みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

シャア専用ザク、作っちゃいました

2010年08月31日 00時01分01秒 | キャラクター・SF等
 カップヌードルの付録のミニ・ガンプラ、つーか、カップヌードル付きのミニ・ガンプラ、今度はシャア専用シリーズ三種だそうです。「ザクⅡ」「ズゴック」「ゲルググ」から選べます。「ザクⅡ」を作ってみました。まあ1/380ですから、これも「ミニ・スケール」と言えば言えますね。
 前の時は量産型のザクを買ったのですが、その時は通常のプラでした。今度はシャア専用だけのラインナップで、その上クリアパーツなんですね。クリア成形なので敢えて接着剤は使わず、すべてはめ込みで組み立てました。成形色は三色。塗装もむしろしない方がよいと思われます。よく切れるデザインナイフで慎重に湯口をカットすれば、切り口はほとんど目立ちません。こんなに小さいのに、ストレス無くすらすら組み立てられます。武装はまさかりとバズーカの持ち替え式。指揮官専用の角飾りはややオーバースケールなのでしょうか、スケールを考えるとバランスはこれでばっちりです。
 いやあ、このミニスケールガンプラもいいもんですね。作りやすさと適度なボリュームから今まで1/144を作ることが多かったのですが、さすがはガンプラ、こんな小さなのでも決して手を抜いていません。しかしこれはあくまで、カップヌードル付きの限定商品なのがやや残念です。

この新製品は、何だ?

2010年08月29日 00時01分11秒 | Weblog
 「ホビーサーチ」のサイトに、こんなものが掲載されました。

ズベズダ 1/72
ドイツ重戦車 タイガーI
発売予定日 : 11月下旬
http://www.1999.co.jp/10125999

 わあ~、新金型かな? この図を見ている限り、初期型のように見えます。これは期待できるかも。ん? しかしズベズダって、今までミニスケール出してたっけ? フィギュアはたくさんあったけど、車輌はあったかな?
 あ、そういえば、T-34/76が出ていました。
http://www.hobbyterra.com/product.asp?idProduct=3050
でもこれ、中身は他社金型(イースタンエクスプレス)ですし。 そうするとこのティーガーIも、新製品とは言え中身は他社製品、ってこともあり得ますね。航空機では、Su-24など中身はドラゴンでした。じゃ、このティーガーIもドラゴン?
 いや、今のところドラゴンは初期型は出していない。じゃあ、もしかしてレベル? レベルの初期型は間違いが多いし、できればズベズダオリジナル金型でお願いしたいところです。
 「ホビーサーチ」に掲載されているイラスト、車体の右側側面に履帯交換用ケーブルがついていたりして、今ひとつよく分かりません。いつものことですが、日が経つとより鮮明なカラー写真に切り替わりますし、またパーツ写真なども追加されるかもしれません。続報を待ちたいと思います。

イタレリ簡易組み立てキットのパンターG、その2

2010年08月28日 00時02分02秒 | AFV(独)
 でもまあ、そうは言っても簡易キットですから、細部は仕方がありません。ロコ式の足回りは、型抜きの関係でどうしても履帯表面のモールドが犠牲になりますが、前回の写真を見ていただいても、履帯表面がお寒い限りであることは分かります。転輪も、上手にそれらしく型抜きされているとは言え、くっついていることに変わりはなし。
 車体装備品もみんな一体成形。写真は、牽引ワイヤーの端とクランクシャフト、それに消火器のあたりなんですが、それこそとろけたお餅みたいに、何となくくっついてしまっています。しかし見方を変えると、消火器の留め具もちゃんとあるし、牽引ワイヤーを車体に引っかける金具らしきものまで出来ています。ワイヤーの金属線のねじりまで見えますよ。その後ろの、ジャッキ台座の木片も、形としてはそれらしい。これ、部品数の非常に少ない簡易キットとしては、よく出来ていると言うべきなのだと思います。丁寧に塗装をすれば、かなりごまかせそうです。だだしデカールは入っていませんので、他から調達しなければなりませんが。ハッチ類はすべて一体成形で開閉は選べません。

