みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

カテゴリー変更

2007年11月28日 23時50分25秒 | Weblog
 読者の皆さんには大して関係のないことですが、等ブログの記事を分類するカテゴリーを変更してみました。今までは思いつきで大ざっぱにカテゴリーを作っていたのですが、少し細かくて見たんです。例えば航空機は「軍用機」と「旅客機」しかなかったのですが、これに「英・軍用機」「露・軍用機」を追加しました。米軍機や日本軍機はどうした、と言われそうですが、私自身は米軍機にそれほど詳しくなく、キットやディテールアップパーツのストックもそれほど持っておりません。やはりここでレポートするのは「英軍機」と「露西亜・東欧機」が中心になりそうです。そこでこの二つをカテゴリーとして立てて、その他の国の航空機を扱うときは「軍用機」にひっくるめる、ということにしようと思います。
 またAFVは「英」「米」「独」としておりましたが、新たに「英・チャーチル」を独立させました。まだ紹介したい資料やキットがたくさんあるからです。まだ記事は「0件」ですが、「艦船」と「キャラクター・SF等」というカテゴリーも新たに立ててみました。実は艦船のキットも、いつ作るのか当てのないままにいくつか買い込んでおりますし、論じたい話題もあります。それとキャラクターのフィギュア、つまり早い話が美少女フィギュアなども、白状すると幾つも買い込んでおりまして、近い将来これの製作記事も載せるつもりですから、カテゴリーを作っておかねばなりません。もちろん歩兵や戦車兵のフィギュアは「フィギュア(軍事)」の項目、かわいこちゃんフィギュアは「キャラクター・SF」の項目、ということになります。
 まあ、だらだらと書いていると、ある話題を以前書いたかどうか検索が大変になってきまして、自分自身の検索の便のためにカテゴリーを見直した、というのが正直なところです。現在立てているカテゴリーは以下のようになっています。

AFV(英)
AFV(英・チャーチル)
AFV(米)
AFV(独)
フィギュア(軍事)
航空機(軍用機)
航空機(英・軍用機)
航空機(露・軍用機)
航空機(旅客機)
艦船
キャラクター・SF等
パーツ
工具・材料
キット評
書評
映画
Weblog

CHEMATICのミグ15 その8

2007年11月27日 10時51分26秒 | 航空機(露・軍用機)
 もう一回、CHEMATIC(テスター)とタミヤを比較してみます。タミヤの美しい筋彫りパネルラインは賞賛に値します。特にエンジンを見せるために前後に分割された胴体をあらかじめ接着した部分、パーツの合わせ目がそのまま筋彫りに見えるくらい、ぴたりと繋がります。パネルラインの配置も写真と見比べて非常に正確なものです。
 それに対してCHEMATICのパネルラインは金型がホークからテスターに移った頃に彫り直されたものであることは、すでに述べました。ホークの頃の胴体は、凸線表現の星マークと機番以外はほとんどつるつるだったのです。さてその彫り直されたCHEMATICの筋彫りをタミヤと比べてみてください。位置関係は意外と正確であることが分かります。もちろんCHEMATICの方は全体が小振りすぎるのですが、パネルの相対的位置関係は合っているわけですね。恐らく亡命北朝鮮機を含め、鮮明な写真が公開されていたので、それを参考にしたのでしょう。
 ついでにCHEMATICの機体をよく観察しますと、コクピットのすぐ下に妙なバルジがあるのに気づきます。もちろん実機にこんな突起はありません。たぶんアンテナの基部を表現ようとしたのだと思われます(この突起はホークの頃からあります)。それからコクピットの後端が上に飛び出していますが、これも実機と異なります。ミグ15のキャノピーは後ろにスライドして開きますので、ここが飛び出していてはキャノピーが開きませんね。

