みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

Bilek 1/48 Yak-23 Flora その3

2012年09月27日 00時00分46秒 | 航空機(露・軍用機)
 デカールは印刷、発色共に良質のものです。米軍のマークが入っていますね。これは米軍によってテストされた機体です。ユーゴスラビアから米軍に運ばれたもので、元々はユーゴスラビアに亡命したルーマニア空軍機だそうです。Youbuteのこの動画は、まさにそのテストの映像。このテストの後は、米軍のマークを落として、元のユーゴスラビア塗装に戻して、ユーゴスラビアに返還されました。スミソニアンあたりに保存しておいてくれたらよかったのにな~。
 おお、早速完成させている人がいます。
http://modelweb.modelforum.cz/index.php/2012/04/07/148-yak-23-flora-bilek/
テストショットを組んでいるんですね。ちょっとパテを使った跡が見えますが、いや~かっこいい。あ、gooブログではなぜか、URLに「cz」の文字があると、「不正な書式があります」ということで投稿できなくなるんです。「cz」はチェコで、これのどこが悪いのか知りませんが、このリンクをご覧になる方は、URLの中の「cz」を半角英数に書き込んでから、アドレスバーにコピペして下さい。
 この時期のジェット機の、1/48のキットとしては、チェコモデルからYak-15が出ていましたね。



これも、ちょうどこのBilekのキットと似た感じで、とてもよいキットでした。キャノピーは塩ビのバキュームでしたが、コクピットはいろいろレジンパーツが入っています。そうすると、エデュアルドのYak-3、チェコモデルのYak-15、BilekのYak-23と作って並べてみたいものです。元になったレシプロ機、レシプロ機のエンジンを強引に遠心式ジェットエンジンに変えた機体、そしてそれを全面改修した少し近代的な全金属機と、この時期の変遷が1/48で目の前に並ぶことになります。もし1/72なら、ハセガワのYak-3、AモデルのYak-15、スペシャルホビーのYak-17、スペシャルホビーもしくはKPのYak-23と、役者が一人増えてもっと面白いかも。製作時間的には夢のまた夢ですが…。

Bilek 1/48 Yak-23 Flora その2

2012年09月25日 00時00分51秒 | 航空機(露・軍用機)
 パーツはいかにも簡易金型という感じですが、パネルラインや細部も非常によく出来ています。

これは主翼パーツ。それから、

エデュアルド製のエッチングパーツ。キャノピーはインジェクションで、天蓋と風防は一体。ちょっと気になったのは、射出座席の形状。NeOmegaのパーツを見ると、
http://www.neomega-resin.com/yak23coc.jpg
http://www.neomega-resin.com/yak23inst.jpg
このように、MiG-15などに使われている初期の射出座席KK-1と似た形状に見えたんですね。そうするとこのBilekのキットのパーツはやや形状が違う感じ。一方、こここれを見ると、明らかにKK-1とは違う座席のようです。Bilekのパーツも、背中のパラシュートを収める窪みが足りないような気がしますが、この図に近いのでこれでよさそうです。

Bilek 1/48 Yak-23 Flora キター!

2012年09月23日 11時58分29秒 | 航空機(露・軍用機)
 先日届きました、Bilekの新製品、1/48のYak-23! ネットでも発売予告の情報が少なく、ほんとに出るのかなと思っていたら、ぽんと入荷しました。手元に届いてからずっと、にまにましながら眺め回しています。こういうキット、好きなんですよ。私、一応戦車ではチャーチル、航空機では新しくてMiG-17くらいまでの戦後の初期ジェット機、というのが守備範囲、ということになっているんです。だからYak-15から17、そして23というあたりの、いかにも過渡期というジェット戦闘機は、非常に興味あるんです。
 以前は、NeOmegaからフルレジンのキットが出ていました。これも惚れ惚れするようなキットだったんですが、やや高価で入手しづらいのが玉に瑕。
あ、ARDPOL MODELSからも出てたな。で、簡易金型ではあってもインジェクションであるBilekのキットは大変期待していたわけです。それも1/48ですよ。1/72ではスペシャルホビーから新製品が予告されているようでこれも期待は大。スペシャルホビーと言えば以Yak-17を出していましたし。他に1/72ではKPの名作キットがありました。あれも筋彫りにして、パーツをきちんと合わせればすばらしい完成品が出来ます。

 さて、箱の裏には完成品の写真があります。うわー、やっぱこのどこかドンくさいところが格好いいんですよ。

それから組み立て説明図。8ページにわたる詳細なもので、パーツの接着位置なども分かりやすくてよいと思います。横の小さいのは、エッチングパーツの説明。これを見てすぐお分かりの方もおられましょう。エッチングパーツはエデュアルド製です。