イタレリ簡易組み立てキットのパンターG、その1

2010年08月26日 00時44分01秒 | AFV(独)
 最近作りたいものが部屋に溜まってしまって、滅多なことでは衝動買いなどしないのですが、久しぶりにやってしまいました衝動買い。店頭で見かけたイタレリの、簡易キットのパンターG型です。例の、2輌ずつ入っている、ウォーゲームの駒などにも使えるシリーズです。このシリーズは品番が75○○で始まるようですね。既に「IS-2」「ISU-122」「Tiger I」「ジープ」「3号戦車」「M3A1ハーフトラック」「M3ハーフトラック75ミリ自走砲」「M4A2 シャーマンⅢ」といったところが発売されています。以前当ブログで紹介したイタリアの対空砲やドイツサイドカーセット、それに各国対戦車チームなんてのも同じシリーズかな。
 このシリーズ、どうせ車輪と履帯が一体成形(いわゆるロコ式)だし、それほどディテールがあるとも思えないしで、買ったことはなかったんです。てっきりスナップタイトかと思っていたんですけど、実際作ってみると、接着剤は必要です。はめこむだけだとゆるゆるで、結局接着はしなければなりません。デカールは入っていません。とにかく気軽に作って楽しむためのキットですね。
 で、いざ作り始めると、さすがと言うべきか、たちまちの内に組み上がりました。すぐに塗装に入れます。作業時間は、ものの三十分くらいでしょうか。2輌入りで、最初の1輌でコツが分かっていますから、2輌目はもっと早くできました。まあ特に論評すべきこともありません。
 が、一つだけ特筆すべきことは、意外とかっこいい、ってことです。写真をご覧下さい。この角度から見ると、まさにパンター。実にかっこいい。プロポーションは、ヘタをしたらレベルの1/72キットより勝っているのではないかと思います。まあレベルのキットは、装甲板の角度などが間違っているそうですからね。スナップキットと言えば、アーマーファーストが割とプロポーションがよくて、気に入っています。このイタレリも、ちょっと見直してしまいました。今までのイタレリは、エッシーの再版分や新金型の組み立てキットにばかり目が行って、このイージーキットは見逃していましたね。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その8

2010年08月24日 00時01分29秒 | 映画
 映画「長空雄鷹」では、MiG-15の敵役はもっぱらF-84サンダージェットです。写真はMiG-15のガンサイトが捉えたサンダージェット、という場面。ふ~ん、模型はわりとよく出来ているんじゃないの。写真は不鮮明ですが、腰のくびれ、主翼先端の増槽、キャノピーの形、みんなきちんとそれらしく見えます。ただし特撮技術は大したことありません。いかにも糸で吊ってます、という感じ。
 もうひとつへたくそな点は、サンダージェットをガンサイトのこの角度で捉えたまま追尾し、射撃・撃墜することです。いや、そりゃ変だろ。サンダージェットがこの方向に飛んでいるのをこの角度で捉え続けるって、じゃあMiG-15はどんな姿勢で飛んでるんだよ? 基軸を斜め前方の敵機に向けながら、敵機と同じ方向に飛んでいることになりますよね。やはり敵機の真後ろから狙っているという絵が必要です。でも、これは映画ではよくあることですよね。今となってはなつかしい「頭上の敵機」でも、Fw190が機首をB-17にまっすぐ向けたまま真横から迫ってくる、ってな場面はよくありました。でもこの映画については、せっかく中国空軍が撮影に協力しているんだからガンカメラの映像か何かを使おうと思えば使えたはずです。たぶん、理屈より何より、とにかく庶民に分かりやすい絵柄で、という基本方針なんでしょうね。そのことは他のシーンでもいろいろ言えるんですが、それはまたこの続きに。

エデュアルドの限定版Su-22 その3

2010年08月22日 00時59分27秒 | 航空機(露・軍用機)
 話はまたエデュアルドのSu-22に戻ります。前回はレジンパーツを紹介しましたが、その時に、コクピットなどこのレジンパーツにエッチングパーツを組み合わせて使うことに触れました。写真はそのエッチングパーツ2枚です。
 同じSu-22用でもNeOmegaはレジンパーツだけで完結しています。またAiresのものはエッチングパーツを使いますが、パネルやハーネスなどあくまでコクピット内だけ。Partからもエッチングパーツのセットが出てきました。エデュアルドからはすでにSu-22用のエッチングパーツが出ていますが、これはインテリア用とエクステリア用が別売りという、かなり豪華なもの。それに比べればこのキットのものはおとなしい方ですが、考えてみればレジンと組み合わせるのですから、これで十分です。むしろeduard BRASSINのレジンパーツ専用でエッチングパーツを作り直してくれている点は評価できます。既存のパーツを機械的に入れたりはしてないんですから。
 おまけにご覧ください。パネル・計器類、座席シート、ハーネス、ハンドルなど、みんな塗装済みパーツになっていますよ(写真上半分)。よく見るエッチング製の計器パネルは、裏から印刷済みの透明フィルムを貼り付ける方式が多いのですが、これは面のパネルも、裏から貼り付ける計器類も、どちらも塗装済みエッチングパーツになっています。
 写真下半分はほとんど機体外部に使うエクステリアパーツです。特にうれしいのは、ガンサイトの支柱と、チャフ・フレアディスペンサーの穴々です。特にチャフフレアディスペンサーの穴は、目立つ割に自作が難しい。こんなたくさんの穴を二列交互に正確に開ける技術は私にはありません。こういうところはやはりエッチングパーツの檜舞台ですね。先ほど触れたエデュアルドの単体販売のエッチングパーツ、インテリア用は別に他社のレジンパーツがあるからよいのですが、エクステリアパーツについては、私はもっぱらこのチャフ・フレアディスペンサーのパーツが欲しくてわざわざ買ったくらいですから。

