みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

フジミのキンタ、続き(その5)

2007年01月28日 11時55分59秒 | AFV(独)
 塗装の途中をお見せしても仕方がないのですが、一応ダークイエローを塗りました。下地のダークグレーを、ややまだらに残す感じでエアブラシしていますが、写真ではあまり分からないな。問題のツィメリットですが、コーティングが薄めですから、確かに塗装すると目立たなくなってしまいます。このまま迷彩塗装を済ませた上で、何か目立たせる仕上げの工夫をしなければなりません。手前に一つ余っているのは、旧ニットーのヘンシェル砲塔です。フジミのヘンシェル砲塔と載せ替えて楽しめます(あまり意味はないけど…)。
 後はこの状態で、テレビの上の常にぽかぽか暖かいところに置いて、十分乾燥させます。迷彩塗装・ウエザリング・汚し等、やはり下の塗装が十分に乾いていないといけません。こうした暖かい置き場所が確保できるなら、特に乾燥ブースを買わなくても大丈夫。

フジミのキンタ、続き(その4)

2007年01月25日 02時23分41秒 | AFV(独)
 前回の金属片、ヘンシェル砲塔の予備キャタピラ架でした。こういうものにホッチキス針を使うというのは、2ちゃんのミニスケ板で以前見かけました方法です。ちょうどホチキス針の角の部分をカットし、シリウスのトライツール「エッチングプライヤー」でもう一カ所曲げ、それを砲塔に接着しました。
 いや、これ以上ディテールアップはしないと言ったのですが、予備キャタピラを付けるとせっかくのツィメリットが隠れてしまうし、かと言って何もないと寂しいし、ということでこの予備キャタピラ架を付けた次第です。もうこれで終わり。次は塗装に入ります。

フジミのキンタ、続き(その2)

2007年01月23日 17時41分09秒 | AFV(独)
フジミのティーガーII、ポルシェ砲塔は旧ニットーのままストレート製作、ヘンシェル砲塔は旧ニットーの車体にフジミ(No.1)の砲塔を載せて製作します。そうすると旧ニットーのヘンシェル砲塔が余ることになりますよね。これはツィメリットの練習用に使ってしまいました。でもせっかくだからハッチや主砲を取り付けて形にしてみましょう。その結果ヘンシェル砲塔が二つになりました。
 同じヘンシェル砲塔でも、並べてみるとフジミ(右)とニットー(左)では随分形が違います。ニットーの砲塔下縁の妙な切り欠きが問題です。はて、ここにツィメリットは施すべきなのかどうか… まあここに磁気吸着地雷をくっつける敵もいないだろうと思い、コーティング無しにしてみました。エッシー(現イタレリ)やレベルの砲塔とも比べてみるともっと面白いので、いつかやってみます。
 サイドスカートが右と左で色が違う、って? いやこのサイドスカート、パーツのままではまっすぐ付かないんです。内側を正しい角度にかなり削り込まないといけません。接着剤を塗ってからそれに気づいたので、ポルシェ砲塔の箱からサイドスカートを流用しました。

フジミのキンタ、続き

2007年01月21日 15時44分31秒 | AFV(独)
 さて、前回の写真をご覧になるとお分かりのように、車体側面のツィメリットはヘンシェル砲塔のものが全体に、ポルシェ砲塔のものはサイドスカートの線まで、施してあります。ヘンシェルのものはサイドスカート無しで仕上げようかな、と思って。
 そうすると、どうしてもサイドスカート取り付け基部の金具を付けたくなってきました。こいう細かい作業は、接着も大変ですが、プラ板の切り出しも大変です。そこで威力を発揮するのが、

ホビーベース イエローサブマリン
プレミアムパーツコレクション
0.14mm厚プラストライプ(0.5mm幅)
http://www.yellowsubmarine.co.jp/hobbybase/ppc/ppc_top_tukuru.htm

