みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ドラゴンのチャーチル、入荷か?

2011年10月29日 22時15分11秒 | AFV(英・チャーチル)
 いよいよドラゴンの1/72チャーチルMk.IVが入荷しているようですね。
http://www.1999.co.jp/10160645
http://www.1999.co.jp/image/10160645n/40/1
私の行きつけのお店にはまだ到着していないようですが、いずれにせよもうしばらく買いに行けそうにないので、ご対面はちょっと先になりそうです。
 で、実物を手にしていない内は何も言えないのですが、ネットショップの画像から判断できる範囲で、ひと言印象を。
 キャタピラを覆うフェンダーは、左右とも車体上面と一体になっています。エッシー(イタレリ)は胴体上部とは別部品でした。ではフェンダーを外した状態に加工するにはどうでしょう。エッシーの場合、単にフェンダーを取り付けなければすむというほど簡単ではなく、特にスポンソン側をかなりいじらなければならなかった。このドラゴンの場合はどうでしょうか。スポンソン側の縁がどうなっているかによりますが、エッシーよりは簡単な作業でフェンダーを外せるように見えます。
 で、ドラゴンのキットで一番気になるのが、一番先頭の、円弧状になっている泥よけ。これが外した状態に出来るかどうか、ということなんです。
 画像から判断するに、どうも比較的簡単な作業で、泥よけを外した状態に加工できそうですよ。よく見ると、この泥よけは上面のフェンダーにくっついた状態になっていますが、その下になるスポンソン側には一切つながっておらず、従ってこの泥よけをフェンダーから正確に切り離しさえすればよさそうなんですね。エッシーの時は、この泥よけの側面がスポンソン側の誘導輪車軸部分にかぶさったまま一体成形されていました。だから泥よけを外すには車軸周辺を作り直さねばならず、大変面倒なことになったんです。え?私?いや、計画を練っただけで、実行せずにおりました~。このドラゴンのキットでは、誘導輪を支えるブーム部分が完全に泥よけから独立しています。この泥よけは実車では外していることが非常に多いので、ここが加工できるのはありがたい。同様に、駆動輪回りの後方泥よけも、外そうと思えば外せそうですね。
 もう一つ、デカールも気になります。どうも、塗装例は一種類だけのようです。車体番号や部隊マークやニックネームやブリッジサインなど、もっとたくさん入れてくれていればよかったのにな。まあ、それはそれとして、ドラゴン大嫌いよりもチャーチル大好きの方が現在のところ勝っているので、今のところ楽しみにしています。早く現物来ないかな~♪

