みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

Armoryのティーガー初期型車長用キューポラ その2

2012年07月22日 22時41分39秒 | AFV(独)
 はて、買っては見たものの、ちゃんと作れるんだろうかと心配になっているのがこのArmoryのティーガー初期型車長用キューポラです。これだけを立派に作れたとしても、それに見合うだけのディテールアップを他の場所にも施すとなると、大工事です。それにこのキューポラそのものも、ちゃんと作るのはなかなか大変そう。トップ画像は、そのエッチングパーツです。ハッチがエッチングパーツ二枚の貼り合わせになっているんですね。二枚重ねると適当な厚さが表現できるのでしょう。それ以外のパーツはと言うと、

説明図をご覧いただければ、取っ手、ヒンジ、開放時のストッパーなどがみんな小さなエッチングパーツになっていることが分かると思います。うわ、すげー。最近は小さいものがいよいよ見にくくなってきているので、これを作るとなると大変だな。

Armoryのティーガー初期型車長用キューポラ

2012年07月17日 00時00分29秒 | AFV(独)
 ホビーテラの価格と言えば最近評判の、ズベズダのT-90はどうでしょうか。ホビーテラでは36ドル、約2,850円です。日本国内の定価がだいたい4200円ほどらしいので、これも随分安いようです。ただ、Aモデルが日本国内価格の半分以下、というのと比べると差はそれほど大きくありません。ズベズダはロシアのメーカー。それに対してAモデルはウクライナ。他に日本国内価格との差が特に大きいものには、アートモデル、マスターボックス、ミニアートがあり、これらもいずれもウクライナのメーカー。やはりホビーテラ自国のものが一番得意みたいです。

 さてこのArmoryのティーガー社長用キューポラですが、気になるのはスリット式覗視口です。側面が分かるように撮影してみたのがトップ画像です。一体成形ですが、これくらいきっちり開口していれば問題無いと思います。このスリットの場所でパーツを上下二分割にするという手もあるはずですが、接着の面倒を考えれば、レジンパーツの場合このように一体成形が正解でしょう。
 また大きさも気になります。フジミの新しい初期型ティーガーと合わせてみたところ、直径はどんぴしゃです。ドラゴンの極初期型にも大きさは合いますが、まあドラゴンは元々出来が細かいから、わざわざレジンパーツに替える必要もありません。やっぱり使うとすればフジミかレベルでしょう。

展示台や背景パネルもいいねえ

2012年05月02日 00時27分36秒 | AFV(独)
 先日あるイベントで、ガンプラの作品が展示されていました。私も何か作品を持って来てくれと言われてさあ困った。ガンプラも作らないわけではないのですが、ただ組み立てるのを楽しむだけで、作品などと言えるものは何もありません。だから、戦車でいい?と尋ねたら、戦車でも何でもよいとのこと。それでフジミ1/76のティーガーを三台持って行きました。そしたら、ガンプラ用のジオラマベースの上に置いて、さらに背景にそれらしい風景のパネルを置いて下さったんです。私はカメラを持っていってなかったので、友達にスマホで撮影してもらいました。部屋が暗くしてあって、電灯しか明かりがなかったので、暗い上に地味な色調になってしまいましたが、却って雰囲気出てかも。というか、宇宙戦車か、はたまたセモベンテ部隊の61式戦車みたいに見えませんか?

 私は車輌だけ作るタイプなんですが(ジオラマまで作る技術がない…)、しかし簡単なベースに背景をつけるだけで、なかなか面白いものですね。これで光や構図をもっと落ち着いて配慮すれば、それなりの写真も自分で撮れるのではないかな、なんて思いました。背景を海にして、ベースを砂地っぽくすれば、それこそノルマンディーに見えなくもないかも。

