みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

最近の買い物 その2

2009年05月13日 23時55分24秒 | キット評
 もう一つ新製品は、このドイツオートバイセット。ええと、これはツェンダップでしょうか、同じランナーが二枚ずつ入っていますから、合わせてオートバイ2台、サイドカー付きオートバイ2台を作ることができます。兵員パーツのランナーも二枚入っています。それから展示台のパーツも入っています。残念ながらこれも軟質プラです。材質は前回のイタリア対空砲と同じものです。
 ミニスケールのオートバイと言えば、ニットーやハセガワ、フジミから出ています。それぞれ一長一短ありますが、現在もそれぞれ入手は可能です(もちろんニットーはフジミからの再版)。いずれも部品はそれぞれ細かく出来ています。ただ、ミニスケールのオートバイ、というアイテムならば、軟質プラ製にするのは確かにある意味よい選択かもしれません。塗装や接着は不便ですが、でもやはりパーツの抜けは違いますから。ただ、パーツをご覧になると分かりますが、スナップタイトの仕様ですから、パーツはめ込みようのダボとダボ穴がえらく大きいんです。

最近の買い物 その1

2009年05月12日 23時38分45秒 | キット評
 ちょっと最近買ったものをレポートします。前々から待っていたイタレリのミニスケール新製品、特に待っていたのは旧エッシーのビショップ自走砲再版です。ヨーロッパのサイトを見ていると、ビショップと同時期にイタレリの新製品(エッシー再版ではなくオリジナルの)も入荷しているようでした。たぶん日本に入るときも一緒に入ってくるだろうから、ビショップと一緒に注文しようと思って待ちかまえていましたところ、いずれも大阪のホビーランドさんに入荷。やったね。待ってた甲斐があった。
 写真は、イタリアの90/53高射砲です。砲兵も付いています。90/53って確か、90ミリ・53口径のことですよね。対戦車砲としても使えるんでしたっけ。対空砲だけあって、360度回転可能な円形台座がついています。キットのパーツはなかなかシャープで、砲手座席の軽め穴まできちんと開口しています。写真では見えませんが、砲口もきっちり開口しているんです。よく見るとランナーに穴が開いていまして、ここに棒を差し込んだ状態で射出成形し、成形後に棒を抜くんですね。砲兵もなかなかシャープ。みんな小銃を背負って作業しています。いや、なかなか結構。
 しかし… よいことばかりではありませんで、これ、軟質プラ製なんですよ。まだ作っていませんが、接着・塗装可能な材質だとは思います。でも軟質なのはちょっと残念。イタレリのミニスケール、エッシー再版分は70**番代、ウォーゲームの駒風なスナップタイト(ファーストアセンブリ)が75**番代。ジオラマアクセサリーや歩兵・大砲などがが60**番代。番号の付け方も今ひとつよく分かりません。しかしこの90/53対空砲、軟質プラとはいえ、決してスナップタイトというノリではなく、ちゃんとしたスケールモデルとして作られていることは確かなようです。

三突用アンテナケース その2

2009年05月11日 00時01分00秒 | AFV(独)
 断面が見えるようにマクロレンズで撮影してみました。右がプラストラクトの素材、左が加工した物です。これくらい幅を詰めました。さて、どうやったのかと言うと、まず「U字鋼」の溝内側の角(隅)にカッターナイフをまっすぐに当て、片方の側壁を切り離します。つまり凵をL型にするんですね。そうした上でデザインナイフとクラフトヤスリで切断面をまっすぐ削って幅を狭くし、先ほど切り離した側壁を再度接着しました。
 そんなことするなら最初からL字型のを使えばよいと言われるかもしれませんが、ちょうどよい大きさのL字型がなかったんです。それにL字のものだとその高さに合わせた細切りプラ板を別に用意しなければなりません。U字をカットすれば、もともと同じ高さの側面が切り出されるわけですから、手間はあまり変わりません。
 また、接着が大変だと思われるかもしれませんが、それほどでもありません。まず端っこに接着剤をつけて軽く固定する。そうして、模型屋さんで分けてもらった、パテも瞬着もくっつかない魔法のツルツルシートの上に置いて整える。そしてシートの上に置いたまま流し込み接着剤を少量流し込む。乾燥したらシートからぱらりと剥がす。これでできあがり。

 直接関係ない話なのですが、先日からパーツ写真を撮るときに使っている背景の真っ黒い紙。いつものカッティングシートだとパーツの色が際だたない場合、いざ探すとなると無地の真っ黒の紙ってなかなか身の回りには無いものです。以前コピー機で、原稿カバーをおろさずに誤ってスタートボタンに触れ、空中をコピーしてしまった際の真っ黒のミスコピー紙、これを捨てずに取っておいたのが役に立ちました。

