みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

これが超音波カッターです

2007年09月26日 22時19分38秒 | 工具・材料
 以前からちょこちょこ話題に出ている「超音波カッター」について、どんなものか知りたいとおっしゃる方がありました。私が入手したのもかなり前で、もうさんざん使っていますから、「新製品」レビューとは言えませんが、ちょっとご紹介しましょう。本多電子製の「超音波小型カッター」USW-333です。
 ご覧のように、家庭用電源のコード、本体(発振器)、出力コード、ハンドピース、それにカッターの刃から成っています。最初は原型師をやっている友人から教えてもらったものなのですが、彼は自分の模型生活の中で、エアブラシとコンプレッサーを買った時以来の革命的なツールだった、と言ってました。私も思い切って買ってみて、レジンパーツがそれこそチーズを切るかの如く簡単に切れるのにいたく感動しました。
 次回からいくつか写真を交えて、使用レポートをアップします。

シリウスの38(t) その3

2007年09月23日 16時59分50秒 | AFV(独)
 もうひとつシリウスの38(t)、痛い場所で一箇所パーツが欠けていました。フェンダー前端を車体前端に固定するための柱が途中から欠けています(矢印の部分)。反対側は問題ありません。もともと薄くできているだけに、修正はちょっと面倒。ちなみにこのパーツはUMではエッチングを使うようになっています。
 まあそれはそれとして、こうして見るとシリウスのレジンキット、細かいところまで実によくできているでしょう?

シリウスの38(t) その2

2007年09月22日 22時11分54秒 | AFV(独)
 とは言っても、シリウスのレジンキット、問題がないわけではありませんでして…。車体パーツを太陽に透かしてみれば、真っ赤に流れる僕の血潮~、って、なんじゃ~、この薄々は~っ! もう本当に皮一枚、機銃口をふさいだ丸い甲板のすぐ下なんぞは、ほとんど単分子膜状態(ウソ)。
 みなさんもう一度昨日の日記の写真をご覧下さい。この機銃口の下、外から普通に見ると何の損傷もないでしょう? でも実はその裏は湯の回りが悪く、超ウスウス状態なのです。いや~、穴が空いてなくて、よかった~。これで表側が破れていたら、隅っこだけに修正が面倒。表に損傷が無ければ、裏からパテでも当てて補強すれば済む話。不幸中の幸いとでも言いますか、薄氷を踏むとでも言いますか…。
 あくまで聞いた話ですが、シリウスの38(t)の注形は中国にやらせているとか。いやいや、もしそうだとしたら、この程度ですんでよかったよかった。レジン樹脂をケチって段ボールでも混ぜられてたら目も当てられないところですよ。

シリウスの38(t)

2007年09月21日 20時34分52秒 | AFV(独)
 UMに並んで、シリウスのフルレジンキット38(t)にも手を出してしまいました。操縦席装甲板に段が無くなり、さらに車体機銃が廃止になったG型です。UMもいいキットなんですが、さすがはフルレジンのシリウス、ディテールのレベルが違います…ってあたりまえか。
 細部までよく出来ています。バリなどを丁寧に取ればそのままでOK。フェンダー先端部と車体前面との間の側壁など、インジェクションのパーツで苦労するところが一体成形なんですから、よくできたレジンキットはインジェクションキットより楽ですよね。砲塔リングも、今までのインジェクションキットにはこのようになっているものはありません。後ろの吸気口の金網も十分な表現。網の目の形まできちんと再現されています。ここらあたりは、ミニスケールファクトリーの超絶ディテールを受け継いだものですね。
 砲塔リングの内側車体にギザギザが見えますが、これはゴム型の継ぎ目か何かでしょうか。組立には何の影響もありません。組立の注意点としては、フェンダーがかなり薄く出来ていて、あらっぽく掴むとフェンダーと車体の合わせ目が割れそうなので、丁寧に扱うことでしょう。