フジミのティーガー I 初期型

2012年02月02日 21時30分45秒 | AFV(独)
 フジミの新製品、ティーガーI初期型、行きつけのお店に頼んであるのですが、近所に転がっているのを見つけたので、とりあえず一個購入。こういう新製品はやはり複数買いです。何はともあれ、画像無しの第一印象。まず気づいたのが、砲塔が左右非対称になっていること! ミニスケールでこれを再現したのは始めてではないかな。レベルのは、発売された時代からして、まだ左右対称。
 全体的には、パーツ数が多いなという感じはしますが、なかなかシャープでよさそうです。待った甲斐があった、というところ。足回りを組み始めました。転輪の車軸が全部別部品で、一つずつ車体側面に取り付けるようになっています。このとき、車軸の向きがきちんと揃っていないと、後で転輪の向きが揃いません。ここはリモネン系流し込み接着剤を使って、慎重に向きを揃えます。リモネン系は乾燥速度が遅いので、こういう時助かりますね。車軸に対して転輪の軸穴がやや小さい感じがするので、軸穴を少しヤスリで削っておきます。その方が接着後に転輪の向きを揃えるための余裕ができますから。
 さて、キャタピラを履かせます。上下の直線部分は一枚につながっていますが、駆動輪・誘導輪周辺は1ピースずつ別パーツ。これが結構数が多い。キャタピラも、接着剤半乾きの時にたるみを調整してやりたいので、一気に作業しなければならない。ってことはあらかじめキャタピラを切り出して湯口処理しておかなければならない。現在仕事の合間を見て、お茶の間で少しずつ、プチプチとキャタピラパーツの切り出し中。おお、キャタピラは左右対称になってるんだ!但し、八の字型の滑り止めがついてますが。

レベルのレオパルト2A5/A5NL

2012年01月17日 17時22分22秒 | AFV(独)
 などと言ってたら、やっぱり出るそうです、ドイツレベルのレオパルト2A5!
http://www.revell.de/index.php?id=210&KGKANR=0&KGKOGP=10&KGSCHL=7&L=1&page=1&sort=0&nc=&searchactive=&q=&SWO=&ARMAS4=&PHPSESSID=d54913226c5c02fe46515f4b3aba6dda&KZSLPG=&offset=4&cmd=show&ARARTN=03187&sp=1
タイトルが2A5/A5NLとなっていますが、NLってことはオランダに輸出したタイプですね。すごいすごい。これで車体が間違っている方の古いA5は絶版になるのでしょうか。さすが老舗ですね。以前のアイテムと少々重なっても、きちんと新製品でバリエーションを出してくれるとは。以前のを持っているから買わない、という人ばかりではなく、キットさえよければ、新しいのもやはり買っちゃう人は多いと思いますよ。私も早速発注!

レベルのレオパルト2A6/A6M

2012年01月15日 17時41分11秒 | AFV(独)
 チャーチルの塗装に早く入りたいのですが、また仕事がごちゃごちゃ立て込んできまして、そうこうしている内に、町に出る人がいたので頼んでおいたら、店頭にあったそうで、買ってきてもらいました。レベルの新製品、「レオパルト2A6/A6M」です。何だか昨年の十一月くらいには最初の入荷があったらしいのですが、まさか新金型だとは思わず、見逃していました。やはり小まめに見ておかなければいけませんね。
 箱を開けてみると、確かにまっさらの新金型です。いや、惚れ惚れするようないいキットです。トップ画像のように、操縦手ハッチが正しい形状になっています。レベルの1/72レオパルト2について整理すると、
 A4 非常によいキット。但し車体側面にモールドが無い。
 A5 砲塔はよいが、車体はA4のままで誤り。車体側面モールド無し。
 A6/A6M 完全新金型。車体の形状も正しい。
ということになります。つまりこの新製品は、A5の問題点も、A4~A5共通の問題点も、まっさら新金型により一気に解決してしまったわけです。自国の主力戦車だからというのもあるのでしょうが、レベルのメーカーとしての姿勢を高く評価したい。