三突用アンテナケース

2009年05月10日 00時00分53秒 | AFV(独)
 えー、またいきなりですが、三号突撃砲E型やF型に使うアンテナケースと言うか、アンテナを後方に倒したときにこれを収納する台架を作ってみました。戦闘室後部のアンテナ収納用の、エンジンルームの横・吸気口の上に載っているやつです。何に使うのかと言うと、アタックのE型とF型ですね。
 アタックの三号突撃砲、まあ結構大変なキットなんですが、実際作ってみると、意外と完成するものなんです。外形上大きく問題なのは、横から見たときフェンダーがまっすぐ水平で、前方も後方も折れ曲がりが無い点。これを何とか修正して、途中まで作っていたんです。ところが細部もいろいろ気になるところが出て来て、資料を見て勉強しながらぐずぐずやっていたところ、とうとうトラペからB型、C/D型、E型、F型が出ちゃった。
 まあ当時、G型より前の三突はアタックくらいしかありませんでしたからね。せっかくだから、トラペがあるにもかかわらず、在庫減らしということで、そのまま組んでしまうことにしました。でも、アタックにはアンテナケースのパーツが入っていません。ミニスケールでどうやって作ろうかしら。
 このアンテナケースは、アンテナが入るように溝になっていなければなりません。アタックの三号戦車にはパーツがありますが、これには溝はなく、単なる角棒。トラペは新製品だけあって、さすがにちゃんと断面が凹になるように溝が切ってあります。しかしミニスケールで自作するとなると、プラ板の組み合わせではなかなか難しい。
 そこで、プラストラクトの「U字鋼」を使ってみることにしました。しかし残念ながら幅が大きすぎます。そこでU字鋼の幅を詰めてみることにします。写真左がプラストラクトのU字鋼、右が幅を詰めたものです。これくらいなら何とか使えることでしょう。

エッシーの三突G その3

2009年05月09日 10時47分26秒 | AFV(独)
 さて、懐かしいキットの味を残すと言いながら、どこまで手を入れるのかを考えなければなりません。特に写真の場所。これではスモークディスチャージャーに見えませんね。スモークディスチャージャー自体はエバーグリーンのプラ棒か何かで作るとして(ミニスケールだと大変ですが)、問題はその台架、ブラケットってんですか、これをどうするかです。プラ板で加工するのも大変ですよ、一つずつ角度が付くように…。ミニスケールですからねえ。スモークディスチャージャー自体を取り付けないなら、マイクロチゼルで削り取ればいいんですが。ま、ちょっと考えておきます。
 他にも、車体前部の増加装甲をどうするか。エッシーのキットはこのあたりはボルト無しのつるぺたです。若干ヒケはありましたのでそれはならすとして、増加装甲を表現するならボルトを付けるか、増加装甲無しの一枚装甲板ということにするか。これも考えておかねば。

エッシーの三突G その2

2009年05月06日 23時19分15秒 | AFV(独)
 ちょっと胴体上部を載せてみました。この三突Gは製品番号はかなり若い方ですが(Eシリーズもエッシー直輸入も5番)、全体には割と破綻もなく、組み立てやすく、よいキットだと思います。エッシーのこのシリーズの多くは、大きなスケールのキットの縮小コピーなのですが、はてこの時代の三突と言えば、やはりタミヤのコピーですかね。以前ご紹介したRestAreaさんもそのように判断して折られます。
 でも、前回も書きましたが、私にとっては小さい頃の思い出のキットでして、あこがれの的だったんです。既に入手したキットの箱側面の広告で見た箱絵に惚れ惚れしてました。そうそう、時々このハセガワEシリーズが入荷していた田舎の模型屋さん。ご主人は企業にお勤めで、趣味でお家で模型店を開いておられ、玄関を改装したようなこぢんまりした店先でした。家からはかなり遠かったのですが、長時間自転車をこいでよく行ってました。一度Eシリーズが入荷していて、喜んで買い込んで、翌週また行ったら、奥さんからそんなにすぐに次の入荷はないよと笑われました。MAX模型の兵員輸送車もここで買ったなあ。先日法事の折に、何十年ぶりかで前を通ってみたんです。そしたら、お家はそのままあったのですが、すべて雨戸が降りていて、今はもう誰も住んでおられないようでした。JRの駅前だったのですが、駅も無人化しており、回りのお店も少なくなって、町自体がすっかり寂れた様子。ちょっと寂しかった…

 それはさておき、エッシーの三突G、戦闘室の背がちょっと高すぎるような気がしますね。広角レンズで撮影したので、奥が小さく写っていますから比べにくいのですが、トランペッターと比べてもやはり背が高すぎるように思います。このイメージ、どこかで見たことあると思ったら、そうそう『バンド・オブ・ブラザーズ』に出演していたなんちゃって三突に、背が高いところなどよく似ているんです。もちろん修正などせずにこのまま作りますよ。何しろ個人的な思い出で作るんですから、キットの味を生かさなければ。

