みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

「人民志願空軍」の文字 その2

2009年05月23日 20時24分39秒 | 航空機(露・軍用機)
 これ、ライオンロアーのエッチングステンシルの説明書です。ステンシルを使った塗装のやり方などが中国語で説明されていまして、その後に写真のような塗装例が載っています。ここには載せていませんが、この他にも強撃5や殲撃8Ⅱの塗装例も載っています。
 さて左上は機首の機番周辺を赤く塗装した朝鮮戦争の参加機です。撃墜マークの説明も載っていますね。赤く塗りつぶした星が「撃墜(撃落)」、赤縁だけの星が「撃破(撃傷)」を示す。表の中に載っている「趙宝桐」「孫生禄」「劉玉堤」というのがエースパイロットの氏名です。
 左下が問題の、機首に「中國人民志願空軍」と書いた機体です。おそらくプロパガンダ映画出演用の塗装だったと思われます。機首の文字以外の塗装指示は、「胴体や主翼には国籍マーク無し」「胴体後部に2ケタの機番」となっていて、これは映像や写真を元にこのブログで前に検証した内容と完全に一致しています。安心した…
 右上は「機番2249」と書いてありますので、これは王海の後期の乗機ですね。北京航空博物館の展示機です。でもよく見ると、キャノピー下方の本来撃墜マークの星が描かれているべき場所に、変な文字が書いてあります。これも常連さんに読んでもらいました。
Error:戦績3.jpg file not found.
と書いてあります。戦績は「戦果」ってことでしょうから、この説明書をコンピュータで編集する時に、星マークの画像ファイルを貼ろうとしたら、ファイルが見つからずにエラーが出ちゃった。それを修正するのを忘れたまま印刷してしまったんでしょう。ま、さすがは中国製…
 右中は、「八一」マークで機番が3ケタという、50年代の国内配備MiG-15、そして右下は機首に「中0101」と書いた、中国国産一号機のMiG-17です。
 で、ここに描かれているMiG-15をよく見ると、左の二機は初期型のMiG-15、右の二機が後期型のMiG-15bis、という風に区別されていることがエアブレーキの形から分かります。これはほめておこう。ただ実際に模型を作るとなると、初期型とbisとの違いをきっちり作り分けるのは、かなり面倒なんですよね…。また左上の趙宝桐たちの機体が本当に初期型だったかどうかはなお検証が必要です。