みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ARMOのファイアフライICハイブリッド その2

2008年06月29日 20時17分17秒 | AFV(英)
 ARMOのファイアフライ、車体パーツです。ハイブリッド車体前半の鋳造部分をイタレリ(エッシー)のプラパーツと比べてみました。ご覧のように、そっくりです。要するにイタレリのパーツをそのまま使って原型にしているんですね。よく見るとイタレリでは単なる板状の突起になっていた左右の逆U字型のフック架けが切り取られています。これはエッチングパーツを使うことになっているからですね。もっともエッチングパーツでは薄すぎるし、板状になるので、製作時は真鍮線かプラ棒を使いますけれども。
 それはよいのですが、そのイタレリの突起を切り取った場所、きちんと整形されておらず、削り取った跡がありありと。レジンキャストの原型にするのならばもうちょっと丁寧に作業しておいてほしかったところ。

ARMOのファイアフライICハイブリッド その1

2008年06月28日 18時11分30秒 | AFV(英)
 お陰様で本体サイトが8万ヒットを迎えましたが、模型ブログの方に少々間が空いてしまいました。
 さて前々から気になっていたポーランドのARMOのシャーマン改造パーツ、何種類か出ていますがいずれもイタレリ(エッシー)の改造用です。特にファイアフライ用なんてもうドラゴンのがあるんだし、ドラゴンの上を行く改造パーツとしてはMRモデルズがあるんだし、今さらあまり存在価値はありません。でも、中にはどんなパーツが入っているのか気になって、気になって。先日東京で見つけたので買ってしまいました。せっかくですからちょいとレポートを。
 ドラゴンのファイアフライはVC、エクストラテックのはIC。海外情報ではドラゴンもいずれICを出すらしい。ってことで改造キットを買うならばICのハイブリッド、ということになります。ご覧のようにレジンパーツは車体上部、砲塔上下、主砲の四点から成っています。隣に並べたパーツはイタレリのパーツ。一見して分かるようにARMOのパーツはイタレリのパーツをそのまま使って原型にしたものらしい。詳細は次回。

アニメンタリー「決断」のシャーマン

2008年06月12日 22時47分57秒 | 映画
 アニメンタリー「決断」に出てくるシャーマン戦車です。デフカバーから前面装甲板の繋がりが変で、前面装甲板の角度が立ちすぎ。砲塔もなんだか76ミリ砲の砲塔みたいです。もちろんマレー半島には76ミリ型シャーマンなど配備されていません。でもまあ、全体的にはシャーマンにしか見えないので、いいかな…。操縦手ハッチと機銃手ハッチの形状からすると、敢えて言えばM4A2あたりに似ていなくもありません。うっすらしか見えませんが、サスペンションもHVSSのように見えます(もちろん考証は無視)。すると自衛隊のM4A3E8の写真あたりを参考にして描いたか…?
 まあ、一応シャーマンに見えますし、マレー半島での対戦相手は米軍、ってことで、チャーチルが出てくるよりはマシでしょう。それにしても、チャーチルとシャーマンの雑な扱いに対して、九七式が大変よく描かれていたのは、まあ作品としての贔屓目ってことでしょうか。ちょっとほほえましい感じがします。

アニメンタリー「決断」のチハ車 その2

2008年06月04日 23時52分47秒 | 映画
 こんなアングルもありました。手前の車輌の誘導輪の穴は実物によく似ています。後ろの車輌は前面が見えています。これもなかなかそれらしい。いや、連合軍車輌の雑な扱いに比べて、さすが日本車輌はよく描かれています。これはもちろん、マレー作戦の一シーンです。ところでファインモールドから、チハ改仕様の新型車体にチハの砲塔を載せたタイプが1/35で発売になるそうですね。フジミの名作1/76のチハ改は、確か車体の砲塔リング部分に工夫がしてあって、新砲塔も旧砲塔もどちらも載せられるようになっていました。

アニメンタリー「決断」のチハ車

2008年06月02日 23時42分39秒 | 映画
 ついでに前回のアニメンタリー「決断」の、チャーチルもどき戦車に近いシーンに現れる他の車輌も紹介します。これ、九七式中戦車チハですね。さすがにチャーチルもどきに比べると大変正確に描かれています。車体の形状はもちろん、主砲の形、かんざし型砲塔機銃、フェンダーの形状、間違いなくチハ車に見えます。サスペンションのアーム、穴の空いた誘導輪、排気管と保護ネットなどもOK。強いて言えば砲塔の形状が今ひとつかな。それから車体前面の車載機銃がちょっと細すぎるか? 本当は銃身が保護ケースの中を通っていますから、もうちょっと太いはず。それから、日本戦車独特の迷彩塗装も無視されているようです。ま、これが現れるカットはほんの短い時間ですから、本来そんなに細かく見る人はないはずですが、DVDとなると…。
 でも前回は、それほどメカにこだわった作品ではない、と書いてしまいましたが、チハ車については、かなり正確に描かれています。他の航空機や艦船、それに兵員の装備などについても、もうちょっと注意してみようと思います。

アニメンタリー「決断」にチャーチル?

2008年06月01日 23時52分19秒 | 映画
 そうそう、25ポンド砲の資料として映画「遠すぎた橋」が参考になったという前回の話で思い出しました。資料になるならないは別にして、我々モデラーが映画を見るとき、一般の人とは違うところに目を付けるということはしばしばありますよね。そこでアニメンタリー「決断」のことを思い出しました。
 これがDVD化されていることは、ハセガワの「日本に昂ぶる」に関連して同社サイトに販売の告知がされていたので知りました。これ、確かに子供の頃見てました、見てました。親は、子供が軍国主義化するといかんと思ったのでしょうか、我々がこれを見るのをあまり喜ばしくは思っていなかったようですが、でもウチの場合特に禁止もされませんでした。今思えば、それはまことに健全な対応ですな。それで懐かしくてDVDボックスを買ったのですが、いくつか覚えているシーンがありますね。もちろん絵の動きは、今のアニメーションの水準とは比べるべくもありませんが…。それにしても、日教組や全教がさぞやうるさかったことでしょう。
 「決断」についてはここ「君はアニメンタリー決断を知っているか」が非常に詳しい研究を掲載しておられますので、ぜひご参照下さい。
 さて、この「決断」がチャーチルとどう関係があるかと言うと…。DVDというのはビデオに比べてストップやコマ送りが簡単にできるのが利点です。で、マレー作戦のところを見ていると… 爆発と爆発の間の瞬間に、「あれ? 今一瞬チャーチル戦車が写っていなかったか?」
 そこで一時停止して見たのが写真コマです。やはりこれ、チャーチルに似ていませんか? もちろんメカにそれほどこだわった作品ではないので、それらしい写真を元に適当に描いただけなのでしょうが、各所の特徴がやはりチャーチルに似ている。特にスポンソン部が張り出しているところは、やはりそうでしょう。機銃が左、操縦席が右。これはアメリカ車輌ではありませんよね。それから砲塔の形状もMk.3に似ている。砲塔側面の丸いマークは英軍の小隊マークです。それによく見るとスポンソンの側面に脱出用ハッチと、エアインテークの四角いでっぱりが描かれています。
 アジア戦線にはチャーチルは参戦していないので、まあ誤りと言えば誤りなのですが、ちょっとほほえましい感じがしますね。