エッシーの三突G

2009年05月05日 23時53分17秒 | AFV(独)
 すみません、いきなりですが、エッシーの三突G型です。今はちょうど、まとまった時間がなかなか模型にさけないもんで、とにかく暇を見つけて気晴らしに、あれこれちょこちょこ組んでいるところなんですが、トランペッターの三突Gを作っているのに合わせて、急に思い立ってエッシーのもストレートに作ってしまうことにしたわけです。奥のグレーのがトランペッター、一番手前の成形色の黄土色が少し濃いのが古いエッシー/ERTLのもの、真ん中のやや淡い黄土色のがイタレリ版です。三突のGは、今はレベルとドラゴンに決定版がある。だからエッシーの古い物にはコレクション的価値しかない。だからと言ってなかなか捨てがたい味があるもんですから。
 子供の頃、ハセガワEシリーズはあこがれの的でした。ハセガワの普通のミニボックスシリーズと違って、模型店にはなかなか入ってこない。ずっと欲しい欲しいと思っていた品です。で、大人になってエッシーの直輸入版を手に入れ、後にイタレリの再販分も複数買い込みました。さらに近年になってヤフオクでEシリーズを手に入れたときは、子供の頃の夢が叶った思いがしましたね。だから、レベルやドラゴンがある今日でも、まあEシリーズの白箱はコレクションに置いておくとしても、重複しているものは是非組み立ててやりたいわけです。
 でも、特に改造やディテールアップはしません。但し、基本的な組み立てをするための技術や工具は現在非常に進歩しているわけですから、同じ素組みでも昔の素組みよりはきちんとできると思うんですよ。

 さて、足回りですが、イタレリ版はなぜか車軸が太くて車体の車体の穴に入らない。ダブルの車輪を合わせるにも、軸が穴に入りません。そこはいろいろ工具を動員して、きちんとはまるようにしました。子供の頃ならヒスを出していたかもしれませんね。ところが面白いことに、古いエッシー/ERTL版は、車軸はそれほど削らなくても穴に入りました。何でしょう、イタレリが再販する頃には金型が摩滅して、軸が太くなったのかな?
 押し出しピンの跡が見えますが、目立つところだけ後で埋めておきます。両者とも箱組みは割とすんなり出来ました。
 あ、ついでですが、奥のトランペッター。前回写真を撮ったときは、上部支持輪は鋳造全金属製を取り付けていました。でも、いろいろパーツを選択してレベルともドラゴンとも違うタイプ(タミヤの1/48のザウコップ)にしようと決めたため、上部支持輪が全金属製ではまずいことになってきました。それでゴム縁つきのものを着け直したんです。取り外した全金属製のものは、いつかレベルのキットを改造する時のために保存することにしました。

MiGプロダクションの工場廃墟

2009年05月03日 00時34分23秒 | パーツ
 MiGプロダクションからは、1/72のミニスケール用のフィギュアやストラクチャーがいろいろ出ています。便利だし出来もいいのでいくつか持っています。ティーガーIのエンジンルームを見せて、その横にプライザーの整備兵を置くとか、ティーガーⅡを冬期迷彩にして、冬服の戦車兵を乗せて冬服の歩兵にそばを歩かせるとか、その内ぜひやってみたいと思っています。
 ジオラマ用の建物も大変よく出来ています。本格的なジオラマでなくとも、地面は棚板のままで車輌とストラクチャーを並べておくという展示法もいいかなと思いますし。このシリーズの工場の壁とか煙突も、完成写真を見ているだけでほれぼれする出来ですね。で、以前買っておいた「工場の廃墟」がこれ。一番左がパーツです。
 実はこれ、買ったときはしばらく組み立て方が分からなかったんです。パッケージに完成写真が載っているだけで、他に説明図などはなかったもんですから。写真左、下の二つのパーツは工場の壁で、それを直角に合わせるというのは分かりますよね。ところが残りの上の二つのパーツを、私は石畳の路面だと思いこんでいたんです。表面はいかにもそんな表現だったもんですから。しかし、もしそれが直角に合わせた建物の外側にくっつくとすると、どの向きに付けてもうまく行きません。角の所は必ず路面が空いてしまうわけです。
 でもふと気づきました。なんだこれ、工場建物内部の床じゃん…。大きい方は一階の床、小さい方は二階の床ですよね。そうやって仮組みしてみたら、見事に崩れ落ちた建物の一角ができました。崩壊部分や弾痕など、実によくできています。ただし、合わせ型で湯口が作ってあるのではなく、型は一方向だけなので、壁や床の裏側は単なるレジンの水面になっています。表面張力で周囲が盛り上がっていますので、きちんと平らに削らなければなりません。さらに建物内側も加工する方がよさそうです。パッケージのすばらしい写真のように作るのは、なかなか大変。煉瓦の塗装など、よくみてお手本にしたいところです。