ヒートペンHP-1000 その5

2007年09月17日 12時40分23秒 | 工具・材料
 次にピンポイントというビットを使って、要らないパーツに気の向くままに適当に筋彫りを入れてみました。定規、テンプレート、フリーハンド。それから太さもいろいろ変えてみます。写真では線がデコボコしているように見えますが、これは彫った線の縁が盛り上がっているためで、あとでサンドペーパーで平らにすればきれいになる(はず)。
 最初私はヒートペンの筋彫りは、熱で溶かすことだけでプラを彫り込むのかと思っていました。でも実際使ってみると、けがき針本来の物理的な彫り込みプラス熱による溶解、というダブル効果で掘り進むようです。まだ私はヒートペンの本来の使い方を理解しているわけではありませんので違うかもしれませんけど。
 温度設定を低めにしておきますと、先端が細いだけあって、針先を当てるだけではほとんどプラは溶けません。けがき針を動かすと、熱で溶かしながらプラを彫り込むので、楽にまっすぐ筋彫りができます。Pカッターで筋彫りをすると、しばしば刃が逃げて線がねじれてしまいます。しかしヒートペンの場合は刃先が逸れることはまずありません。買って初めて直線を彫った時には、今までの筋彫りツールはなんだったの?という感じでした。あたかもペンで書くように線が引けます。ただテンプレートを使って円や曲線を彫るときは、刃先を当てる角度などちょっと慣れが必要です。
 太い線が欲しい場合、温度を上げたヒートペンで彫ると、縁が溶けすぎてどうも太さが一定になりにくい。そこでまず細い線をヒートペンで彫っておいて、あとからPカッターなどで太く彫り直すというのがよさそうです。
 写真の矢印のついた直線。これは本来のキットの浮き彫りパネルラインです。これに定規を使わずに、フリーハンドで直線を彫ってみました。フリーハンドと言っても、キット表面の浮き彫りを定規代わりにして、凸線のパネルラインに刃を当てならが、これに沿って彫ったわけです。この後サンドペーパーで凸線を消せば、キットの浮き彫りとほぼ同じ位置に凹線のパネルラインができる(はず)。
 このヒートペン、商品を企画・開発したのは、フィギュアなどを幅広く突くっておられる「峠の虎」殿とおっしゃる個人の方のようです。使う人の作ったツールだったんですね。

ヒートペンHP-1000 その4

2007年09月15日 22時50分53秒 | 工具・材料
 ええっと、ヒートペンの使用感を写真で伝えるには、どうすればよいでしょうかね。まずカッターでランナーを切ってみました。ちょっと分かりにくいのですが、一つは切断寸前まで切り込んだランナー。もう一つは、サザエさんに出てくるちゃんと切れていないタクアンみたいにしてみました。熱で溶かしながら切るのですから、それはもう何の抵抗もなく、すぱすぱ。
 もちろん熱のために、切断面はご覧のように溶けて盛り上がっています。しかしご注目いただきたいのは、もしもこれがハンダごてだったらこんなものでは済まないということです。昔、ハンダごてや熱したカッターナイフの刃で試したことがありますが、結構不規則に大きく溶けて、部分的に焦げたり、それから溶けたプラが糸を引いたりしました。でもヒートペンの場合は、糸を引くことはありません。刃を当てただけでどんどん溶けて刃が沈んでゆくということもなく、指の動きに合わせて刃の動きをコントロールできる、つまり止めたいところで止めることができます。だからつながったタクアンも出来るわけでして。
 例えば改造のために飛行機の機首をすっぱり切り落とす、というような作業は大変楽になると思います。もちろん切りしろを考えて、少し手前で切ることになります。切断作業の時には、温度設定は高めがよいようです。

ヒートペンHP-1000 その3

2007年09月15日 00時31分21秒 | 工具・材料
 ヒートペン、試しにあれこれ使ってみています。標準のビット三種類の内、ウェルダーはプラを溶かしながら接着するものです。ミニスケールにはあまり使わなそうなので、後回し。先にピンポイント(筋彫り)とカッター(切断)を使ってみました。最初の印象は、こんな細い筋彫りが簡単にすーっと引けるなんて、今までの筋彫りツールはなんだったの?という感じです。カットの方は溶かしながらですから、力を入れずにすこすこ切れます。
 さて、使用感をどうレポートしましょうか。作業中の写真は自分で撮影できないし、三脚立てて撮影したところで、手応えや切れ味は表現できないし。まあ何とかやってみます。