A4とA5は車体パーツが一体抜きで、側面のモールドが無かったのですが、今度のA6は箱組みで、側面の排気口やハッチがばっちり彫刻されています。またこの写真でも分かりますが、車軸やショックアブソーバーがみんな別パーツになっていて、A4・A5よりも細かい表現になっています。A4・A5ではかなり一体化されていました(外から見えない部分だから、決して悪いわけではありませんが)。
 それともう一つ気づいたのが、主砲パーツが小さなランナーで別枠になっていること。ということは…? 主砲パーツを替えて、A5も出す予定なのかもしれない、ということですよね? うわ、だったらすごい! だって、自社で既にA5を出しているんですよ。それなのに、その車体の誤りを認めて、A6を出すついでにA5もリニューアルしようなんて、金型代のかかる昨今、なかなかできることではありませんぞ。
 さてキットのタイトルは、A6/A6Mになっています。Mは改修型で、対地雷対策で車体底面に増加装甲が施されたタイプです。もちろんちゃんとパーツが入っていて、どちらでも作れるようになっています。ついでに箱をよく見ると、隅の方に
Officially Licensed by Krauss-Maffei Wegmann
と書いてあります。これ、レオパルトの製造メーカーじゃないかっ!
http://www.kmweg.de/2435-ZG9tPWRvbTEmbD1lbg-~DASUNTERNEHMENKMW~KRAUSSMAFFEIWEGMANN~index.html
へえ、最近では軍用車輌でも製造メーカーのライセンスが要るんですか。まあ、ジープはだめとかオペルブリッツはだめとか、模型の世界でもいろいろありますからね。
 さあ、チャーチルの次はブレンガンキャリアを作ろうと思っていたのですが、このキットに惚れ込んだ気持ちが熱いうちに、早く形にしてやりたいな、と組み立て説明図を見たら…。ありゃ、同じページが二枚入っていて、もうひとつのページが欠落しているぞ。前もドイツレベルで同じことがあったな。もちろんその時は販売店から輸入元に問い合わせてもらい、すぐにコピーを送ってくれました。今度もそうすればよいのですが、あ、ここで説明図が読めるぞ。
http://www.militarymodelling.com/news/article.asp?a=9039
ありがたい。このくらいならパーツ番号が十分読めるので、使えます。こういう惚れ込んだキットはどっちみち二つ以上買います。既に発注しましたので、その内届くとは思いますが。

レベルのレオパルト2A6、車体改修か?

2012年01月11日 22時56分31秒 | AFV(独)
 通販サイト「ホビーサーチ」さんを見ていたら、ドイツレベルの「レオパルトII A6/A6M」が載ってました。
http://www.1999.co.jp/10158713
http://www.1999.co.jp/image/10158713a/20/1
今までレベルの1/72のレオパルトと言えば、「IA5」「II A4」「II A5」が出ていたわけですが、いずれもとてもよいキットでした。ただ残念なのは、「II A5」は砲塔は新型になっていたのに、車体が「II A4」のままだったこと、それから「II A4」「II A5」ともに、車体側面が型抜きの関係で何もモールドがなくのっぺらぼうだったことです。特に、車体が「II A4」のままというのは痛い。操縦手用ハッチの形状が全然違うんです。ご覧の通り、

このように丸い形のハッチは「II A4」のもの。「II A5」以降はハッチは四角形で、真横にスライドして開く形になっているはずなんで、この丸いままでは様になりません。この点で言えば、やや作りにくくても、キャタピラが短くて届かなくても、ドラゴンの方がよい、ということになっちゃっていたわけです。
 さて、この新しい「レオパルトII A6/A6M」は、基本的には「II A5」の主砲を長砲身化したものだ、ということになります。だったら今述べた車体の欠点、つまりハッチが「II A4」のまま、車体側面がのっぺらぼう、という欠点は、たぶんそのままなんだろうなと思って、ホビーサーチの商品の「商品画像」をクリックしてみて、あらびっくり。

これはホビーサーチに掲載されている画像を引用したものですが、どうもハッチの形が改修されているようなんです。明らかにハッチが四角で、「II A4」とは違いますね。もう一つ、画像がはっきりしないのですが、車体側面に排気管や雑具入れのハッチやモールドされているように見えるんです。
 やった!もしもここが改修されているならば、ドラゴンを上回るキットになるぞ、これは。うーん、気になるなあ。ぜひ欲しいものです。

ドラゴンのDS素材について

2011年11月21日 00時09分22秒 | AFV(独)
 これ、ドラゴンのティーガーI極初期型なんですけど、まだ作ってなかったのかとおっしゃいますな。ここのところ模型製作の時間がなかったものですから。で、問題はドラゴンご自慢のDS素材のキャタピラなんですね。トップ画像は、とりあえず両端を接着して輪っかにして、履かせたところです。この上面をいかに自然に転輪上面まで下ろすかが問題です。これが1/35であれば、DS素材は柔らかいし、ティーガーであれば特に幅も厚みもあるから自重で垂れ下がってくれると思うのですが、1/72ではその弾性によって跳ね上がったままになっちゃうわけです。
 もちろんDS素材は接着可能な材質ですから、転輪上面に接着すればよいのですが、話はそう簡単ではない。車体上部の張り出し部分は当然一体成形になっていますので、キャタピラをはめてしまうと、千鳥配置の奥の方の転輪に接着剤を付けられないんです。手前から見える転輪だけだと、どうしても奥の方が跳ね上がって、キャタピラが斜めになってしまいます。まんべんなく転輪に接着するにはどうすればよいか。先に転輪上面に接着剤を塗っておく、と言ってもよほど乾燥速度が遅い接着剤でないと、キャタピラをはめる作業をやっている内に乾いてしまいます。
 結局、あらかじめキャタピラを履かせておいて、一番細い面相筆にリモネン系接着剤を、筆の軸側につかないように気をつけながら含ませておいて、奥の接着部分に流し込みました。また、クレオスのMr.セメントSのような速乾性の流し込み接着剤を、ブラシを奥につっこみながらえいやっと流し込んでおいて、すぐに息をぷーぷー吹きかける、というのも有効でした。はみ出した接着剤がすぐに乾くので、周りへの影響を極力なくすことができます。

