みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミリキャストの25ポンド砲/17ポンド砲

2008年05月27日 23時31分35秒 | 火砲その他
 ここのところいろいろ立て込んで、しばらく更新ができませんでした。
 さて、ミリキャストのUK73-74「25ポンド砲/17ポンド砲」です。製品番号は二つついていますので、本来は別キットだったようですが、現在は一つのキットで25ポンドと17ポンドのどちらかを選択できるようになっています。砲架や防盾は共通で、砲身やマズルブレーキ、砲尾が二種類入っているわけです。
 17ポンド対戦車砲と言えば、旧マッチボックス(現レベル)のジオラマ台つきキットの、モーリスC8トラックが牽引しているタイプが有名だと思いますが、このように25ポンド砲と同じ台架に搭載されたものもありました。25ポンド砲ならばエッシーのキットで作れますから、私はもちろんこれを17ポンド砲として作るつもりです。
 このキット、例によって部品分割も細かく、細部までよくできているのですが、いかんせん説明書が分かりにくい。どの部品が何の部品で、どこに接着するのか、説明書と小一時間にらめっこしました。写真のようにランナーから外れている部品が二つあり、一つはどうみてもスコップですからよいのですが、もう一つの棒は何なのか、かなり悩みました。外れた部分の断面とぴったり合う切断部分がないか、隅々まで探すはめに…
 これがもし中国製のキットなら、癇癪を起こして叩き捨てるところですが、いやいや~、私はミリキャストを愛してしまっていますから、この部品の正体をつきとめるのさえ、とても楽しく感じます。ふん、美人は得よね、という僻みが聞こえてきそうですね。で、結局この棒は何だったのかと言うと、何のことはない、パーツの先端まで湯をちゃんと通すための導水路、というか湯溜まりのため棒でした。なーんだ…。でも万一必要な部品だと困りますから、レジンキットは買った後に気軽に袋を開いてはいけません。不用意にかけらが転がり出ないように、慎重に慎重に袋を開かなければならないのです。
 さて、部品の正体はだいたい分かったのですが、どうしても分かりにくいのが砲尾の閉鎖器開閉レバーです。接着位置も接着方向も、いやそれどころかこのレバーが25ポンド砲用なのか17ポンド用なのかさえも、説明書だけでは全然分かりません。鮮明な写真がネットでいくつか見つかったのですが、もう一つ。映画「遠すぎた橋」で25ポンド砲の射撃シーンがあったのを思い出して、DVDを見直してみました。そしたら、あったあった。レバーを引いて薬莢を排出し、次弾を装填して閉鎖器を閉める、そのレバーの形と動きがよく分かりました。あとは消去法で、25ポンド用ではない方の部品が17ポンド用のレバー、ってことになります。いやいや、ミリキャストの説明書には苦労させられます。

イタレリのAS42サハリアーナ

2008年05月19日 23時58分16秒 | 車輌その他
 ちょいと思い立って、イタレリのAS42サハリアーナを作り始めました。随分前に買ってはいたのですが、なぜ思い立ったかと言うと、「ハリアー」戦闘機で検索していたら「サ『ハリアー』ナ」がヒットしちゃったから、というまあどうでもいい理由でして。
 箱を開けると、ランナーが一枚だけ入っていて、値段の割りにこれだけ?という感じはします。車体の部品分割は結構多い気がしますが、ミニスケールにしてはイタレリは箱が大きい方なので、ランナー一枚に入るのでしょう。これがハセガワの箱なら、ランナー何枚かに分割するはずです。
 さて、一気にここまできました。車体前半(キャビン部分)と車体後半(エンジンルーム)とで大きく部品が分かれており、さらにそれが箱組みになっており、それら全体がシャーシに乗るようになっています。しかしその箱組みはほぼピタリと合います。若干隙間が出来るのですが、それが下面側に出ていてほとんど目立たないので、その辺りにあまり神経質にならなければ、実に気持ちよく形になってくれます。ただ、仮組みは面倒くさがらずにきちんとする方がよいと思います。
 これで後は前部ボンネットと車輪、それに機関砲を取り付ければ、OK。意外と簡単にできそうです。キャビン内部の塗装は先に済ませようかと思ったのですが、オープントップで広く開口しているので、後からでも十分塗装できそうです。