Alex Clarkの新著 その2 エアブラシ篇

2011年10月23日 22時59分50秒 | 書籍
 Alex Clarkの新著『SMALL-SCALE ARMOUR MODELLING』では、彼の使っている道具や、作品の製作過程が丁寧に解説されていて、我々にとって教科書になりそうです。前回触れたようにリング装丁になっているので、好きなページを開いて側に置いておくことができますし。製作過程の写真には、東洋のアレックス・クラーク「みにすけ屋」殿の記事のように、ところどころ指が写っているので、改めてパーツの小ささが分かり、ため息が出ますね。と言っても、魔法のような超絶高等技術を使うと言うよりは、当然すべき作業を漏らさずきちんと正確にやっている、という感じがします。
 ところで、工具の紹介ページでは、彼が使っているエアブラシにも言及があります。トップ写真がそれ。そしてそこには、「a Badger 150」と「an Iwata Eclipse」と言う機種名が記されています。おお、一つは我が国が誇る「アネスト岩田」のエアブラシではありませんか。お友達の「bluebell-hobby」さんでも扱っています。そしてもう一つはアメリカの「バジャー」製のようです。こちらはあまり日本では馴染みがありません。まあ、日本にはアネスト岩田やBBリッチがあるし、クレオスやタミヤなどのものも手軽に手に入りますから、模型用でわざわざバジャーを使う人はまずいませんが。
 さて、アレックス・クラークが使っているこの二つのエアブラシ、これは口径何ミリなんだろう。やはりすぐに口径が気になります。だって、ミニスケールをあんなにすばらしく仕上げるんだから、よほど細いものを駆使しているのではないかと思いますよね。
 アネスト岩田の方はすぐ見つかりました。
http://www.anest-iwata.co.jp/products/paint/airbrush/index.html
アレックスの本の写真をよく見ると、本体に「HP-CS」と刻印されているのが見えます。ってことは、
http://www.anest-iwata.co.jp/products/paint/airbrush/prd/eclipse.html
これだこれだ。EclipsシリーズのHP-CS、ってことは口径0.3ミリだな。これはよく使われる普通のものですね。
 もう一つ、バジャーのはどうなんだろう。アレックスの本の写真からは、「BADGER NO 150 USA」という文字が読み取れます。これだな。
http://www.badgerairbrush.com/Badger_150.asp
これは、別売りの吸い上げタイプの塗料ボトルを下から取り付けるタイプのようです。同社のカタログを見ていると、これより下位のものはニードルの無いタイプみたいです。この150という機種はニードルを使う。ではニードルの径は? これがなかなか書いていないんですよ。アネスト岩田のが0.3ミリだから、それより小さいものだと思われます。で、このバジャーの製品はあちらのアマゾンでも扱っているようで、ニードルを初めとするパーツやアクセサリも売っています。この150に適合するニードルは、これ。そこには「3 x 0.2 x 6 inches」と書いてあるのですが、メートル法だと「7.62 x 5.08 x 15.24」センチメートル。ってことは、これはニードルのことではありませんね。ニードルの入った箱の数値でしょう。ちなみに「0.2 ounces」と書いてあるのは「5.67」グラム。アマゾンの商品名には「Medium Needle for Model 100 and 150」と書いてありますよね。クレオスのものでも、0.18ミリと0.2ミリでは値段が倍以上違います。バジャーのものも、たぶん0.18ミリとかだと上位機と言うはず。そしてすでにアネスト岩田の0.3ミリを持っているならそれに近い口径のものをわざわざ買うはずがない。以上の理由から、ミディアムのこのニードルは、たぶん0.2ミリくらいだろうと想像するしかありません。
 いずれにしても、アレックス・クラークが0.2ミリよりももっと細い高級機を使っていないということが分かってきました。うーん、それであの神業ができるのか。みなさん、道具が高ければよい作品ができる、というわけではないみたいですよ。やはり使う人の技術と工夫ですね。近い内にお金をためてクレオスの0.18ミリを買おうと思っていた私は、ちょっと反省。高い道具を買えばよい、ってわけでもなさそうですぞ。いや、腕の悪い分道具はよいものを使わねばならないか?

Alex Clarkの新著 その1

2011年10月16日 20時54分44秒 | 書籍
 ミニスケール界の神、Alex Clarkの新著『SMALL-SCALE ARMOUR MODELLING』を買いました。言わずと知れたOSPREY刊。今までAlex Clarkの著書は『Modelling the Tiger Tank in 1/72 scale』と『Modelling the Panzer IV in 1/72 scale』を持っていたのですが、この新著はある意味彼のミニスケールモデリングの集大成的なもののようです。もう既に刊行されていてアマゾンにも届いていたのですが、ショッピングカートに入れたままで、思い出してポチッとしたところです。
 さていよいよ届いた『SMALL-SCALE ARMOUR MODELLING』、一番驚いたのが、これがリング止めの装丁だったことです。

へえ、今までの彼の書籍はペーパーバックだったので、ちょっと意外でした。しかしこのようなリング装丁だと、必要なページを開いたまま机上に置けるんですね。ということは、本書は実際に模型を作る際の、まさにガイドブックということなんです。
 おまけにアマゾンから届いたとき、ご覧のようにページを保護するための厚紙が、小口から表紙の内側に挟んであったこと。

これなら輸送中にページが踊って傷むことがありません。いや話はそれますが、以前アマゾンで洋書を買うと、一回の冊数が少なく、厚みもない場合は、郵便局のエクスパック500を厚くしたような封筒に入れて送ってきてたんですね。その封筒は、内側一面に滑り止めのゴムが塗ってあって、中で本が踊らないようになっていたんです。そのこと自体はよいのですが、問題は、この滑り止めのため封筒の内側の摩擦係数が非常に高くなって、封筒に本を入れる際に表紙の端が引っかかって、封筒の中でめくれてしまっていたことです。それも、折れていないことがない、というくらいの高い確率で表紙の角が折れ曲がっていた。頭に来て、アマゾンのお客様ご意見、みたいなところにそのことを書いたんですね。それからしばらくして、封筒が改善され、一切そのようなことがなくなりました。もちろん、私の書き込みを見て改善したなんてはずもなく、もしかしたらそうした意見が多かったのかもしれませんね。冊数が多かったり、一冊が分厚かったりすると、アマゾンは段ボール箱に入れて送ってきますが、これが中で踊らないように、底板にシュリンクパックで固定してあるのはみなさんご存じのとおり。いいぞ、アマゾン!愛書家の気持ちが分かっている。
 さて、この『SMALL-SCALE ARMOUR MODELLING』、ぱらぱらっと中を読んで気づいたことを、次にレポートしたいと思います。

