みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ART MODELのYe-8

2012年07月30日 00時08分42秒 | 航空機(露・軍用機)
 先日ホビーテラで買い込んだもののひとつが、ART MODELのYe-8です。ART MODELと言えば、面白いキットを出していますね。戦後のジェット機としては、Yak-36フリーハンド、Yak-141フリースタイル、MiG-23PDがあります。これを見ると、このメーカーはSTOLやVTOL、特にリフトジェットがお好きのようですね。他にはこのYe-8とMiG-23UBです。実用機はMiG-23UBのみ。後は実戦配備に至らなかった機体ばかり。実にマニアックですね。
 こうした機体は、若い頃に航空雑誌や書籍で写真を見て、西側には無い独特のスタイルに驚いたものです。政治体制には全く賛同するものではありませんが、これらの機体は模型にした時にめちゃくちゃ見栄えがすると思いました。かっこいいと言うより、無骨・ダサさ、珍奇というのが、三次元で形になった時に面白いんです。但し当時は、ごく一部バキュームやレジンがあったのみで、キットはもちろん無かったんです。これがインジェクションキットで出るとは、戦車の世界もそうですが、航空機の世界もすごい時代になりました。

 この飛行機は通常「Ye-8」と表記されますが、ロシア語では「Е-8」で、ロシア文字(キリル文字)のЕはイーではなくイェーなので、英語転写で「Ye」と書かれるものです。このART MODELのキット、特徴はコックピットとジェットノズルがレジンパーツになっていること。コクピットは射出座席も一体成形です。他のキットもそうなっています。いずれもキャノピーを閉めるとあまり見えないのが惜しいところ。

このキット用のエッチングパーツというのも発売されています。AMPというメーカーの製品です。
http://hobbyterra.com/product/Photoetched-set-for-ART-Model-MiG-Ye-8.html
しかしこれを見る限り、エッチングパーツはその殆どがコックピット内部のもののようで、よほど凝らない限りは、キットのレジンパーツで十分なように思いました。フロントパネルだけはキットではデカール処理ですから、エッチングを使うにこしたことはないのでしょうが。

 さて、セロテープで仮組してみました。うーん、なんともかっこいい。F-16みたいな機首下のエアインテークがなかなかですが、元のMiG-21に無理矢理くっつけたようなところがアンバランスで却って面白い。


 ホビーテラで20.60ドル。今のレートで1,615円ほど。国内輸入価格が4,500円前後だから随分お買い得でした。

インサイド・ジ・アーマーのチャーチル戦車 その2

2012年07月26日 00時03分14秒 | AFV(英・チャーチル)
 Inside the ArmourからはMk,IのCS型(近接支援型)も出ています。つまり、Mk.Iに対して、主砲の2ポンド砲を3インチ砲に換装するという改造を行い、結果として車体と砲塔とで3インチ砲二門となったタイプです(以下画像はすべてInside the Armourからの引用です)。

ところで、このキット、このように、

車長用ハッチに丸いキューポラが付いていますよ。へえ、そんなタイプがあったのか? しかし、このキューポラ、どこかで見た形だな。ドイツのものかな? やっぱり、説明書きには3号戦車のキューポラ付き、と書いてあります。3号戦車のものの下の方を削ったような形ですね。ドイツに鹵獲されたチャーチルと言えばディエップの写真が有名ですが、しかしこの近接支援型はチュニジアで少数が改造されたものだったはず。ディエップには参加していないのではなかったかな。そうすると、チュニジアで少数作られたものがドイツ軍に鹵獲されて使用されたのでしょうか。私は見たこと無いのですが、そういう写真が残っているのでしょう。

 それからInside the Armourの改造キットですごいのが、回収型ARV Mk.IIです。あ、これがあれば、説明図だけでは今ひとつどのパーツがどこにくっつくのか分かりづらかったミリキャストの1/76チャーチルARV Mk.IIの立体組み立て資料になりますね。ってそのためだけに買うのも大変ですが…。この写真を見ると、

フェンダーの上にエッチングパーツの箱が載っていますが、これはアクセサリーとして単独別売りもされている「工具箱」です。

何という細かさ…。

 大阪のホビーランドさんでも在庫僅少とのことです。どっちみち作る時間は無いのですが、パーツだけはムラムラと欲しくなってしまいます。

インサイド・ジ・アーマーのチャーチル戦車

2012年07月24日 21時43分16秒 | AFV(英・チャーチル)
 ここでちょっとチャーチル戦車の話題を。最近、「インサイド・ジ・アーマー」の新製品が日本にも入荷してきたようで、その中にはかなり興味深いチャーチル戦車のパーツが含まれています。チャーチルファンとしてはかなり垂涎もの。
 Inside the Armourのメーカーサイトはここです。ここの「Churchill Interiors and Conversions」のタグを開くと、こうなります
 Resicastからチャーチル用のエンジンは出ていましたが、ここのはトランスミッションや燃料タンクやラジエーターまで入った、エンジン区画全体に及ぶキットです。エンジンはResicastのものが入っているようですね。戦闘区画や砲塔の内部パーツまで合わせれば、チャーチルの車内が完全に再現できるわけです。すげえ。3インチ自走砲の改造キットなどというすごいものもありますね。

 さらに魅力的なのが、AFVクラブのキットを初期型に改造するパーツです(以下画像はすべてInside the Armourのサイトからの引用です)。Mk.I/IIの初期型と後期型、それにMk,IのCS型(近接支援型)が揃っています。Mk.I/IIの初期型と後期型(改装後- Post Rework)というのはどこが違うのかと言うと、まあチャーチル戦車では初期型・後期型という言い方はしないので分類が面倒ですが、
 ○鋳造砲塔のタイプ(チャーチル全体の歴史の中では初期型に当たる)
に関するサブタイプとして、次のように分類することができます。

