みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ブリティッシュ リー・エンフィールドライフル その2

2008年01月30日 01時42分06秒 | フィギュア(軍事)
 ついでですから、エアフィックスの1/32のイギリス兵が持っているリー・エンフィールドライフルを比較してみましょう。この1/32のマルチポーズ・シリーズは、日本兵を含め最近再版されましたよね。ヨーロッパ戦線とアフリカ戦線のイギリス兵もそれぞれ再版されました。おまけにこのシリーズ、ヘルメットや帽子も内部がくりぬかれていて、ちゃんと頭に「被る」ようになっているなど、なかなか凝った出来でした。但し、昔は同じランナーが二枚ずつ入っていたのに、現在再版されているものは一枚ずつ。つまり一箱に入っている人数が再版分では半分になっちゃったんです。再版分の値段は安いからいいんだけど、でもちょっと残念。昔は同じパーツが2セットずつ入っていたんですが、そこは何しろマルチポーズです。胴体や手足や装備品の組み合わせを変えて作ることができるという趣向だったわけですね。

 さて写真をご覧下さい。上がイギリス第8軍に入っているもの、下がヨーロッパ戦線のイギリス軍に入っているものです。銃口などをよく見ると…、ありゃりゃ、ちゃんと
・第8軍が古いタイプのNo.1Mk.3、
・ヨーロッパ戦線の方が新しいタイプのNo. 4 Mk.1
になっているんですね。今まで全然認識していませんでした。やっぱり当時からエアフィックスは凝っていたんですね。

ブリティッシュ リー・エンフィールドライフル その1

2008年01月27日 23時52分18秒 | フィギュア(軍事)
 で、リー・エンフィールド小銃を並べてみました。手近なキットに入っているNo. 4 Mk.1です。一番上から下に向けて
 (1)タミヤ35007 イギリス歩兵セット
 (2)タミヤ チャーチル戦車(含クロコダイル)付録の英兵が持っているもの
 (3)タミヤ35223 イギリス歩兵 巡回セット に入っているもの
 (4)ドラゴン6212 イギリス歩兵 ノルマンディー1944 に入っているもの
です。下の二つは比較的新しいキットですからさすがにしっかりしています。しっかりくっきりという点では(3)のタミヤ、ディテールの出来では(4)のドラゴンでしょう。(2)はチャーチル戦車のおまけの、指さしている英兵が右手に持っているものです。全体は悪くありませんが、弾倉の溝が刻んでありません。ブリティッシュライフルの目立つ特徴ですから、気になれば自分で溝を掘ればよいでしょう。
 さて問題は(1)です。どうも全体に細すぎてブリティッシュライフルらしくありません。なんだかどことなく、古い時代のマスケット銃に見えませんか? 子供の頃、タミヤのドイツ兵やアメリカ兵に比べてこのイギリス兵セットがショボくて、テレビドラマ「コンバット」に出てくるイギリス兵の銃に全然見えなかったことを覚えています。懐かしいキットをせめて銃だけでも新しいキットから流用して作ってやりたいという気持ちが、分かっていただけると思います。
 しかし考えてみると、欧州戦線の1/35イギリス兵に関しては、この古いタミヤの三人組以降まともなキットがほとんどありませんでした。エッシーの休憩中のものがあったくらいかな。その後タミヤの巡回セットが出て、大喜び。今はドラゴンもあって大助かりです。

英第8軍歩兵エルアラメイン その1

2008年01月26日 23時41分49秒 | フィギュア(軍事)
最近買った物の内、レビューをしてみようと思っているものは、
 ドラゴン1/35「英第8軍歩兵 エルアラメイン1942」
 エクストラテック1/72「英軍巡航戦車A30チャレンジャー」
 トランペッター1/144「Tu-160ブラックジャック」
 クレオス「Mr.グルー・アプリケーター」
 ホビーボス1/72「F-86F-40セイバー」
この内まずドラゴンの新製品「英第8軍歩兵」の箱を開けてみました。すでにいろいろなところで紹介されているので、当ブログではちょいと重箱の隅を。歩兵銃にご注目。