訂正! 墜落したのはMiG-21のようです

2010年08月20日 00時37分46秒 | Weblog
 すみません、すみません! 昨日のブログで、撫順で墜落した北朝鮮軍用機はSu-22ではないか、と書きましたが、よく見たら違ってました。明らかにMiG-21の、それも中期型PF系の機体のようです。
 写真はニュースサイトの記事から拾ってきた画像を加工したものです。昨日のニュースでは、aのドーサルフェアリングの形がSu-22のものに似ていたこと、そしてbの部分が可変翼の取れた状態の内翼部に見えたこと、という2点からSu-22だと早合点したんです。しかしよく見ると、垂直尾翼側面のcに小型エアスクープがあります。これはSu-22ではなくMiG-21の特徴ですね。おまけにdにはやや大きなフェアリングが。これは水平尾翼の作動用ブームをカバーするためのもので、明らかにMiG-21のもの。そしてその下に見えるeのパイピングもMiG-21にあってSu-22にはないものです。さらに別の画像を見ると、その後方fにもエアスクープがあって、これもMiG-21のものです。いや~、どうも失礼いたしました。お詫びして訂正いたします。北朝鮮がSu-22なんて持ってたかな、とは思うには思ったんですよ。MiG-19や21に比べたら整備も大変だろうに。それに中国からの支援を考えれば、MiG系の機体のはずですし。
 ついでに、aのドーサルフェアリングは明らかに垂直尾翼まで届いておらず、途中で細くなっているように見えます。ってことは、MiG-21でも中期型のPF系統の機体だってことですよね。後期型(第3~4世代)のMFやbisだとドーサルフェアリングが垂直尾翼までつながっていて、垂直尾翼の根本が胴体に接する部分がもっとふくらんでいるはずなんです。もちろん後期型なら写真cのエアスクープは存在しません。さすがは北朝鮮。こんな古い機体をいまだに後生大事に使っているんですねえ。

 ここのニュース
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2010/0818/10073870.html
を見ると、こんなことが書いてあります。
―――――――――――――――――――――――――――――――
中国遼寧省で北軍用機が墜落、脱北図ったか
インターネット上には、
中国のネットユーザーが撮影した墜落現場の写真が出回っている。
写真に収められた事故機には、北朝鮮籍を示すロゴがはっきりと見られる。
対北朝鮮軍事専門家らは、写真の上では、
朝鮮戦争当時、北朝鮮軍の主力戦闘機だった
旧ソ連製「MIG15」系列とみられると指摘。
MIG15は主力からは引退し、現在、空軍の訓練機として使用されていると説明した。
―――――――――――――――――――――――――――――――
これがMiG-15のわけ、ないじゃん。どんな「対北朝鮮軍事専門家」だよ? そもそも、誰かがMiG-15だと言ったとしても、記事にする前に写真の一つでも確かめればそんな間違いをせずにすんだはずです。ロゴではなく、国籍マークとか言って欲しかったな。
 今日見たYahooニュースではMiG-21となっているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100818-00000024-yonh-kr
―――――――――――――――――――――――――――――――
【ソウル18日聯合ニュース】
17日午後に中国遼寧省撫順県で墜落した北朝鮮の軍用機は旧ソ連が開発した
「MiG-21」で、燃料切れが墜落の原因だったとみられている。
軍消息筋は18日、「中国で墜落した軍用機をとらえたレーダー画面から、
MiG-21と識別されたものと承知している」と伝えた。
同機が離陸した北朝鮮・新義州の空軍基地には、
MiG-21とMiG-19、MiG-23が展開されている。
―――――――――――――――――――――――――――――――
 中国のニュースではおおむねMiG-21となっているようですね。
http://info.machine.hc360.com/2010/08/190940225592.shtml
http://baoliao.haixiachina.com/article/2010/0819/mqlhdbtkjk4ebpc2i7uwmpbggg.html

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その7

2010年08月19日 00時03分24秒 | 映画
「中国遼寧省で北軍用機が墜落、脱北図ったか」というニュース、みなさんご覧になりましたか? 写真からしてどうもSu-22のようですね。さて、それはそれとして…。