CHEMATICのミグ15 その7

2007年11月24日 23時06分17秒 | 航空機(露・軍用機)
 今回はCHEMATIC(テスター)とタミヤのミグ15を比べてみましょう。上のランナーについたままのがCHEMATIC、下の濃いグレーのがタミヤです。その4で触れたように、タミヤのパーツは胴体前後を先に接着してあります。ここで特にご注目願いたいのが、これも既に触れた垂直尾翼の角度と形状です。明らかにタミヤの方が寝ていて、CHEMATICの方が立っているでしょう? それだけではありません。その影響で垂直尾翼の側面形状に影響が出ているのです。タミヤのはやはり先の方がすぼまりすぎ。CHEMATICくらい広い方が正解です。またタミヤの尾翼上辺はかなり水平に近いのですが、ここもCHEMATICのように後端が少し下がっているのが正解です。
 だからってもちろん、全体的にはタミヤの方が正確なんですよ。特に胴体はCHEMATICのは明らかにずん胴すぎです。全体が短いし、後半がすぼまりすぎ。だから垂直尾翼も胴体への付け根の形状は斜めすぎる。そもそも全体がオモチャ的なCHEMATICと近代的なタミヤとを比べる方が無理なのですが、ただし尾翼の角度と側面形については、意外なことにCHEMATIC(ホーク、テスター)は結構正確だった、ということにちょっと驚くわけです。

CHEMATICのミグ15 その6

2007年11月22日 22時13分52秒 | 航空機(露・軍用機)
 ホークからテスター(CHEMATIC)に金型が移って改修された点がもうひとつありました。主脚の収納部です。写真上がCHEMATICで、下がホークです。ご覧のようにホークでは主脚扉が閉じた状態になっていて、その端に主脚接着用の穴があいています。つまり主脚は降りていても扉は閉じた状態になっていて、しかも主脚扉のパーツはしっかり別についている、という矛盾した形になるわけです。まあオモチャ的キットですからそれはそれでよいような気がしますが…
 それがテスターに移ってから改修されました。ちゃんと収納部が彫り込まれて、桁の表現もなされています。さらに星マークの彫刻表現が削除され、それらしく凸線のパネルラインが追加されていることもお分かりでしょう。ついでに表側の整流板二枚の前端が、裏側まで一部回り込んでいますね。実機ではこんなことはありません。

CHEMATICのミグ15 その5

2007年11月20日 19時23分10秒 | 航空機(露・軍用機)
 ホークからテスター(CHEMATIC)に金型が移った際に改修された点、パイロットの変更以外にもう一つ重要なことがあります。それは機体表面のパネルラインです。写真はホークの尾翼周辺。国籍マークや機番が凸モールド表現になっているんです。この時代にはホークだけではなく、レベルなど他のメーカーの製品にもよくありました。この凸線をガイドにして塗装せよ、ということなんでしょうか。内側の星は梨地になってます。でもキットにはちゃんとデカールが入っているんですけどね。もう50年代テイストいっぱい。
 しかしこれがテスターに移ってから改修されて、国籍マークや機番が削除され、凸線のパネルラインがもっと細かく引かれることになります。要するに近代改修されたんですね。
 ついでですが、ミグ15は初期型と後期型(bis)でエアブレーキが改修されています。エンジンの装換にともなって、エアブレーキがより利きがよい形に改良されました。で、このテスターのエアブレーキのモールド(凹線)を見ると、上部が水平になっています。つまり、これは初期型を模型化したということになりますね。まあ全体がオモチャ出来ですから、初期型でも後期型でもあまり変わりはないんですけど。