 で、何とか転輪正面にキャタピラを落ち着かせることはできたのですが、やっぱりどうも気に入らない。自然なカーブを描いて垂れ下がってくれないんです。駆動輪から自然に垂れ下がるように、キャタピラが頂点からやや下に回り込むように、スプロケットにもキャタピラを丁寧に接着したのですが、どうも納得いかない。問題は駆動輪よりも、第二転輪にあるようです。第二転輪上面にキャタピラを接着し、そこから上に、駆動輪の方に向かうようにするとしても、DS素材の柔らかさが災いして、そこでかくんと曲がってしまうんですね。角度がついてしまいます。さらに、第二転輪から駆動輪までの間が、垂れ下がってくれない。跳ね上がりこそしていませんが、直線的になってしまいます。まあ、これはこの素材の限界ですね。これがプラ素材のキャタピラなら、第三転輪で接するようにして、そこから前を自然にカーブさせることもできるのですが、この素材ではだめですね。

 古い写真を持ち出して恐縮ですが、フジミの方がよほどマシです。フジミのは、転輪とキャラぴらセンターガイドとの関係で上面がどうしてもふくらんだ感じになってしまうのですが、それでもドラゴンよりはマシ。以前も述べましたが、DS素材というのは殊にミニスケールに関しては、決して理想的な素材ではありませんね。今回は転輪上面とキャタピラの圧着にカッターナイフの刃を使ったのでまだマシですが、以前キャタピラと車体張り出しとの間にティッシュをつめてから接着したら、転輪と転輪の間の谷間部分にキャタピラが押し込まれて、波・波・波の状態になったことがあります。せっかくドラゴンとしては組みやすい方のティーガーI極初期型ですが、キャタピラでオモチャっぽくなってしまいました。

ドラゴンの極初期型ティーガーI その2

2011年09月27日 00時00分37秒 | AFV(独)
 ドラゴンの極初期型ティーガーIですが、トップ画像をご覧ください。車体内側にあるビス留め用の柱、キットによって違うんですね~。写真右側の柱が二本のものが#7370で、さらに低い柱がもう三本、計五本あるのが#7376です。何の意味があるんでしょうかね~。この組み立てキットではビスは全く使わないので、よく分かりません。ドラゴンアーマーの塗装済み完成品に使うのでしょう。
 それにしても、車体上面パーツを固定するためなら、#7370のように前後二本で足りる。#7376の方は、上面パーツを見ると、前後の高い柱を受ける部分はあるんですが、内側の低い柱を受ける部分は全くありません。何しろ、この真ん中の低い柱の真上は砲塔リングの内側だから、これを受ける部分があるはずはないんだが…。よく見ると、この真ん中の低い柱は砲塔リングの中央に位置しているので、砲塔の真ん中から降りてくる軸を受けるのかも知れません。もちろん組み立てキットの砲塔にはそんな軸はないんですが。その前後の低い柱二本は、もしかしてシュトルムティーガー用かな? あれ?シュトルムティーガーの車体って、極初期型と共用できるのかな? まあ、そういうことを確かめるためだけにドラゴンアーマーを買うつもりは、全くないんですけどね。
 しかし、組み立てキットには全く必要のない、塗装済み完成品用と思われるこの柱。あるだけ邪魔なんですよね。ちょっと高さがありすぎるので、車体上下パーツを接着する際にこの柱がつっかえるんです。まあ、高さを削ればすむ話なんですけど、余計な手間は確かにかかります。
 ひっくり返して車体裏側から撮影してみました。

