みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ブレイン・ファクトリーの丸頭リベットビット その3

2010年01月30日 17時56分14秒 | 工具・材料
 またまた、説明しないと何のことだか分からない写真になってしまいましたが、これはリベットの材料とする不要ランナーから、丸頭リベットビットでリベットを掻き取った跡なんです。材料は、不要なランナーを熱で厚さ0.5~1.0ミリに薄くつぶしたものを使う、と説明書に書いてありますが、厚さはだいたいでかまわないようです。要するにビットをまっすぐ当ててリベットが掻き取れる厚さがあればよいということ。厚すぎるとビットが深く刺さって横方向に掻き取れない、くらいに考えれば大丈夫。
 写真のものは、PSTのKV戦車の余りランナーです。熱でつぶすのも面倒なので、ニッパーでパチパチ切り落とし、クラフトやすりでがりがりと平らにしただけ。これを平らな下敷きの上に置いて、リベット用ビットを直角に当て、熱でビットが沈んで下敷きに当たったところで、ランナーの方を横に引いて取り除くと、ビット先端のくぼみに溶けたプラが充填された状態で残るわけです。あとはそのまま対象物の表面に当てて、ビットを引くだけ。リベットが表面にくっつきます。
 写真左がその作業の跡。写真右は、ビットを当てた位置に丸を書き込んだものです。ここにビットが刺さっており、プラ材を引き抜くとリベットが掻き取られるわけですね。ここで下敷きに使っているのは、別売りの専用テフロンマットです。金属板を下敷きに使うとビットの熱が奪われてしまい、溶けたプラがくっつく材質の板を使うとリベットが下敷きにくっついてしまい、いずれもうまくいかないかもしれません。この専用マットを必ず使った方がよいと思います。商品によってはビットに同封されていますが、単品を買っても安いものですから。さあ、これでリベット打ち作業が楽しくなりました。

ブレイン・ファクトリーの丸頭リベットビット その2

2010年01月28日 12時32分14秒 | 工具・材料
 で、ヒートペン用別売り「丸頭リベットビット」を使った結果です。敢えて、最初の試しの一発目の写真を掲載します。例の、途中で放棄したトラペのパーシングをテストに使いました。まるで射爆場でさんざん標的にされる廃棄車輌みたいだな…
 100ミリマクロで撮影していますので大きさがわかりにくいかもしれませんが、0.5ミリ径のビットを使っています。最初は使い勝手がわからないので、やや対象物に押しつけてしまいました。肉眼ではほとんど目立たないのですが、拡大してみると、リベットの周囲に溝ができています。慣れてくると、対象物に押しつけずに、軽く当てるだけで手早く作業ができますので、(意図して行う場合以外は)こんなに溝を作らずにリベットを打てます。
 強度についても問題ありません。作業中にぽろりと取れてしまうことはまずないと思います。ビットのくぼみに詰まった熱で溶けたプラスチックが表面にくっつくので、けっこうしっかりくっつきます。但し、もしうまく半球形にならなかった、位置がずれた、などの失敗が生じても、簡単に取れます。跡もそれほど残らないので、サンドペーパーで平らに戻せると思います。例えば、このリベットの周囲に流し込み接着剤やラッカーシンナーを少量流せば、もっとなだらかに平面につながる感じにもなることでしょう。
 結構使いやすいので気に入りました。今までめんどくさいと思っていたリベット打ちも楽しくなりそうです。タスカのシャーマンの転輪の内側のリベットも、ランナーからイボをカットして移植するより、こちらの方が楽です。キットの成形色と異なる色の不要ランナーを使えば、リベットが目立って作業も楽ですし。

