みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

HaTのイギリス兵 その2

2011年06月25日 20時39分26秒 | フィギュア(軍事)
 で、HaTのイギリス兵ですが、細かく見ていると結構よくできているんですよ。ベルトやパウチはくっきりとモールドされていて、塗装もしやすいようです。軟質素材なのがいかにも残念です。でも逆に言えば、軟質素材で本来塗装に凝ったり改造を楽しんだりするためのものではないにしては、大変よくできている、ってことにもなります。
 タイトル画像をご覧下さい。迫撃砲チームの一部です。3インチ迫撃砲は砲身とバイポットの2パーツからなっていまして、仰角調整用のロッドは砲身と一体成形になっています。軟質素材で細いパーツの接着は難しいんですが、まあ最近は接着剤もいいものが出て来たので何とかなるかな。

 さてこちらは機銃手とPIAT射手のパーツです。こちらはと言うと、ご覧の通り首や手が別部品になっているんです。ブレンガン銃手は右腕と銃、それに添えている左手が別部品で、これを一緒に体の方にはめ込むようになっています。ヴィッカース機銃は、機銃を構える手首から先が機銃と一体成形になっています。これは手は手、銃は銃と別部品にするよりも、銃を自然に構えることができる、巧みな部品分割だと言えます。プライザーやプラスチックソルジャーなんかはそうなっていますね。しかしそれは、接着可能なプラだからこそなんでして、軟質素材のパーツを差し込んで、自然にポーズが決まるのかどうか、やや不安ですね。差し込みがきついと首が少し浮いてしまうかもしれません。緩めならば、むしろ接着剤でがっちり接着できるかも。しかしやはり言えるのは、軟質素材で、主にウォーゲームの駒に使うものだとしても、細部まで実にまじめに作られている、ということです。

HaTのイギリス兵 その1

2011年06月19日 23時48分28秒 | フィギュア(軍事)
 どうも日記の更新が滞っててすみません。仕事が重なるときは重なるもので。現在作っているものもあるんですが、そんなに大きなネタではなくて、本ブログとi-modelleres両方に連載するほどではありません。そこで、そのミニスケールAFVの記事はi-modelleresの方にこれから載せることにして、ここではまたいつもの小ネタをば。

 最近HaTの新製品で「イギリス歩兵機関銃セット」と「イギリス歩兵迫撃砲セット」とが相次いで出ました。HaTと言えば1/72のヒストリカルフィギュアなどを出しているメーカーです。ヨーロッパ人が古代や中世のフィギュアが好きなのか、それともゲームの駒に使うのか、相当な数の製品を出しています。なんだかもうヒストリカルがメインという感じなので、第二次世界大戦の、それもヨーロッパ戦線のイギリス兵が出ると聞いたときはちょっと意外に思ったくらいです。
 箱絵は、なかなかかっこいい。イギリス軍のベルトやサスペンダーやパウチなどは、生産工場によって布の色に割と差があり、タンみたいに明るい黄土色に見えることもあれば、かなり緑がかって見えることもあります。カナダ軍の場合は黄味が強いこともあるようです。この箱絵ではやや緑の強いものに描いてあります。
 中身はというと、こんな感じ。

ご覧のようにほとんどが一体成形なのですが、なかなか出来はよい。左側は迫撃砲に弾丸を装填しようとしているところ。中央の、PIATの弾薬を運んでいる兵隊など、かなりよさそうです。
 もう一枚、

左側はヴィッカース7.7ミリ機銃に送弾中の兵士、中央はブレンガン射手、右側は火炎放射器車射手です。火炎放射器はノズル部といい背中のタンク部といい、正確な形状です。
 ただし、残念なことに、すべてソフトプラスチック製です。HTのフィギュアは従来もそうでした。特にHaTの材質は柔らかめで、塗装は難しそうです。接着も困難っぽい。まあ素直に作って並べて楽しめばよいのかも。

Aero Bonusのロケットランチャー

2011年06月09日 23時00分58秒 | 航空機(露・軍用機)
 また、最近買ったもの。エアロボーナスのロケットランチャーです。スケールは1/48。このエアロボーナスというのは、有名な航空機レジンパーツのメーカー、チェコのAiresの別ブランドのようですね。このようなロケットランチャーの発射口とういのは、円錐の側面に穴があいているわけで、プラパーツではなかなかシャープな穴ができませんし、自作はほとんど不可能。完成した航空機にぶら下げてやると目立つパーツだけに、このレジンパーツはありがたい。

 ご覧のように、デカールまで入っているんですね。これは本家Airesでもなかなかなかったことです。で、特に発射口の周辺を大写ししてみました。

おおーっ、すげえシャープさ。ほれぼれしますね。後部の排気口のカバーは別パーツになっていますので、十分な奥行きも再現できます。エデュアルドのMiG-21にはすでにエデュアルドブラッシンのレジンパーツが入っていて、これが十分な出来なので、わざわざ流用する必要はありません。やはり、Su-22あたりに使ってやりたいものです。