です。あらかじめ一定の幅にカットされたプラ板、それも0.14ミリという薄さです。こういう作業で大変なのは、同じ幅にプラ板をカットすることですが、これはあらかじめ細切りになっているので楽ちん。後はこれを同じ長さにカットして、車体側面の所定の位置に接着すればOK。幅は他0.5ミリの他にも、1.0ミリ、1.5ミリ、2.0ミリ、2.5ミリ、3.0ミリ、4.0ミリ、5.0ミリ、10.0ミリ、20.0ミリが用意されています。他にシートもあります。
 模型店での評判では、薄いプラ板の割りには接着剤で溶けたりしにくいとか。やってみると確かにそうです。所定の場所に置いて、極細筆でリモネン系の接着剤をちょいと流し込む。ちゃんと接着しますが、表面が溶けてへろへろになったりしません。おまけにリモネン系接着剤だから、少量なら周りのツィメリットをつぶしたりもしません。
 さてこれに、ケガキ針か何かでボルト穴を二つずつ開ければ、それらしく見えるでしょう。さあ、これでディテールアップは終了! もともとこのフジミのキンタは、ツィメリットや塗装の練習用に、昔買い込んだキットをとりあえず作ってみる、ということで始めたんです。これに凝るくらいなら、レベルのキットに時間をかけますよ。変に凝るからなかなか完成しないんですよね。もうサイドスカートの薄々もしないし、エアインテイクのメッシュも付けないぞ。

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その7)

2007年01月18日 22時00分06秒 | AFV(独)
 さて、フジミ(旧ニットー)のティーガーII、ヘンシェル砲塔とポルシェ砲塔、双方にコーティングをしてみました。前回までに書いたように、ヘンシェル砲塔は古いフジミのに置きかえています。ポルシェ砲塔は旧ニットーのキットのままです。これから塗装して細かい部品を付けてゆきます。
 タミヤのラッカーパテを使う方法、まあなんとか実用になりそうです。最初にこのパテを使う方法を教えて下さったみにすけや殿、ありがとうございました。さて次はエポキシパテを使う方法も試して見たいと思います。
 ところでこの写真、よく見ると車体前面装甲板のコーティングの溝が、散髪屋さんの三色回転灯のように斜めに連続して見えますよね。いや、実物はちゃんと水平に刻んであるんですよ。ディスプレイの関係なのか、画像ファイルのドットの関係なのか、それとも画像圧縮の関係なのか、よく分かりませんが、なぜか規則的な溝が斜めにつながって見えるんです。カメラを車輌の正面から見て水平に構えれば、たぶん溝もちゃんと並んで写るんだと思います。しかしこのように車輌を斜めから撮影すると、こんな風に見えるんです。縮小も圧縮もしていないデジカメの生画像だともちろんこうは見えません。不思議ですね。

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その6)

2007年01月17日 19時33分29秒 | AFV(独)
 車体も途中までコーティングしてみました。ところどころ溝が見えませんが、これは下地が出ていないので写真では見えにくいだけで、よく見ると溝はできているんです。
 フジミからはご存じの通り、タイガーIIのキットが二種類出ています。ナナロクシリーズの記念すべきNo.1と、旧ニットーを引き継いだSWA-12です。旧ニットーの時代には接着可能ながらも分厚いベルト式キャタピラでしたが、金型を引き継いだフジミはこれにプラ製連結キャタピラのパーツを追加してくれました。それはいいのですが、旧ニットーのヘンシェル砲塔は、下の縁に妙な切り欠きがあって気に入らなかったので、砲塔のみをフジミナナロクNo.1のものと交換してあります。ただ、砲塔リングの径が異なるのでそのままでは車体に乗りません。砲塔側のリングを一度切り離し、一部を切り欠いて再び丸く接着。それを再度砲塔に接着しました。ただここだけの話ですが、この砲塔を旋回させるといろんな突起にぶつかって回転しません。よってこのヘンシェル砲塔の主砲は12時方向にしか向かないのです… ま、だまっておけば分かるまい…

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その5)

2007年01月16日 00時34分03秒 | AFV(独)
 タミヤのラッカーパテを用いたツィメリット、ドラゴンのコーティング済みインジェクションキットのパーツと並べてみました。ごりごり彫り込んだ感じのドラゴン(左)に比べて、ラッカーパテ(右)はかなり大人しい表現になっていることがお分かりだと思います。
 施工の際のコツは、平筆で塗った後、一呼吸置くことでしょうか。表面の濡れが収まって表面が乾いて見えるくらいのタイミングがよいようです。また、ミニスケール用に目の小さいノコを使っているので、刃がすぐに詰まります。だからまずパテを塗って、一呼吸置いている間にノコの目を歯ブラシで綺麗にしておく、それから溝を刻む、その繰り返しがよいようです。私の場合は一度に三段ずつくらい刻みました。
 リターダーを加えてシンナーで溶いたラッカーパテだと、失敗した場合、すぐになぞってもある程度修復できるのが助かります。また乾燥した後でも、カッターやスジボリ針なので修正、あるいは修正箇所にシンナーを塗って軟らかくして彫り直し、ということも可能です。
 さて、大人しいツィメリットの表現はよいのですが、塗装後に目立たなくなってしまうのではないかがちょっと心配ですね。塗装の過程はまたレポートします。

