みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

Aerobonusの武装パーツ

2012年09月16日 21時51分46秒 | パーツ
 前回の復習。Aerobonusの航空機用兵装パーツには非常に繊細なデカールがついていて、これが非常に大きな魅力になっています。しかしこれは保存中に同封の説明書などにくっついてしまう可能性が高く、最近の製品はメーカーが蝋紙のような保護紙をつけてくれています。もし手持ちのものに蝋紙がついていなかったら、キッチンペーパーのようなもので包んでおくとよいと思われます。もしも既にくっついてしまっていた場合は、ドライヤーで加熱してはいけません。デカールが説明書の方にくっついてしまいます。
 で、あの後、手持ちのAerobonusのパーツをチェック。一つずつ開封し、デカールをチェックし、キッチンペーパーで包み、ついでにレジンパーツをMウォッシュに漬けておく。これを毎日一つずつやってました。って、作る時間もないくせに、何個買い込んでるんだよ、って話ですが…。
 しかし、それぞれ手に取ってみると、実にほれぼれする出来ですね。同時期から似たような兵装パーツを出しているのが、エデュアルド・ブラッシンですが、どちらも遜色ありません。Aerobonusの方が兵装などアクセサリー中心なのに対して、ブラッシンの方はコクピットなども出しています。これがまた、私などに作れるんだろうかと不安にさせるくらい細かい出来なんですが、それはまた別のお話。
 さて、デカール包みと離型剤落としが済んだので、その内の一つを撮影してみました。言われ尽くされた言葉ではありますが、このディテールでこの値段なら、安いっ! ロシア製のSPPU-22ガンポッドです。例の、銃身角度を変えられる地上攻撃用機関砲ポッドですね。ここの下の方に実物写真がありますが、これと見比べればAerobonusのパーツがいかによく出来ているか分かると思います。ただ、Aerobonusには、弾帯の装填方法を書いた注意書きデカールも入っているんですが、そのデカールの貼り方が分かるような画像がなかなか見つからなくて困ります。後ろ向きに装着することもできるんですね。いずれにせよ、一定の目標を追尾しながら射撃できるだけの管制装置があって初めて機能するもののように思います。MiG-17にも、銃身角度を変えられるような機関砲が考案されていますが、機構が複雑になる割には、それほどの実戦的効果があったとも思えず、すぐに放棄されています。

Aerobonusのデカールについて

2012年09月12日 00時49分37秒 | パーツ
 Airesのブランド、Aerobonusの航空機兵装レジンパーツのすばらしさは、以前も触れたことがあります。その後も、見かけるたびに将来使いたいものは買い込んでいたんです。いつかはKPのSu-7やSu-22やSu-25、エデュアルドのMiG-21なんかにぶら下げてやりたい、という夢ですね。

 このAerobonusの魅力の一つは、そのすばらしいディテール以外にも、丁寧にデカールがついていることでしょうか。注意書きの特に無い爆弾などにはデカールの無いものもありますが、ロケット弾やミサイルなどには、かなり細かいデカールが入っています。完成品のパイロンに搭載されているウェポンに、細かいラインや注意書きがあると、すばらしく見栄えがしますよね。
 ところが、このデカールの扱いには注意を要するようです。非常にフィルムが薄く、細かく印刷されているのはよいのですが、保存中に説明書などの紙に張り付いてしまうようなのです。さあどの航空機にどのパーツを使うおうかなと、先程引っ張り出して眺めていたところ、いくつかのデカールが、袋の中の保護用の厚紙や説明書にくっついていたんです。これはまずい。日本の湿潤な気候がよくないのかもしれません。
 で、軽症のものはなんとか手でパリパリと剥がれたんですが、いくつかは結構べったりくっついています。さあどうしたものでしょう。その中の、MBD-3爆弾ラックのデカールが、トップ画像のようになっていました。中にはデカールが二枚入っていて、その内の一枚はホッチキスで蝋紙のような薄紙が止めてあり、もう一枚はそのままです。そして、そのままの方の一枚はしっかり説明書に張り付いていました。このセットには爆弾ラックが二本入っています。主翼の左右に一本ずつ装備するわけです。デカールに印刷されたマークの数を慎重に数えてみますと、デカール一枚でラック二本分です。つまり二枚のデカールの内一枚は余分なんですね。
 ということは、日本の気候だけが原因ではなさそうですよ。このデカールが説明書などにくっつく事例が多発したので、メーカーが出荷時にデカールに蝋紙をホッチキスで留めておく、という処置を施したのではないかと考えられます。以前はデカールはそのままでしたが、最近買ったものにはこのように蝋紙が被せてあります。で、この爆弾ラックはその過渡期のもので、元々デカールをそのまま入れていた製品に、蝋紙を被せたものをもう一枚追加してくれたのではないかと思います。
 さて、この一枚は余分だということが分かったので、説明書に張り付いたものをどうやって剥がすか、テストしてみました。以前二枚重ねになったミリキャストの説明書がべったりくっついていたことがありました。どうもインクジェットプリンタで印刷しているらしく、黒の多い画像のインクがくっついてしまったらしいのです。これはヘアドライヤーで加熱したら剥がれました。それも加熱しながらはだめ。加熱した後冷ますと、ぱらりと取れるんですね。そこでこのデカールも、ヘアドライヤーで暖めてみました。結果は…
 失敗! デカールが台紙から剥がれて、説明書の方にくっついて残ってしまいます。【みなさん、ヘアドライヤーで加熱してはいけません!】トップ画像をご覧頂くと、右側の蝋紙のないもののの、下半分の小さな数字がかなり剥がれているのがお分かりいただけると思います。うわー、もったいない。しかし、実際使用するのは左の蝋紙を被せた方だけで足りますから、問題は無し。くっついている他のものは、手で慎重に剥がしました。
 さて、説明書にくっつかずにたまたま無事だったものも、このまま保存していたらくっついてしまうかもしれません。だったら早く作ってしまえって? いや、それは分かっているんですけどね…。で、キッチンペーパーで包んで保存しておくことにしました。クッキーを焼くときなどに、くっつかないように下に敷く紙です。これ、エポキシパテをこねこねする時などに使うんで、模型用にも買っておいたんです。たぶんこのキッチンペーパーならくっつきにくいと期待したいところです。時々取り出して経過を見ますけど。