「極初期型」
ハセガワの1/72ミニボックスのタイプ。操縦手区画前方左右の泥よけ板や後方の泥よけを含めて、フェンダー類が全く無いもの。

「初期型」
Inside the Armourのこれ。

操縦手区画前方の左右の泥よけ板、及びキャタピラ後方上部の泥よけが追加されたもの。但しエアインテークは下向きで丸っこい旧型。Inside the Armourでは「Initial Version」と呼んでいますが、これより前のセガワのタイプをここでは別のものと考えました。

「中期型」
Inside the Armourのこれ。Inside the Armourは「Late - Post Rework」と呼んでいます。しかしこの後にもさらに「Rework」があるので、これも分けて考えました。

初期型に対して、エアインテークが上向き箱形の新型に変更されたもの。ここに泥が落ちてくるのを防止するために、この周辺のみフェンダーがキャタピラを覆っています。ディエップの参加車輌はこの形のフェンダーが多いようです。ここここをご参照下さい。

「後期型」
中期型にさらに、チャーチルMk.III以降のようなキャタピラ上面全体を覆うフェンダーが張られたもの。つまり砲塔が鋳造タイプである以外、車体はMk.III以降と同じに見えるもの。例えばミリキャストの製品では、これがそう。また近接支援型(CS)ですが、missing-lynxのこの作品も、フェンダー回りがアップデートされたタイプです。但しこのタイプには最初からこの形で製造された車輌は無く、すべて以前のタイプの改造車輌ですから、後期「型」と呼ぶにはやや難があるのかも知れません。ついでに、厳密に言うとこの段階の車輌は、フェンダー前方上面の補強板が無い点で、Mk.III以降のタイプとは異なります。エルアラメイン戦の参加車輌もこの古い形のフェンダーで、これを正確に再現したキットは各スケールとも今のところありません。塗装とマークと埃除けカーテンだけエルアラメイン用で、他はそのまま。これに関しては、比較的簡単に改造する計画(妄想?)が一応あるので、その内実行したいと思っています。(いつになるんだ?)

Armoryのティーガー初期型車長用キューポラ その2

2012年07月22日 22時41分39秒 | AFV(独)
 はて、買っては見たものの、ちゃんと作れるんだろうかと心配になっているのがこのArmoryのティーガー初期型車長用キューポラです。これだけを立派に作れたとしても、それに見合うだけのディテールアップを他の場所にも施すとなると、大工事です。それにこのキューポラそのものも、ちゃんと作るのはなかなか大変そう。トップ画像は、そのエッチングパーツです。ハッチがエッチングパーツ二枚の貼り合わせになっているんですね。二枚重ねると適当な厚さが表現できるのでしょう。それ以外のパーツはと言うと、

説明図をご覧いただければ、取っ手、ヒンジ、開放時のストッパーなどがみんな小さなエッチングパーツになっていることが分かると思います。うわ、すげー。最近は小さいものがいよいよ見にくくなってきているので、これを作るとなると大変だな。

Armoryのティーガー初期型車長用キューポラ

2012年07月17日 00時00分29秒 | AFV(独)
 ホビーテラの価格と言えば最近評判の、ズベズダのT-90はどうでしょうか。ホビーテラでは36ドル、約2,850円です。日本国内の定価がだいたい4200円ほどらしいので、これも随分安いようです。ただ、Aモデルが日本国内価格の半分以下、というのと比べると差はそれほど大きくありません。ズベズダはロシアのメーカー。それに対してAモデルはウクライナ。他に日本国内価格との差が特に大きいものには、アートモデル、マスターボックス、ミニアートがあり、これらもいずれもウクライナのメーカー。やはりホビーテラ自国のものが一番得意みたいです。

 さてこのArmoryのティーガー社長用キューポラですが、気になるのはスリット式覗視口です。側面が分かるように撮影してみたのがトップ画像です。一体成形ですが、これくらいきっちり開口していれば問題無いと思います。このスリットの場所でパーツを上下二分割にするという手もあるはずですが、接着の面倒を考えれば、レジンパーツの場合このように一体成形が正解でしょう。
 また大きさも気になります。フジミの新しい初期型ティーガーと合わせてみたところ、直径はどんぴしゃです。ドラゴンの極初期型にも大きさは合いますが、まあドラゴンは元々出来が細かいから、わざわざレジンパーツに替える必要もありません。やっぱり使うとすればフジミかレベルでしょう。

ホビーテラから荷物届いた

2012年07月15日 00時37分02秒 | AFV(米)
 相変わらず模型作る時間無いのですが、面白そうなキットがあるとやっぱり買ってしまいます。ホビーテラに発注したものが届きました。最近のホビーテラは発注後荷物が届くまで随分早い気がします。それに、安い。例えばAモデルの「零式輸送機」は日本国内の価格が6,000円なのに対して、ホビーテラでは35ドル。約2,770円です、って半額以下じゃん! 特に、購入額が150ドルを超えると送料が無料になるので、友人と一緒に発注すれば、めちゃお得。

 ホビーテラはArmoryも扱ってます。ここはなかなかツボを突いたディテールアップパーツがあるので、魅力的ですね。ふと見ると、初期型ティーガーの車長用ハッチ、なんてものがあるじゃありませんか。これも買ってみました。トップ画像がそれです。1/72のハッチだけのキットというのも、すごい。レジンパーツとフォトエッチングパーツから成っています。これがそのレジンパーツです。

キューポラ本体、そしてその内側に防弾ガラスパーツをはめ込むようになっています。車長フィギュアを載せると全然見えなくなりそうだけど…。