CHEMATICのミグ15 その4

2007年11月19日 21時13分28秒 | 航空機(露・軍用機)
 機体の比較をしてみました。上がCHEMATIC、中がホーク、下がタミヤです。前回述べたようにCHEMATICが再版したのは、ホークの金型を改修したテスターと同じ物です。だからCHEMATICとホークは基本的に同じ物ながら、細部は改修されています。
 サイズはどうでしょう。CHEMATICとホークは、下のタミヤに比べて全長が若干小さい。タミヤのキットは胴体の先端にさらにエアインテークのリングがつきますので、全長はもうちょっと長くなります。もちろん50年代の古いキットを、最も近代的なタミヤのキットと比べるのは酷ですが、ホークのキットが全体的に小さすぎることがこれで分かると思います。
 ただ一点、これは今後の検証でも触れるつもりですが、垂直尾翼の後退角度と平面形については、ホークとCHEMATICの方が実物に近いんです。タミヤの尾翼は後退角度が大きすぎる、つまり後ろに寝過ぎているんです。この点だけは、古いキットの方が正確で、このくらい立っている方が正しいんです。
 ところで、タミヤのミグ15を作った方はご存じでしょう、このキットは機体後部を外してエンジンが見られるようになっています。ただそれだと合わせ目がどうしても目立ってしまいますので、私は最初からエンジンは無視して機体前後を接着してしまいました。その場合、機体前半の左右をくっつけ、後半の左右をくっつけ、それから前後を繋ぐという手順よりも、写真のように、まず機体の右半分、左半分を先に繋いでおいた方がきれいにできます。
 余談ですが、日本海軍の彗星艦爆でも似たような話を聞きました。ファインモールド(1/48)もフジミ(1/72)も、液冷型と空冷型がコンバーチブルになっているため機首が別部品で、これが胴体とうまく合わないというのです。しかしこれも、右半分は右半分、左半分は左半分で、それぞれ別に機首と胴体を接着しておいて、あとで左右全体を接着するという手順なら結構ちゃんと繋がりますよ。つまり多少隙間ができても、それを左右合わせの中央部で埋めればよいわけです。機首と胴体を先に別々に組んでおくと、どうしても段差が出来てしまいます。

CHEMATICのミグ15 その3

2007年11月18日 23時49分02秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、ちょっと乱暴に整理しますと、このミグ15の金型、次の様な経緯をたどっているようです。
  ホーク
   ↓(金型改修)
  テスター
   ↓(再版)
  CHEMATIC
ホークのキットは、展示用スタンドが入っていません。これは小さい箱に収めるために省略した可能性があります。ということはその前にスタンドのついたバージョンがあったのかも知れません。また金型の改修はテスターに移ってからなのか、ホークで改修された後でテスターに移ったのかも、今のところ確認できません。まあ大まかな流れと言うことで。
 ではこのホークとテスターとでは、金型にどのような改修が為されているのか、写真をご覧下さい。パイロットのパーツを拡大してみました。左がホーク、真ん中がテスター、右端がCHEMATICです。テスターとCHEMATICは明らかに同じ物ですね。ヒケの場所まで同じ…。ホークのはまるで泥人形みたいでひどいので、テスターに移ったときに金型を改修したんだと思います。原型は他のジェット機のパイロットを持ってきたのでしょう。
 テスターのパイロットはかなりよくなってますが、一つ問題があります。実際のミグ15のパイロット装備は、むしろホークの方に近いということなのです。当時のミグ15のパイロットはヘルメットではなく飛行帽を着用していて、まだGスーツも与えられていなかったそうです。記録写真を見ても、プロペラ機のパイロットとそう変わらない格好をしています。そうするとテスターやCHEMATICのパイロットではミグ15にはちょっと近代的すぎる(むしろF-86セイバーに近い)。ホークの人形は一応飛行帽に見えますし、またお尻の下にパラシュートらしきものも見えますので、一応理屈は通っています。まあこの出来ではあまり使う気にはなりませんが。

CHEMATICのミグ15 その2

2007年11月17日 22時32分29秒 | 航空機(露・軍用機)
 届きました、CHEMATICのミグ15! 最初に手にしたとき、箱が意外と小さいなと思いました。タミヤのミグ15の箱より一回り小さい。はて? 前回の推測では、箱絵が赤い尾翼の4115番機だから、もしかして中身はモノグラムか?ということでした。ところがこの箱の大きさでは、モノグラムのキットはランナーを切断しない限り、絶対入りません。とすると中身はモノグラムではないのか…。
 はやる心を抑えて箱を開けてみると…。おおっ、新金型か!と一瞬思いました。同じ金型でも成形色が違うと別物に見えること、ありますよね。しかしよくよく見ると…
 あれ? これはホーク=テスターと同じキットではないか! こりゃあしっかり推測を外されました。だって、そんな古いアメリカ製のキットが、今ポーランドで再版されるとは思ってませんもん。
 早速絶版品の収納棚から、古いホークとテスターのキットを引っ張り出して来ました。写真の中央が今回のCHEMATIC。その左がテスター、右がホークです。私の持っているテスターのキットは、シルバーフィニッシュです。しかし中央のCHEMATICと比べれば、同じ金型であることは明らかです。右のホークはランナーがカットされ、また展示スタンドも省略されていますが、やはり同じパーツであることがお分かりでしょう。
 では、みに・ミーはCHEMATICのキットにがっかりしたのか? いえいえ、とんでもない。ホークやテスターのキット、大好きなんですよ。ホークは1957年製の古いキットでして、もちろん現在の水準からすればオモチャ的なキットです。資料もなかったのでしょうか、1/48としてはサイズがちょっと小さい(モノグラムが大きすぎるのとは反対ですね)。でも、当時のアメリカプラモの雰囲気たっぷりです。実物と比べてどうのこうのではなく、これはこれで自己完結したものだと思えばいいじゃありませんか。鉄のカーテンの向こうの、未知の戦闘機に対するカリカチュアみたいなものか? ちゃんと組んでみたら意外とかっこよさそうです。 関係ないのですがエレールが昔出していたミグ21、実物とは似ても似つかないスタイルながら、架空の戦闘機と思えば、それはそれでかっこよかった。キャラ立ちしたキット、とでもいいますか。
 ということで、ホークとテスターとCHEMATIC、これから思い入れたっぷりに紹介しましょう。