長き不在よりの復活 購入録

2012年04月30日 20時26分14秒 | パーツ
 うわ~、四月も本日で最後。このままでは今月一回も更新していないことになる! いや、新年度になれば少しはマシになるかと思っていたのですが、新たなプロジェクトが始まってしまったりとごたごたで、模型を作る暇が全然ないんです。とは言え、見かけたものでこれはと言うものは相変わらず買い込んでいますので、そんなことでもちょこちょこ書くことにします。書きかけの、英軍車輌迷彩色の話も、それを読むための外部資料を見つけていますので、ちゃんとまとめます。i-modellersの方は、次号七月号特集のお題が「ノルマンディー上陸」。これは、連合国車輌好きの本ブログとしては黙っている訳には参りません。作成するキットを在庫から引っ張り出さねば。

 と言うことで、最近見かけて買ったのが、RB Modelsの英軍戦車用金属砲身。スケールはもちろん1/72です。このメーカーの金属砲身は、比較的値段が安いのが特徴です。マズルブレーキがついていないタイプだと、500円しないくらい。店頭で見つけたら買うようにしているのですが、いかんせん入荷数が少ない。英軍用のものが四種類並んでいたのを見つけたら、そりゃ即買いですね。上から17ポンド砲、75ミリ砲、6ポンド砲長砲身型(Mk.V)、6ポンド砲短砲身型(Mk.III)です。6ポンド砲は、短砲身型のカウンターウエイトは先端が平らなのに対して、長砲身型は角がやや面取りしたように斜めになっているのですが、そのあたりももちろんばっちり再現されています。別パーツになっているマズルブレーキを拡大してみました。ほれぼれするくらいいい形をしていますね。これで値段が安いんだからうれしくなります。

 さて、どのキットに使おうか。17ポンドはブラックプリンスに?いや、あれはミリキャストだから1/76だ…。ドラゴンのチャーチルは、主砲は割にしっかりしていますから、6ポンドや75ミリはこれに使うのはもったいない。モデルトランスのレジン砲塔に使うのが、ベストかな。あれはレジンの砲身がちょっとアレでしたから。それか、クロムウェルのコンバットレディーのチャーチルかな。いや、あれも1/76だっけ。まあ現物合わせで違和感なければ1/76に使ってもいいか…。と、模型を作る時間もないくせに、夢ばかりが広がるのでありました。