ブレイン・ファクトリーの丸頭リベットビット その1

2010年01月26日 18時19分02秒 | 工具・材料
 チャーチルもミグもミニスケールのフィギュアもあるのに、ブログはあちこち話が飛んでどうしたんだと怒られそうですが、いや少しずつ進んではいるんですよ。でも新しい工具を試したら詳しくレポートしたくなるものでして。
 ブレイン・ファクトリーから出ているヒートペン用ビット、まとめて入手したことは既に触れました。いや、知らない人が見たら真鍮の棒にしか見えないものを一万円くらいまとめて買ったのですから、家内に知れたらどう思われることやら…。しかし、取扱店がなかなか近くにないので、まとめ買いも仕方ありません。
 で、これが、ヒートペンの可能性を広げるなかなかの優れものでして。今度は「丸頭リベットビット」を試してみました。いやこれがもう、便利便利。今までミニスケール用AFVのリベットを追加するには、ハセガワのリー/グラントやスチュアートから剥がしてきたりして苦労していましたが、これがあればもう百人力。最初はおっかなびっくりだったのですが、慣れれば簡単です。
 さて、まずビットの先端をマクロレンズで拡大撮影してみました。これは0.5ミリのものです。写真で分かりますか、真鍮棒の先にお椀型の穴が掘ってあります。後ろの軸に見える赤い帯は、口径識別用のカラーラインです。これをヒートペンに装着して温度を160℃に設定、不要ランナーなどに押しつけるとこの小さなくぼみに溶けたプラスチックが充填されます。そしてそれを対象物に当てる、ビットを引く、そしたらくぼみのプラスチックが対象物にくっついて、はいリベットのできあがり。とまあ話はこういうことなのですが、素人でもそううまくいくのでしょうか。次回は実際にくっつけたリベットをご覧いただく予定です。

エアフィックスのMiG-15 その4

2010年01月24日 08時09分34秒 | キット評
 さて、MiG-15の機体本体には直接関係ない話ですが、このMiG-15を含む一連の1/72の新製品、比較的安価で、初心者や子供でもある程度確実に作れるものを目指している感じがします。私は実物は見ていませんが、『モデルアート』の製作記事によると、エアフィックスのBf109 G-6は、機首の機銃バルジが左右つながっていて、目玉のおまわりさんみたい(いや、真ん中でくびれてないか…)になっていたそうですし、ディテールの正確さよりは低コストや作りやすさを目指しているのでしょう。このMiG-15も、部分的にやや部品がはまりにくい場所もありますが、全体的には作りやすい。サイズの正確さにはもう少しこだわって欲しかったのですが。
 で、ひとつ面白いことに気づきました。箱の横に「Made in India」と書いてあるんです。へえ、インド製なんだ。金型をインドで作らせているのでしょうか、それとも射出成形と袋詰めをインドでやっているんでしょうか。エアフィックスは既にHORNBYの傘下に入っていますので、解説書にはHornbyのイギリスの住所が書いてあります。気になって最近のエアフィックス製品の箱も見てみました。写真をご覧下さい。スピットファイアMk.IXcの箱は、側面に「Made in China」と書いてありました。あ、これは中国製なんだ。チャイナリスクを避けて全面的にインドに移ったわけではないのかな。他に、金型自体は古いものですが、HORNBY傘下に入って後のボーファイターTF.Xの箱を見てみると、これは「Made in India」になっています。古い金型を使った射出成形生産もインドでやっているということでしょう。今後の動向に注目したいと思います。生産地の変更がキットの水準に関係あるかもしれませんから。
 さて、MiG-15の話なのになぜわざわざスピットファイアの箱絵の写真を掲載しているんだ、と言われそうですが、いやいや、右側の写真をご覧下さい。「IMPERIAL WAR MUSEUM」と書いてあるんですよ。これ、イギリスを旅行した知人からお土産で頂いたんです。特に模型愛好家というわけではありませんが、模型・モデルガン・漫画・アニメなど大変好きな方で、戦争博物館にも行ったんだそうです。これはミュージアムショップで買ったものなんですね。もちろん、箱も中身も、日本で買うものと変わりはしませんが、でも博物館の正札が貼ってあると、なんだかうれしくなります。
 ついでに、私はスピットファイアにはそれほど詳しくありませんが、このスピットファイアのキットは見たところサイズやスタイルの問題はなさそうだし、ディテールはそこそこで、なかなか作りやすそうです。MiG-15もこれくらいがんばって欲しかったなあ。

