描かれているMiG-15をよく見ると、左の二機は初期型のMiG-15、右の二機が後期型のMiG-15bis、という風に区別されていることがエアブレーキの形から分かります。これはほめておこう。ただ実際に模型を作るとなると、初期型とbisとの違いをきっちり作り分けるのは、かなり面倒なんですよね…。また左上の趙宝桐たちの機体が本当に初期型だったかどうかはなお検証が必要です。

「人民志願空軍」の文字 その1

2009年05月18日 00時00分58秒 | 航空機(露・軍用機)
 他の話題でずいぶん間が空いてしまいました。朝鮮戦争時のMiG-15用の「中国人民志願空軍」の文字の話。台湾のおみやげでもらったデカールが、「中国人民志愿空军」と略字体になっているので正確ではない。では「中國人民志願空軍」とちゃんと旧字体にするにはどうすればよいのか、について。
 やはりこれは、ライオンロアーから出ていたフォトエッチング製のステンシルを使うしかないと思われます。写真は「中國人民志願空軍」の文字と、中国空軍用数字です。他にも国籍マーク用(北朝鮮赤星と中共八一)というのも出ていました。これ、ライオンロアーのかなり初期の製品です。中国のモデラーなら欲しがりそうな、うまいアイデアだなと思った記憶があります。大きさが三種類ありますが、それぞれ1/32用・1/48用・1/72用です。
 これ、模型の塗装面に直接当てて使うのは至難の業ですよ。やはり現実的なのは、自作用クリアデカールに使ってから、改めて貼ることですね。しかし、エッチングの金属板が完全に平面ならよいのですが、少しでも反っていたりすると、デカールとの間にやや隙間が出来て困るかも。それに、エアブラシで塗装する際、一色で済めばよいのですが、まず白を吹いておいて、それから赤を吹く、という手順が必要になりますよね。よく考えると、機体左右で少なくとも同じものが二つ要るわけでして、テンプレートが一枚しかないと、エアブラシの塗料を白→赤、といちいち入れ替えて二度塗装を繰り返さなければならなくなります。エアブラシを二本持っていればよいのですが。あ、白地の自作用デカールを使えば問題ないな。
 あ、待てよ。それなら、エアブラシで吹かなくとも、このテンプレートをスキャンして画像として取り込み、PCの画像ソフトで色を着けて、それをインクジェット対応クリアデカールに印刷する、というやり方がよさそうですね。最新機材を生かさなきゃ。さて、こりゃ本格的に画像ソフトの使い方を勉強せねば…

最近の買い物 その4

2009年05月17日 00時01分27秒 | キット評
 静岡ホビーショーですね。いらした方、いかがでしたか。ミニスケールの新製品までは期待していませんが、AFVでも航空機でも艦船でも、またフィギュアやガンプラでも、楽しい新製品が出るとうれしいものです。ホビーショーやワンフェス、一度は行ってみたいものです。

 さて、オートバイセットの人形部分を撮影してみました。二段分を並べています。オートバイに二人乗りしたり、またライダーが片足をついて双眼鏡をのぞいたり、といったパターンが選べます。サイドカーの乗員はMG34を構えているものと、シュマイザーを持っているものとを選べます。いずれも出来は非常によい。
 サイドカー乗員の足下にくっついている板、これがサイドカーの床にぴったりはまるようになっています。ただ、シュマイザーを持っている方を選んだ場合、MG34の銃架が入るサイドカー側の穴が空いたままになります。もちろん実車でも機銃架の基部はあるわけですが、これではごつすぎますね。

最近の買い物 その3

2009年05月16日 10時25分21秒 | キット評
 オートバイ部分のアップです。軟質プラだけあって、かなり細かく出来ています。まあスポークなどはスケール的にある程度仕方がないところです。サイドカーパーツは一つですから、側車付きが一台、オートバイのみが一台となります。ひと箱に同じランナーが二枚ずつ入っていますから、箱全体ではその倍となります。
 サイドカーの座席部分に大きな穴が開いていますが、これはサイドカー乗員のおしりのダボが入る穴です。座席の前の穴は車載機銃の取り付け用です。
 それから感心するのが、燃料タンクとハンドルとが一体成形になっている、という部品分割です。これを一緒に車体に取り付けるようになっているわけです。なるほど、これはなかなかいいアイデアですね。旧ニットーのミニスケールインジェクションキットでは、ハンドルだけで別部品になっていたように思います。それに普通に考えれば、燃料タンクは左右割りにするところでしょう。1/35とは違う、ミニスケールならではの思い切った部品分割だと思います。