みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

銃のスリングの作り方 その5

2010年03月30日 00時05分19秒 | フィギュア(軍事)
 調子に乗って、今度はタミヤのイギリス兵「巡回」セットにも試してみました。ブリティッシュ・エンフィールドライフルのスリングは、銃床の下面に金具で取り付けるという比較的単純な形です。加工方法は前回と同じく、プラ帯の二枚重ね、両端を折り返して銃床に接着、というやり方です。ロシア兵はキットの箱絵しか見ていませんが(いい加減)、イギリス兵はちゃんと資料を見ました。どうもスリングには両端に折り返しがあるようですね。折り返し部分にこの程度の隙間を作る、なんてのは二枚重ねの接着剤半乾き状態なら簡単です。銃を水平に持った場合と斜め上に持った場合の垂れ下がり方の違い、またスリングを長めにした場合と短めにした場合、というのも作り分けてみました。それっぽく見えるかな。二枚重ねの厚さもそんなに気にならないと思うのですが、どうでしょう。ヘルメットは顔の塗装後に接着します。これでスリング一人分が10~15分ほどでできたと思います。手軽に、という目標だけは果たしたか…(それだけかよ?)
 さて、ライフルはこれでなんとかよいとして、問題はステン短機関銃とブレン機関銃のスリングです。ステンには木製銃床がなく、細いパーツが多いので、二枚重ねだとスリングが目立ちすぎるかもしれません。それに接着部分が非常に小さいので、両端の処理も工夫が要りそうです。ブレンガンは取っ手を持つことが多いので敢えてスリングはつけなくてもよさそうですが、それでも結構取り付けている場合があります。銃床の方はよいとしても、前方の二脚の側にスリングの端をどう取り付けるかが問題です。それからタミヤの「巡回」セットには、小銃を肩に提げている兵士が一人います。右手でスリングを握り、スリングを肩に掛けている状態を、いかにプラ帯で作るかも課題ですね。これもまたレポートします。

銃のスリングの作り方 その4

2010年03月28日 00時09分09秒 | フィギュア(軍事)
 スリングの加工、練習を繰り返せばうまくなるかと思って、今度はロシア兵に試してみました。マスターボックスのドイツ兵捕虜を引き連れているロシア兵がいますよね、これはそのロシア兵です。捕虜のドイツ兵はその内イギリス兵に護送させることにしたいので、ロシア兵は余りになります。それで実験台にさせてもらいました。
 手軽に作ることを主眼にしていますし、銃に関する細かい知識もないので、スリングの形状や銃への取り付け方は適当です。ロシア兵のキットのいろんな箱絵を見ますと、銃床に革の輪っかを通して、さらにそこにスリングがつなげられているようです。資料が箱絵なんて適当ですが…。
 そこで前回と同じに、プラ帯の二枚重ねを作り、一度折り返した上で両端にカッターで切れ目を入れてY字型に開き、そのY字で銃床を挟むような感じで接着してみました。あくまで適当に雰囲気が出れば、ってことで。

銃のスリングの作り方 その3

2010年03月26日 00時02分34秒 | フィギュア(軍事)
 スリングをつけた小銃を上から見たところです。この場合スリングは銃床の左側面につきますので、こんな感じになります。やっぱり金具は大きすぎだな。後で削っておこう。これで人形の肩にまあまあフィットしています。
 加工のコツとしては、サンドイッチした接着剤は意外と早く乾くので、曲げ加工はすぐに始めた方がよいことです。クレオスの流し込み接着剤Sだとかなり乾燥が早いので、リモネン系を使っているのですが、それでもそんなに悠長にはしていられません。それから、接着剤のはみ出しを気にせずたっぷり流し込めるように、作業は接着剤を受け付けないつるつるの板の上で作業しました。私は、模型店で分けてもらった瞬間接着剤も受け付けないつるつるシート(名称不詳)を愛用しています。