エアフィックスのMiG-15 その3

2010年01月23日 16時01分37秒 | 航空機(露・軍用機)
 ちょっとキャノピーを大写ししてみました。右が新しいエアフィックスのもの、左がKPのものです。写真だと若干手前が大きく見えるかもしれませんが、それにしてもエアフィックスのものは大きい。これは90ミリマクロレンズで撮影しました。
 あ、90ミリなどという数字を大砲の口径以外で使うのは当ブログでは久しぶりかも(笑)。
 平面形の違いは前回の写真で分かると思います。今度のように斜め前から見ても、やはりエアフィックスのキャノピーは異質。全体の大きさに加え、てっぺんの縦枠がないのは痛い。それから前部風防の形はこんなに末広がりではない。窓枠がくっきりしているのはよいのですが、全体的には別の飛行機の風防みたいな感じ。
 それに対してKPのものは、今見ても実にすばらしい。何よりも形がMiG-15らしい。金型が磨き直されてからは透明度も上がり、ベストです。それにしても、1/72で満足の行くMiG-15を作ろうと思えば、いまだにKPしかない、というのも情けない。しかし、KPのパネルラインを彫り直して作るのも、大変だし…、だからってHobbyBossにKPのパーツを流用するなんて、主客転倒も甚だしいし…。いずれにせよ、このエアフィックスについては、もう何も考えずに気楽に量産するに限ります。あ、エアフィックスからKPに脚などを移植する、という手はありますね。なにしろエアフィックスは安価なので、別売りパーツ買ったと思えばOK。

エアフィックスのMiG-15 その2

2010年01月20日 06時43分39秒 | 航空機(露・軍用機)
 今度は、キャノピーを各社で比べてみました。右側がキットに入っているインジェクションパーツ、左側が別売りバキュームフォームパーツです。右側のインジェクションは、上から順にHobbyBoss、KP(Kopro)、GRAN、Airfix(新)、Airfix(旧)です。左側のバキュームフォームは、上がAEROCLUB、下がPAVLAです。AEROCLUBのものはMiG-15、MiG-15UTI、MiG-17、MiG-19用の四つがセットになったお得なもの。PAVLAはコクピットのレジンパーツとセットになっているものです。なおPAVLAのみ、前部風防と天蓋部が別になっていて、コクピットを開いた状態に作ることができます。
 さて、やはり一番形がよいのがKPだと思います。Koproに移って箱がきれいになって、各種デカール替えキットとして発売された時、金型が磨き直されてKPの時とは比べものにならないくらい透明度が高まり、また傷も消えました。だから1/72では現在ベストのキャノピーだと思います。HobbyBossは本ブログでもレポートしたように、前部風防がのっぺらぼうで窓枠が彫刻されていません。そこさえ何とかすれば、形としてはかなりよさそうです。GRANはどうせKPのコピーだろうと思っていたら、やや形が違いますね。もっとも、KPの方が正確なんですけど。それから、金型に傷が多い、透明のプラに濁った色がついている、というのも問題です。ちょっと磨けばよくなるかも。
 さて問題のAirfix。やはり胴体と同様で、大きすぎる。Airfix自身の古いオモチャ風キットと形状はそう変わりません。ただ、この写真で分かりますか、天蓋のてっぺんのまっすぐの枠が無いんです。本当はパイロットの頭の上に、機軸と同じ向きにまっすぐ一本枠があるはず。自分とこの古いキットでさえ一応枠がついているのに、新製品で忘れるなよ~。
 ただこのキャノピー、胴体にはぴたりと合うんです。接着面が平らなのではなく、胴体の窪みにはまる感じになっているだけに、他のキャノピーに替えるのも難しい。それに大きすぎる胴体に普通の大きさのキャノピーを置くと、却ってバランスがくずれる。ここもやはりストレートに作るしかなさそうです。