Aerobonusの武装パーツ

2012年09月16日 21時51分46秒 | パーツ
 前回の復習。Aerobonusの航空機用兵装パーツには非常に繊細なデカールがついていて、これが非常に大きな魅力になっています。しかしこれは保存中に同封の説明書などにくっついてしまう可能性が高く、最近の製品はメーカーが蝋紙のような保護紙をつけてくれています。もし手持ちのものに蝋紙がついていなかったら、キッチンペーパーのようなもので包んでおくとよいと思われます。もしも既にくっついてしまっていた場合は、ドライヤーで加熱してはいけません。デカールが説明書の方にくっついてしまいます。
 で、あの後、手持ちのAerobonusのパーツをチェック。一つずつ開封し、デカールをチェックし、キッチンペーパーで包み、ついでにレジンパーツをMウォッシュに漬けておく。これを毎日一つずつやってました。って、作る時間もないくせに、何個買い込んでるんだよ、って話ですが…。
 しかし、それぞれ手に取ってみると、実にほれぼれする出来ですね。同時期から似たような兵装パーツを出しているのが、エデュアルド・ブラッシンですが、どちらも遜色ありません。Aerobonusの方が兵装などアクセサリー中心なのに対して、ブラッシンの方はコクピットなども出しています。これがまた、私などに作れるんだろうかと不安にさせるくらい細かい出来なんですが、それはまた別のお話。
 さて、デカール包みと離型剤落としが済んだので、その内の一つを撮影してみました。言われ尽くされた言葉ではありますが、このディテールでこの値段なら、安いっ! ロシア製のSPPU-22ガンポッドです。例の、銃身角度を変えられる地上攻撃用機関砲ポッドですね。ここの下の方に実物写真がありますが、これと見比べればAerobonusのパーツがいかによく出来ているか分かると思います。ただ、Aerobonusには、弾帯の装填方法を書いた注意書きデカールも入っているんですが、そのデカールの貼り方が分かるような画像がなかなか見つからなくて困ります。後ろ向きに装着することもできるんですね。いずれにせよ、一定の目標を追尾しながら射撃できるだけの管制装置があって初めて機能するもののように思います。MiG-17にも、銃身角度を変えられるような機関砲が考案されていますが、機構が複雑になる割には、それほどの実戦的効果があったとも思えず、すぐに放棄されています。

Aerobonusのデカールについて

2012年09月12日 00時49分37秒 | パーツ
 Airesのブランド、Aerobonusの航空機兵装レジンパーツのすばらしさは、以前も触れたことがあります。その後も、見かけるたびに将来使いたいものは買い込んでいたんです。いつかはKPのSu-7やSu-22やSu-25、エデュアルドのMiG-21なんかにぶら下げてやりたい、という夢ですね。

 このAerobonusの魅力の一つは、そのすばらしいディテール以外にも、丁寧にデカールがついていることでしょうか。注意書きの特に無い爆弾などにはデカールの無いものもありますが、ロケット弾やミサイルなどには、かなり細かいデカールが入っています。完成品のパイロンに搭載されているウェポンに、細かいラインや注意書きがあると、すばらしく見栄えがしますよね。
 ところが、このデカールの扱いには注意を要するようです。非常にフィルムが薄く、細かく印刷されているのはよいのですが、保存中に説明書などの紙に張り付いてしまうようなのです。さあどの航空機にどのパーツを使うおうかなと、先程引っ張り出して眺めていたところ、いくつかのデカールが、袋の中の保護用の厚紙や説明書にくっついていたんです。これはまずい。日本の湿潤な気候がよくないのかもしれません。
 で、軽症のものはなんとか手でパリパリと剥がれたんですが、いくつかは結構べったりくっついています。さあどうしたものでしょう。その中の、MBD-3爆弾ラックのデカールが、トップ画像のようになっていました。中にはデカールが二枚入っていて、その内の一枚はホッチキスで蝋紙のような薄紙が止めてあり、もう一枚はそのままです。そして、そのままの方の一枚はしっかり説明書に張り付いていました。このセットには爆弾ラックが二本入っています。主翼の左右に一本ずつ装備するわけです。デカールに印刷されたマークの数を慎重に数えてみますと、デカール一枚でラック二本分です。つまり二枚のデカールの内一枚は余分なんですね。
 ということは、日本の気候だけが原因ではなさそうですよ。このデカールが説明書などにくっつく事例が多発したので、メーカーが出荷時にデカールに蝋紙をホッチキスで留めておく、という処置を施したのではないかと考えられます。以前はデカールはそのままでしたが、最近買ったものにはこのように蝋紙が被せてあります。で、この爆弾ラックはその過渡期のもので、元々デカールをそのまま入れていた製品に、蝋紙を被せたものをもう一枚追加してくれたのではないかと思います。
 さて、この一枚は余分だということが分かったので、説明書に張り付いたものをどうやって剥がすか、テストしてみました。以前二枚重ねになったミリキャストの説明書がべったりくっついていたことがありました。どうもインクジェットプリンタで印刷しているらしく、黒の多い画像のインクがくっついてしまったらしいのです。これはヘアドライヤーで加熱したら剥がれました。それも加熱しながらはだめ。加熱した後冷ますと、ぱらりと取れるんですね。そこでこのデカールも、ヘアドライヤーで暖めてみました。結果は…
 失敗! デカールが台紙から剥がれて、説明書の方にくっついて残ってしまいます。【みなさん、ヘアドライヤーで加熱してはいけません!】トップ画像をご覧頂くと、右側の蝋紙のないもののの、下半分の小さな数字がかなり剥がれているのがお分かりいただけると思います。うわー、もったいない。しかし、実際使用するのは左の蝋紙を被せた方だけで足りますから、問題は無し。くっついている他のものは、手で慎重に剥がしました。
 さて、説明書にくっつかずにたまたま無事だったものも、このまま保存していたらくっついてしまうかもしれません。だったら早く作ってしまえって? いや、それは分かっているんですけどね…。で、キッチンペーパーで包んで保存しておくことにしました。クッキーを焼くときなどに、くっつかないように下に敷く紙です。これ、エポキシパテをこねこねする時などに使うんで、模型用にも買っておいたんです。たぶんこのキッチンペーパーならくっつきにくいと期待したいところです。時々取り出して経過を見ますけど。