銃のスリングの作り方 その2

2010年03月25日 00時06分17秒 | フィギュア(軍事)
 もう一つ、ドラゴンの6105「国防軍バルバロッサ1941」の小銃手でスリングの練習をしてみました。このポーズの場合もできれば銃のスリングは省略したくありません。おまけに肩のところで自然に曲がらないといけないし。
 今回も、イエローサブマリンのプレミアムパーツコレクション「プラストライプ」、0.14ミリ厚/0.5ミリ幅のものを使ってみました。前回と異なるのは、このプラ帯の二枚重ねを基本にしてみたことです。銃の長さの二倍くらいに切ったプラ帯二枚を、まずきちんと重ねます。正確な幅でプレカットされていますので安心。そしてその二枚の隙間に流し込み式接着剤を流し込んで、接着します。これを帯革として、曲げ加工を行うのです。
 この方法の利点は、接着剤が乾くまでは割と自由に曲げられることす。銃口側を二つ折りにしておいて、両端を銃床に接着します。そして途中を意図した形に曲げて、人形の肩にフィットするようにします。後は接着剤が固まるまで放置。これだと、プラ帯を力学的に曲げるだけよりも曲げ加工が楽ですし、比較的自然にカーブしてくれるんです。もちろん厚さは二倍になりますので、銃口側の二つ折りに部分は合計四枚重ねになってしまうわけですが、それほど違和感はないように思います。折り曲げた場所は、何となく金具を通って折り返されている感じに見えると思うのですが、どうでしょう? もちろん金具など作っておらず、それらしく見えるカーブに調整いているだけなんですが。調子に乗って金具らしきものをプラ帯の余りで作ってみましたが、これはちょっと大きすぎたか。
 ついでに、ヘルメットのアゴ紐も作らねばなりません。ヘルメットをぶら下げているポーズだから、これも必要です。これは二枚重ねではいかにも厚すぎるので、プラ帯一枚です。ヘルメット左右に接着し、留め具の辺りでプラ帯を重ねて接着しているだけです。ただこのままだとアゴ紐が弧状にピンと張ってしまい、なんだかバケツを持っているように見えますね。後でもっと自然になるように、逆Vの字に曲げ直しておきます。

Aモデルの新製品“5-1”&“5-2”

2010年03月23日 00時01分02秒 | AFV(英)
 HobbyTerraの通販で入手したAモデルの新製品、ロケット実験機“5-1”&“5-2”です。
http://www.hobbyterra.com/product.asp?idProduct=2478
最近のAモデルはどんどん水準が上がっており、まあ組み立て始めたらいろいろあるんですが、見た目は十分作れそうに見えるレベルです。特に最近はロシア・東欧機ばかりではなく米英など西側の機体も出し始め、スケールも1/72に1/144とバリエーションが広がってきました。しかしAモデルの得意分野と言えばやはり、資料もろくにないロシア機でしょう。その意味ではこのキット、いかにもAモデルらしいと言えますね。
 このキット、2機セットになっていて、“5-1”と“5-2”が両方作れるようになっています。写真の下側、胴体左右を含むパーツとキャノピーの透明パーツは、同じものが二つ入っています。上半分はそれぞれ“5-1”と“5-2”で使うもの。
 で、このキットのタイトルの“5-1”&“5-2”ですが、どうもこの実験機、単純に「航空機5-1」とか「航空機5-2」とか呼ばれていたらしいんですね。戦車などでも、実用化する前はよくオブイェークトと呼ばれたりしますが、それと同様です。当然“5-1”の改良型が“5-2”なのですが、安定性の確保のために、主翼や尾翼などあちこちの形状を改めたらしいんです。この時期のロケット機なんて、高速が出る割にはエンジンも操縦系統もめちゃくちゃ不安定だったことでしょうから、パイロットは命がけだったんでしょう。
 胴体は写真の状態だと“5-2”用です。“5-1”にするときは、尾翼直前のパネルラインの位置で胴体を大根みたいに輪切りにして、写真左上に見える尾翼パーツを接続しなければなりません。おまけに“5-2”にしても、改良型はこのパーツのままでよいのですが、前期型は尾部下面のひれをカットしなければなりません。いずれにせよ説明書をよく読みながら作るべし。写真上の右側は“5-2”用のパーツですが、ご覧のように主翼翼端が下向きに折り曲げられた形状になっています。テーパーのない主翼の先端が下を向いていると、模型としては非常にかっこいい。
 一応仮組してみましたが、合いはよいようです。デカールはAモデルのいつもの質。面白いのは、機体のパーツ以外に、実験母機となったペトリアコフPe-8の改造パーツと、母機への懸架用のパーツが入っていること。デカールは赤星マークのみ。

銃のスリングの作り方 その1

2010年03月20日 21時22分03秒 | フィギュア(軍事)
 HobbyTerraの通販で最近Aモデルの新製品をいくつか手に入れました。ついでにヒートペンの話の続きで、1/35のフィギュアの銃にスリングをつける方法をいろいろ考えています。どちらもレビュー&レポートをしたいのですが、どっちからやろうかな。まあしばらくこの話題を交互にということで。いや、もったいぶるほどの話ではないんですが。