 この第8軍歩兵セットは例によって4人組み。メインの大きなランナー1枚に、火器の小さなランナーが1枚入っています。この小さいランナー、「6055」と刻印されています。ってことは、以前出ていた「英連邦軍兵士 北ヨーロッパ1944」の火器パーツがそのまま入っている、ということですね。そこにはリー・エンフィールド小銃が2丁、ステンMk.2が1丁、ブレンガンが1丁がついています。
 ではこの第8軍のセットにはこの内どの火器を使うのでしょうか。一人は将校で、例の中折れ式のエンフィールド・リボルバーを手に持っています。もう一人はドラム弾倉のトミーガン。これらはこのセットにオリジナルのパーツがついています。そしてもう一人がブレンガン。6055のパーツからはこのブレンガンを使います。
 もう一人はリー・エンフィールド小銃手。ではそのリー・エンフィールド小銃は? 実は6055のパーツは使わず、オリジナルでついている小銃を使うようになっています。ってことはタイプが異なるってこと? 写真をご覧下さい。上が「6055」の小銃で、下がこの第8軍にオリジナルでついている小銃です。よく見ると銃口や照星の形が違いますね。全体的に下の方がやや細身。つまり
 上:ブリティッシュ リー・エンフィールド No. 4 Mk.1
 下:ブリティッシュ リー・エンフィールド No.1Mk.3
ってことですね。アフリカでの第8軍は古いタイプのNo1マーク3を使っていたので、ちゃんとドラゴンは別のパーツを用意したってことなんです。へえ、なるほど。

 そうすると、この第8軍セットに入っている6055の火器パーツからはブレンガンしか使わない。つまりリー・エンフィールド小銃No.4 Mk.1が2丁、ステン短機関銃Mk.2が1丁が、しっかり余るんですね。これは助かる~。例えば、エッシーの英軍空挺部隊「レッドデビルズ」。あれはライフルが結構しょぼいので、これに流用できる。でも、余るのがライフル2丁にステン1丁でしょ? もっとやってみたいのが、タミヤの古い三人組み「イギリス歩兵セット」です。ここの下の方の「ITEM 35007 」の懐かしいやつ。これの火器のディテールアップに利用できるわけです。

レベル艦船ミニカタログ その2

2008年01月21日 23時51分31秒 | 艦船
 ミニカタログの次のページは、フレッチャー級駆逐艦が写っています。フレッチャー級と言えば、第二次大戦で最も量産された駆逐艦で、米海軍駆逐艦の代表のような存在です。カタログによると「フレッチャー」「ラドフォード」「ザ サリヴァンズ」が出ていたようです。スケールは1/300。当時は統一スケールではなく、いわゆる箱に合わせたスケールというのはよくありました。現在ではこのフレッチャー級、1/700ではタミヤ・ピットロード・トランペッターから、1/350はタミヤから、それぞれ非常に上質のキットが出ています。もちろんフレッチャー級は有名艦ですから、レベル以外にもいろんなところからキットが出ていたのでしょう。
 子供の頃、レベルのどれか一つを作った覚えが確かにあります。ネームシップの「フレッチャー」だったかな。甲板に手すりまで一体化されたていました(ただし手すりは柵ではなく壁状)。甲板を艦体に取り付けるのに、当時は流し込み接着剤などなく苦労した記憶があります。
 さてこのカタログの艦番をよく見ると、
「DDE-445 フレッチャー」
「DD-446 ラドフォード」
「DD-537 ザ サリヴァンズ」
となっています。「フレッチャー」だけ「DD」ではなく「DDE」になっているんです。これは戦後改修型ということで、1949年に「DDE」に改正されたんだそうです。米海軍で戦後も使われたフレッチャー級は、魚雷発射管が撤去され、前方投擲型対潜兵器が追加されて、対潜能力が増強されています。そこでカタログの完成品写真をよく見てみると、上の「フレッチャー」と下の「ザ サリヴァンズ」では、二番砲塔の形が違っているように見えますね。「フレッチャー」は二番砲塔の代わりに前方投擲爆雷のパーツが入っていたのでしょうか。子供の頃には気づきもしませんでしたが。