エアフィックスのMiG-15 その1

2010年01月18日 07時19分25秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、早速ビニール袋を開けてパーツを見てみます。まず胴体ですが… うーん、これ、デカくないか? なかなか完成しないのに偉そうなことは言えませんが、でも1/48にしても1/72にしても、ああでもないこうでもないと私は常にパーツをいじっていますから、手が覚えているんです(おおげさ…)。このエアフィックスの胴体、確かに大きい。
 ええい、この際だ、今までの主な1/72のキットを引っ張り出してきて、胴体を並べて比較してみました。念のため、60年代の古~いエアフィックスのキット(例の、ビヤ樽に翼が生えたようなやつ)も比較します。写真をご覧下さい。一番下がエアフィックスの古いキット、その上がエアフィックスの今度の新製品。真ん中がGRANのキット。上から二番目がKP(正確にはKoproですが、金型は同じ)。そして一番上がHobbybossです。Hobbybossのみは胴体が上下分割になっています。
 さて、カッティングシートの碁盤目を参考にご覧下さい。他に比べてエアフィックスだけが明らかに大きいんですよね。今までいろいろ見てきて、1/72ではKP(つまり上から二番目)が一番スタイルがよいと判断していますので、これを基準に考えてよいと思います。HobbybossもGRANもKPとほぼ同じ。両者ともKPのコピーとは言えないのですが、参考にしているのは確かでしょう。エアフィックスはと言うと、同じ会社の古~いキットとサイズが同じなんですね。おいおい、進歩がないのかよ…
 それからもう一点、当ブログでしばしば問題にしている、尾翼の後退角です。GRANはパーツ類を見ると明らかにKPをコピーしているようですが、なぜか尾翼だけはKPより後退角をきつくしています。つまり1/48のタミヤと同じ誤りですね。HobbybossはKPと同様のやや立った正しい角度になっています。
 さて、エアフィックスの新製品ですが、いかがでしょう、明らかにきつい後退角になっています。GRANに(つまりタミヤに)近い感じです。やはりこれでは尾翼が寝すぎでしょう。並べてみると、古いエアフィックスと同じでして、これも、おいおい進歩がないのかよです。
 全体がオーバースケールで、しかも尾翼が寝ている、という点では、もしかして、往年のモノグラム1/48を参考にしているのでしょうか。でも機体の側面形はそれほど似ていないように感じます。強いて言えば、エアフィックス自身の古いキットを近代化した、という感じでしょうか。うーん、機体は決して合格点とは言えないぞ。勘弁してよ~、10個も予約してるんだよ~。
 パネルラインはやや太めの筋彫り。一部をのぞけばまあ正確。ここには写っていませんが、機関砲のバルジは割と正確です。コクピットはバスタブ型に射出座席と計器板と操縦桿。射出座席はなかなか感じを捉えている。なんだかどこかで見た感じのパイロットフィギュアが入っています。ただ、当時のソ連東欧の飛行服っぽくはありません。エアインテークはコクピット付近まではダクトがあります。このスケールならそのままでかまわないと思います。エグゾーストノズルは全く奥行きのないパーツになっています。脚関係はまあまあ。増槽は、増加タンク型のとスリッパ型のと、両方入っています。その他、エアブレーキ等の細部は、ちゃんとbis型を再現していると考えられます。

エアフィックスのMiG-15キター!

2010年01月17日 23時06分29秒 | 航空機(露・軍用機)
 Airfixの新製品MiG-15がいよいよ入荷しつつあります。実は行きつけの模型屋さんに10個(!)予約してあるんですが、ちょっと通りかかった模型店に入荷していたので、まず一個買ってしまいました。新金型であることはすでに間違いないところなのですが(こちら参照)、さーて、どんなものが入っているのでしょうか。ネットの小さい画像ではよく分からなかったので、いやが上にも期待はふくらみます。
 まず目に付くのが大判のデカール。選べる塗装例は三種類、赤星のソ連空軍機、朝鮮戦争時の北朝鮮マーク、それにハンガリー空軍機です。ソ連空軍は尾翼に赤い稲妻マークのある384番機ですが、これ、1/48のタミヤが採用して以来、Hobbybossも今度のAirfixもですから、いい加減飽きてきました。他にいい塗装例はいっぱいあるのに、なぜまたこれかなあ。1950年代のソ連機と書いてありますが、これは確か、近年の飛行可能なレストア機の塗装ではなかったかな。北朝鮮マークの迷彩機は下半分を黒く塗った夜間迎撃用の機体で、ロシア人パイロットの乗機です。エアロマスターデカールにもありましたね。ハンガリー機は上面二色迷彩です。
 このデカール、1/72にしては比較的大判のもので、エアフィックス独特のややつや消しのフィルムながら、印刷のズレもなく、発祥もよく、なかなかよさそうです。それに、1/72としては十分に細かい注意書き類が入っているのは、特筆すべきこと。特に、細かい注意書きがソ連機は青文字、ハンガリー機は赤文字、というところも正確でよろしい。北朝鮮マークの機体は注意書き類はありません。計器板・サイドパネル、および主翼上面のウォークウェイもデカール表現になっています。
 さて、肝心のパーツの方はどうでしょうか。頼むよ~、10個も予約しているんだから…。