MiGプロダクションの工場廃墟

2009年05月03日 00時34分23秒 | パーツ
 MiGプロダクションからは、1/72のミニスケール用のフィギュアやストラクチャーがいろいろ出ています。便利だし出来もいいのでいくつか持っています。ティーガーIのエンジンルームを見せて、その横にプライザーの整備兵を置くとか、ティーガーⅡを冬期迷彩にして、冬服の戦車兵を乗せて冬服の歩兵にそばを歩かせるとか、その内ぜひやってみたいと思っています。
 ジオラマ用の建物も大変よく出来ています。本格的なジオラマでなくとも、地面は棚板のままで車輌とストラクチャーを並べておくという展示法もいいかなと思いますし。このシリーズの工場の壁とか煙突も、完成写真を見ているだけでほれぼれする出来ですね。で、以前買っておいた「工場の廃墟」がこれ。一番左がパーツです。
 実はこれ、買ったときはしばらく組み立て方が分からなかったんです。パッケージに完成写真が載っているだけで、他に説明図などはなかったもんですから。写真左、下の二つのパーツは工場の壁で、それを直角に合わせるというのは分かりますよね。ところが残りの上の二つのパーツを、私は石畳の路面だと思いこんでいたんです。表面はいかにもそんな表現だったもんですから。しかし、もしそれが直角に合わせた建物の外側にくっつくとすると、どの向きに付けてもうまく行きません。角の所は必ず路面が空いてしまうわけです。
 でもふと気づきました。なんだこれ、工場建物内部の床じゃん…。大きい方は一階の床、小さい方は二階の床ですよね。そうやって仮組みしてみたら、見事に崩れ落ちた建物の一角ができました。崩壊部分や弾痕など、実によくできています。ただし、合わせ型で湯口が作ってあるのではなく、型は一方向だけなので、壁や床の裏側は単なるレジンの水面になっています。表面張力で周囲が盛り上がっていますので、きちんと平らに削らなければなりません。さらに建物内側も加工する方がよさそうです。パッケージのすばらしい写真のように作るのは、なかなか大変。煉瓦の塗装など、よくみてお手本にしたいところです。

イタレリのジオラマアクセサリー その3

2008年11月16日 20時01分31秒 | パーツ
 次は建物の廃墟、左が6087、右が6090のパーツです。いずれもイタレリの1/35と同じ形のものですね。パーツの構成も1/35と同様、芝居の書き割りみたいに表だけが成形されており、裏側は再現されていません。まあ背景と割り切ればいいかな。それか、適当な大きさに切った薄めのプラ板にパーツをべちゃーっと貼って、輪郭や窓のラインに沿って切り落とせば、裏側すかすかはとりあえず防げそうです。
 箱絵の塗装はかなり上手なので、いかにもジオラマで効果を上げそうです。それか、ジオラマベースまで作らずとも、模型店のショーケースに車輌とフィギュアと一緒に背景として置くだけでも、簡易展示としては見栄えがするかも。

イタレリのジオラマアクセサリー その2

2008年11月14日 22時58分24秒 | パーツ
 昨日のイタレリ1/72ジオラマアクセサリーの中身を出してみました。右側の、土嚢や背の低い煉瓦塀のランナーは、6087や6090の廃墟のセットに共通で入っているものです。6130の櫓・検問・救護所セットにも土嚢が入っていますが、微妙にこれとは形状が違っています。
 左側は6127の石塀のパーツです。いかにも農場の石塀という感じで、幅の広い木戸もそんな雰囲気です。ところがこの6127の「Stone Walls」の箱、店頭で手にしたときかなり重かったので驚きました。一体どんなパーツが入っているんだろうと、それも気になって買ってみたのですが、この石塀、左右パーツの貼り合わせなどではなく、各石塀が一枚パーツ、つまり無垢の一枚板で出来ているんです。厚みのあるパーツの中も、プラスチックが詰まっているんですね。だから箱の大きさの割にはずっしりと重かったわけですそれにしてもヒケが全然無くて、感心しました。それから、長い塀のパーツでも、湯口が片方一カ所しか無いのが見えますか? 重たいパーツの湯口が片方一カ所で、結構ぶらぶらするでしょうに、湯口が一カ所も折れたり外れたりしていませんでした。ただし、塀の各面の合わせ目、角の部分の嵌め合わせがかなりはっきり面から見えてしまうのがちょっと難点(箱絵写真でもはっきり見えています)。それも積んである石よりかなり大きく嵌め合わせの線が見えてしまうので、ここは慎重に処理した方がよさそうです。

イタレリのジオラマアクセサリー その1

2008年11月13日 23時20分05秒 | パーツ
 仙波堂さんのサイトを見たら、AFVクラブのチャーチルMk.3、いよいよ入荷したようですね。楽しみ楽しみ。