38(t)系のキャタピラ その2

2007年09月13日 20時40分32秒 | AFV(独)
 昨日の写真と同じ物を今度は裏側から撮ってみました。裏側から見ても、明らかにアタックはエッシーに似ています。UMはさすがに裏側もリンクのモールドがはっきりしていますし、ガイドの突起もシャープになっています。エッシーもアタックもちょっとのっぺりしていますが、まあでもこれでも十分だとは思いますけど。もう一つ、エッシーとアタックは接続部分を面で接着するようになっていますが、UMは突起が相手側に重なるようになっているのも相違点です。
 ところで、アタックの38(t)を私は結構買い込んでいるのです。発売時に買い込んで、後で新製品が出たから積んだままにしている、のではありません。発売から時間が経って、あちこちで値引きになっているのを見つけて、そのたびに買っておいたのです。なぜかと言うと、このキャタピラがあれこれ使えそうだからなんです。
 今画策中なのは、エッシーのイタリア車輌に履かせること。カーロアルマートとセモベンテですね。ご存じの通り、エッシーのイタリア車輌は比較的出来がよいのに、あまりに分厚く硬く、履かせると車体が宙に浮くというキャタピラが問題です。車軸がやたらと細いだけに、このキャタピラはきつい。そこで、このアタックのキャタピラが流用できないだろうか。もちろんイタリア車と38(t)では形状が違うのですが、アタックのがやや不正確なおかげで、無理すればイタリアのキャタピラでございます、とごまかせないことはない。もちろん、レジンでイタリア車輌用のキャタピラは発売されていますが、なかなか手に入らないことを考えれば、アタックを流用するのも一つの見識かも。

38(t)系のキャタピラ その1

2007年09月12日 23時42分47秒 | AFV(独)
 前から気になっていたんですが、各社ミニスケールの38(t)系のキャタピラについて。写真をご覧下さい。上がユニモデル(UM)、右下がエッシー、左下がアタックのキャタピラです。それぞれヘッツァーのもの。こうして見ると、明らかにアタックはエッシーのコピーのようですね。もちろん丸コピーというわけではなく、1パーツのコマ数も違うのですが、モールドはほぼ同じ。それに対してユニモデルはオリジナルで金型を起こしているようです。
 アタックのミニスケールというと尻込みする人が多いかも知れませんが、3号3突系や38(t)系のキャタピラは、意外とすんなり履かせられるんですよ。38(t)系については、幸いにもエッシーをコピーしたから使いやすいのかもしれませんね。

UMの38(t) その5

2007年09月11日 21時00分42秒 | AFV(独)
 UMの38(t)、ここまで来ました。ここまではなんとかつつがなく。でもこれからエッチングパーツを接着しますので、ちょっと大変。この38(t)のシリーズを作られた方はご存じでしょうが、このキットはエンジンルームや砲塔にリベットを自分で付けるようになっています。リベットがモールドされた板がランナーについていて、そこからリベットを削り取って、車体の指定された位置に貼り付けるのです。で?貼り付けたリベットはどれ? と聞かないでください。オミットしました。すみません… だって、リベットあまりに小さいんだもん。他に何かいい方法はないだろうか。
 それからこのUMのC型、操縦手左手の前面装甲板の形状が実車と異なりますね。この部分、前面装甲板に合わせて車体側を削り取るよう指定されていますが、そもそもそれが形状に影響を与えているわけです。これが後期型E~Gの、操縦手席と機銃手席が平らに並んでいるタイプなら、問題ないんですけどね。操縦席の出っ張りパーツをもうちょっと外側に寄せて接着すればよかったのかも知れませんが、組立説明図どおりだとこうなります。ま、細かいことは気にしまい。丁寧に作るなら、シリウスのレジンを作ればいいんだもんね。