 銃のスリングを作るには、鉛板とかマスキングテープとかエッチングパーツとか、いろいろな方法があります。何しろ銃の持ち方とかフィギュアの姿勢とかでいろいろぐにゃぐにゃと形を作らなければならないので、鉛板など金属系が加工しやすいのでしょうが、問題は銃への接着。瞬間接着剤の点付けとか、あまり得意ではないんですよ。フィギュアが専門ならがんばりますが、私の場合は気に入ったフィギュアのキットをあくまで気軽に、というのが方針なので、とにかく手間を掛けずにそれなりの実感を出せる方法を考えたいんですよね。要するに手抜き…。そこでプラ板を使うことを考えてみました。
 今までミニスケールAFVで使ったプラ板を考えるに、一番薄くて、しかも接着剤が効きすぎないという点で、イエローサブマリンのプレミアムパーツコレクションの「プラストライプ」がよさそうです。こういう場合は接着剤が効きすぎない方がいいんです。でないと薄いプラ板が溶けすぎてべちゃべちゃになったりするんですね。イエサブのこのシリーズは、各種の幅にプレカットされたものがそろっていて、非常に便利。カットされていないシート状のものもあります。厚さは0.14ミリで、タミヤやエバーグリーンのものより薄い。銃のスリングには幅0.5ミリのものがよさそうです。
 原則は、細かいことは気にしないこと。銃床へのつながり方はどうなっているかとか、金具はどこについているかとか、ベルト革のどこに穴が空いているかとか、そういったことは気にしない。とにかく適当。一応、銃の種類によってスリングの端が銃床の下面につくか側面につくかくらいのことは、ちゃんと確かめますけど。
 で、練習用に使ったのは、ドラゴンの6105「国防軍バルバロッサ1941」の小銃手です。小銃は右手に持っていて、スリングは垂れ下がるだけだから単純だろうと思ったんです。プラ帯を適当な長さに切って、片方を折り返して、両端を銃床に接着。と、言うだけなら簡単ですが、問題はいかに自然にプラ帯をたるませるかです。イエサブのプラ帯は指でしごく、棒やマルチツールに巻き付ける、などの方法でカーブをつけやすい材質です。しかしどうしても弾性が残るので、全体がピンと張って弧状になってしまいます。もっと自然に垂れ下がる感じにできないものか…。
 もう一つ、この小銃手は左肩に振り分け荷物にして機銃弾ケースを担いでいます。キットのパーツにはそのつり革は全く入っていません。これもイエサブのプラ帯で作ってみました。写真ではよく見えませんが、左手で握っているところから下は、弾薬ケースの取っ手をくぐって折り返してあります。手から上は二枚重ね。背中側も同様に取っ手をくぐらせて二枚重ねになっています。
 自然にたるませた状態で(弾性で戻ろうとしないように)固定するために、ヒートペンで加熱しながら曲げてみようとしましたが、やはりこのプラ帯は非常に薄いのですぐに溶けてちゅるちゅるになってしまいます。先日から大活躍のヒートペンですが、残念ながらこれはだめかな。もっと先端温度が下がるように先端を冷ましながらやればよいのかもしれません。ヒートペンが使えないとなると、後は少しずつ曲げるしかありません。写真の程度には何とかできましたが、もうちょっと自然な感じにたるむように、まだまだ工夫が要りますね。

フジミのティーガー 後期型と最後期型

2010年03月18日 00時00分08秒 | AFV(独)
 フジミのティーガーI、タイトルが「後期型」と「最後期型」になっているものがあるのは知っていたのですが、今回作るまでちゃんとパーツ替えで差別化されていることには気づきませんでした。いやあ当時のフジミは大したものだなあ。
 で、具体的にどこが違うかと言うと、スライド金型で、主砲と装填手ハッチのパーツが差し替えられています。装填手ハッチについては、先日のブログをご覧下さい。右側の装填手用ハッチは、周囲に縁のあるのが最後期型(手前)で、はっきりした縁がなくて四隅に小さく稜線のあるのが後期型(奥)です。主砲は本日の画像をご覧下さい。右側がマズルブレーキの襟が大型の後期型で、左側がマズルブレーキがやや細身の最後期型です。ちゃんと部品を差し替えているとは、うかつにも今まで気づかなかったんです。砲塔上面装甲板の折れ線が筋彫りになっていることを除けば、新しいトラペのキットよりずっといいぞ。