なんだこのミグは? CHEMATICのミグ15 その1

2007年11月12日 22時56分35秒 | 航空機(露・軍用機)
 静岡県磐田市の模型屋「まあくすホビー」さんのサイトで見つけました。ポーランドCHEMATICのMiG-15です。なんだこれは? スケールは1/48。
 このCHEMATICというメーカーのキットは、いくつか見たことがあります。しかしラインナップを見ただけで、おそらくいろんなメーカーの金型をそのまま使ってパッケージ替えで出していることは想像できました。ところがこれは1/48のミグ15。はたした中身はどのメーカーのキットなのでしょうか。
 1/48のミグ15と言えば、古くはホークやテスターがありましたが、これは古典的キットで、形もサイズも実物とは似ていません。コレクターズアイテムですね。その後モノグラムのキットが出ました。これはスミソニアンにある亡命北朝鮮機に取材したということで、初の近代的なキットです。しかしオーバースケールで、とにかく一回りでかすぎという致命的ミスが。パネルラインは凸線ですが、細部はよくできています。決定版と言えばやはりタミヤ。ただし細かく言うと、尾翼の後退角度がちょっと寝すぎ。さらにトランペッターのものが出ましたが、それほど話題になりませんでした。みんなどうせタミヤのコピーだと思っていたのでしょう。たしかのその嫌いがあるし、細部もダルいんですが、一つだけ、尾翼の角度はタミヤより正確。それとキャノピーは一体成形でタミヤに勝っています。
 さあて、CHEMATICの中には何が入っているんでしょうか。タミヤやトランペッターが入っていることはまずないでしょう。そうするとモノグラムか? 箱絵をよく見ると、赤い尾翼の4115番機。あっ、これ、以前ハセガワ版のモノグラムに採用されていた塗装例だ。ってことは、かなりの確率で、中身はモノグラムなのではなかろうか。でも、もしかしたら新金型って可能性も、全くの皆無とはいえないが…
 どうしよう、買おうかどうしようか…

ユニモデルのHVSSシャーマン その1

2007年11月08日 23時20分56秒 | AFV(米)
 ユニモデル(UM)のシャーマンも作り始めました。写真はM4(105mm)HVSSの方。もう一つ、M4A3(76mm)HVSSも並行製作中です。ざっと見たところ、ドラゴンに勝る部分もあるものの、いくつか問題はありそうです。まず車体。いろんなバリエーションを発売するためか、選択部品がたくさん入っています。車体については、本体を共通部品として、各タイプの部品を選んで付けるようになっていまして、だからエンジンパネルは別部品。その部分は写真ではまだ四角い穴になっています。このエンジンパネルの部品が、かなり削らないとすんなりこの四角にはまってくれないんです。
 もう一つ問題なのは、車体後部装甲板がタイプごとに別部品になっているため、ごらんの位置で後部パーツを接着するようになっていることです。おまけにパーツの合いは今ひとつ。ってことはこの位置に、派手な合わせ目ができてしまうんです。こんなところに線はありませんよね。これは、できるだけすりあわせをして、ツラ位置を決めて接着しておいて、よく乾燥させた後でパテとヤスリで強引に平面にならしてゆくしかなさそうです。