まあ何とか転輪がまっすぐ揃っていますよね。これでキャタピラを通すにも問題なさそうです。足回りの一番後ろの誘導輪、実車同様車軸がL字型に曲がっていて、向きを変えることで駆動輪と誘導輪との距離を変え、キャタピラの張力を調整できるようになっています。それはいいんですがやや問題が。DS素材のキャタピラをご覧ください。

別の箱から一本ずつ出してきて並べてみました。ご覧の通り、どうも長さにかなり個体差があるらしいんです。だから、最初の一輌でキャタピラの張り具合を見て誘導輪の接着角度を決め、それで安心して二輌目も同じ位置にしたら、こんどはキャタピラが短すぎたんです。まあ、DS素材は手でしごけばある程度伸びますから、それで調整は可能な程度ですけど…。組めなくはないけど何かどこか腹が立つという、いつものドラゴンですね。いや、でも、全体的にはとてもよさそうなんですよ。

ドラゴンの極初期型ティーガーI その1

2011年09月25日 11時54分01秒 | AFV(独)
 今度はドラゴンのティーガーか?と笑われそうですが、現在はとにかく空いた時間に気になった物を引っ張り出してきて、何か手を動かして、やりたくなった作業をまずやっておく、という状態なもので。で、こないだからレジンキットの大きな湯口のカット、なんてことをちょこちょこやってたわけです。少しずつ進めてきたピットの自衛隊戦車ももうじき塗装に入れると思います。
 で、ふと組み立ててしまおうと思い立ったのが、ドラゴンの極初期型ティーガーI、いわゆる502重戦車大隊の、レニングラード戦線のやつです。#7370の「1942」というタイトルが砲塔にオリジナルの雑具箱をつけたやつで、#7376の「1942/43」というタイトルが砲塔に三号戦車の雑具箱をつけたやつです。こういうのは、最初の生産分以降はなかなか再版してくれないので、作る予定はなくとも複数買い込んでいたんですね。しっかりドラの商売に乗せられてしまった…。しかし、完成品の大きさに比べ箱がでかいので、これをなんとかしないと、新製品を買っても置く場所がない、ということで目障りになったので、この際作っちゃおうかとニッパーを手にした次第。もうすぐフジミの新製品も出ることですし。
 さてみなさんご存じのように、このキットは千鳥配置の転輪を組み立てやすくするために、転輪が四つずつ最初から連結されていて、一列分がワンタッチで装着できるようになっています。リボルバー拳銃のクイックローダーみたい、などと思うのは私だけかも。しかその転輪を繋いでいる腕部分は、全部組み立ててしまうと表からは見えない、というアイデアものなんですね。以前の後期型や中期型のときもそうなっていましたが、あれは一列ずつではなく、さらに二列分が一体成形になっていました。この極初期型は一列ずつ。
 ただこういうアイデアは、それを組んだらずれることなくピタリと収まる、という部品精度があって初めて機能するもの。いや、誤解なきよう最初に申し上げますが、決して精度が悪いわけではないんです。普通に組めます。しかし、転輪の向きをピタリと揃えたい、と思うと、やはりあちこち削って調整しなければならない。要点を整理しますと、まず軸穴がきついので、丸ヤスリでやや大きくしておくこと。車体から出ている車軸にテーパーがかかっているので、軸穴は車体側の縁を少しけずればOK。
 次に、転輪四つを繋いでいる、Ω型の腕部分。Ωのように曲がって、次に上から取り付ける車輪の軸を避けるようになっているわけです。しかしこれが、上から付ける車軸にやや当たって干渉する。そのため、下の車軸を押してしまう。これを避けるには、腕のΩの内側を丸ヤスリで削って広げておかねばならない。その分腕はかなり細くなりますが、そのばですぐ転輪を取り付ければよいと思います。力が加わる場所では全くないし。
 で、#7370一輌、#7376二輌、足回りを組み立てました。クイックローダーの割には時間かかったな。#7376の一輌は、外側の第一転輪を外した状態にしました。雪や泥がつまってしまうので、実戦では一番前の転輪を一つ外していたとか。

 しかしこうしう作業を発売直後にやっておけば、新製品レビューとして少しでもみなさんのお役に立てたかもしれないのに、ずっと寝かせて置いてはだめですね。よしっ、ドラのチャーチルが出たら、まず一個素組みしてレポートするぞっ。