スキャナとデジカメ

2011年10月06日 00時00分20秒 | Weblog
 で、本題とは関係ないのですが、チャーチルAVRE粗朶束台架の説明図。前回説明のために、キットの表紙写真と組み立て説明図の一部を画像で引用しました。前回使った画像は、デジカメで撮影して、写真加工ソフトで編集したもの。デジカメで撮影する前に、一度説明図をスキャナでスキャンしていたんです。その画像がこれ。
 元の説明図は、おそらくパソコン用プリンタで自家印刷したものだと思われます。レジンキットの説明図だとそんなに部数は要らないと思われますから、わざわざ印刷屋さんに頼まないんでしょう。で、その画像が元々ドットの集合なので、スキャナでスキャンすると、干渉縞と言うんでしょうか、細かい格子状のノイズが入って画像が非常に見づらくなるんですね。その点、走査線でスキャンするのとは違って、全ての画素が一度に撮影するデジカメだと、こうしたノイズはほとんど入りません。もしかしたらノイズリダクションで自動補正されているのかもしれません。コンピュータの画像処理には全然詳しくないのですが、スキャナとデジカメはやはり使用目的で上手に使い分けなければなりませんね。

 さてついでに、レジキャストのチャーチル用改造パーツ、いろいろ出ている中でももう一つ、エンジンも買ってしまいました。AFVクラブのキットはエンジンのハッチも開いた状態で組むことが出来ますので、このエンジンを組み込みやすいし、視覚的効果も高いディテールアップになりますね。これもその内レポート。AVFクラブのチャーチルも、これはこうして、あれはああして、という改造・ディテールアップの夢だけはたくさんあるんですが、いや、手間がかかるぞ、実際やるとなると…。

チャーチルAVRE粗朶束運搬用パーツ

2011年10月04日 11時06分07秒 | AFV(英・チャーチル)
 はや十月になってしまいました。現在もちょっとずつ、これをちょっとずつという模型生活を送っています。またこれは随時報告。で、先日店頭で見つけたので、買ってしまいました。レジキャストのチャーチル戦車用改造パーツ。1/35の、もちろんAFVクラブ用です。例の、巨大な粗朶束を運搬するための台架で、操縦席前に取り付けます。上陸地点に掘ってある対戦車壕に粗朶束を投入して埋め、上を通れるようにする、ホバーツファニーズの一つで、これを装着した時は砲塔を横に向けたままにする、という代物。もちろん粗朶束投下後はこの台架も直ちに取り外して、次の戦闘行動に入ります。
 で、このレジキャストのパーツですが、ご覧の通り各面ごとにパーツが分けられていて、それを箱形に組んでいくようになっています。他にもこの台に粗朶束を乗せてそれを固定するためのシャックル類、投下時に車内から操作して直ちにワイヤーをリリースするためのコネクター、といったパーツも入っています。是非作ってやりたいのですが、いくつか問題も。まず、肝心の巨大な粗朶束を作るのが大変。この粗朶束には、小川などに投下した後、水をせき止めてダムを造ってしまわないよう、水を通すためのパイプが芯として使われています。そしてそのまわりにかなりの数の粗朶が円筒状に束ねられています。写真を見ると、まず比較的小さい直径の粗朶束を何本も作り、それをさらに束ねて大きな粗朶束にしているようです。これを模型としてどう表現するか。その辺から実際に小枝を集めてきて糸で束ねて行かなければなりませんね。
 それから、その粗朶束を台架へ固定するワイヤーの張り方が、説明書だけでは今ひとつよく分からない。他の写真からあらかじめ研究しておかなければなりません。それと、レジンパーツをきちんと直角に接着して台架を作るのもなかなか大変。これはもしかして、このレジンパーツの通りに適当なプレカットプラ板で組み立てる方が、接着が簡単だし頑丈に作れるのかも…。ってことは、大枚(?)はたいて買ったこのキットは、立体設計図ってことですね。それにしても、ホバーツファニーズってのは形としてとても面白い。