マスターボックスの英兵

2008年01月19日 16時57分55秒 | フィギュア(軍事)
 躍動感のある造形で評判のウクライナのマスターボックスですが、ただでさえキットの少ない英軍兵士が発売されているのはありがたいことです。「British troops, Caen, 1944」がそれ。いかにもカーンをめざす途中で一息ついた、という感じでプロポーションもポーズも自然。プラの材質が柔らかいので武器にややシャープさを欠く感じはありますが、全体的には言うことなし。
 ただ組み立て説明図が少々不親切、というか不正確なので、仮組みした範囲で気づいたことを補足しておきます。ご参考までに。画像のブレン銃手の両足、番号が32と33になっています。しかしその横の、この図にも足だけちょっと写っている、デニソンスモックを着てニット帽をかぶったコマンド兵、やはり足が32と33になっていて矛盾しています。これはブレン銃手の番号の方が間違いで、この図に私が書き込みましたように、7と8が正しいようです。それからこのブレン銃手とデニソンスモックの兵士、それぞれの胸のパウチですが、ランナーの部品配置を見ていると番号が逆のように思えてきます。しかしブレン銃手の方が大きいパウチを装着しますので、これに関しては図のとおりで正しいと思われます。
 それから画像は挙げていませんが、ランナーのステン短機関銃周辺も、番号が間違っているようです。説明図の部品番号では
  ステン本体・弾倉・パウチ=40・39・41
となっているんですが、どうもこれは
  ステン本体・弾倉・パウチ=40・41・39
が正しいようです。他にも図に抜けているパーツ番号があるのですが、これは組み立てていればすぐに分かるものでした。
 一つ残念なのが、リー・エンフィールド小銃のパーツが、金型の痛みでガタガタになっていることです。ステンやブレンには問題有りません。ここは一つ、タミヤのイギリス歩兵(巡回セット)から流用したいところです。あれは、フィギュア5人入りなのに対して、火器や装備品のランナーが二枚入っているので、小銃・ステン・ブレン・雑嚢が必ず一つずつ余る、というお得なセットなのです。つーか、タミヤのイギリス歩兵は、銃や装備品を流用するために、もうひと箱買っておいても損はなし。

レベルのTPz 1 Eloka その2

2008年01月15日 18時15分39秒 | AFV(独)
 後方から見るとこんな感じです。天井はピタリ。ところがこれに車体後部パーツを取り付けると若干隙間が生じます。まあ接着面をクラフトヤスリでわずか削ると、ぴったりはまりるようですが。
 さてこの後、足回りを組まねばなりません。しかし、これ1/72のパーツ数じゃありませんよ。かなり細かい。心配なのは六輪全部きちんと接地するかどうかですね。

レベルのTPz 1 Eloka

2008年01月14日 16時41分50秒 | AFV(独)
 昨日採り上げた「TPz-1 Fuchs」、車体に電子戦用Eloka仕様の天井パーツを取り付けてみました。いや、さすがレベル、お見事。隙間無くぴたりとはまりました。金型改修で後から別パーツ化されたとはとても思えません。もちろん最初の一体成形のパーツに比べれば、接着面が凹線になってしまいますが、まず気にならないレベルです。この後、車体上下を接着する前に、アンテナパーツの取り付け用の穴を忘れず開口しておかなければなりません。

レベルのTPz 1 Eloka/ABC

2008年01月13日 12時40分07秒 | AFV(独)
レベルの1/72シリーズから、ドイツ陸軍の装甲兵員輸送車「TPz-1 Fuchs A4」が出ていて、これは発売当時一つ買いました。そしたらいつのまにか「TPz-1 Fuchs Eloka "Hummel" / ABC」というバリエーションも出ています。まあNBC用の特殊車輌バージョンなんだろう、くらいに思って、現用装甲車は全然詳しくないので、気にはなったけど買わずにいました。
 ただ私の場合、その飛行機や艦船や車輌が好きというより、むしろプラモデルという製品を愛しちゃってる、というのが正直ありまして。キットのバリエーションが、どこをどう部品分割してどうランナーを加えているのか、というのを眺め回すのも好きだったりします。だから、どこがどう違うのだろうと、「Eloka "Hummel" / ABC」も買って比較してみました。
 「Eloka "Hummel" / ABC」の説明書の解説文は、「A4」と同じものが書かれています。だから「Eloka」とか「ABC」が何なのか、キットだけでは分かりにくいんですよね。「Eloka」はわんさかアンテナを立てるようになっていますから、電子戦用特殊車輌であることは素人でも分かります。どうも「ELoKA-System」という前線電子統制システムがあるらしいんですね(Elektronische Kriegsführung)。「Hummel=まるはな蜂」で、軍用車輌に虫の名前のニックネームを付けるというのは現代ドイツ軍でもあるようです。
 「ABC」は核・生物・化学戦のはずですが、B=生物(biologisch)、C=(Chemisch)ですよね。では「A」は? A=Atomarだから、英語のNBC(N=Nuclear)と同じなんですね。NBC用シールドやエアクリーナー、それに外部センサー(サンプル採取)らしきパーツもついています。
 さて、ではキットの方はどうなっているのか。写真右が最初の兵員輸送型「A4」のパーツ、左が新しい「Eloka / ABC」のパーツです。ご覧の通り、バリエーション展開のために車体上部のパーツが金型改修されています。前は一体成形だった天井パーツが別パーツ化されているんですね。下に並べたのがその天井パーツ、右が「ABC」用、左が電子戦型「Eloka」用です。よくごらんいただくと、右の「ABC」用の形状は、右上の金型改修前の「A4」型の天井と同じであることが分かるでしょう? おまけに「A4」の兵員輸送型で使うパーツはそのまま残されていますので、この「Eloka "Hummel" / ABC」のキットを買えば、電子専用、NBC戦用、それに通常の兵員輸送型の三種類を事実上製作可能だ、ということですね。ご参考までに。今後通常兵員輸送型「A4」が再版される場合は、車体天井は別パーツになっているはずです。