トランペッターの三突G その4

2009年05月02日 00時03分09秒 | AFV(英)
 で、戦闘室天板を車体にはめると、そのままだとこんなに隙間が空くんですよ。部品の精度と言うよりむしろ、どこにバリが出ているかわからないということが大きいんです。天板前縁と車体の装甲板前縁、天板がはまりこむのりしろ部分など、細かいエッジからちょろちょろと、鯛焼きの縁みたいなバリがはみ出しているんです。それがいちいち接着位置にあるのでイライラします。これを丁寧に採らないときっちりパーツがはまらない上に、それがわざわざカッターナイフやデザインナイフや彫刻の入りにくい場所にあるんだよな。でも丁寧にすり合わせればきちんとはまります。

 それから、フェンダーの前方に三角形の板がくっついているのが見えますが、これってシェルツェンの留め具ですよね。ってことは他のシェルツェン架も欲しくなるわけですが、その部品は入っていません。前回は余分のバリエーションパーツがたくさん入っているとほめましたが、シェルツェンについては中途半端だったかな。まあ必要ないならフェンダーのシェルツェン用突起を削ってしまえばいいんですけど。
 ついでにもう一点。組み立て説明書では、車体前部のボルト留め増加装甲板を接着するように指示があるのですが(最前面とその上面)、これもザウコップ防盾が指定されている以上、普通なら取り付けない方がよさそうに思います。ただし、ただ取り付けないままだと、車体前面が薄くて引っ込むので、ボルトだけ削り落とした装甲板を接着する方がよいかも。もちろん、パーツの新旧の混じった個体があっても不思議はないんですけど。
 このトランペッターの三突G、決して素性は悪くないので、せっかくですからそれを生かしてレベルやトランペッターとはやや異なるタイプで仕上げてやりたいものです。例えば防盾はザウコップ、且つ車外機銃は角形防盾で(タミヤの1/48がこのタイプでしたよね)。

 ところで話は変わりますけど、ドラゴンの三突Gは、角形防盾のタイプが出ていますよね。で、その後ザウコップのタイプって出てましたっけ? 部品分割やスライド金型の使用からして、間違いなくバリエーションが発売されると思ってたんだが…。もしかしてそれは、突撃榴弾砲を出すためだったのか? いや、私はある理由から、ドラゴンの突撃榴弾砲は当初から計画されていたバリエーションではなかったのではないか、とにらんでいるのですが、その話はまた後日。でも改めて見直すと、ドラゴンの突撃榴弾砲には突撃砲を作るのに十分な不要パーツが余りますので、かなりお買い得かも。

トランペッターの三突G その3

2009年05月01日 00時03分35秒 | AFV(独)
 これは、トランペッターの三突Gに入っている戦闘室天板三種類です。左側は車長ハッチの前に跳弾板がなく、四隅にピルツ(ジブクレーンの取り付け基部)もなく、車外機銃用角形防盾取り付け基部があり、装填手ハッチが前後開きだから、これは初期型用だと私でも分かります。右側は車長ハッチの前に跳弾板があり、ピルツもあり、装填手ハッチが左右開きでその直前に遠隔操作式機銃の基部があるので、これも後期型用だと分かります。
 問題は真ん中。車長ハッチ前に跳弾板があり、ピルツもついており、車外機銃防盾基部があり、しかも装填手ハッチが左右開き。例の起倒式の四角い車外機銃防盾がある場合は、装填手ハッチは前後開きだとばかり私は思っていました。だって防盾を立てた場合、前方に開いたハッチがそこに支えのように当たるんですよね。左右開きってことはないはずなのだが…。
 おまけによく分からないのが、装填手ハッチの前方にある近接防御用対人兵器。手元の『世界の戦車イラストレイテッド、Ⅲ号突撃砲長砲身型』(大日本絵画)によると、これが取り付けられた時期は、遠隔操作式機銃よりも後なんですよね。ってことは、角形防盾の基部があってなおかつ近接防御兵器がある、ということは基本的にないはずなんです。私は三突には詳しくないので、この真ん中の天板をどのタイプに使うのかよく分からないままです。
 もちろん、全ての仕様変更が直ちに生産に反映されたはずはなく、新旧の特徴の混じった個体も出来るはずです。また修理車輌に新しい部品をつけることもあるはずです。しかしトランペッターがわざわざこうしたパーツを入れてくれたところで、いずれにせよかなり特殊な特定の車輌にしか使えないような気がするんですが。どなたか三突にお詳しい方のご教示を求む。