みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

エアフィックス、マルチポーズフィギュアの英兵

2010年06月06日 14時20分04秒 | フィギュア(軍事)
 手足を組み合わせていろんなポーズが作れるというのが売りの、エアフィックス1/32のマルチポーズフィギュア。以前ブリティッシュライフルに関連して採り上げたことがあります。さて、このたびひょんなことから当時箱の古い製品を入手しました。これ、昔々子供のころに『ホビージャパン』誌でドイツ兵の作例を見たんです。タミヤの1/35とエアフィックスの1/32とを混ぜ合わせたジオラマで、スケールの違いはそのときあまり感じなかった気がします。その記事には、このエアフィックスのフィギュアはヘルメットや帽子をちゃんと頭に「被る」ようにんっている、パンツァーファウストの持ち方が不自然、将校の帽子の形がやや不自然、なんて書いてあったように記憶しています。そして、このシリーズからはヨーロッパ戦線のイギリス兵も出ていると知って、田舎の模型店では手に入らず、うらやましかったこと。当時、タミヤの三人組み以外にヨーロッパ戦線のイギリス兵なんて出てなかったので。
 さて、このシリーズ、後に何度も再版されます。写真一番上が、こんど入手した一番古い箱、二番目は十年くらい前に再版されたもの、一番下は最近再版されたものです。便宜上それぞれ初期、中期、後期と呼んでおきましょう。基本的にボックスアートは同じ作品が使われています。で、初期の箱では右下に、この製品のコンセプトを説明するためのパーツ展開図が描かれているのが大変楽しい。その分、小銃手の姿が隠れてしまってますが。
 私が入手した初期箱には、中に2セット分のパーツが入っていました。しかしこれは、前の持ち主が2個分をひと箱に入れて保存していたもののようで、本来は1セット分でした。これが写真真ん中の中期版では最初から2セット分が入っていたんです。だから中期は箱が初期より分厚い。で、後期版は中期版と同じ厚さの箱だったので、しめたこの値段で2セット入っているんだな、と思って喜んだら、箱を開けたら1セット分だったのを覚えています。
 まあ、マルチポーズフィギュアなら、2セット入っていることでよりポーズのバリエーションが増えるので、ありがたいことではあります。ヘルメットもMk.Ⅱ、Mk.Ⅱの偽装網つき、Mk.Ⅲと入っていました。もちろん、フィギュアのヘッドは頭までできていて、そこにヘルメットを被るようになっています。特にイギリス軍のヘルメットの場合、効果は絶大。
 このキットには、袖章や階級章のデカールが入っているんですが、初期のものは後のものと基本的に同じものながら、シートへのデカールの配置などが異なっています。もう一つ気づいたことは、初期分はパーツの成形色が白だったこと。後にはよく見るエアフィックスらしいグレーになります。なんだか子供のころ入手できなかったことへのリベンジを、今頃になって果たしたような気がしますね。再版分も、もっと上手になってから作ろうと思いつつ、そのまま置いてあります。

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-12-23 01:08:50
このフィギュアは、17ポンド砲の砲兵も兼ねていました。
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それは知らなかった (みに・ミー)
2012-12-31 21:18:18
こんばんは

へえ、それは知りませんでした。
つまり、1/32の17ポンド砲にこの歩兵パーツがそのまま入っていて、
砲兵としてポーズを組み、
砲弾を持たせて、
大砲と組み合わせられるようになっていたんですいね。
なるほど、なるほど。

しかし今、エアフィックスの1/32の17ポンド砲、
金型はどうなっているんでしょうね。
http://pws.prserv.net/gbinet.dbjames/17pdr.jpg
再版してくれないものでしょうか。

貴重な情報をありがとうございました。
またいろいろ教えて下さい。
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マクロ経済 (グローバル・サムライ)
2024-07-13 03:49:28
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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