 さてイタレリのミニスケール関係。エッシーの再販、イタレリオリジナルの車輌など、なかなか盛り上がっています。そうした中に、ジオラマ用アクセサリーもいろいろ発売されています。家屋も面白そうですし、トーチカもいろいろ出ていますね。箱は少々大きいので、キットも組み立てたら結構大きいのかもしれません。本来はウォーゲーム用のものなのでしょうが、精密なジオラマにも十分使える水準だと思われます。
 私は大きいものはあきらめて、ご覧の四つを購入しています。これなら本格的なジオラマではなく、完成した車輌の横に添えて飾る、という程度の使い方もできますし。よく見ると、イタレリの1/35のものの縮小版のようですね。右下の検問所や簡易救護所も、1/35では昔から見かけるなつかしいものです。また上の二つもよく見かけました。最近では、タミヤの歩兵やジオラマベースと組み合わせたセットも発売されていましたよね。これが1/72でそっくりそのまま発売されるとは、いい時代になりましたねえ…。出来の良いフィギュアと組み合わせてみたいものです。

ミリキャストの英軍搭載品 その3

2008年05月11日 09時09分35秒 | パーツ
 前回のミリキャスト英軍搭載品の一つ、正解画像はこれ。調理用のグリルというかコンロなんですね。英軍の火器や軍装や徽章などを調べるのに常に使っている洋書
Jean Bouchery『1944-45 British Soldier: From D-Day to V-Day: Part 1』
にこのパーツに似たものが載っていないかとぱらぱら見ていましたら、この写真と、担当の兵隊がこれで調理している写真、それからフタを閉じて収納状態になっている写真を見つけました。今風に言うとカセットコンロというところでしょう。しかし相変わらずミリキャストは、ネタが細かいというか何というか… しかしこれをジオラマに使用する場面というと、どんな情景でしょうか。エアフィックスの「コマンドポスト」に置いておきますかね。似合うフィギュアを探すのが大変。みにすけ屋殿のように自作する技術はありませんし。
 ミリキャストのパーツはフタ一枚を立てていますが、この写真ではもう一枚横に風よけ板を立てています。たぶん三方向を囲って「コ」の字型にすることもできるんでしょう。燃料は「ペトロール」と書いてありますから、車輌用の燃料が使えるんですね。ガソリンをうまいこと気化させて燃焼管に導くようになっているんでしょう。フタを閉じた状態にはボンベやバルブが見えませんので、取り外しできるようになっていると思われます。この状態で車輌に搭載する、なんて書いてあります。
 各国の軍隊には当時からこういうものはあったはずです。ドイツなどこういう小物まで徹底的に研究している人がいるんでしょう。暖かい食事がとれるかどうかは、兵士の士気に大きく影響しますから。そう言えば先日東京に行ったら、あちこちで「ミリメシ」を売っていました。今流行ってるんですか? サバイバルゲームをなさる方、野外の食事にはこのコンロのレプリカをどうぞ!

ミリキャストの英軍搭載品 その2

2008年05月08日 22時19分36秒 | パーツ
 ミリキャストの英軍搭載品セット、一つだけ見慣れない品物が入っています。写真をご覧下さい。これ、何だと思いますか? フタを開けた形からして蓄音機(レコードプレイヤー)にも見えます。そう言えばアランホビーの何かに蓄音機がオマケで入っていたそうですね(1/35ですが)。でもこのミリキャストのパーツ、蓄音機にしては上に何か置いてありますし、横には筒状のものがついています。このセットには、手書きで製品名が書いてある注意書きの赤い紙が入っているだけで、説明が気は何もありません。はて、これは何でしょうか。
 それともう一つついでに、後ろに見えている袋の表面の質感にもご注目下さい。本当に布状のもので原型を作ったような感じです。

ミリキャストの英軍搭載品 その1

2008年05月05日 19時28分31秒 | パーツ
 先日のチャーチルと一緒に買っておいたミリキャストの新製品、「British AFV Stowage」(ACC65)です。バッグ、木箱、金属箱、オイル缶、ジェリカン、防水布、偽装網などなど、いろいろ入っていて便利です。中にはシートが掛けられた状態荷物もあります。そのまま戦車のエンジンデッキに乗せられそうです。巻いたロープや偽装網は、細かい凸凹がよく抜けています。
 ちょっと面白かったのは、どこかで見たことのある形のものがいくつかあることです。何だったか思い出してみると、そうそう、マッチボックス(現:レベル)の1/76「LRDG」のジープやデザートシボレーに乗っている荷物とそっくりのものがあるんです。木箱や口を縛った袋などなど。これはマッチボックスをコピーしたのではなく、実際に使用された品を再現しているのでしょう。同じ形状というだけで、サイズがぴったり同じわけではありませんので。