AFVクラブのチャーチル用エッチングパーツ

2010年01月11日 10時24分42秒 | AFV(英)
 AFVクラブからチャーチル戦車用エッチングパーツが発売されました。特にマークいくつ用なのかは指定されていないので、汎用パーツだろうし、また値段も安いのでちょっと取り寄せてみました。パッケージはAFVクラブとなっていますが、同時にVOYAGER MODELの名前も書いてあり、また中のエッチングパーツにはVOYAGER MODELの名前しか刻印されていません。両社の共同企画で、パーツの製造はVOYAGERが行ったようです。
 写真左がパーツ、右が説明書の一部です。VOYAGERと言えば上海の会社ですが、説明書はご覧の通り正字体が使われています。たぶん中国国内発売はVOYAGERの名前で簡体字になっているのではないかな。VOYAGERからはチャーチル用エッチングパーツが既に出ています。
http://www.voyagermodel.com/productlistcn.asp?itemid=PE35171
これは手すりやカバー類や雑具箱などがてんこ盛りの豪華版。
http://www.voyagermodel.com/productlistcn.asp?itemid=PE35172
これはフェンダーをそっくりエッチングに置き換えるもの。
http://www.voyagermodel.com/productlistcn.asp?itemid=PE35177
これはAVRE用です。「仙波堂」さんのサイトにも、要を得た解説があります。確かにチャーチルのフェンダーの補強桁は金属板を曲げた物だからエッチングにすると中空になって精密度が増しますし、AVRE用は車長用ハッチの新型キューポラに対応しています。しかしAFVクラブのキットも十分細かいので、はたしてここまで要るかいな、という気はしていました。
 すると今度のAFVモデルブランドのエッチングパーツがどんなものかが気になります。パーツはこの二枚分。ということは少ないパーツで、なおかつキットに入っていないもの、という構成になっているはずです。そこはさすがにAFVクラブの自社製品、抜かりはありません。まず各ハッチの取っ手、これはキットではプラの別パーツになっていますが、これを薄い金属で置き換えようというわけです。それから空気取り入れ口の異物吸入防止用の網、これもキットではプラパーツのままでした。網本体は左のDパーツ、網の枠は右のAパーツに入っています。それともう一つ重要なのは、一番前の泥よけ上部の取っ手で、これはキットでは泥よけ本体と一体の突起になっていました。いずれもキットのパーツとは重複しません。
 AFVクラブのキットでも十分。これに何を足すのかと最初は思いましたが、値段を考えると非常にお買い得です。空気取り入れ口の網以外は、まあプラ板で自作もできそうなのではありますが、でもこの網だけでも価値はあると思います。え?防護カバーをつければ目立たない、なんておっしゃらないでください。一つ気になるのは車体後面、スモークディスチャージャー周辺の防護板。これ、全く同じものがキットにもエッチングパーツで入っているんです。はて、よく見るとディテールがやや違います。サイズは同じなのですが、こちらの方がキットよりやや表現が細かい。よく見ると、ですが。

トライスターの英軍空挺部隊バイク付き その3

2010年01月04日 23時46分22秒 | フィギュア(軍事)
 さて先日、同じウェルバイクつきのセットでも、ドラゴンの空挺部隊とSASはそれぞれ入っているバイクのパーツが異なり、収納状態と走行状態を選ぶことが出来ないのがセコい、と述べました。で、私の選んだトライスターのキットですが、実はこれも箱を開けてみると結構セコいことが分かります。箱絵には三人の兵士が描かれていますが、実際には二人分のパーツしか入っていません。
 写真は、その箇所の組み立て説明図です。Aのパーツを使う兵士ですが、このようにウェルバイクにまたがった姿と、ウェルバイクを手押しする姿と、どちらか一方しか作れないんですね。でもぱっと見て、ずいぶんポーズが違います。よくよく見ると、どちらを選んでも共通するパーツは胴体上半身と頭とヘルメットしかなく、両手両足、それに胴体のベルトから下のパーツは二種類ずつ入ってるんです。しかしそこまでやるならもうちょっと、胴体と頭を加えて三人分作れるようにしといてくれよ~。装備品や武器は他から調達してもいいからさあ。腰と両手足が必ず余るというのもなんだかもったいない。パーツの出来が惚れ惚れするくらいすばらしいだけに、もったいない。まあもっとも、ウェルバイクは二台分しか入っていなくて、たたんだ状態の一台はBのパーツを使う兵士の方に必ず持たせますから、結局バイクが足りなくなるんですけど。