 この映画、敵役(NHKのアナウンサーが「てきやく」と読んでいましたが、もちろん「かたきやく」ですよ)として出てくるのが、なぜかF-84サンダージェットばかりなんですよね。MiG-15とさんざん空中戦を演ずるのがF-86セイバーではない、ってところが、プロパガンダ映画のくせして何だかな~、って感じです。もうちょっと勉強すればいいのに。ん?もしかして、相手がセイバーではなくサンダージェットだったから戦闘経験のない主人公達でも何とか勝てました、って話なの? だったらプロパガンダになってねーよ。
 まあそれはそれとして、写真1コマ目は降下・攻撃するサンダージェット。前が指揮官機、次が僚機です。両者ともに同じ動きをします。つまり、降下するときは後ろの僚機のような急角度で、瞬間的に引き起こして前の指揮官機の角度になるんですね。いかにも糸で吊っているという動きです。
 2コマ目は、洞穴に逃げ込んだジープの攻撃をあきらめて、断崖に沿って上昇するサンダージェット。いくらなんでもこの角度はないよね。本当なら、このサンダージェットのパイロットは、めちゃくちゃ凄腕ってことになります。やっぱり模型を使った撮影はへたくそですね。「サンダーバード」や「ハワイ・マレー沖海戦」の爪の垢でも煎じて飲めよな。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その6

2010年08月17日 00時02分15秒 | 映画
 さて、対地攻撃を受けるジープの続き。さすがにこれ以上ジェット攻撃機による対地攻撃を避けられそうにありません。そこにちょうど居合わせたのが、朝鮮人農民(朝鮮老郷)の老人と少女。道で避難民の交通整理をしていたところらしく、米軍機の空襲に気づくと道ばたの洞窟に人々を誘導します。そこにやってきたのが主人公のジープ。少女達は「洞窟に避難して!」とジープを誘導します。危機一髪、そこにサンダージェットが航過して行きます。
 その後のシーン、無事に前線航空基地に到着した主人公に対して基地の司令官が「ジープで見事に敵の攻撃をかわしたそうだな」と言い、主人公は「朝鮮老郷が助けてくれたんです」と答えます。よほどこの対地攻撃のシーンを印象づけたいらしい。まあ所詮は政治的プロパガンダ映画ですからねえ。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その5

2010年08月15日 00時01分08秒 | 映画
 さて、中国映画「長空雄鷹」、冒頭タイトル画面に続いて、航空機による対地攻撃の恐ろしさをまるで無視するという、現在の我々の目でみると実に滑稽な場面が出てきますので、ちょっと紹介しましょう。
 木の枝で偽装した「吉普車」(ジープ)から顔を出す主人公。何をしているかと言うと、空から襲ってくるF-84サンダージェットを見張って、「もうする降りてくるぞ」とタイミングを計っているんです。で、サンダージェットが攻撃軸線に入っていよいよ発砲しそうになるちょうどその瞬間、となりの運転手に「停車!」と命ずるんです。ジープは急停車。するとサンダージェットの機銃掃射は勢い余ってジープ前方の路上に着弾。サンダージェットのパイロットは、ちぇっ、残念とばかりに上昇して行きます。
 サンダージェットの再度の攻撃、同様にジープから首を出してタイミングを計り、今度は運転手に「停車!」そして「バック!」と命令。ジープは全速後退して停車。また機銃掃射は前方にそれてしまいます。
 写真2コマ目は、運転手が主人公に「同志、この方法はいいですね」と話している場面。そして3コマ目は一応危機を脱して戦場を疾駆するジープです。いやあ、お笑いですね。ヒストリーチャンネルの戦史番組では、朝鮮戦争のものではありませんが、大戦中連合軍のガンカメラが捉えた対地攻撃の様子をしばしば見ることができます。その大口径機銃掃射のすさまじさは、テレビ画面を通してもよく分かります。そもそも対地攻撃は、目標の車輌一台をぴったり狙って瞬間的に発砲するものではない。もしそうならば確かに、ジープを急停車させれば狙いを外すことができましょう。しかし、道路に沿って縦射した場合はそんな小細工は通用しません。路上の車輌はことごとくばらばらにされてしまいます。
 典型的環境中の典型的人物、とでも言うんでしょうか、聡明かつ勇敢な革命的兵士を描こうとして、却って爆笑シーンになってしまっています。実写版トムとジェリーとでも言いますか、ドリフのコントとでも言いますか…。いやもちろん、面白さではトムとジェリーやドリフの比ではありませんが、映画の製作者が大まじめであるがゆえに、製作者の意図しなかった爆笑を誘ってくれるわけです。