レベル艦船ミニカタログ その1

2008年01月11日 21時59分33秒 | 艦船
 駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」に入っていたミニカタログの各ページ、最初はヨークタウン級空母「エンタープライズ」と、エセックス級空母「ワスプ」の写真が載っています。「エンタープライズ」はドーリトル作戦に従事する空母「ホーネット」の護衛についてたんですよね。終戦まで生き残っています。ヨークタウン級は「ヨークタウン」と「エンタープライズ」と「ホーネット」の3艦ですから、レベルのシリーズではこのクラス全部がキット化されていたことになります。
 エセックス級は11隻あったはずで、「ワスプ」は8番艦です。「ワスプ」の下に載っている「ホーネット」は、上のヨークタウン級とは別のエセックス級の「ホーネット」で、ホーネットとしては二代目です。ヨークタウン級の初代「ホーネット」は沈没しています。ってな話は、子供の頃は結構艦船が好きで、このカタログ見ながらそらんじていたものですが、もうすっかり忘れて、どれがどれやら分からなくなっていました。
 このカタログの完成写真にはヘリコプターが写っていますのですぐにお分かりでしょうが、キットは「ワスプ」の戦後の状態です。「CVS-18」と艦番に「S」がついていて、戦後は対潜空母として使われました。もう何年も前ですが、北九州の模型屋さんで、このレベルの空母シリーズが何隻か残っているのを見たことがあります。その時は、ああ懐かしいというだけで通り過ぎてしまったのですが、今思えば買っておけばよかった。場所は覚えていますから、また行ってみてもよいのですが、まあどのみち、その模型屋さんごと既に無くなっていた、というのがオチでしょう。さびしいなあ。

ヒートペンの使い道

2008年01月08日 21時54分56秒 | 工具・材料
 あれ、何というのでしょう。灯油のポリタンクから石油ファンヒーターの燃料タンクに灯油を移すための、給油ポンプ。あれの古いやつを捨てたいと家内が申します。それも蛇腹を手動でシュポシュポするやつではなく、電動のやつ。だから分解してプラスチックと金属に分けてゴミに出さなければなりません。おまけに全体が長いので、ゴミ袋に詰めるために途中で切断したい。しかし本体が硬めのプラスチックで出来ているので、切断が大変。ノコギリを使うと切りくずが出る。
 ということで登場したのが、ヒートペンです。これに切断用のカッター刃を装着、温度を高めに設定して使ってみました。いやあ、楽ちん楽ちん。かなり分厚い管がすいすい切れました。
 最近はどうなのでしょう、以前模型誌の読者投稿コーナーで「モデラーの妻」というのが流行ったことありましたよね。モデラーと結婚するとどんなメリット・デメリットがあるか、という話です。そのメリットの一つとして、いろんな工具を持っている、小物の修理が異様に上手い、などというのがありました。ゴミの分解と分別にもヒートペンが立派に役立ちましたよ。
 ところで今回はかなり分厚いものの切断ですから、温度目盛りを最高にセットしました。そして無事切断を済ませて、ふと見ると、握り部分の断熱剤、黒い色のグリップ部分が、指で持った形に凹んでいます。どうも本体の熱と指の圧力で変形したらしいのです。目盛りで設定可能な温度で変形を起こしてはいかんだろう… と思ったのですが、みなさんご心配なく。作業が終わって、本体が常温に戻ったら、グリップのへこみも消えて、元に戻っていました。作業中に手に熱が伝わる、ということもありませんでしたので、安心して使えます。もちろん説明書の注意書きはちゃんと守らなければなりませんが。