フジミのティーガー 排気管カバーのウスウス

2010年03月16日 19時01分11秒 | AFV(独)
 車体後部の排気管カバー、キットのままでは厚すぎるので、できるだけ薄く削ってみました。こういう形状のものを内側から削るには、やはり丸いヤスリということになります。さて、タミヤのクラフトヤスリが非常に使いやすいという話は当ブログでも何度か触れました。ってか、タミヤ製品って最近私は工具や素材しか買ってねーぞ。
 右側は安い普通の丸ヤスリで削りました。そして左側はタミヤのクラフトヤスリPROの丸3ミリで削りました。左側の方がずっと薄く削れているのが見えますか。もちろん普通のヤスリでも慎重に時間をかければもっと薄くできるのでしょうが、クラフトヤスリなら少ない労力で正確に削れます。いや、やっぱり使いやすいわ。
 タミヤのクラフトヤスリで常に愛用しているのは、ハードコートヤスリPROとクラフトヤスリPRO(平)です。常にニッパーとデザインナイフと並べて手元に置いているくらい。ところが、一緒に買っていた丸ヤスリはあまり使う機会がなかったんです。今回は丸いパーツだからと出してきて使ってみましたところ、丸の3ミリのものが、太さからしてこのティーガーの排気管カバーに実にぴったり。すいすい楽に、均等に削れます。この排気管カバーの左右側面、カーブが終わってまっすぐなるあたりも、ヤスリを持ち替えずに丸ヤスリのままで平らに削れました。どこが違うのかよく分かりませんが、普通の安いヤスリではまっすぐのところはなかなかうまく削れません。よく削れるヤスリで少ないストロークで作業する方が、結局はうまく削れるというのは、こういう丸いものでも同じのようですね。おまけに、仕上げに細かいサンドペーパーをかけなくても、十分すべすべって感じです。特にカバー内側だからそんなに目立ちませんし。

フジミのティーガー 前照灯のコードを付けました

2010年03月14日 00時01分09秒 | AFV(独)
 ティーガーの前照灯にコードを付けちゃいました。昨今1/35ではこのコードを付ける程度のディテールアップは当たり前のようになっていますが、1/72や1/76ではなかなか面倒でやる気になりません。しかしこのフジミのティーガーでは、ヒートペンやプラストラクトのプラ材の使い方に結構習熟しました。ディテールアップは終わりにしようと思いっていたのですが、このコードも何とかならないかな、とまた要らぬ工作心が起こってきまして。
 但しこの場所ではヒートペンは使えません。またプラストラクトのプラ棒は最も細くて0.3ミリですから、ここにはまだ太すぎる。で、結局伸ばしランナーを使うことにしました。伸ばしランナーの先端に接着剤を付けて、まず車体のコード口に接着します。次に車体を這わせながら前面装甲板まで到達させます。さらに流し込み接着剤を付けて伸ばしランナーを柔らかくし、装甲板に沿って装甲板の前に垂らします。更に表面を這わせながら前照灯基部に接着。ここまでを一本の伸ばしランナーで工作します。
 いかに接着剤を少量にしたからとて、細いプラの線はどうしても劣化して、曲げた角で折れたりひび割れたりしますが、これは気にせずにまずきちんと線を這わせることを優先。ひび割れたところは後でパテを盛ってごまかせます。コツとしては、慌てずに、要所要所で接着剤が乾くのを待ってから次の作業に入ることかな。もっと拡大するとガタガタなのが分かってしまうのですが、後は塗装しながら光パテや溶きパテで修正すればなんとかなりそうです。

フジミのティーガー 取っ手を付けました

2010年03月12日 00時01分23秒 | AFV(独)
 フジミのティーガー、最初の一台はコーティングの剥がれ無し、フェンダーの外れ無し。次の一台はコーティングの剥がれ有り、フェンダーの外れ有り。双方とも組み立てはほぼ最終段階です。でも何だかもうちょっと手を入れたくなって、車長用ハッチと装填手用ハッチの取っ手を付けてみました。以前は0.3ミリの真鍮線を使ったのですが、今回はプラストラクトの0.3ミリプラ棒を使ってみました。もちろん強度的には劣りますが、そこは触らないようにすることで何とか。利点は、接着がしやすいこと。特にこういう細い棒の付け根に瞬間接着剤を少量付けるのは大変。普通のプラ用接着剤やラッカーシンナーが使えるのは助かります。
 但し0.3ミリのプラ棒だと接着剤で容易に劣化して折れやすくなりますので注意。それから、取っ手の両端を直角に曲げようと思っても、プラの弾性でじわじわと鈍角に広がってしまいます。そこでまたヒートペンの登場。ピンポイントという尖ったビットの先端を使い、直角まで曲げます。但しプラ棒が細いので、あまりジュッと当ててしまうとたちまち溶けますので注意。
 その後ハッチに接着する際は、以前も紹介した片側貫通方式です。取っ手の両端に取っ手の長さぴったりの位置で二個所穴を開けるのは面倒。片方一個所だけ穴を開けておく。そして取っ手の端の片方は穴に刺さるように長くしておき、反対側は取っ手の高さぴったりでカットしておく。そして長い方は穴に刺さった状態で接着剤で固着、短い方はハッチの表面に直付けで接着。手抜きですがこれで結構うまくゆくものですよ。