BRACH・MODELのイタリア戦車用履帯

2011年06月05日 14時09分16秒 | 車輌その他
 最近買ったものの紹介。イタリアのBRACH•MODELから出ているイタリア戦車用レジン製キャタピラです。スケールはもちろん1/72。自社のイタリア車輌キットに入っているキャタピラのみを別売りしてくれているわけです。やっぱこれ、旧エッシー・現イタレリのカーロアルマートM13/40とセモベンテM40 75/18に使ってやりたい。あれは、キットのキャタピラが硬いわ厚いわで、車体が浮き上がり車軸が曲がる、という代物でしたから。子供の頃からの夢がこれで実現しそうだぞ。
 よく見ると長いのと中くらいのと短いのが各4本入っていますね。あれ?長中短1本ずつ計3本で片側。6本で1輌分。ってことはこのセット一つで2輌分ある、ってことですか~? わーい、カーロアルマートとセモベンテ、1台ずつ作れるぞ。嬉しいねえ。しかしキットの買い置きはもっとあります。これは実は、アタックあたりからプラ製キャタピラを流用して作れないかと以前から画策していたもので、それはそれで試す価値はあり。

 ちょっと拡大してみました。右の2本が表側、左の2本が裏側です。裏側にはキャタピラの継ぎ目のモールドが全然ありませんが、大丈夫、そんなに目立ちません(きっぱり)。側面に継ぎ目の凹凸がありますし、それにセンターガイドがちゃんとしていれば十分。表側をご覧ください。特に右から2本目が見えやすいかな。表側の表現はミニスケールとしてかなり上質。滑り止めの凹み、接続部、ともに良好。なんだかピンのようなものまで見える気がします。丁寧にバリを取ればばっちりですね。
 他にBRACH•MODELからは、イタリア軍用ジェリカンも出ています。ジェリカンくらいミニスケールでは目立たないからいいや、と思って買わなかったんですが、後になって気づきました。まてよ、イタレリのサハリアーナの車体側面にずらりと並んでいるジェリカン。あれは結構目立つから、上の列だけでもレジンパーツに換えてやれば、ちゃんと3本ある取っ手が見えて、よさそうかも。まあ、凝るよりもまず完成。ちょこちょこっと取っ手の代わりに溝を刻んでおく、という従来の計画で進めましょうかね。
 う…、イタリア車輌を作るとなると、あの網目のような迷彩をどうしよう…。ミニスケールであれを塗るって…。まあ追い追い考えましょう。

レベルの4号戦車、再版さる

2011年06月01日 21時53分43秒 | AFV(独)
 さて、制作記事ではなく、ちょっとした日記です。しばらく前に、レベルの4号戦車H型が再発売されるという予告がありました。その他いくつかのアイテムも予告されていましたが、箱絵こそ違うものの、ラインナップを見れば同じ金型による再版だとは予想はつきます。しかし4号はずっと品薄だったから、再版は嬉しい。これはいろんな改造パーツのベースキットになるので、ありがたいんです。で、見かけたので買ってみました。箱替えにはなっていますが、デカールは同じなのかどうか、ちょっと気になったんですよ。
 箱絵はご覧の通り全く変わっています。写真左が以前の箱絵です。蓋がすっぽり被さる形の箱でした。鉄十字に重ねて熊が描いてある冬期迷彩だったんですよね。あれ?熊だっけか…? 箱絵ではこの熊の影絵が黒なのに、中のデカールは赤になっている、という曰く付き。一方写真左、今度の再版分は、キャラメル箱型の箱で、三色迷彩。で、入っているデカールも以前とはちゃんと変えてあるんですよ。箱絵の車輌を含めて二種類から選べます。ちゃんとデカールも変えてあるんなら、3号戦車の箱替えも買っておけばよかったな~。
 他にも4号突撃砲も再版になったようですが、これは中身が例の旧モノグラムのやつでしょう? あれならドラゴンの方が何倍かマシだから、さすがに要らないな。ってか、この4突、何度箱替え再版すれば気が済むんだろう…。
 ところでこれは、組み立て説明書の一部、

塗装例の部分です。砲塔番号K09は、箱絵に描かれた車輌ですね。ところで、デカールと車輌図の間に、「デカールソフト」と書いた瓶が描いてあるのが見えますか? これ、以前はなかったんですよね。さすが、自社のデカールがやや硬いって認めたのかな。いやむしろ、ヨーロッパの模型店でも、普通にデカール軟化剤が売られ始めているので、使用することをわざわざ促しているのかも。箱絵、デカール、組み立て説明書は刷新されていますが、肝心のプラパーツには変更全くありません。成形色が昔のダークグレーからダークイエローに変更されたくらいかな。もっとも、旧箱の時も、初期ロッドを除いてすぐにダークイエローに変更されていましたけど。
 さて、レベルの4号、ディテールアップも適宜使ってみたいのですが、さらに改造ということでは、対空戦車クーゲルブリッツや4号観測戦車を作ってみたいと思っています。