ミリキャストの英軍搭載品 その3

2008年05月11日 09時09分35秒 | パーツ
 前回のミリキャスト英軍搭載品の一つ、正解画像はこれ。調理用のグリルというかコンロなんですね。英軍の火器や軍装や徽章などを調べるのに常に使っている洋書
Jean Bouchery『1944-45 British Soldier: From D-Day to V-Day: Part 1』
にこのパーツに似たものが載っていないかとぱらぱら見ていましたら、この写真と、担当の兵隊がこれで調理している写真、それからフタを閉じて収納状態になっている写真を見つけました。今風に言うとカセットコンロというところでしょう。しかし相変わらずミリキャストは、ネタが細かいというか何というか… しかしこれをジオラマに使用する場面というと、どんな情景でしょうか。エアフィックスの「コマンドポスト」に置いておきますかね。似合うフィギュアを探すのが大変。みにすけ屋殿のように自作する技術はありませんし。
 ミリキャストのパーツはフタ一枚を立てていますが、この写真ではもう一枚横に風よけ板を立てています。たぶん三方向を囲って「コ」の字型にすることもできるんでしょう。燃料は「ペトロール」と書いてありますから、車輌用の燃料が使えるんですね。ガソリンをうまいこと気化させて燃焼管に導くようになっているんでしょう。フタを閉じた状態にはボンベやバルブが見えませんので、取り外しできるようになっていると思われます。この状態で車輌に搭載する、なんて書いてあります。
 各国の軍隊には当時からこういうものはあったはずです。ドイツなどこういう小物まで徹底的に研究している人がいるんでしょう。暖かい食事がとれるかどうかは、兵士の士気に大きく影響しますから。そう言えば先日東京に行ったら、あちこちで「ミリメシ」を売っていました。今流行ってるんですか? サバイバルゲームをなさる方、野外の食事にはこのコンロのレプリカをどうぞ!

ミリキャストの英軍搭載品 その2

2008年05月08日 22時19分36秒 | パーツ
 ミリキャストの英軍搭載品セット、一つだけ見慣れない品物が入っています。写真をご覧下さい。これ、何だと思いますか? フタを開けた形からして蓄音機(レコードプレイヤー)にも見えます。そう言えばアランホビーの何かに蓄音機がオマケで入っていたそうですね(1/35ですが)。でもこのミリキャストのパーツ、蓄音機にしては上に何か置いてありますし、横には筒状のものがついています。このセットには、手書きで製品名が書いてある注意書きの赤い紙が入っているだけで、説明が気は何もありません。はて、これは何でしょうか。
 それともう一つついでに、後ろに見えている袋の表面の質感にもご注目下さい。本当に布状のもので原型を作ったような感じです。

ミリキャストの英軍搭載品 その1

2008年05月05日 19時28分31秒 | パーツ
 先日のチャーチルと一緒に買っておいたミリキャストの新製品、「British AFV Stowage」(ACC65)です。バッグ、木箱、金属箱、オイル缶、ジェリカン、防水布、偽装網などなど、いろいろ入っていて便利です。中にはシートが掛けられた状態荷物もあります。そのまま戦車のエンジンデッキに乗せられそうです。巻いたロープや偽装網は、細かい凸凹がよく抜けています。
 ちょっと面白かったのは、どこかで見たことのある形のものがいくつかあることです。何だったか思い出してみると、そうそう、マッチボックス(現:レベル)の1/76「LRDG」のジープやデザートシボレーに乗っている荷物とそっくりのものがあるんです。木箱や口を縛った袋などなど。これはマッチボックスをコピーしたのではなく、実際に使用された品を再現しているのでしょう。同じ形状というだけで、サイズがぴったり同じわけではありませんので。

ハセガワのレオパルト2A4 車載機銃その3

2008年05月04日 17時04分01秒 | AFV(独)
 しつこいようですが、レオパルト2の機銃。反対側(右面)から撮影しました。機銃架はキットのパーツの機銃部分を切り落とし、機銃架だけ残して使うようになっています。しかし機銃を切り落とすのはいいとしても、デザインナイフで機銃架を整形するのに、持つところがなくて大変。ついでに、写真を見ると機銃の横にシリンダーみたいな棒が見えていますので、ちょっと太いのですがプラ棒を取り付けてみました。実際はシリンダーではないようなのですが。

ハセガワのレオパルト2A4 車載機銃その2

2008年05月01日 00時07分32秒 | AFV(独)
 エッチング三枚重ねの機銃。幸い寸法は非常に正確に出来ているので、きちんとズレなく重なってくれます。そこで正確に重ねた状態で片方の端、この場合は銃口側を洗濯ばさみか何かで挟みます。ところが挟もうとすると何度やってもいつの間にかずれてしまうので、苦労しました。
 ハイグレードピンセットで少しずつ調整しつつ、きちんと挟むことができたら、次に銃床側から少量の瞬間接着剤を流し込む。目立たない場所もう1~2箇所を接着したら洗濯ばさみを外し、銃口側にも接着剤。これでOK。金属板のサンドイッチで十分実感がでるものですね。
 こういう作業で絶大なる威力を発揮するのが、クレオスの「グルー・アプリケーター」です。今までデザインナイフの先や爪楊枝を使っていたのがウソみたい。瞬間接着剤がくっつきにくい材質で、しかも先端が細い、薄い。ただし、接着剤が全くつかないわけではない。無理にそぎ落とそうとすると、せっかくの先端を痛めそうです。そこで活躍するのが、「瞬間接着剤はがし」です。これで先端をちょこちょこ洗えば先端を痛めずに綺麗にできます。ついでに、デザインナイフを使う場合も、これで綺麗にすればしばしばナイフの刃を交換しなくても繰り返し使えますよ。