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その4)

2007年01月14日 12時48分11秒 | AFV(独)
 更新に間が空きました。帰宅してから寝るまでの間で、ちょこちょこミニスケールツィメリットの材料を試していまして。
 みにすけ屋殿から、タミヤのラッカーパテを使う方法を教えていただいていたので、それも試してみたところ、これが思いの外うまくいきました。みにすけ屋殿は爪楊枝を使っておられますが、ここではブレード、っつーかエッチングノコを使ってみます。写真はコーティング作業の途中でして、まだ全部は塗り終わっていません。
 アクリル絵の具のところで触れましたが、ここで狙っているのは、ドラゴンのツィメリット済みインジェクションキットのようなハッキリくっきりギトギトではなく、うっすら大人しくかすれがちという表現です。装甲板に彫り込んだ感じではなく、装甲板に塗りつけた感じが欲しかったわけです。意外とうまくいきそうな感じ。
 タミヤのラッカーパテはクレオスなどに比べると、パテとしては比較的ざらざらした感じです。ツィメリットのためにはこれが逆に幸いするようで、溝をくっきり刻みやすい。ところが手早くやらないとすぐに固まってしまうこと、それに装甲板に薄く均等に塗りつけるのが難しいことが欠点です。そこで、クレオスのMr.シンナーで薄めて平筆で塗りつけてみることにしました。
 ただシンナーで溶いただけでは、まだ乾燥が早い。タイミングがよいと、溝を刻んだ後とろーりとパテが戻ってきて埋まってしまうということが少ないので助かるのですが、そのタイミングが難しい…。
 そこでふと思いついたのは、これにリターダーを入れることです。説明書にエアブラシなら2割、筆塗りなら1割と書いてあったので、あらかじめシンナーに対して1割強のリターダーを入れて、パレットに出したシンナーをそのシンナーでちょこちょこ薄めながら筆塗りします。そして一呼吸置いてエッチングノコを当てて、一段ずつ溝を刻んで行きます。いや~、リターダー1割でこんなに作業がやりやすくなるとは、思いませんでした!

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その3)

2007年01月04日 18時15分45秒 | AFV(独)
 「アクリルガッシュ」を使うツィメリットコーティング、不要になったフジミ(旧ニットー)のティーガーII砲塔を実験台にして、試しに施してみました。この方法のメリットは、
・失敗したらその場で拭き取ってやり直せる。
なにしろ水溶性で、プラを侵しませんから。もしも乾燥後なら、模型用アクリル塗料溶剤(アルコール系)で拭き取ることができます。アクリル溶剤ですから、他のプラパーツに影響が少なくて済みます。
・下地の平面が保たれる。
下地を彫り込んだ感じではなく、下地に塗りつけた感じになります。ただし突起はひかえめで、薄い表現になります。

 但し、短所もありまして、
・縦線(段の境目)は凸線になる。
エッチングノコで掻き取って作った境界線ですから、縦の境目は凸線になります。実車では当然凹線です。後で適当な薄さの板状の物を当てて、縦の溝を掘り直すことも可能でしょうが、まあミニスケール模型のストラクチャ表現としては許容範囲でしょう。写真をよく見ると、どうせ実車のパターンも乱れていることだし。

 作業上のコツを挙げておきますと、
・あらかじめ平面を作っておくこと
ヒケや突起があるとうまくエッチングノコが当たってくれませんので、あらかじめ下地の平面をある程度出しておきます。もちろん平面さえ出ていれば、表面は粗いサンドペーパーをかけっぱなしで十分でしょう。細かいペーパーでピカピカにすると、アクリル絵の具の食い付きが却って悪くなるでしょうし。

あと残る問題は、この上に塗装した際の模型用塗料の乗りはどうかです。これはまたいずれ報告します。